- ジュニアNISAを開設したいが、どの銀行を選ぶべきか分からない
- 銀行選びのポイントが知りたい
- 投資初心者でも安心してジュニアNISAを始められるようにしたい
貴重な節税効果が期待できる「ジュニアNISA」。このジュニアNISAを開設するときに、どの金融機関が最適なのか分からずに頭を悩ませる方は意外と多い。
せっかく開設をするなら、自分に合った金融機関を選びたいというのは当然の悩みだろう。
本記事では、ジュニアNISAの開設にあたって、その基本から、口座選びのポイントまでを解説する。
なぜジュニアNISAを開設するのか
ジュニアNISAは、子どもの教育費や将来の生活費を考えたとき、資産を増やすための手段として非常に有効な方法だ。
ここでは、なぜジュニアNISAが有効なのかを詳しく解説する。
ジュニアNISAとは何か
ジュニアNISAとは、少額投資非課税制度の一種。未成年者への長期投資を行う場合に利用できる制度だ。この制度を利用すると、投資による利益が非課税になる。
通常、株式投資をすると売却や配当による利益が発生する。そして、その利益には「20.315%」の税金がかかる。
たとえば、
100万円の株を110万円で売却した場合、10万円の売却利益が発生する。
この時、100,000円✕20.315%=20,315円が税金として課される。
ジュニアNISAは、これらの利益に対する税金が免除される制度だ。子どもの将来のために効率よく資産形成することが可能になる。
2023年で廃止になるジュニアNISA
しかし、残念ながらジュニアNISAは2023年で終了となる。そのため、2024年1月以降は新規にジュニアNISAの投資枠を利用することができない。
廃止の背景には、ジュニアNISAが利用しづらいという意見がある。
なぜなら、ジュニアNISAには、以下3つの制限があるからだ。
- 投資できる金額が1年間で80万円まで
- 非課税期間は5年間
- 18歳までお金を引き出せない
特に、「18歳まで引き出せない」という制限は利用を考えている人にとっては頭を悩ませる条件となってきた。
新NISAについて
2024年以降に代わりに設けられる制度が新NISAである。
新NISAは、既存のNISAの特徴を継承しつつ、投資額や対象者についての規定が変わる。
おもな変更点は次の3つだ。
- 非課税投資枠が拡大
- 非課税保有期間が無期限
- 売却することで投資枠が翌年以降復活
ジュニアNISAとの比較は以下のようになる。
新NISA | ジュニアNISA | |
---|---|---|
制度の併用 | 積立投資枠・成長投資枠の併用が可能 | ジュニアNISAのみ |
口座開設非課税期間 | 無期限 | 5年間 |
年間投資枠 | つみたて投資枠 120万円成長投資枠 240万円 | 80万円 |
最大利用可能額 | 1,800万円まで | 400万円まで |
売却分の投資枠 | 翌年以降に復活する | 売却しても復活しない |
これまでのジュニアNISAの使いづらさが改善されており、より利用がしやすくなっていることがわかるだろう。
なお、現行のジュニアNISAについては2023年中であれば投資が可能で、来年以降の新規投資はできないものの、引き続き18歳まで運用することができる。
また、制度廃止に伴い18歳を待たずして売却(一括売却のみ)することも可能となったため、非課税枠を最大限に活用したい方や、余剰資金を投資にまわしたいと考える方には、今からでもジュニアNISAの利用がおすすめである。
NISAを始める際の銀行口座選びのポイント
NISAを利用する際には、銀行口座の選択が一つの大きな課題となる。
なぜなら、NISA口座は1人1口座に限定されるからだ。
銀行や証券会社は、手数料や利便性、提供する投資商品の種類、そしてサポート体制などに違いがある。ここでは、NISAを始める際に考慮すべき銀行口座選びのポイントについて詳しく見ていこう。
銀行口座を選ぶ上で考えるべき要素
NISA口座を開設する際に重要となるのは次の要素だ。
- 取引手数料
- 利便性
- 投資商品の種類
- サポート体制
手数料
手数料は、長期間にわたる投資であればあるほど影響を及ぼす。
したがって、低い手数料を提供している銀行を選ぶのがおすすめだ。
利便性
利便性を考慮することも重要だ。
モバイルアプリの使いやすさや、店舗の営業時間、またはネットでの24時間対応など、自分のライフスタイルに合った銀行を選ぶとストレスなどを感じないだろう。
投資商品の種類
投資商品の種類が豊富な銀行を選んでおきたい。
幅広い商品ラインナップを持つ銀行は、投資の幅を広げることができる。より自分に合った運用が可能になる点は見逃せない。
サポート体制
サポート体制をチェックすることも忘れてはならない。
投資には専門的な知識が必要となる。投資初心者に対するサポートや教育プログラムなどを提供している銀行は、初心者にとっても安心できるだろう。
評価・口コミ・信頼性を考慮する
銀行口座選びにおいては、評価や口コミ、信頼性も大切な要素である。
他のユーザーの評価や口コミをチェックすることで、その銀行が自分のニーズに合っているかどうかのヒントを得ることができる。
さらに、銀行に対する信頼性の評価は、その銀行が経営的に安定しているか、または顧客に対する対応が適切であるかなどを判断する指標になる。
長期的な投資を考える際には重要なポイントになるだろう。
ユーザーニーズに合わせた口座選び
自分自身のニーズに合わせた口座選びが重要である。
まずは、自身がどのような投資スタイルを持つか、またはどの程度のリスクを取りたいかなどを明確にしよう。そうすることで、口座の選択が自ずと絞られてくるだろう。
口座選びは投資の成功にも影響を与えるので、慎重に選ぶべきである。
おすすめの銀行口座とその理由
投資を始める際、何を基準に銀行を選べばよいのか迷う人は少なくない。まずは、大手銀行、地方銀行、ネット銀行、それぞれの特性を理解しよう。
大手銀行のNISA口座
大手銀行の一番の強みは信頼性と安定性だ。
初めて投資を始める人や保守的な運用を希望する方には大手銀行がおすすめである。
資金移動や資産運用に関する信頼性は投資において重要な要素であり、これが大手銀行の最大の強みとなる。
また、大手銀行は店舗網が広く、対面での相談やサポートが受けられる点も利点だ。特に投資初心者の方は、直接担当者と話すことで安心感を得られるだろう。
地方銀行のNISA口座
地方銀行の強みは地域密着型のサービスを受けられる点だ。
地方銀行では一人一人の顧客へのきめ細やかな対応が可能だ。投資の相談や問題が生じた際にも、直接担当者と話すことができる点は大きい。
また、地域の経済状況やニーズをよく理解しており、その地域での投資に対する深い知識を持っている。そのため、投資の手法もNISAだけに留まらず、地元企業への株式など、さまざまな投資機会を見つけることも可能だ。
地域経済の発展に寄与することを望む投資家にとって、地方銀行は良い選択肢と言えるだろう
ネット銀行のNISA口座
利用者が一番多いのがネット銀行だ。
手数料の安さや24時間365日の取引、また多様な投資商品の提供といった点が人気を集めている。
ネット銀行は一般的に店舗を持たない。そのため、運営コストが低く抑えられ、その結果、手数料も低く設定することが可能になっている。
また、インターネットを利用したサービスを提供しているため、基本的には24時間365日、いつでも取引を行うことができる。これは、時間に制約がある人や夜間、週末に取引を行いたい人にとって大きなメリットとなる。
上手な運用を行うために
資産を上手に運用するためには、目的やリスク許容度を明確にしなくてはいけない。そして、それに合わせた投資方法を選ぶ必要がある。
適切な情報収集や専門家からのアドバイスも重要になるだろう。
ここでは、上手に運用を行うためのポイントについて詳しく解説する。
適切な銀行口座の選択
前述の通り、NISA口座は1人1口座と限定されている。
まずは、各銀行の特性や提供サービス、手数料体系などをよく理解することから始めよう。
自分の投資スタイルやニーズに最適かどうかを慎重に検討することが大事だ。銀行選びが投資成功への最初の一歩となるのである。
IFAからのサポート
大手銀行や地方銀行など、金融機関の担当者のほか、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)と呼ばれる専門家を活用することもおすすめだ。IFAは、個々の投資家に対して中立的な立場から最適な投資アドバイスを提供することが可能だ。
なぜなら、IFAは特定の金融機関に所属しておらず、販売する金融商品に対する制限がないため、顧客のニーズを最優先に考えられるからだ。
投資初心者にとっては、信頼のおけるパートナーとなり得るだろう。
IFAに相談することで得られるメリット
IFAに相談することで得られるメリットは、おもに次の2つだ。
1つ目は、投資の知識や技術の習得だ。
IFAは投資のエキスパートである。そのため、投資の基礎知識から高度なテクニックまで幅広くアドバイスを受けられる。また、IFAは市場情報や経済の動きに精通しているため、投資判断のための情報提供もしてくれるだろう。
2つ目は、投資のリスク管理だ。
IFAは個々の顧客のリスク許容度に基づいて投資プランを作成し、リスクを最小化しながらリターンを最大化することを目指す。
これらのメリットは、ジュニアNISAだけに留まらず、他の投資にも良い影響を与えるだろう。
「どこでIFAを見つければ良いかわからない」「どのIFAに相談したらいいのだろうか」などの疑問があれば、IFA検索プラットフォーム「資産運用ナビ」の活用をおすすめする。
現在の資産状況や相談内容を選択するだけで、簡単にアドバイザーを探せるため、あなたにあったIFAを効率よく見つけることができる。
まとめ
本記事では、ジュニアNISAを始める際におすすめの銀行口座や新たに開始される新NISAに関して解説を行った。
NISAには多くのメリットやデメリットがあるため、自分自身に合った運用スタイルなのかを把握する必要がある。また、NISAに限らず投資にあたっては目的やリスク許容度を明確にすることも非常に重要だ。
自分自身に合った運用方法がわからない場合や具体的なアドバイスがほしい場合には、専門家への相談も検討すると良いだろう。本記事では、中でもIFA について紹介した。
IFA は中立的な立場に立ち、疑問や不安に寄り添うだけでなく、運用に対するアドバイスを提供してくれる。
また、IFAへの相談の際には、IFA検索プラットフォーム「資産運用ナビ」などを活用することで、効率よく自身に合ったアドバイザーが見つけられるだろう。
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