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為替市場の最新動向を理解する!これが投資戦略を見直すキーだ

この記事で解決できるお悩み
  • 為替の変動要因を知りたい
  • 為替の動向を投資戦略にどう結びつけるか悩んでいる
  • 為替市場に関する深い知識を身につけたい

投資戦略を立てるために、為替の動向を見極めることは非常に重要だ。しかし「為替がどのような要因で変動しているのかわからない」と考えている方も多いだろう。

そのような方に向けて、本記事では最近の為替市場の概況から投資戦略の立て方まで詳しく解説していく。ぜひ最後まで読んでこれからの投資に役立ててほしい。

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目次

為替市場の動向

為替市場の動向 わたしのIFAコラム

変動が大きい為替市場だが、まず、最近の為替市場の動向について見ていきたい。

最近の為替市場の概況

2023年6月17日現在、為替市場は米国の金利上昇が影響して「ドル高」で推移している。一方、日本円は金融緩和の継続によって「円安」となっている。

ドル高の要因となっている米国金利の上昇は、米国のインフレ率の上昇が影響している。米国のインフレ率は継続的に上昇していることから、FRBによる利上げも継続的に行われ、ドル高で推移している状況だ。

他国が利上げに踏み切る一方で、日銀は金融緩和を継続している。これは、日銀による2%の物価安定目標の達成に向けた対応だ。現在の日本の消費者物価指数は2%を超えている。

しかし、未だ物価や賃金の先行きの不確実性が高いとして、金融緩和を継続し円安が続いている。

最近の為替市場の変動要因

最近の為替市場の主な変動要因は、インフレに対する各国の金融政策の違いである。そもそも、世界的なインフレとなっている要因としては、以下の2つが挙げられる。

  • 新型コロナウイルスの流行
  • ウクライナ情勢

2020年、新型コロナウイルスの流行によりパンデミックが発生し、世界的に経済が停滞した。そこで各国は経済を復興させるため、金融緩和を実施。現在は金融緩和の反動でインフレが進行している。

また、ロックダウンなどによりサプライチェーンの混乱が招かれ、ものの価値が上昇したこともインフレとなった要因だ。

また、ウクライナ情勢もインフレの要因である。ロシアがウクライナ侵攻を行ったことにより、各国がロシアに対する経済制裁を行った。その結果資源価格が上昇し、インフレにつながっている。

パンデミックが落ち着き、世界的にインフレとなってきたところで、各国と日本の金融政策の違いが現れた。各国は利上げに踏み切ったものの、日本は継続的な金融緩和を実施している。

このことから、円を売る動きが加速し、為替が変動した。

今後の展望

これから為替市場がどのように変化していくのか、気になる方も多いだろう。ここで、日米の今後の金融政策について触れていく。

FRBは6月の利上げは久々にスキップしたものの、7月に再び利上げを行う可能性を示している。

日銀も金融緩和を継続する姿勢だ。ただし、2023年6月16日の日銀総裁の会見においては、企業の賃金などに変化の兆候があるとし、金融緩和による成果が出ているともとれる発言もあった。

したがって、両国の金融政策は継続の姿勢を示しているものの、転換の可能性が高まっている状況だ。為替市場の展望を予測するにあたっては、金融政策の転換がいつ行われるかを客観的視点から冷静に判断する必要があるだろう。

為替市場の変動と投資戦略

為替市場の変動と投資戦略 わたしのIFAコラム

為替市場は刻一刻と変化するため、投資戦略が重要だ。

ここでは、為替市場の変動に対応する投資戦略の立て方について解説していく。

為替市場の変動と投資のリスク管理

為替市場は変動要因もさまざまであるため、情報収集が必須だ。ただ、正確な情報収集ができたとしても、為替市場の変動を完璧に予測することは難しい。そのため、リスク管理が重要になる。

リスクを抑えるために有効なのは「通貨の分散」だ。例えば、米ドルだけを保有していたとしよう。その場合、米国が金融危機に陥ってしまうと、自身の財産価値が大幅に下落してしまう。

一国の通貨だけでなく、複数国の通貨を持つことによって、金融危機等のリスクに備える必要がある。

為替市場と他の金融市場との関係

為替市場の変動には、以下の金融市場の動向も関係している。

  • 債券
  • 株価

まず挙げられるのが債券だ。一般的に国債金利が上昇すると、その国の通貨を買う動きが出る。その結果、為替が変動することがある。

株価も為替市場の変動によって大きな影響を受ける。例えば、1ドル140円で輸出した場合は1ドル100円で輸出したときに比べて利益が大きい。利益が出ると、その企業の株価は上昇する。また、その逆も然りだ。したがって、為替市場が変動すると企業の株価も変動するといえる。

さらに、金の価格変動も為替市場の変動要因となる。一般的に金の価格は米ドル価格と反比例の関係にある。金をはじめとしたコモディティは、米ドル建で取引されることが多い。そのため、日本円で金を購入しようとした場合、米ドルが高騰しているとそれだけ金の価格も割高となる。

このように、為替市場の変動は他の金融市場とも密接にかかわり合っている。投資戦略を立てる際には、他の金融市場の動向もリサーチしていかなければならない。

今後の展望をもとにした投資戦略

前述したように、為替相場の転換点は近づいている状況にある。それを踏まえ、ポイントとすべき点は以下の3点だ。

  • 円安ドル高継続を基本としたポートフォリオの構築
  • 金融政策の転換見極め
  • 米国のリセッション入り判断

日米の金融政策に現状大きな方針転換はない。そのため、円安ドル高が継続することを前提に投資戦略を考える必要があるだろう。

ただし、金融政策の転換点はいつ訪れてもおかしくない状況にある。常に最新の情報を収集し、自身のポートフォリオに反映することが重要だ。

また、米国は急激な利上げによりリセッション入りの可能性も指摘されている。明確にリセッション入りとなった場合、急速なドル安が想定される。

為替相場の混乱に対応するためにも、情報のアップデートを行うとともに、資金を分散させてリスクに備えることが必要だ。

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為替市場の専門知識を深める

為替市場の専門知識を深める わたしのIFAコラム

為替取引を行う際は、為替市場に関する専門知識を深めなければならない。ここでは、以下の3点について詳しく見ていきたい。

  • 一般的な為替市場の変動要因
  • 為替相場のファンダメンタルズの理解
  • 為替市場に影響を与える主要な経済指標

一般的な為替市場の変動要因

為替相場は「需要と供給のバランス」によって変動する。そして、需要と供給のバランスを決めるものには、主に以下の6つがある。

  • 景気
  • 金利
  • 物価
  • 国際情勢
  • 要人発言
  • 投機的要因

景気が良い国は、金利の上昇やその国の企業の株価の上昇が見込まれる。もちろん、金利や株価が高い国の方が投資される傾向にあるため、その国の通貨を買う動きが出て、為替相場が変動する。

また、物価が上昇している(=インフレである)と、その国の通貨の価値は下がる傾向にある。反対に、物価が下落している(=デフレ)であると、その国の通貨の価値は上がる傾向にある。

国際情勢も為替相場へ与える影響が大きい。昨今のウクライナ情勢でもわかるように、戦争などが勃発した場合はその国に対する信用度が下がり、通貨の価値も下がる。

さらに、各国の首脳や中央銀行総裁などの要人の発言は、多くの投資家が注目している。そのため、要人発言を受けた機関投資家などが大きな金額の取引を行うことで、為替相場が変動することが多い。

為替相場は、ここに挙げたものだけでなく様々な要因が複雑に絡み合う。1つの要因に偏った見方をするのではなく、全体を広く捉えることが大切だ。

為替相場のファンダメンタルズを理解する

ファンダメンタルズとは、その国の経済状態を表す「経済の基礎的条件」のことだ。例えば、経済成長率や財政状況、物価上昇率などの経済指標がこれにあたる。

為替相場において、ファンダメンタルズがすぐに影響を与えることは少ない。ただ、中・長期にわたって運用する場合には、注目する必要がある。

各国の金利や国際情勢などに関する情報を定期的に収集し、経済動向を把握しよう。

為替市場に影響を与える主要な経済指標

為替市場に影響を与える主要な経済指標は、主に以下の7つである。

経済指標内容
米国雇用統計失業率など、雇用情勢に関する統計
ADP雇用統計全米の非農業部門雇用者数の予測をするために開発された統計
新規失業保険申請件数全米で1週間に新しく失業給付を申請した数
消費者物価指数(CPI)消費者が日常的に購入する商品の小売価格が前回より何%変動したのかを示す指数
国内総生産(GDP)一定期間内に国内で産出され付加価値の合計金額
ISM製造業景況指数米国の製造業者の景況感を示す指数
FOMCの動向米国の金融政策を決定する会合が発表する政策金利
出典:SMBC日興証券「FXで重要な経済指標の見方」(2023年6月参照)

ここまで、為替市場は様々な要因が絡み合って変動することを説明した。ただ、為替においては、米国の経済指標が重要となってくる。なぜなら、米ドルは世界の基軸通貨であるからだ。

経済大国である米国は、それだけ全世界に与える影響が大きい。上記の経済指標の動向は必ずチェックしよう。

あなたの投資戦略をIFAと一緒に見直す

あなたの投資戦略とIFAと一緒に見直す わたしのIFAコラム

ここまで、為替の動向を踏まえた投資戦略の立て方について解説してきた。ただ、投資戦略を立てる際には、迷うこともあるだろう。

その時は、資産運用の専門家であるIFAに相談することがおすすめだ。

IFAとは何か

IFAとは、独立系資産運用アドバイザーのことだ。証券会社や銀行などの特定の金融機関に属していない資産運用の専門家である。

複数の金融機関と業務委託契約を結ぶことによって、幅広い商品を扱うことが可能となる。そのため、より投資家にあった資産運用を提案してもらえるのが最大のメリットである。

あなたの資産運用を最適化するIFAの支援

IFAには、豊富な金融知識と資産運用経験がある。中立的な立場から、あなたに最適な資産運用方法についてアドバイスが受けられる。

資産運用に関する不安や悩みがあれば、IFAに頼ってみてほしい。

IFAとの連携で為替リスクを管理する

為替リスクを管理するためには、自身の保有する通貨を複数国の通貨で管理することが重要だ。ただ、複数国の通貨を全て同じ割合で保有していればいいわけではない。

各国の経済状況などによって通貨の価値は変動するため、定期的に通貨の入れ替えを検討するべきだろう。

その際、IFAに相談することで、より最適なポートフォリオへと見直すことが可能だ。

まとめ

まとめ わたしのIFAコラム

本記事では、最新の為替市場の概況から投資戦略との結びつけ方、為替に関する専門的な知識まで解説した。

為替市場の最新動向に対応した投資戦略を立てるためには、IFAとの連携が有効である。IFAに相談することで、専門的な視点から投資戦略の見直しや為替リスクの管理のアドバイスが受けられる。

しかし、「自分で信頼できるIFAを探すのは大変だ」と考えている方も多いのではないだろうか。

そのような方に向けて「わたしのIFA」では、投資家とIFAをマッチングさせるサービスを行っている。このサービスを活用することで、信頼できるアドバイザーに出会うことが可能だ。

あなたにとって最適な資産運用をするためにも、ぜひ下記ボタンより無料相談を申し込んでみてほしい。

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※本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。投資家とIFA(資産アドバイザー)とのマッチングサイト「わたしのIFA」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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