- サラリーマンにおすすめの資産運用方法が知りたい
- 資産運用で失敗しないためのコツが知りたい
- サラリーマンに資産運用が必要なのか知りたい
「なかなかお金が貯まらない」「老後の生活に十分な資金を準備できるか不安」といった悩みを抱えているサラリーマンは多いだろう。
仕事が忙しいサラリーマンだからこそ、お金にも働いてもらうことで、将来に向けて効率よく資産を増やせる可能性がある。
今回の記事では、サラリーマンが資産運用を行う意義やメリット、おすすめの資産運用方法について詳しく解説していく。
資産運用で失敗しないためのポイントについても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてほしい。
また、職業別のおすすめの資産運用方法を知りたい方は以下の記事を参考にしてほしい。
サラリーマンが資産運用をする意義
そもそもサラリーマンに資産運用は必要なのだろうか。
資産運用の基礎知識について改めて確認し、サラリーマンが資産運用を始めるメリットについて解説していく。
サラリーマンが知るべき資産運用の基礎知識
まずは、資産運用の基本的な知識についておさらいしておこう。
資産運用とは、自分の資産を金融商品や預貯金に変えることで、効率よくお金を増やしていくことを指す。
預貯金は元本保証があるため、資産が減ってしまうリスクはほとんどないが、低金利環境では受取利息が少ないというデメリットがある。
一方で、お金が必要なタイミングでいつでも引き出せるため、資金の流動性は高いのが特徴だ。
金融商品への投資は、預貯金と異なり元本保証がない。
そのため、運用成績によっては評価額が投資額を下回るリスクも存在する。
しかし、運用がうまくいけば大きく資産を増やすこともできるため、預貯金に比べて高いリターンを期待しやすい。
ただし、金融商品によっては売却して現金化するのに数日かかるケースもあり、資金の流動性という点では預貯金に劣るといえる。
代表的な金融商品には、株式や債券、投資信託、保険などがある。
それぞれ商品の仕組みや特徴、リスクが異なるため、資産運用を始める際は、それぞれの商品の仕組みをよく理解することが重要だ。
加えて、税制上の優遇を受けながら投資を行う方法として、新NISAやiDeCoといった非課税制度も人気がある。
サラリーマンの年収と退職金の実態
まずは、サラリーマンの平均的な年収や退職金の金額について確認していこう。
国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、令和4年(2022年)の平均年収は458万円で、男女別に見ると男性563万円、女性314万円だった。
ただし、社会保険料や税金を引いた手取り金額は年収の7〜8割程度となるため、平均的な年収の手取り額は大体320万円〜370万円程度となる。
ただし、上記の数値はあくまでも平均的な金額であり、実際の年収は職業や役職、勤続年数などによって変わってくる。
また、サラリーマンの退職金の金額は、会社の規模や勤続年数、業種、退職理由などによって異なる。
厚生労働省の就労条件総合調査(令和5年版)によると、民間企業で働いた場合に支給される退職金の平均的な相場は下記の通りだ。
退職一時金のみの会社 | 退職年金制度のみの会社 | 両制度を併用している会社 | 退職給付制度計 | |
---|---|---|---|---|
大学・大学院卒(管理・事務・技術職) | 1,623万円 | 1,801万円 | 2,261万円 | 1,896万円 |
高校卒 (管理・事務・技術職) | 1,378万円 | 1,613万円 | 2,145万円 | 1,682万円 |
高校卒 (現業職) | 956万円 | 1,451万円 | 1,469万円 | 1,183万円 |
どのような退職金制度を取り入れているかや、学歴・職種によって退職金の水準は変わってくるが、大学・大学院卒の場合では約1,600万円〜2,200万円程度が目安となるだろう。
サラリーマンが資産運用する重要性とメリット
ここまで紹介したとおり、サラリーマンの収入や退職金の金額は、業種や企業、役職、勤続年数などによって変わってくる。
平均的な金額としては、年収は約450万円、退職金は2,000万円弱程度となるだろう。
日本では少子高齢化が進んでおり、今後年金を受け取れる年齢が引き上げられたり、年金の支給額が小さくなってしまったりする可能性もある。
そのため、安定した老後生活を送るためには、自分でしっかりとお金を蓄えておくことが重要となる。
サラリーマンにおすすめなのは、少額からでも構わないので、なるべく早いうちから積立投資を実践することだ。
例えば、毎月3万円を積み立てて年率3%で30年間運用したとする。
積立金額の元本は1,080万円程度だが、運用収益として約668万円のリターンが見込まれるため、最終的な資産は約1,750万円となる。
時間を味方につけてコツコツ運用を継続することで、資産を大きく増やせる可能性もあるのだ。
サラリーマンにおすすめの資産運用の戦略
金融商品に投資をする資産運用の場合、元本リスクが伴う。
なるべくリスクを抑えて安定的に運用するためには、気をつけたいポイントがいくつかある。
ここでは、資産運用で失敗しないために抑えるべき点を詳しく解説する。
目標設定とリスク許容度の把握
まずは、自分の投資目的をしっかりと定めた上で、許容できるリスクについて把握しておこう。
資産運用を行うにあたって、明確な目標を定めておかないと、資産運用の方向性が定まらずに効果的に資産を増やせない可能性がある。
老後のための資産形成であれば、「65歳までに2,000万円確保する」といったように、具体的な期間と金額をあらかじめ定めることで、資産運用の具体的な方法について考えやすくなるだろう。
また、自分のリスク許容度について正しく把握しておくことも重要だ。
リスク許容度を正しく把握していないと、自分に合わない資産運用を行ってしまい、許容できる以上の損失が発生する可能性もある。
逆に、適切にリスクを取って運用しないと、思うようなリターンを得られずに資産運用の目的を達成できないかもしれない。
長期・分散・積立投資の実行
資産運用の王道として「長期・分散・積立」投資の手法は広く知られている。
まず、投資の期間を10年以上などの長期間に設定することで、短期的な値動きに惑わされずにじっくりと運用を続けられる。
さらに、長期投資では利益がさらに利益を生む複利効果を最大限活かせるため、効率的に資産を増やせるのも特徴だ。
また、複数の銘柄や資産に投資対象を分散させることで、特定の銘柄が大きく値下がりした際も、他の銘柄の値動きで損失をカバーしやすくなるというメリットがある。
さらに、一括でまとめて投資するのではなく、毎月いくらと決めて定額の投資を継続することで、投資タイミングを分散して平均購入コストを抑えやすくなる。
リスクを抑えて安定的に運用したいという方は、長期・分散・積立投資の実践を心がけよう。
定期的なポートフォリオの見直しとリバランス
長期・分散・積立投資を行う上で、定期的なポートフォリオの見直しとリバランスの実践が非常に重要だ。
投資目的やリスク許容度、ライフプランは時間と共に変わるため、変化に合わせてポートフォリオの内容を見直す必要がある。
加えて、経済環境の変化や金利・為替の動向など外部環境の変化も考慮して、適切なポートフォリオに調整することが求められる。
また、理想的なポートフォリオを組んでいたとしても、長期間運用を続けていくと資産配分比率は当初の目標からずれてきてしまう。
これを修正するために、一定期間ごとにリバランスを行うことが重要だ。
リバランスは資産の再配分のことで、価格上昇によって配分比率が上がった資産を売却して、価格下落によって配分比率が下がった資産を購入することで、元の資産配分に戻すことを指す。
定期的なポートフォリオの見直しとリバランスを継続することが、最適なポートフォリオの維持に繋がり、長期的に安定的なリターンを得やすくなるだろう。
サラリーマンにおすすめの投資先
サラリーマンにおすすめの投資先をいくつか紹介していく。
株式投資
株式投資は、上場企業の株式を購入することで、値上がり益や配当・優待などのリターンを得ることを目的とした投資手法だ。
株価が上昇した場合は含み益となるが、株価が下落した場合は含み損となる。
個別の企業への投資であるため、企業業績や財務情報、市場の動向といったデータをチェックした上で投資を検討することが重要だ。
個別株への投資はある程度経験を積んだ上級者向けの投資手法と言える。
投資信託
投資信託は、複数の投資家からお金を集めて、その資金でプロがさまざまな金融商品で運用を行うという仕組みの商品だ。
投資信託を購入すると、手軽に複数の銘柄への分散投資ができて、プロに運用を任せられるというメリットがある。
自分で企業分析などを行う手間が省けるが、信託報酬など投資信託ならではの運用コストが必要となる点には注意が必要だ。
投資信託は初心者から上級者まで幅広い投資家に適している。
なお、弊社が実施したアンケートでも「投資信託」は多くのサラリーマンがおすすめの運用先として選んでおり、実際の投資家からも高い評価を得ている投資手法だといえる。
ETF
ETFは、上場投資信託とも言われ、株式と同様に市場で取引できる金融商品だ。
株価指数や債券指数など、市場の動きを表す指標に連動するように設計されているため、個別銘柄ではなく指数全体の値動きに投資できるという特徴がある。
一般的に、投資信託よりも信託報酬が安く設定されているため、コストを抑えて投資したいという方にもおすすめだ。
代表的な指数としては、日経平均やTOPIX、NYダウ、S&P500、NASDAQ100などがある。
株と同様に指値などを利用してリアルタイムで売買できるため、資金の流動性を重視したいという方にも適している。
新NISAの活用
2024年から始まった新NISAもサラリーマンの資産運用におすすめだ。
NISAは、運用から生まれる利益を非課税で受け取れるという制度で、つみたて投資枠と成長投資枠の2つの投資枠を併用できる。
つみたて投資枠では年間120万円、成長投資枠では年間240万円の投資が可能となっており、非課税保有限度額は1,800万円だ。
NISA口座での運用は無期限でできるため、長期を見据えた投資にも適している。
特に、仕事が忙しいサラリーマンにおすすめなのが、つみたて投資枠を活用した積立投資だ。
つみたて投資枠の対象商品は、長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託のみが対象となっているため、投資初心者でも安心して銘柄選びを行える。
一度積立投資の設定をしておけば、あとは自動で金融機関が毎月購入の手続きを行なってくれるため、手間をかけずに運用できるという点もメリットだ。
サラリーマンは資産運用の相談を誰にすればいい?
サラリーマンが資産運用を始める場合、投資計画の立て方や銘柄選びについては専門家に相談するのをおすすめする。
サラリーマンが資産運用を専門家へ相談する重要性
資産運用で失敗しないためには、リスク許容度や求めるリターンに応じた適切な運用計画の策定やそれに適する運用商品の選定が重要となる。
最適な運用方法は人によって異なるため、自分によって最適な運用方法を見つけるためには、プロに一対一で相談するのがおすすめだ。
資産運用のプロに相談することで、豊富な知識や経験に基づく助言を得られるため、正しい方法で資産運用を進めやすくなるだろう。
IFAの役割とメリット
資産運用についての相談先にはいくつかの選択肢があるが、特にIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)の利用がおすすめだ。
IFAは、銀行や証券会社など特定の金融機関に属さずに、中立的な立場で資産運用に関するアドバイスを提供する専門家だ。
会社の販売ノルマや営業方針に左右されず、顧客目線でのアドバイスが期待できるというメリットがある。
会社都合の異動や転勤も原則として発生しないため、長期的に信頼関係を築きやすいのも魅力的だ。
これから資産運用をプロに相談したいという方は、ぜひIFAへの相談を検討してみてはいかがだろうか。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用法
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サラリーマンは将来のライフイベントに備えて資産運用を始めよう
サラリーマンが資産運用を始めることで、将来のライフイベントに向けて資産を効率よく増やしていけるというメリットがある。
現在の年収や将来もらえる退職金に不安がある方こそ、早いうちから資産運用に取り組んで、老後資金を準備しておくことをおすすめする。
資産運用に失敗しないためには、長期・分散・積立投資を心がけつつ、定期的なポートフォリオの見直しとリバランスを徹底することが重要だ。
本記事では、サラリーマンの資産運用にあたって注意すべきポイントや、サラリーマンにおすすめの投資手法を詳しく紹介した。
具体的な商品も取り上げたが、これらはあくまで一例であって、資産運用の最適解は人によって大きく異なる。
そのため、自分の運用ニーズや悩みに合わせて運用戦略を立てつつ、適した運用商品を探すのが大切だ。
IFAに相談すれば、プロの目線で的確なアドバイスを提供してくれて、具体的な資産運用の手続きまでサポートしてくれる。
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