- 外貨投資はの概要を知りたい
- 外貨投資のリスク管理方法を知りたい
- 効果的な外貨投資戦略を学びたい
資産運用では、外貨投資の知識も必要である。外貨建て金融商品のみへの投資だけでなく、分散投資を考えた資産運用では、外貨建て金融商品を含めたポートフォリオを組むのが一般的だ。
しかし投資を始めたばかりの人は特に、外貨投資の理解が進んでいないのではないだろうか。
そこでこの記事では、「外貨投資の概要を知りたい」「外貨投資のリスク管理方法を知りたい」「効果的な外貨投資戦略を学びたい」と考えている人向けに、外貨投資の魅力と戦略について解説する。
外貨投資の基礎知識
金融商品のなかには、外貨建てで投資するものもある。リスク分散を図るためには、外貨建て金融商品を含めたほうが効果的であることから、投資をするなら外貨投資の知識も必要だ。
ここでは、外貨投資の基礎知識をまとめる。
為替レートの仕組みと影響要因
投資対象を海外の商品とする場合、為替レートの影響を受ける。商品購入時に円高、売却時に円安だと、為替レートによる恩恵を受けられる。逆の場合は、為替による損失が発生するため、運用成績にも悪い影響を与えてしまう。
為替レートが変動する要因はいくつかある。円高になる要因としては、「相対的に金利が低くなる」、「貿易収支が黒字になる」、「デフレになる」などが挙げられる。
ただし、日銀や財務省の発言や経済指標の発表などによっても変動することがあるため、それほど単純ではなく、予測は難しい。
外貨投資の種類と選択基準
外貨建ての投資対象はさまざまある。為替差益のみを目的とするのであれば、FXが対象となる。FXは少額の資金で大きな取引ができる投資であるため、リスクは高めだ。日本よりも高金利の外貨建て預金をし、為替差益で金利以上の利回りを期待できる外貨建ての定期預金もある。
FX以外では、外貨建て債券や外国株式、外国不動産(現物・REIT)などがある。基本的にそれぞれのリスクは国内の商品と似ているが、為替による影響を受けるため、損益の変動幅は大きくなる傾向にある。
自身のリスク許容度を基準に安定志向であれば外貨建て債券、リターンを追求するなら外国株式や外国不動産が選択肢となる。リスクとリターンのバランスを考えて選択するとよいだろう。
為替リスクとその他のリスク要素
為替取引の対象となる通貨の多くは米ドルだが、商品によってはほかの通貨も選べる。外貨預金やFXであれば、豪ドルやユーロ、スイスフラン、英ポンドなど選択肢は多い。外国株式では、中国やシンガポールなどのアジア各国の企業に投資可能だ。
海外へ投資する場合には、為替リスクだけでなく、信用リスク・カントリーリスクにも注意する必要がある。政治的・経済的に不安定な国・地域であれば、将来の先行き不透明さから売りが集中し、価格が下がることがある。
そのため、先進国よりも新興国への投資のほうがリスクは高めだ。組み入れ比率を調整して、リスクが高くなりすぎないように注意しよう。
外貨投資のリスク管理
外貨投資をする場合、外貨投資の基礎知識に加え、リスク管理も必要となる。リスク管理は、投資先によって異なり、外国の個別株やFXのように、自分で売買時期を考えなければならないケースでは特に重要だ。
ここでは外貨投資のリスク管理について解説する。
ポートフォリオの多様化によるリスク分散
投資リスクを分散するなら、国内の商品のみに投資するのもリスクがあるため、海外商品も購入したほうがよい。国内外のさまざまな種類の資産に投資することで、リスク分散を図れる。
具体的には、国内債券・国内株式だけでポートフォリオを構築すると、国内の政治・経済情勢による影響を強く受ける。もちろん、海外投資家も日本に投資しているため、海外の情勢も変動要因になるが、できれば外貨建て商品を組み入れてリスク分散したい。
国内債券・国内株式に、外国債券・外国株式を加えることで、リスクを抑えながら、ある程度のリターンも目指せる。それでもリスクを極力抑えたい人は、国内債券と外国債券の比率を増やせばよいだろう。
損切りと利益確定のルール設定
外貨建て商品への投資は、投資商品の値動きだけでなく為替変動もあるため、売却するかどうかの決断は難しくなる。特にFXのような信用取引の場合は、損切りと利益確定のルール設定が重要となる。
FXは元手が少なくても、資金の3倍まで売買できる運用商品で、安く買って高く売るだけでなく、高く売って安く買うことも可能だ。このような商品の場合、売り時(買い時)を逃してしまうと、大きな損失を被り、資産運用を中断せざるを得なくなるかもしれない。
金融機関が提供する高機能ツールなどを上手に活用し、あらかじめ決めたルールに基づいた取引をすることが大切である。
経済指標やイベントを活用したリスク予測
為替相場はさまざまな要因で変動する。初めての投資では投資額を限定し、何がきっかけで相場や価格が変動するかを見極めていくことも重要だ。
変動要因としてわかりやすいのは、経済指標の公表やイベントの発生である。米ドル建ての外貨投資であれば、日本と米国の経済指標をチェックしよう。公表時期は決まっているため、参考にしやすい。
またイベントリスクに注目するのも大切だ。地震や豪雨、噴火などの天災や紛争の発生、大統領選のような国のリーダーの交代など、金融商品の価格が動くきっかけに注意を払おう。
効果的な外貨投資戦略
効果的な外貨投資戦略について解説する。特に売買の判断を自分で行いたい場合に有効だ。必要性を感じたら、さらに知識を深めていただきたい。
ファンダメンタル分析とテクニカル分析の活用
将来の値動きを予測する方法として、ファンダメンタル分析とテクニカル分析がある。
ファンダメンタル分析では、投資先の財務状況を分析し、同業他社・他国と比較しながら、投資対象を評価する。企業や国の状況を分析するため、外国株式や海外に投資する投資信託、為替相場などの判断で活用できる。突発的な要因などは考慮しないため、中長期的な投資向けの分析方法である。
一方、テクニカル分析は、価格の推移(チャート)をさまざまな理論で分析し、将来の値動きを予測する。近年では、金融機関がさまざまな分析を可能とする高機能投資ツールを提供しているため、利用してみるとよいだろう。ファンダメンタル分析と比較すると、短期投資に向いている分析方法である。
短期取引と長期投資のバランス
投資期間は目標や投資スタイルによって異なる。長期投資であれば、短期的な値動きを気にせず、定期的なリバランスを行う。一方、短期投資の場合、売買のタイミングが重要となる。金融商品を購入してすぐに値が下がることもあるため、長期投資と比べるとリスクは高くなる。
長期投資で安定的に利益を生み出しつつ、短期取引ではリスクを取って、リターンを追求することも可能だ。短期取引のみではなく、バランスよく投資する必要がある。
通貨ペア選定のポイント
通貨ペアは、取引の対象となる通貨の組み合わせのことで、「米ドル/円」や「ユーロ/円」、「ユーロ/米ドル」などがある。
特にFX取引の場合、どの通貨で投資をするかも重要で、選定に迷った場合は、①取引量が多い、②スプレッドが小さい、③ボラティリティがあること、の3点で絞ってみるとよいだろう。
IFAを活用した外貨投資の最適化
外貨投資は分散投資をする上では必要な投資戦略である。しかし、円建て商品にも投資したことがない投資初心者にとっては、怖くて手を出せないかもしれない。
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)なら、リスク許容度に合わせたアドバイスをしてもらえるため、外貨投資についても投資家に合わせて最適化してくれる。IFAに相談するメリットなどを紹介する。
プロのアドバイスを受けるメリット
外貨投資について、プロのアドバイスを受ければ、より適切な判断のもと資産運用を行える。円建て金融商品だけではなく、外貨投資も行うためには、それだけ情報や知識が必要となる。IFAへの相談で、外貨投資を含んだ資産形成の方法やポートフォリオの組み方をアドバイスしてもらえる。
投資戦略のカスタマイズと最適化
投資戦略では、投資対象に外貨建て商品を含めるかどうかも考える必要がある。しかし、基本的には国内投資のみだとリスクは高まるので、外貨投資を含めたポートフォリオを組みたい。
ポートフォリオの組み方は、リスク許容度による。リスクをどの程度負えるかによって、ポートフォリオをカスタマイズし、自分に合った組み合わせになるよう最適化したい。
継続的な投資サポートで成果を追求
IFAは、継続的なサポートをしてもらえる。投資先の変更は、最初に決めたポートフォリオをもとに行われるため、リスクが大きく変化する可能性は少ない。
このような投資家のリスク許容度や目標に合わせたアドバイスをしてもらえるのがIFAに相談するメリットである。
まとめ
この記事では、外貨投資の概要やリスク管理方法、効果的な投資戦略について解説した。記事で紹介した外貨投資の基礎知識や戦略を活用し、さらにIFAのサポートを受けることでリスクを抑えつつ利益を最大化する可能性が高まる。
IFAは専門的な知識や最新の情報をもとにした最適な外貨投資プランを提案する。外貨投資の戦略やリスク管理について専門的なアドバイスが得られるだろう。
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