- ジュニアNISAのメリットと節税効果について理解したい
- 少額から始められる投資方法を知りたい
- 子供の将来に投資を行いたいが、どう始めれば良いかわからない
ジュニアNISAを活用すれば、子供の将来のための資産形成と節税効果を同時に得られる。しかし、2024年に新NISAが始まるとともにジュニアNISAは廃止になる。
この記事では、そんなジュニアNISAについて、今からでも制度を活用できるのか、廃止後に運用資産はどうなるのか、などについて解説する。
ジュニアNISAの制度や、廃止された後の取り扱いについて知りたい方は、参考にしてほしい。
ジュニアNISAとは何か、その仕組みを理解する
ジュニアNISAとはどのような制度なのか。まずはその仕組みついて理解を深めよう。
ジュニアNISAとは何か
ジュニアNISAとは、2016年に導入された未成年向けのNISAである。「未成年者少額投資非課税制度」という正式な名称であり、0歳から17歳までを対象とした子供用のNISAのことだ。
NISAといえば、つみたてNISAや一般NISAを思い浮かべるが、ジュニアNISAは18歳未満の子供が対象であり、子供の将来に向けた資産形成をサポートする目的で作られている。
ジュニアNISAでは、年間80万円までの投資から発生した利益に対して税金がかからない。そのため、0歳から17歳までの未成年者は18歳を迎えるまで非課税で運用できるのである。
ジュニアNISAがなぜ節税に繋がるのか
ジュニアNISAは、投資の節税に繋がる。なぜなら、年間80万円までの投資から生まれた利益に対して、課税されないからだ。
本来であれば、投資で生まれた売却益や配当金には20.315%の税金が課せられる。この税金がなくなるため、特定口座や一般口座と比べて効率的に資産形成が進められるのである。
ジュニアNISAは、2024年に制度自体が廃止になる関係で、定められていた5年間の非課税期間がなくなり、子供が18歳を迎えるまで非課税で運用を続けられることになった。
もし、自身の子供が0歳でこれからジュニアNISAを始めるのであれば、18歳で成人するまでの長期間に渡り、投資の利益にかかる税金を節税できるだろう。
ジュニアNISAを利用する際の注意点
ジュニアNISAを利用する際には、以下のような注意点がある。
- 2024年以降、新規の買付けはできない
- 損失に対して繰越控除が行えない
ジュニアNISAは、毎年80万円まで投資上限金額を設定しているが、ジュニアNISAの制度が2024年に廃止になる関係で、2023年の12月末までしか新規の投資は行えない。
そのため、今年からジュニアNISAを始める場合、新たに80万円までの買い付けしかできない。
また、損失に対して繰越控除が行えないことに注意が必要だ。繰越控除とは、投資によって発生した損失額を最大3年間持ち越して、利益と相殺できる仕組みだ。
相殺することで支払う税金を抑えられる仕組みであるが、ジュニアNISAで発生した損失は、税制上なかったことになるため、繰越控除の適用は受けられないのである。
2023年で廃止になるジュニアNISAについて
2023年12月末で、ジュニアNISAの制度は廃止になる。
廃止になるジュニアNISAと、新しく始まるNISAについて確認しよう。
廃止になるジュニアNISAについて
ジュニアNISAは、2024年から廃止される。そのため、今からジュニアNISAを活用するのであれば、投資可能な期間は、2023年12月末までとなる。
2024年以降に廃止されたジュニアNISA口座は、自動的に継続管理勘定に移行される。そして、子供が18歳を迎えるまで引き続き非課税で商品を保有できるのだ。
ただし、2024年から始まる新NISAは、ジュニアNISA口座で保有している商品を移管できないことに注意しよう。
新NISAの特徴と運用方法
2024年から始まる新NISAは、つみたて投資枠と成長投資枠の2つの投資枠から成り立っており、2つの投資枠を合わせて年間360万円まで投資することができる。
5年または20年までの保有期限がなくなり、最大限度額1,800万円以内であれば、投資枠の再利用が可能だ。
つみたて投資枠と成長投資枠を併用して利用できるため、運用方法の自由度はより高く、つみたて投資を行いながら成長投資でリスクを取っていくなど、新NISAは自身に最適な投資戦略を行えるのである。
資産配分の考え方とリスク分散の重要性
新NISAによって、NISAを活用した投資の利便性は高まるが、資産配分とリスク分散はきちんと行わなければならない。なぜなら、投資におけるリターンはどのような資産をどれくらいの割合で投資するかによって決まるからだ。
基本的には、値動きの異なる資産(例えば、株式と債券、コモディティなど)に分散して投資することで、相場の急落によって資産価値が大きく目減りするリスクを減らせる。
リスクを分散させるためにも、自身に最適な資産配分になるように、資金を割り当てよう。
子供への投資を始めるためのステップ
子供への投資は、以下のようなステップで始められる。
ジュニアNISAを開設するための手順
はじめに、ジュニアNISAを開設したい金融機関を証券会社や銀行などから選択する。次に選択した金融機関からジュニアNISAの口座開設に必要な書類を入手する。そして、書類に必要な情報を記入して、本人確認書類と一緒に金融機関に提出する。
書類の提出が終わったら、金融機関が税務署にジュニアNISA口座を開設するための申請を行ってくれる。そのため、2週間程度待つ必要がある。
税務署による申請のチェックが終わると、金融機関から申請結果の通知が届く。開設完了の通知であれば、そのままジュニアNISAの口座開設は完了だ。
適切な金額の投資を決めるためのガイドライン
ジュニアNISAで口座を開設したら、適切な投資金額を決める必要がある。投資金額は自身や家計の状況に合わせて決められるが、ジュニアNISA口座を使った投資は2023年12月末までとなっている。
余剰資金があるのであれば、できる限り資金を捻出して年間80万円の投資枠を使い切るべきだろう。
つみたて投資であれば、毎月66,000円ずつ、一括投資であれば好きなタイミングで、合計80万円以内に収まるように投資すれば良いだろう。
投資先選びの基準と、それを選ぶための方法
投資する金額が決まったら、投資先を選定する。子供への投資ということは、投資先はできるだけリスクを抑えたものを選ぶ必要がある。
なぜなら、今後の教育資金など使途や必要な時期が明確にある資金の原資となる可能性もあるため、元本割れのリスクは避けたいからだ。投資先選びの基準としては、以下のようなポイントを中心に見ていけば良いだろう。
- 分散投資ができる
- 少額から買える
- 手数料が低い
投資信託やETFなどは、様々な商品に分散して投資を行なっているため、1つの商品を買うだけでリスクを抑えた投資ができる。
また少額から買えることで、投資する金額をフレキシブルに調整できる。ジュニアNISAの投資枠は年間80万円までと決められているが、100円から投資できれば、ちょうど80万円投資することが可能だ。
また、できる限り手数料が低い商品を選ぶことが大切だ。とりわけ投資信託に投資する場合には、保有時に信託報酬と呼ばれる手数料がかかる。
商品によって投資信託の割合はまちまちであるが、この手数料は投資商品のパフォーマンスにかかわらず、保有するだけで払い続ける手数料である。そのため、できる限り手数料が低いものを選ぶに越したことはない。
ジュニアNISAの活用は誰に相談するべきか
ジュニアNISAは廃止に伴い新たな買付ができなくなる一方、資産形成の手段として運用を継続することは可能である。また、大幅な改善が予定されている新NISAではより適切な運用戦略が求められる。
NISA制度の活用には一層の専門性が必要となり、個人投資家が一人で対応することが難しくなってきているのだ。
このような状況下では積極的に専門家の意見を取り入れてほしい。
本記事では、資産運用の専門家であるIFAを推奨する。IFAを活用すれば、NISAに対する理解がさらに深まり、適切に活用できるようになるはずだ。
IFAが提供するアドバイス
IFAは独立系の資産運用のアドバイザーとして、NISAに関する詳細な情報とアドバイスを提供してくれる。なぜなら、IFAは金融機関から独立した立ち位置にあるからだ。金融機関の担当者のように、売りたい商品を顧客に提案することがない。
NISAに関しても、さまざまな金融機関から情報を仕入れた上で、目の前の顧客にとって最適なNISA口座の開設場所や、買い付ける商品などを、それぞれのニーズに合わせてアドバイスしてくれるのだ。
IFAと協力して自身の投資戦略を立てるメリット
IFAは資産運用の専門家である。そのため、NISAを活用した資産運用に関しても、どのような投資戦略がもっとも効果的なのか、プロの視点からアドバイスをしてくれる。
IFAによるプロの視点を取り入れることによって、自身だけでは気付かないような、リスクを抑えてリターンを最大化する方法が知れるというメリットがあるのである。
IFAと連携することで得られる安心感と信頼性
IFAと連携することで、運用していてわからないことや困ったことがあれば、継続的にアドバイスを受けられる。
相場状況に合わせた商品を売買するタイミングや、ポートフォリオの見直しなどについて、アドバイスをもらえる。そのため、相場が大きく変動したときについても、安心して資産運用を続けられるのである。
しかし、どのようにIFAを探したらいいかわからない、という人も多いだろう。そのような場合には「資産運用ナビ」を利用してみよう。
「資産運用ナビ」はIFAと投資家を結ぶ新たなマッチングサービスだ。無料相談もできるので、長期的な資産形成のパートナーとなる、信頼できるIFAが見つかるはずだ。
まとめ
ジュニアNISAとは、子供の将来のための投資を促進するための制度であり、この制度を活用することで、節税効果を得られる。
また、IFAを活用すれば、ジュニアNISAの効果的な利用方法や、投資戦略について学ぶことが可能だ。廃止後に始まる新しいNISA制度についても、さらに理解を深められるだろう。
IFAは資産運用の専門家として、投資先の選択やリスク管理についてもアドバイスをくれる。安心して運用を始めたい方は「資産運用ナビ」を活用して、気軽に相談してみると良いだろう。
「資産運用ナビ」は、資産運用のアドバイザーを見つけられる検索プラットフォームである。相談したい地域や内容からIFAを検索することで、自分に適した資産運用のパートナーを探せるのだ。「資産運用ナビ」は無料でIFAに相談することができる。
まずは気軽に申し込んでみてはいかがだろうか。