- フィデリティ証券にはどのような特徴があるのか学びたい
- サービス内容を知りたい
フィデリティ証券は投資信託に強みを持つ世界的に有名な証券会社である。
この記事では、フィデリティ証券の評判や具体的なサービス内容について解説する。
フィデリティ証券の利用を検討している方は、参考にしてほしい。
フィデリティ証券の評判を知る
フィデリティ証券の評判について詳しく見ていこう。
フィデリティ証券の一般的な評価
フィデリティ証券の評価は高い。フィデリティ証券といえば世界有数の資産運用グループであるフィデリティ・インターナショナルに属している。
日本ではあまり広く知られてはいないが、米国を中心として世界的に有名な証券会社なのだ。とりわけ、投資信託については高い評価を得ている。
オリコンの顧客満足度調査によれば、ネット証券の投資信託部門について、5年連続で第一位を獲得している。
投資信託の購入に関するイメージ調査についても第一位を取っている。フィデリティ証券は、投資信託を中心に高い評価を得ているのだ。
投資家から見たフィデリティ証券の評判
フィデリティ証券は、投資初心者を中心に良い評判を集めている。
- 取引がしやすい
- 内容がわかりやすい
- サポートが充実している
評価の要因としては、取引のしやすさや内容のわかりやすさがあげられる。
フィデリティ証券のツールはとてもシンプルで操作がしやすい。無駄な要素がなく、ユーザーインターフェースに優れているなどの意見があるようだ。
また顧客のサポートが充実しているという評判がある。ネット証券では珍しく、電話対応によるカスタマーサポートが用意されていて、顧客への対応はとても丁寧で親切であるといわれている。
これらの評判から、フィデリティ証券は安心して付き合える証券会社として人気があるといえるだろう。
他社との比較
フィデリティ証券と他社を比較したときの具体的な強みと弱みは、以下の通りである。
他社と比べた強み
- 投資信託の購入時手数料が無料
強みとしては投資信託の購入時手数料が無料であることが挙げられる。投資信託を購入する際は、買い付けた日の基準価額に対して、2〜3%程度かかるのが一般的だ。
しかしながら、フィデリティ証券で投資信託を購入すれば、購入時手数料のかかる投資信託についても、無料で買い付けることができる。
他社と比べた弱み
- 投資対象商品が限定される
反対に、弱みとしては取引の種類が限定されることが挙げられる。
通常のインターネット証券では、株式や投資信託に加えて、信用取引や外国為替証拠金取引、先物・オプション取引のような投機性の高い取引についても用意されている。
しかしながら、フィデリティ証券では、株式や投資信託をはじめとした現物取引のみを用意している。レバレッジを活用した取引を行いたい人には、物足りなさを感じるだろう。
フィデリティ証券のサービス内容を理解する
フィデリティ証券のサービス内容について理解を深めよう。
フィデリティ証券が提供する主要サービス
フィデリティ証券が提供する主要なサービスは、以下の通りである。
- ザ・ハイブリッド
- ポートフォリオナビツール
- 投信健診
「ザ・ハイブリッド」はフィデリティ証券が提供するアドバイザー付きのファンドラップ商品である。
資産運用のプロとロボットが、資産をあなたに代わって運用するサービスである。数問の質問に答えることで、自分に最適なポートフォリオを作成できる。
運用中はフィデリティの運用部門が運用状況を見てくれるので、ポートフォリオを最適化しながら運用することが可能となっている。
ポートフォリオナビツールは、投資金額や投資期間に合わせたリスク許容度を判定して、あなたに最適なポートフォリオの組み合わせを提示してくれる。このツールを利用することで、統計的な計算に基づいた収益が予想できる。
投資健診は、他社の証券会社や銀行で保有している投資信託をまとめて分析するツールだ。
現在保有しているポートフォリオの期待リターンやリスク、長期的な収益予想を自動で分析してくれる。
数年後の具体的な運用結果を確認することができるだろう。
フィデリティ証券の特徴とメリット
フィデリティ証券の特徴と利点には、次のようなものがある。
- 投資信託の購入時手数料が無料
- 残高1,000万円以上の優遇サービス
特徴と利点として、投資信託の購入時手数料が無料であることが挙げられる。
フィデリティ証券では、約700本の投資信託を取り扱っており、様々な投資対象と地域の商品を手数料無料で購入できる。
また預入残高が1,000万円以上の方に向けて、フィデリティプレミアムクラブと呼ばれる優遇サービスを提供している。
フィデリティ証券では、株式にかかる手数料を一定の金額に固定しており、残高が1,000万円を越えると、一約定あたりの手数料が安くなる特徴がある。
残高が3,000万円を越えている場合には、投資信託を保有中に発生する信託報酬を証券口座に現金で還元するサービスを受けられる。
ポートフォリオについては専任のチームが優先的に対応してくれる。一定の資産規模の運用を考えている人には、利点があるだろう。
フィデリティ証券の注意点とリスク
注意点とリスクとしては、株取引にかかる手数料が安くないことが挙げられる。フィデリティ証券では、有価証券の売買にかかる委託手数料を一律に定めている。
優遇される評価残高 | 一約定あたりの委託手数料(税込) |
---|---|
1,000万円未満 | 一律1,500円 |
1,000万円以上 | 一律500円 |
電話取引 | 一律5,000円 |
残高1,000万円以上であれば、手数料の優遇サービスが受けられる。しかしながら、1,000万円未満の方で一回の注文が少額であるほど、取引に占める手数料の割合が高くなる。
電話取引の一約定あたり委託手数料についても、安くないことが分かるだろう。なお、評価残高の計算には、株式やETF、ETN、REITなどの金融商品を含まれない。
MRFやお預かり金、投資信託の合計残高が1,000万円を超えていない方は、株取引にかかる手数料が高くなるため、注意しよう。
フィデリティ証券が選ばれる理由とマッチする人
フィデリティ証券が選ばれる理由とマッチする人について見ていこう。
投資初心者がフィデリティ証券を選ぶ理由
投資初心者がフィデリティ証券を選ぶ理由は、サポートが充実していることにある。
フリーダイヤルの電話窓口があることで、投資に慣れていない初心者の方でも電話することで、わかりやすい説明を受けられる。
また「ザ・ハイブリッド」のアドバイス担当者付きコースを利用すれば、担当者が付くため運用全般について相談できる。投資に関する知識がなくても、資産運用で失敗しないためのサポート体制が整っているのだ。
中級・上級者がフィデリティ証券を選ぶ理由
中級・上級者がフィデリティ証券を選ぶ理由は、手数料が安いことにある。
取り扱う全ての投資信託の購入時手数料が無料であることに加えて、株取引にかかる手数料は、約定代金にかかわらず一律である。
一約定あたりの金額が大きいほど手数料は安くなるのだ。中級・上級者となれば、投資する金額そのものが大きくなる。コストを抑えて取引ができるだろう。
フィデリティ証券の投資スタイルに適合する人物像
フィデリティ証券の投資スタイルに適合する人物像は、以下の通りである。
- 投資信託で長期的な資産を作りたい人
- 保有資産が多いアクティブ投資家
フィデリティ証券は約700本の投資信託を無料で買い付けられる。最低1,000円から積み立てられるため、投資信託を積み立てながら資産を形成したい方は、運用コストを抑えられるだろう。
長期的に運用資産が増えてくれば信託報酬のキャッシュバックを得られたり、優先的にサポートが付くなど、いろいろな優遇サービスが受けられる。長期的に運用するほど、メリットが増えてくるはずだ。
一回の取引金額が多いアクティブ投資家にとって、フィデリティ証券はおすすめだ。
なぜなら、約定代金にかかわらず取引手数料は一定の金額に抑えられるからだ。
上記二つの投資スタイルに適合する方は、フィデリティ証券を使ってみよう。
IFAを活用した投資戦略
フィデリティ証券は、電話サポートやアドバイスを行う担当者が付くことで、投資初心者が相談しながら、投資を行える。しかしながら、投資の相談先はなにもフィデリティ証券だけではない。
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)という選択肢もあるのだ。
IFAが提供するフィナンシャルアドバイスとは
IFAは中立的な立場から顧客にアドバイスを行う資産運用の専門家である。
そのため、IFAが提供するアドバイスには、特定の金融機関の意向やノルマなどは影響しておらず、あなたのニーズに合わせた的確なアドバイスが期待できる。
アドバイスの中身としては、資産運用からマネープランや相続のことまで幅広い。
運用の戦略だけではなく、あなたのライフプラン全体を考慮した資産管理の総合的なアドバイスを得られる。
IFAを活用する利点
IFAを活用する利点としては、金融商品や投資戦略について自分に最適なものを得られることにある。
金融機関の担当者に相談した場合、専門的な知識をもとにアドバイスはくれる一方で、自社の利益になるような営業を行う傾向にある。
そのため、提案された商品や投資戦略が、あなたに適したものであるとは限らない。
IFAは金融機関から独立しているため、このような営業方針に従う必要がない。
幅広い選択肢の中から最も自分に適したものを提案してくれるのだ。
IFAを通じて投資の知識と経験を深める
IFAは資産運用の専門家である。そのため、自身の投資スタイルやリスク許容度、そして適切な資産配分の割合が分かるというメリットがある。また、IFAを通じて、顧客は次のようなアドバイスを得られる。
- 自身に最適な投資商品の紹介
- 自分に適した資産運用方法の提案
- 相場状況に応じた資産配分の最適化
このように顧客は投資で成功するために必要なアイデアを得られるのだ。
また「資産運用ナビ」を使えば、自分に合うIFAを気軽に見つけられる。
というのも、「資産運用ナビ」は全国から相談内容に適したIFAを検索できるからだ。
お住まいの地域と相談内容を選択して検索すれば、あなたの相談内容に対応することが得意なアドバイザーを見つけられる。相談すれば、投資の知識や経験自体を深められるだろう。
まとめ
本記事では、フィデリティ証券の評判やサービス内容、選ばれる理由やマッチする人について詳しく解説した。
フィデリティ証券の評判やサービス内容、適用範囲を理解することで、あなたの投資スタイルに適した証券会社を選ぶ判断基準が明確になる。
また、投資スタイルの相談先には、IFAという選択肢もある。IFAであれば、顧客のニーズに合わせて柔軟に資産運用の方法や、資産配分についてアドバイスをくれるからだ。
より自分に適した投資戦略を見つけられるだろう。
たとえば、投資スタイルに合った最適な金融商品や相場状況に合わせて資産に占める最適な割合などを知ることができる。
検索プラットフォーム「資産運用ナビ」では自身が運用していきたい商品や相談内容、地域を指定したうえで検索することもできる。
理想の資産運用を目指すためにも、無料相談を申し込んでみてほしい。