- 資産運用は何歳から始めるべきなのか知りたい
- 年齢に応じた資産運用のポイントをおさえたい
- 資産運用で生活を安定させる方法が知りたい
資産運用を始めるにあたって「何歳から資産運用を始めるべき?」「いくらから始めればいいのか知りたい」などと考える方もいるだろう。
資産運用を始める年齢に、制限はあるのか、初期費用にどの程度用意しなくてはならないのか疑問は尽きないものだ。
本記事では、資産運用の目的や何歳から始めるべきなのかについて詳しく解説する。
資産運用を検討しているなら、ぜひ参考にしてみてほしい。
何歳から始めるべき?資産運用の目的とは?
資産運用をするには、目的を明確にする必要がある。
何の目的もなく資産運用をしても、うまく行かない事が多い。
ここでは、資産運用の目的について詳しく解説する。
資産運用の意義
そもそも資産運用はなぜ行うべきとされているのだろうか。
資産運用を行うべき理由として主に以下の3点が挙げられる。
- 低金利が続いている
- 年金が減少傾向にある
- 物価上昇に備える必要がある
日本は長らく低金利の環境が続いており、銀行に預けているお金はほとんど増えない。
2024年に入って大手銀行を中心に金利引き上げの流れが続いているものの、2024年5月現在のメガバンク3社(三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行)の普通預金金利はいずれも0.020%だ。
仮に普通預金に100万円を預けていた場合、1年で得られる金利は「100万円×0.020%=200円」であり、ほとんど増えないと言える。
預金に預け入れているだけでは資金が増えないため、投資に回して増やしていくことが重要となるのだ。
また、少子高齢化などの問題の影響を受けて公的年金の受給額は減少傾向にある。
「令和4年厚生労働白書」によると、標準的な年金受給世帯の年金額が2004年度は233,299円だったが、2022年度には219,593円まで減少している。
老後に得られる年金が減少しているため、自分自身で資産を準備していかなければならない。
そして、物価が上昇していく「インフレ」に備える必要もある。
物価が上昇していくと現金の価値は相対的に目減りしていくため、資産を運用して増やす「インフレ対策」が重要となるのだ。
資産運用における目標設定の効果
資産運用を始める際、リスク許容度や余剰資金を踏まえて運用目標を明確に設定することが重要である。
目標に応じて選択すべき投資手法や投資に回す適正額が異なるためだ。
例えば、5年後に300万円を準備したい場合と20年後までに2,000万円を準備したい場合では取るべき戦略は大きく異なる。
前者は時間的な余裕が少ない分、リスクを抑えた運用が必要となる一方、後者は長期間にわたる運用が行える分だけリスクを取って積極的にリターンを追求できる。
また、中長期的な目線で目標を立てておくことで、短期的な市場の変化に左右されずに運用を行えるというメリットもある。
明確な目標を立てずに場当たり的に運用していると、短期的な下落に耐えられずに売却してしまったり、違う商品に目移りして乗り換えてしまったりするケースが少なくない。
運用目標を明確にし、目標達成に向けた投資計画を立てながら資産を運用していくことが大切だ。
年齢によるリスク許容度の変化
年齢によって、リスク許容度が変化することを、把握しておく必要がある。
例えば、20代のうちはあまり稼げないが、ある程度リスクが出ても長期運用の過程で取り戻すことが可能だ。
30代になると、子供にかかる費用など出費が多くなるため、そこまで高いリスクは設定できないだろう。
さらに、40~50代になってくると、よりリスクを押さえて堅実な運用をする必要がある。
なぜなら、運用できる期間が20代に比べて短く、大きな損失が出てしまったら取り返すことができなくなってしまうからだ。
年齢や収入、貯蓄の具合によってリスク許容度を変化させていこう。
例えば、ある程度のリスクを許容できる20代のうちは、高リスク資産である株式を中心に投資を行うことをおすすめする。
一方で年齢を重ねて40〜50代になっていくと、相対的にリスクが低い債券などの割合を増やしていくと良いだろう。
資産配分の目安として「100-年齢」を高リスク資産で運用するという考え方がある。
20歳の場合は「100-20=80」となるので、資産の約80%を株式などの高リスク資産で運用する。
50歳であれば資産の約50%を株式等で運用し、残りの50%ほどを債券などの低リスク資産で運用するという考え方だ。
おすすめの資産運用について詳しく知りたい人は下記の記事を読んでほしい。
おすすめの資産運用について分かりやすく解説している。
資産運用は何歳から始めるべきか?
資産運用の意義や目標設定について解説してきたが、そもそも資産運用はどのタイミングで始めるべきなのだろうか。
ここでは、資産運用を始めるべきタイミングや若年層が資産運用を始めるメリット、中高年から資産運用を始める場合のポイントについて解説していく。
資産運用を始めるべきタイミング
結論から言うと、資産運用はできるだけ早いうちから始めるべきである。
その理由として主に以下の2点が挙げられる。
- 運用期間が長いほどリスクが低減される
- 複利効果の恩恵を受けられる
投資には必ずリスクが伴う。
ここでの「リスク」は危険性という意味とは少し違い、「収益の振れ幅」という意味で用いられる。
つまり、投資を行う際には収益がプラスにもマイナスにも振れる可能性があるということだ。
そしてこのリスクは運用期間が長くなるほど小さくなる傾向がある。
短期的にはプラス・マイナスに大きく振れる可能性があるものの、期間が長くなっていくと平均化されて一定の振れ幅に収束するためだ。
リスクが小さくなると大きな損失を抱える危険性も低くなる。
運用期間を長く設定して安定したリターンを狙えるため、なるべく早くから資産運用を始めるべきと言われている。
また、運用期間が長くなると「複利効果」によって資産効率を高められる。
複利効果とは、投資で得た利益を再び元本に組み込んで投資に回すことで利益が利益を生み、雪だるま式に元本が増えていく仕組みのことだ。
複利効果は運用期間が長くなるほど威力を増していく。
なるべく早くから資産運用を始め、時間を味方につけて効率的に資産を増やしていこう。
若年層が資産運用を始めるメリット
若年層が資産運用を始めるメリットとして以下の2点が挙げられる。
- リスクが高い商品を活用しやすい
- 積立投資による長期運用の効果が得られる
前述の通り、運用期間が長くなるとリスクが抑えられるため、若年層はリスクが高い商品を活用しやすいというメリットがある。
短期的に大きな下落を経験しても、若いうちであれば損失を取り戻すチャンスがある。
高リスク資産で積極的にリターンを追求できる点が若年層から資産運用を始める魅力のひとつだ。
また、長期運用に向いている投資信託などを活用し、積立投資を実践することで高い運用効果を得られる点もメリットとして挙げられる。
前述した複利効果の恩恵も受けながら効率良く資産を増やせる。
例えば、60歳まで年利5%の運用で毎月5万円を積み立てると仮定した場合。
開始時の年齢が30歳であれば運用期間は30年となり、60歳時点で約4,170万円という結果になる。
一方、50歳から同じ運用を始めても60歳時点では約770万円となる。
リスクが高い商品で攻めた運用を行いやすく、複利効果の恩恵を受けられることが若年層の強みだ。
なるべく早く投資を始めることをおすすめする。
中高年から資産運用を始める際のポイント
中高年になってから資産運用を始めるなら、リスクを抑える運用を心がけるのがポイントだ。
若いうちは長期間の運用ができるため、リスクが出ても取り戻すことが可能だ。
しかし、中高年になってくると運用できる期間は若年層よりも少なくなってしまう。
そのため、大きな損失が出たら取り戻せない可能性があり、取り戻そうとしてハイリスクの商品に手を出してしまうことも考えられる。
そのようなことにならないためには、リスク許容度を目に低めにしておくことがポイントだ。
例えば高い配当利回りで運用できる高配当株などが選択肢として視野に入る。
高配当株は業績が安定した大企業であることが多いため、比較的リスクを抑えた運用を行える。
また、債券やREIT(不動産投資信託)なども中高年の資産運用においておすすめだ。
比較的値動きが小さく、定期的な収入を得られる。
高いリスクで積極的に資産を増やすというよりも、大きな損失を避けながら安定的な収益を目指していくスタイルが中高年の資産運用においては望ましい。
何歳からでも大事!資産運用を始める金額の決め方
資産運用を始めるときに、いくらから始めるのかというのも、気になる問題だ。
資産運用を始める資金は、日々の生活に支障がない余剰資金で始める必要がある。
なぜなら、損失が出た時に、生活費から出していると取り返しがつかなくなってしまうことがあるからだ。
投資は少額からでも可能だが、いくらから始めるのかというのは重要な問題であり、しっかり考える必要があるだろう。
ここでは、投資額を決定する要素金額や少額から投資を始める意義について、詳しく解説する。
投資額を決定する要素金額
投資額を決定するためには資産を「すぐに必要なお金」「何年かしたら必要なお金」「すぐには必要なく貯蓄に回せるお金」に分ける必要がある。
当然すぐに使う予定のお金は、投資に使うわけにはいかない。
貯蓄に回せるお金の中からいざというときのたくわえを除いた何割かを使用するようにしよう。
運用開始額と運用方法の選択
運用開始額によって、運用方法を選択しよう。
例えば、運用開始額が少額であれば、NISAのつみたて投資枠などがおすすめだ。
運用開始額がそれなりにあるなら、成長が見込める企業の株式を購入するのも良いだろう。
運用開始額によって、適切な運用方法を選択しよう。
少額から資産運用を始める意義
投資には元本割れのリスクがあるが、少額から資産運用を始めればそれだけ損失も少なくて済む点がポイントだ。
大きなお金を掛けて大きな損失を背負うよりも、少額からスタートして損失が少しで済むようにすることで、精神的にもストレスが少なくて済むだろう。
そのため、初心者ならなおさら、少額からのスタートが望ましい。
例えば、投資信託は金融機関によって100円から購入できる。
また、ショッピングで貯まったポイントを使って株式を購入できるサービスも存在する。
投資信託も株式も新NISA制度を使って投資を行えることが特徴だ。
新NISA制度内で投資した商品の利益については非課税となるため、少額投資でも効率良く資産を増やしていくことができる。
投資に慣れるまでは新NISAで投資信託・株式などに少額投資を行い、少しずつ投資金額を増やしていくと良いだろう。
資産運用を何歳から始めるかで迷ったらは誰に相談するべき?
ここまで年齢に応じた資産運用の目的・重要性や実際の運用方法について解説してきた。
ただ、実際に資産運用を始めるとなると、細かな不明点が多く、相談できる窓口が欲しいと考えている方も多いのではないだろうか。
特に資産運用が初めてで不安を抱えているなら、金融知識が豊富な資産運用のプロフェッショナルからのアドバイスは、安心材料になる。
ここでは、おすすめの金融プロフェッショナルであるIFAについて詳しく解説する。
IFAの概要とメリット
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)とは、既存の金融機関から独立した立場で顧客の資産運用に助言を行う専門家のことだ。
顧客が希望するライフプランに基づいた投資計画の策定や具体的な金融商品の提案・仲介、保有商品の見直しなどの助言を主に行う。
ほかの金融アドバイザーと比較した場合のIFAのメリットとして以下の2点が挙げられる。
- 中立な立場から投資助言を提供してくれる
- 長期にわたるサポートを受けられる
銀行や証券会社で相談する場合、会社の販売方針によって売り出したい商品を提案されるケースが少なくない。
手数料が高い商品やリスク水準が適さない商品などを提案され、結果的に金融機関側だけが得をするというパターンが問題視されている。
IFAの場合、金融機関から独立した中立な立場を保っており、顧客の意向に沿った商品のみを提案する。
本当に自分に合う商品を提案してもらえることがIFAに相談する大きなメリットだ。
また、金融機関の場合は数年おきに異動や転勤などで担当者が変わってしまうことが多い。
その度に運用方針を擦り合わせたり、信頼関係を築き直したりしなければならず、ストレスに感じてしまう可能性がある。
IFAは原則として異動や転勤がないため、担当者が一貫した運用方針で長期的にサポートしてくれる。
自分のことをよく知るパートナーとなってくれるため、安心して運用相談を行えるだろう。
資産運用の相談窓口をお探しの方はぜひIFAに相談してみよう。
IFAの探し方
信頼できるIFAをお探しの方は、IFA検索サービス「資産運用ナビ」の利用をおすすめする。
「資産運用ナビ」とは、運用相談窓口をお探しの投資家とIFAをマッチングさせるオンラインプラットフォームのことだ。
サービス利用は非常に簡単で、フォームに資産状況や相談相手の希望条件を入力するだけで良い。
あとは「資産運用ナビ」が全国のデータベースからあなたの希望にマッチしたIFAを抽出し、紹介を行う仕組みとなっている。
IFAの紹介料・相談費用は原則無料となっており、何人と初回面談を行っても費用はかからない。
自分と相性の良いIFAをじっくり探せることが特徴だ。
もちろん全国47都道府県どこでもIFAを紹介でき、面談は対面だけでなくWEBにも対応している。
気軽にIFAとマッチングできるので、ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を利用して信頼できる相談先を探してみてはいかがだろうか。
資産運用は何歳から始めるべきか、迷ったらIFAに相談
本記事では資産運用の目的、始めるべき年齢、始める際の適切な投資金額について詳しく解説した。
資産運用は人によって適切な投資戦略や投資金額が異なるため、自分ひとりで最適解を導き出すことは容易ではない。
専門家の力を借り、効果的な投資戦略で資産を効率良く運用していくことがおすすめだ。
特に、IFAは中立な立場からあなたにぴったりの投資助言を提供してくれる。
長期にわたるサポートも受けられ、一貫した運用方針で継続的に資産運用をサポートしてくれることが大きな魅力である。
「資産運用ナビ」は、あなたとIFAを繋いでくれるマッチングサービスだ。
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