1. ホーム
  2. 資産運用・資産管理
  3. 50代で投資している人の割合はどのくらい?50代の投資傾向から効果的な戦略を解説

50代で投資している人の割合はどのくらい?50代の投資傾向から効果的な戦略を解説

この記事で解決できるお悩み
  • 50代で投資をしている人の割合や投資傾向が知りたい
  • 50代に効果的な投資の戦略や貯蓄方法について学びたい
  • 安定した老後のための資産運用をプロに相談したい

子どもが独立したり、自身の退職が近づいたりと、50代ではライフステージの変化が起こりやすい。

自分のために使えるお金が増えたことで、これまで資産運用をしてこなかった人の中にも新たに始めようと考えている方がいることだろう。

そこで本記事では、50代における投資の実態からその必要性を説き、安定した老後を実現するための資産形成戦略を探る。

また賢い貯蓄と投資のバランスについても解説するので、ぜひ参考にして役立ててほしい。

おすすめの資産運用について、より詳しく知りたい人は下記の記事を参考にするといいだろう。

おすすめの資産運用について、分かりやすく解説されている。

あわせて読みたい
【2024年10月最新】初心者におすすめの資産運用とは?年代・金額別にポイントと運用例を解説 この記事の要約はここをチェック 資産運用のメリットは効率的に資産を増やせること 初心者におすすめの資産運用は株式・投資信託 おすすめの資産運用の方法は主に年代・...
目次

投資をしている割合はどのくらい?50代における投資の実態 

投資をしている割合はどのくらい?50代における投資の実態  資産運用ナビ

まずは、現在の50代の金融資産や投資の状況について確認していく。

なぜ50代が投資をすべきかについても解説しているので、しっかりと確認してほしい。

50代の投資の現況

「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和4年)」によると、50代の金融資産保有世帯における金融資産保有額の平均および中央値は下記の通りだ。

平均(万円)1,705
中央値(万円)780
出典:知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和4年)

また、金融資産保有額ごとの割合は下記のようになっている。

100万円未満13.8
100〜200万円未満7.9
200〜300万円未満5.9
300〜400万円未満6.3
400〜500万円未満4
500〜700万円未満6.2
700〜1,000万円未満7.8
1,000万円〜1,500万円未満10.8
1,500〜2,000万円未満7.6
2,000〜3,000万円未満8.9
3,000万円以上14.7
無回答5.9
出典:知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和4年)

50代で金融資産が1,000万円を超えている世帯は全体の約40%、2,000万円を超えている世帯は全体の約30%、3,000万円を超えている世帯は約15%となっている。

さらに、金融資産を保有している世帯における種類別金融資産保有額は下記の通りだ。

預貯金(運用または将来の備え)672万円
金銭信託19万円
生命保険220万円
損害保険27万円
個人年金保険143万円
債券25万円
株式360万円
投資信託134万円
財形貯蓄70万円
その他金融商品35万円
出典:知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和4年)

預貯金の金額が最も大きく、次に株式、生命保険、個人年金保険、投資信託の順番となっている。

NISAやiDeCo、外貨建て金融商品の投資状況については以下の通りだ。

スクロールできます
一般NISAジュニアNISAつみたてNISA個人型確定拠出年金(iDeCo)外貨建金融商品
残高合計
総数万円総数万円総数万円総数万円総数万円
(186)212(9)130(115)72(167)208(164)458
出典:知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和4年)

50代の代表的な投資目的

50代で投資を始める人の主な目的としては、以下のようなものが挙げられる。

  • 老後の生活費
  • 医療費
  • 親の介護費
  • 子供の教育費

50代は、会社で役職や責任が増すにつれて収入面ではピークを迎えやすい一方、定年退職が近づき始めることで、徐々に老後の生活を意識し始めるタイミングだ。

老後資金が足りるのか不安になり、50代になってはじめて投資を経験するという方も少なくない。

また、自分の健康面での不安が増してくる世代でもあり、今後の医療費の増加も気になるポイントだ。

なぜ50代が投資をするべきなのか

公益財団法人生命保険文化センターが発表した「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」によると、夫婦2人の老後の最低日常生活費は平均で月額23.2万円、ゆとりある老後生活費は 平均で月額37.9万円となっている。

もちろん、人によってはこれ以上お金がかかる人もいるだろう。

直近は、物価高による支出の圧迫が騒がれているが、今後も老後の生活費はさらに上昇する可能性が高い。

加えて、平均寿命も年々伸びており、老後の生活費として蓄えておくべき金額も時代とともに増えているのだ。

50代は、残り10年〜15年程度で現役として会社で働く期間を終え、老後の生活を真剣に考え始める時期だ。

30代や40代は子供の教育費や住宅の購入などまとまったお金が必要となり、資産運用を開始するのがなかなか難しかったという人もいるだろう。

会社員として安定的に収入が入る50代のうちから資産運用を始めておくことで、余裕を持った状態で老後の生活を送れる可能性が高まる。

年代別の投資割合について、より詳しく知りたい人は下記の記事を参考にするといいだろう。

年代別の投資割合について、分かりやすく解説されている。

あわせて読みたい
【年代別投資家割合の深堀分析】なぜ彼らが投資するのか この記事で解決できるお悩み 年代別に投資家の割合を知りたい  各年代の投資行動には何が影響しているのかを理解したい  投資者の割合がこれからどのように変...

50代の投資の傾向と特徴

50代に効果的な投資戦略 資産運用ナビ

次に、50代に効果的な投資戦略やリスク管理の方法を解説する。

失敗しない投資を始めるためにも、しっかりとチェックしていこう。

リスク管理と投資資産の多様化

資産運用を始める上では、まずはリスク管理に注意しよう。

50代から資産運用を始める場合は、20代から始める場合と異なり、ある程度リスクを抑えた上で投資商品を選定するのが望ましい。

20代に比べてマイナスからリカバリーする期間が短いため、なるべく「減らさずに守る」という運用スタンスでポートフォリオを組むのがおすすめだ。

「投資=損する可能性がある」と捉える人もいるが、投資商品によってリスクはさまざまだ。

例えば、株式は経済の状況や会社の業績に応じて日々株価が変動する。

銘柄によっては大きく利益が狙えるものもあるが、短期間で大きな損失が発生してしまう場合もある。

50代から投資を始める場合は、こうした値動きの激しい株式に投資するのは資産の一部にとどめておくのが良いだろう。

金融商品のリスク・リターンをしっかりと理解した上で、自分のリスク許容度にあった投資先やポートフォリオを選定することが重要だ。

長期的視点の重要性とその効果

50代から投資を始める場合、短期間で大きく利益を増やすことを目的とするのではなく、着実にコツコツと資産を形成することを目的とするのが重要だ。

うまく資産形成を行うためには、長期投資を行うこともポイントとなる。

長期投資とは、短期間で金融商品の売買を繰り返すのではなく、長期にわたって金融商品を保有し続ける投資のことだ。

投資期間が長くなるにつれて投資の平均収益率は安定していく傾向にあるため、効果的に資産運用を行える。

加えて、長期投資には「複利」効果も期待できる。

複利とは、一定期間ごとに得た利息を元本に加えて、それを新たな元本として投資を行うことで、利息が利息を生むという仕組みのことだ。

できるだけ早く、長く運用することで複利の効果をさらに高めやすくなり、資産形成に効果的に働く。

50代に適した投資商品とその選び方

50代からの投資では、収益性よりも安全性を意識しつつ、自分にあったポートフォリオを組むのが重要だ。

大きく資産を増やしたいという気持ちから短期間で収益が見込める金融商品を魅力的に感じるかもしれないが、大きな収益が期待できる金融商品は大きな損失が発生するリスクもある。

50代で大きな損失を出してしまうと回復が難しい可能性が高く、老後生活に大きな影響が出てしまう。

株式投資であれば、今後の成長に期待して投資を行う小型株や新興株よりも、業績が安定している大型株や安定して配当を出している銘柄を中心に選ぼう。

また、投資信託やETFであれば、状況によって価格が大きく変動しやすいテーマ型の投資信託よりも、指数に連動するインデックスタイプのファンドや世界中の資産をバランスよく組み合わせたファンドを選ぶのをおすすめする。

50代必見!最適な貯蓄と投資の割合

50代必見!最適な貯蓄と投資のバランス 資産運用ナビ

50代でこれから投資を始める場合は、貯蓄と投資のバランスにも注意しよう。

老後資金の計画を立てた上で、適切な投資金額を設定するのが重要だ。

老後資金の計画と準備

余裕を持った老後生活を送るためには、生活資金をしっかりとイメージして準備しておくことが重要だ。

先述の通り、「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」によると、夫婦2人の老後の最低日常生活費は平均で月額23.2万円、ゆとりある老後生活費は 平均で月額37.9万円となっている。

この金額も参考にしながら、まずは自分の家計についてどれくらいのお金が必要となりそうかを考えるところから始めよう。

次に、老後に使えるお金や収入についても確認する。

定年退職後も働くのであれば、何歳まで働くのか、どれくらいの収入が得られそうかをシミュレーションする。

同時に、退職金として受け取れる金額や年金として受給できる金額、これまで貯めた金融資産も洗い出しておこう。

わかる範囲で構わないので「老後に必要な費用」「確保できている資金」を明確にしておくことが大切だ。

貯蓄から資産形成への移行戦略

毎月の生活費と急な支出に備えてどれくらいのお金を手元に置いておくのかを検討し、残りの資産をどのように運用していくのか考えてみよう。

余剰資金を一気に運用に回すのではなく、徐々に投資商品を購入していくという方法がおすすめだ。

投資タイミングを分散することでリスクを減らす効果を得つつ、少額から投資を行うことで段階的に投資経験を身につけられる。

株式投資などのハイリスク・ハイリターンな金融商品に興味がある場合も、まずはインデックス型の投資信託や債券といった安全性の高い金融商品への投資から始めてみよう。

具体的にどれくらいのお金を運用すれば良いかわからない場合は、資産運用の専門家に相談するのもおすすめだ。

IFAは、特定の金融機関に所属せずに資産運用に関するアドバイスを行う専門家だ。

ライフプランの設計や運用ポートフォリオの作成など資産形成に関する幅広い相談に対応しているため、気軽に相談してみよう。

50代における貯蓄と投資の適切な割合

50代における貯蓄と投資の割合について考える場合は、お金を「備える」「守る」「増やす」の3つに色分けするのが大事だ。

まずは、「備える」資金として、緊急時に必要となるお金を預貯金などで確保する。

収入が安定している人の場合は生活費の3〜6か月分、収入が不安定な人の場合は生活費の1年分が目安となる。

次に「守る」資金として、インフレから資産を守るための運用を行う。収益はそれほど求めず、債券やインデックスファンドでバランスよく投資を行うのが良いだろう。

50代の場合は、運用に回せるお金の半分以上を目安とするのがおすすめだ。

最後に、積極的な運用を行う「増やす」お金については、株式やアクティブファンドなどでの運用を検討する。

運用に回せるお金から「守る」資金を引いた部分を「増やす」お金として考えよう。

50代の投資の相談先はどこが良い?

50代の投資の相談先はどこが良い? 資産運用ナビ

50代から投資を始める場合、適切な知識と経験を持つ専門家に相談するのがおすすめだ。

以下では、投資に関する専門的なアドバイスの重要性や、おすすめの相談先を紹介していく。

投資に関する専門的アドバイスの重要性

投資を始めるためには、金融や経済、金融商品の仕組みなどに関する幅広い知識が必要となる。

金融機関に勤めていた経験のある人や、若い頃から投資経験がある人以外の方は、金融に関する知識や経験がそれほどないと感じる方も多いだろう。

そのような方は、投資に関する専門家にアドバイスを求めることで、手軽に投資を始めやすくなる。

投資に関するアドバイスを行ってくれる専門家にはいくつか種類があるが、「自分に適したアドバイスを得られるか」「具体的な投資商品の紹介までしてくれるか」「コストは適切か」といったさまざまな観点から、相談先を選ぶことが重要だ。

IFA(独立系金融アドバイザー)の役割・メリット

IFAは、独立系金融アドバイザーや独立系ファイナンシャルアドバイザーなどと呼ばれる資産運用の専門家だ。

顧客に資産運用に関するアドバイスを行いながら、株式や投資信託、債券といった金融商品の提案や仲介を行う。

投資に関する知識が全くないという方でも、ゼロから投資の手順や気をつけるべきポイントを教えてくれるため、安心して投資を始められるだろう。

IFAは「独立系」と言われる通り、証券会社や銀行などの特定の金融機関には所属していないという特徴を持つ。

そのため、会社の営業方針や販売ノルマなどに左右されず、自由に顧客に適した金融商品を選定して提案できる。

顧客にとっては、本当に自分に適した金融商品や投資スタイルを提案してもらえるという点で、信頼して資産運用を任せられるだろう。

また、IFAの場合は、原則として会社都合の転勤や異動が発生しないため、長期間にわたって付き合えるのも魅力的だ。

中立的な立場で長くアドバイスをしてくれる専門家に興味を持った方は、IFAの利用を検討してみよう。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」の利用方法

IFAをどのように利用すれば良いかわからないという方は、IFA検索サービス「資産運用ナビ」の利用がおすすめだ。

年齢や性別、運用ニーズなど簡単な項目を入力するだけで、手軽にIFAを抽出・表示できる。

抽出されたIFAについては、個別のプロフィールページから詳しい実績や経歴、得意とする分野などをチェックした上で、納得して面談を申し込めるのも魅力的だ。

IFAへの相談は全国47都道府県どこでも可能で、相談費用は一切不要となっている。

「何から資産運用を始めたら良いかわからない」「長期的に資産運用について相談できるパートナーがほしい」と考えている方は、ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用してみてほしい。

50代の投資割合は余剰資金とリスク許容度から考えよう

50代の投資割合は余剰資金とリスク許容度から考えよう 資産運用ナビ

50代は、老後を意識し始める世代であり、貯蓄から資産形成への移行を始める人が増える。

老後生活まで10年程度と比較的期間が短いため、ハイリスク・ハイリターンな金融商品で資産を大きく増やそうとするよりも、堅実に資産を守りながら成長させることを意識するのが重要だ。

適切な資産運用を行うためには、50代に効果的な投資戦略や最適な貯蓄と投資のバランスについて検討するのをおすすめする。

ただし、貯蓄と投資の配分や理想とする運用戦略については個々の資産状況やライフスタイルによっても異なるため注意しよう。

資産運用に関する疑問や不安がある場合は、専門家からアドバイスを受けることを推奨する。

特に、独立系資産運用アドバイザーであるIFAは、中立的な立場からあなたに最適なアドバイスを長期にわたって提供し続けてくれる。

50代から資産運用を始めて老後に備えたいという方は、IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用して、自分に合ったIFAを探してみよう。

50代の投資の割合に関するQ&A

50代での投資のリスク管理方法を教えてください。

50代の投資で特に大切にしたいことは、積立投資と分散投資だ。

積立投資は、価格が変動する金融商品を毎月・毎週のように決まったタイミングで一定金額ずつ買い付けていく投資手法だ。

定期的に一定金額ずつ買い付けることで、値段が安い時には多く、値段が高い時には少なく買うことになり、価格変動リスクを低減しやすくなる。

分散投資は、さまざまな国や地域、種類の資産に分けて投資を行う投資手法だ。

投資対象を分散させることによって、特定の資産が急落した際も、他の資産の値動きでカバーできる可能性が高まる。

リスクを抑えて投資するためには、なるべく値動きの異なる複数の資産に分散して投資をするのをおすすめする。

50代における資産形成のための戦略を教えてください。

50代から資産形成に取り組む場合は、まずは目標や目的を明確にしよう。

「とにかくお金を増やしたい」という考えで資産形成を始めるのではなく、老後生活にどれだけのお金が必要になるのかを逆算した上で、適切な方法で資産形成を行うことが重要だ。

また、50代では定年退職まで10年〜15年程度とそれほど時間がない方が多いが、焦らずに資産形成に取り組むことを心がけよう。

焦ってハイリスクな金融商品ばかり選択してしまうと、結果的に大きな損失を被る可能性がある。

さまざまな金融商品の仕組みやリスクをよく理解した上で、焦らずに資産形成を図ろう。

どのような金融商品が自分に適しているかわからないという場合は、資産運用の専門家に相談してみるのを推奨する。

IFAは、中立的な立場で資産運用に関するアドバイスをくれるため、不安なことや疑問点がある方は積極的に活用してみよう。

資産運用ナビ」を利用すれば、簡単なステップで自分に合ったIFAを探しやすくなるため、ぜひ使ってみてほしい。

安定した老後のための適切な投資割合を教えてください。

安定した老後生活を送るためには、資産の全てを投資に回すのではなく、お金を「備える」「守る」「増やす」の3つに分けた上で考えるのが大事だ。

「備える」部分としては、生活費の半年〜1年分程度を預貯金で確保しておく。

「備える」を除いた余剰資金部分を運用資金として捉え、さらに保守的な運用を行う「守る」お金と積極的にリターンを狙う「増やす」お金に分けて投資するのがおすすめだ。

「守る」と「増やす」の投資割合は個人のリスク許容度によっても異なるが、まずは1:1の割合から検討すると良いだろう。

50代の投資家におすすめの理想的な資産配分を教えてください。

理想的な資産配分は、その方のリスク許容度によっても違いがある。

例えば、リスク許容度が低い方であれば、預金30%、債券50%、株式20%といった資産配分が参考になるはずだ。

一方、リスク許容度が高い方であれば、預金と債券の比率を下げて株式の比率を上げると良いだろう。

50代は新NISAやiDeCoをどのように活用するべきですか?

50代の方においては、新NISAにて行う積立投資に重きをおいて運用を行うと良いだろう。

iDeCoは、拠出額が全額所得控除となったり、受け取り時の課税が軽減されたりと、メリットも大きい。

しかし、原則60歳までは引き出せなかったり、職業によっては毎月の拠出額が低かったりといったデメリットも存在する。

そのため、新NISAにて積立投資を行い、着実に資産形成を行うことがおすすめだ。

50代から投資を始める場合の注意点は何ですか?

50代から投資を始める場合は、以下の3点に注意してほしい。

  • 短期的なリターンを目指そうとしない
  • 集中投資・一括投資をしない
  • 適切な投資元本の設定をする

短期的なリターンを目指そうとすると、どうしてもハイリスク・ハイリターンな投資となってしまう。

長期運用によって複利効果を得ながら資産の成長を目指すことが重要だ。

また、集中投資や一括投資を行うことも避けてほしい。

集中投資をすると、その商品の価格が下落したときに、自身の資産価値に与える影響が大きい。

加えて、一括投資を行うと、高値掴みとなるリスクにも晒されてしまう。

さらに、投資は余剰資金で行うことが大切だ。ある程度の生活資金を手元に残した上で、無理のない範囲で投資に取り組むようにしてほしい。

どうすれば自分に合ったポートフォリオを組み立てることができますか?

自分に合ったポートフォリオを組み立てるには、以下の手順を踏むことが重要だ。

  • 投資の目的を明確化する
  • 投資に回せる余剰資金額を把握する
  • 自分のリスク許容度を把握する

投資の目的を明確化することで、おおよその運用期間が設定でき、投資に回せる余剰資金額によって、どれほどの運用成果を目指すべきかが見えてくるはずだ。

そして、自分のリスク許容度を把握することで、どのような商品を組み合わせながら投資をして運用を行っていけば良いかがわかる。

これらを踏まえ、自分に合ったポートフォリオを組み立てよう。

50代で退職が近づいている場合、資産運用の戦略にはどのような変更を加えるべきですか?

退職が近づいている50代の方は、リスクを抑えたポートフォリオへとシフトしていくべきだといえる。

若年層に比べ、長期の運用期間が確保しづらいため、万が一大幅な市場変動が起こった場合に、回復できない可能性もある。

このことから、ハイリスク商品への投資比率を減らし、ローリスク商品への投資比率を増やすといったリバランスを行い、適切なポートフォリオへと見直そう。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

・本サイト「資産運用ナビ」はアドバイザーナビ株式会社が運営しております。
・本サイトに掲載される情報に関しては、最大限の注意を払っておりますが、金利、手数料、その他商品情報の完全な正確性や信頼性を保証するものではありません。
・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

目次