- マネックス証券を利用するか迷っている
- 他社と比較した場合のマネックス証券の特徴が知りたい
- マネックス証券の評判や信頼性が知りたい
特に、ネット証券でトップクラスの人気を誇るSBI証券と比較しながら解説していくので、ぜひ参考にしてほしい。
マネックス証券の概要
まずはマネックス証券の概要を説明しよう。基本情報や主なサービス、ユーザーからの評価を紹介する。
マネックス証券の基本情報
マネックス証券は手数料が安いことで知られるネット証券の一つだ。楽天証券やSBI証券と並び、多くの投資家が利用している。基本情報は以下の通りだ。
証券会社名 | マネックス証券株式会社 |
資本金 | 12,200百万円 |
事業内容 | 金融商品取引業、金融商品取引業付随業務、その他業務 |
所在地 | 〒107-6025東京都港区赤坂1-12-32アーク森ビル25階 |
マネックス証券の主なサービス
マネックス証券ではさまざまな金融商品を購入できる。購入できる商品は以下の通りだ。
- 株式(国内・海外)
- 債券(国内・海外)
- 投資信託
- 新規公開株(IPO)
- 暗号資産
- ETF
- 金
- プラチナ
資産運用のポートフォリオとして代表的な金融商品は、おおよそマネックス証券で購入できる。ただ、海外株や暗号資産、FX投資を始める際は、マネックス証券が展開するそれぞれの商品に特化した口座を開設する必要がある。
株式を購入する際は、取引する度に手数料がかかる取引毎手数料コースと一日定額コースから選べる。それぞれのコースにおける手数料は以下の通りだ。
約定金額 | 現物の取引毎(税込) | 一日定額(税込) |
~5万円以下 | 55円 | 550円 |
5万円超~10万円以下 | 99円 | |
10万円超~20万円以下 | 105円 | |
20万円超~50万円以下 | 250円 | |
50万円超~100万円以下 | 487円 | |
100万円超~150万円以下 | 582円 | 100万円超、約定金額300万円ごとに2,750円 |
150万円超~3,000万円以下 | 921円 | |
3,000万円以下 | 973円 |
また、マネックス証券では、つみたてNISAやiDecoといった税制優遇制度も活用できる。
マネックス証券のユーザー評価
マネックス証券のユーザーの口コミを確認してみよう。
良い評価
NISA口座開設から利用しています。ゴールド積立も楽しみの一つで続けています。使いやすくて株式投資が大好きになりました。iDeCoは楽天証券ですが60歳まで冷凍保存です。
操作性を評価する声が目立つ結果になった。ツールの使いやすさやチャートの見やすさも高く評価されている。
悪い評価
チャートなどは一般的なレベルであるが、住所変更等にかかる手続き関係にミスが目立ち、かつ、フォローしない姿勢であることから、おすすめできない。 正直、他の証券会社の方がましなのでは?と思う。
住所変更の手続きをするのに免許証のアップデートがPCからでもスマホからでも何度しても画像変えても失敗する。ほかの証券会社にくらべて特別手数料(が)やすいわけでもなく、アプリ使いやすいわけでもなく、さらにこんなことが起きると本当にマネックス証券を選んで損した気分になる。今後ほかの証券会社に変更します
手続き関係に時間がかかったという意見が目立った。出金に時間がかかったという意見も見られた。
マネックス証券とSBI証券を比較
ここまでマネックス証券について紹介してきた。ただ、一社だけを見ても良くわからない人が多いだろう。
そこで、業界でもトップクラスの人気を誇るSBI証券と比較していこう。
取り扱い銘柄数
最初に取り扱い銘柄数を比較しよう。マネックス証券とSBI証券の銘柄数は以下の通りだ。
マネックス証券 | SBI証券 | |
一般信用取引銘柄 | 約3,798銘柄 | 約3,164銘柄 |
米国株 | 約4,982銘柄 | 約5,658銘柄 |
中国株 | 約2,612銘柄 | 約1,350銘柄 |
ベトナム株式 | なし | 約300銘柄 |
韓国株式 | なし | 約73銘柄 |
どちらも豊富な種類の銘柄を取り扱っているため、不便さを感じることはないだろう。代表的な銘柄はどちらの証券会社でも購入できる。
ただ、ベトナム株や韓国株を購入したい人はSBI証券を選ぶ必要がある。
手数料
次に手数料を比較しよう。国内株式の現物取引の場合、マネックス証券は取引毎手数料コースと一日定額コースの二種類のコースがある。
SBI証券は、スタンダードプランとアクティブプランの二種類がある。取引毎手数料コースに該当するのがスタンダードプラン、一日定額コースに該当するのがアクティブプランだ。
先に取引毎にかかる手数料から比較しよう。
約定金額 | マネックス証券 | SBI証券 |
~5万円以下 | 55円 | 55円 |
5万円超~10万円以下 | 99円 | 99円 |
10万円超~20万円以下 | 115円 | 115円 |
20万円超~50万円以下 | 275円 | 275円 |
50万円超~100万円以下 | 535円 | 535円 |
100万円超~150万円以下 | 640円 | 640円 |
150万円超~3,000万円以下 | 1,013円 | 1,013円 |
3,000万円以下 | 1,070円 | 1,070円 |
国内株式の現物取引では、マネックス証券とSBI証券で手数料に差はない。ただ、SBI証券は月間の合計手数料(税抜)に対して、1.1%相当のTポイントが加算される。そのため、Tポイントユーザーにとっては、少しだけSBI証券の方がお得だ。
続いて、一日定額コースについて比較しよう。
約定金額 | マネックス証券 | SBI証券 |
100万円以下 | 550円 | 0円 |
100万円超~200万円以下 | 2,750円 | 0円 |
200万円超~300万円以下 | 1,238円 | |
300万円超 | 300万円ごとに2,750円加算 | 100万円ごとに295円加算 |
一日定額コースでは、SBI証券の方がかなりお得になる。150万円の取引をする場合、マネックス証券では2,750円かかるが、SBI証券では手数料がかからない。
また、380万円の取引をする場合、マネックス証券では5,000円かかるが、SBI証券は1,533円で済む。一日当たりの取引金額が増えれば増えるほど、両者の手数料の差は大きくなっていく。
手数料の観点から見ると、SBI証券の方が優れた証券会社だと言えるだろう。
アプリ・ツール
最後にアプリやツールを比較しよう。
マネックス証券には、豊富な種類のツールがある。
- マネックストレーダー
- 銘柄スカウター
- マルチボード500
- Brisk for マネックス証券
- チャートフォリオ
- マーケットボード
- マーケットライダー
- フル板情報ツール
銘柄スカウターでは、プロのアナリストによる業績予想や企業の実績に関する情報を確認できる。ほかにもさまざまな情報が公開されており、いずれも投資初心者にもおすすめのツールだ。
ツールだけではなく、スマートフォンで使用できるアプリもある。マネックス証券は、おおよそのサービスをスマートフォン一つで利用できる。
一方、SBI証券では、HYPER SBI 2が利用可能だ。複数の指標や銘柄を選択し、設定した期間内での値上がり率を比較したり、同業種銘柄の推移を確認したりできる。
また、SBI証券もアプリをリリースしている。
ツールの観点では種類が豊富な点やプロの意見をチェックできる点などから、マネックス証券の方が優秀と言えるだろう。基本的にツールは無料で利用できるので、マネックス証券の口座を開設して操作性をチェックしてみても良いだろう。
マネックス証券のメリットとデメリット
マネックス証券の基本的な情報については把握できただろう。
ここでは、マネックス証券のメリットとデメリットについて解説していく。
マネックス証券のメリット
マネックス証券のメリットとして、主に以下の四つが挙げられる。
- 海外株(米国株・中国株)に強い
- IPOの取り扱い銘柄が多い
- 銘柄スカウターが使いやすい
- クレジットカード積立の還元率が高い
マネックス証券は米国株と中国株を取り扱っており、前の章で比較した通り、中国株の取り扱い銘柄数が多い。そのため、新興国である中国株の取引に注力したい人にとっては非常に良いと言えるだろう。
また、IPOの取り扱い銘柄数が多いのもメリットとして挙げられる。
マネックス証券は、IPO(新規公開株)の引受件数実績が全証券会社でトップ3※2022年 新規公開株引受件数実績、マネックス証券調べ
さらに、マネックス証券ではマネックスカードを使用して投資信託を積立購入すると、1.1%のマネックスポイントが加算される。
溜まったマネックスポイントは、投資信託や暗号資産の買付、株式手数料に充当、dポイントやPontaポイントに交換などに使用できる。
マネックス証券のデメリット
一方で、マネックス証券にもデメリットもある。主に以下の二つが挙げられる。
- 一日定額コースの手数料が高い
- マネックスポイント使い道が少ない
SBI証券と比較した際に紹介したが、一日定額コースの手数料が高い。
また、貯まったマネックスポイントの使い道が少ないのもデメリットだ。dポイントやAmazonのギフトカードに変更はできるが、SBI証券のTポイントや楽天証券の楽天ポイントと比較すると使い勝手がいいとは言えない。
証券会社選びに迷ったら
ここまでマネックス証券について解説してきたが、証券会社を選ぶ際は投資目的の設定と戦略の立案を必ずしよう。目的や戦略によって有効な証券会社が異なるからだ。
この二つが定まっていない状態で証券会社を選ぼうとしても、判断材料が足りず、決定できない。ただ、自分で戦略を立てられない人もいるだろう。そんな人は、お金の専門家であるIFAに相談してほしい。
IFAが解決できること
相談しようにも、IFAで何が解決できるのかわからない人も多いだろう。ここでは、IFAが主に行っている業務を紹介する。
IFAは、独立系ファイナンシャルアドバイザーの略である。IFAが解決できることのほか、信頼できるIFAの探し方についても解説する。
投資戦略の立案
IFAは顧客に合わせた投資戦略を立案している。顧客一人ひとりの家計状況や目標リターン、リスク許容度に応じたアドバイスをおこなうことが主な特徴だ。
基本的に異動のないIFAは、顧客と長期的に良好な関係を築くことを大切に考えているため、提案内容は長いスパンで見て顧客にとってプラスになるよう配慮されている。
投資対象はリスク許容度に合っているか、現状の資産配分で期待リターンを満たせるかなど、投資戦略に迷ったら積極的にIFAを活用しよう。
各証券会社の評価と個々の投資目標に適した提案
各証券会社ごとの比較も担当している。楽天証券やSBI証券、マネックス証券などのネット証券や大和証券、野村証券など多数の証券会社があるため、どこで取引すべきかわからない人も多いだろう。
そこで、IFAが独自の視点でそれぞれの証券会社を評価した情報を、顧客に提供している。また、これらを投資家の投資戦略と組み合わせ、最適な資産運用のアドバイスを提案することができる。
信頼できるIFAの探し方
ここまで読み進め、IFAに相談したいと考えた人も多いのではないだろうか。しかし、どのようにIFAを探したらいいかわからない、という人がほとんどだろう。
そのような場合には「わたしのIFA」を利用してみてほしい。「わたしのIFA」はIFAと投資家を結ぶ新たなマッチングサービスだ。
無料相談もできるので、長期的な資産形成のパートナーとなる、信頼できるIFAが見つかるはずだ。
まとめ
本記事では、マネックス証券の基本情報やサービス内容、メリットとデメリットについても網羅的に紹介してきた。他社との比較を通じて、提供しているサービスの全体像を理解できただろう。
投資に関する意思決定を行う際、各証券会社の特徴を理解しておくことは非常に大切だ。今回紹介したメリットとデメリットを比較しながら、マネックス証券を利用するかどうか決めてほしい。
ただ、自分だけでは決められない人や、そもそも前提となる運用方針や投資戦略を一人では立てられない人もいるだろう。そんな人はIFAに相談してほしい。
IFAは、独立した立場から、顧客の投資目標に最適な証券会社はもちろん、投資戦略や金融商品に関するアドバイスまで幅広く行っている。
IFAに一度相談してみたいと感じた方は、「わたしのIFA」を利用してみてはどうだろうか。専門的な知識と豊富な経験を持つIFAが信頼できるパートナーになり、効果的な投資方法や資産形成のサポートを行ってくれる。
まずは気軽な相談から始めてみよう。