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【新NISA入門】初心者向けのおすすめ運用法を紹介

この記事で解決できるお悩み
  • 新NISAの基本的な仕組みを理解したい
  • 初心者向けの新NISA運用戦略が知りたい
  • 初心者におすすめな運用例を具体的に知りたい

新NISAの開始をきっかけに、投資を始めてみようと検討する人も多いだろう。

今回のNISA制度の改定では、より柔軟な運用ができるようになった。

その反面、選択肢が多くなり、どれが自分にとって最適か迷うこともある。

そこでこの記事では、新NISAの改定ポイントや、おすすめの投資方法を解説する。

新NISAを活用し成果を出すには、仕組みを理解した上で運用戦略を立てる必要がある。

初心者に最適な資産配分や、運用時のコツも記載したので、ぜひ参考にしてほしい。

新NISAの知識を身につけ、安心かつ効果的な運用を開始しよう。

目次

新NISAとは?初心者でもわかりやすい基本解説

まずは、新NISAの制度や利点を見ていこう。

新NISAはニーズに応じた運用ができるようになり、初心者も取り組みやすくなった。

その理由についても解説する。

新NISAの概要と制度改訂の目的

NISAとは、投資で得た利益が非課税になる制度である。

通常、投資の利益には20.315%の税金がかかるが、NISA口座で運用を行えば課税されない。

2024年に導入された新NISAは、旧NISAと比べて主に次の3つが変更された。

保有期間の無制限化

非課税で運用できる期間の制限が撤廃され、恒久的に保有できるようになった。

投資限度額の拡充

年間投資枠と保有限度総額が共に大きくなり、より大きな資金を運用できるようになった。

つみたて投資枠と成長投資枠の併用

選択制だったつみたて投資枠と成長投資枠が、同時に利用可能となった。

なお、つみたて投資枠と成長投資枠の違いは次の通りである。

スクロールできます
つみたて投資枠成長投資枠
投資対象商品長期積立と分散投資に適した投資信託国内外の株式、投資信託、REITなど
年間投資枠120万円240万円
買付け方法積立のみ積立・都度買付け
非課税保有限度額合わせて1,800万、成長枠のみ1,200万の内枠あり

新NISAへの改定は、より多くの人に長期・積立・分散投資を始めるきっかけにしてもらうのが目的だ。

そのため、将来の資産形成がスムーズにできるよう仕組みが整備された。

新NISAのメリット

新NISAは投資枠が拡大したことで、非課税の恩恵をより多く受けられるようになった。

また保有期間が恒久化され、これまでのNISAに必要だった非課税期間終了後の戦略(課税口座に移す・売却する・ロールオーバーする)を考える手間がなくなった。

さらに、つみたて投資枠と成長投資枠の併用で、投資効果を高めたり、リスク分散をしたり、ニーズに応じた投資ができるようになっている。

新NISAの導入は、非課税のメリットを活かし、賢く資産を形成できるチャンスだ。

新NISAが投資初心者に適している理由

新NISAは、より多くの人の資産形成をサポートする制度であるため、初心者にも向いている。

初心者でも始めやすい理由は次の通りだ。

成功する投資手法を自然と再現できる

新NISAは、安全で効果的とされている分散投資や長期運用ができるよう設計されている。

制度を利用するだけで、着実な運用手法を取ることができる。

少額から始められる

積立は1万円から開始でき、金額も変更可能だ。(金融機関によっては100円から積立可能)

投資を学びながら徐々に金額を増やすなど、自分のペースで運用ができる。

対象商品が厳選されている

新NISA対象商品は、リスクの高い銘柄は除外されている。

特に、つみたて枠の投資信託は、国が定めた条件をクリアした商品が対象なので安心して始められる。

初心者ならおさえておきたい新NISAの運用戦略

新NISAの運用では、従来のNISAの特徴や変更点を捉えた投資を行うことが大切だ。

ここでは、投資のリスクや商品の選び方、投資枠の活用方法について解説する。

投資におけるリスク管理の基本

投資は、リスクを完全に回避できない。

そのため「リスクを管理する」という意識が大切だ。

まずは「この商品だとこんな損失があるかもしれない」と認識を深めるだけで構わない。

そして、そのリスクにどう対処するか決める。

リスクが大きすぎるので、買わないという選択もありだ。

買うなら、今後のリスク管理をするために「運用のルール」を決める。

「20%下がったら売る」「10%以上の損失が2年以上続けば売る」などできるだけ数値化できると良い。

価格の急落など市場が大きく変化した場合には、感情的になって売却する前に、「運用ルール」を確認し、基本スタン スを再認識するよう心がけよう。

初心者向けの投資対象とその選び方

NISA運用で初心者が検討したい投資種類と、選択のコツは次の通りだ。

投資信託

投資信託は、資金を集め運用のプロであるファンドマネージャーが運用をする商品だ。

プロに運用を任せられるので安心して投資ができる。

初めて投資をするなら、つみたて投資枠の対象銘柄がおすすめだ。

つみたて投資枠の商品は、国が長期・分散投資ができる商品と認めたもので安全性が高い。

成長枠なら、インデックスファンドと呼ばれる経済指数と同じ動きを目指す投資信託が良いだろう。

インデックスファンドは、値動きがわかりやすく穏やかな動きをするものが多い。比較的手数料が低いといった特徴があり、長期運用にも適している。

株式

配当金や株主優待など投資の醍醐味が味わえるのが株式投資だ。

初心者は安定株を選択しよう。

注目すべきは、長年財務体質が健全な企業の銘柄だ。

自己資本比率が高かったり、売上高や利益率が高い状態で推移していたりする銘柄を探してほしい。

また、毎年増配を続けている企業にも注目だ。

配当で投資の良さを実感できる機会を作ると、運用を続けるモチベーションも保てる。

このように、投資経験や知識量によって適切な運用法は変化する可能性が高い。投資家の属性別の新NISA運用戦略についてまとめた記事もあるので、ポイントを押さえる際にはぜひ活用してほしい。

長期・分散投資の重要性と2つの投資枠の上手な活用法

まずは「長期運用と分散投資」を軸に運用を開始してほしい。

ここで、長期運用と分散投資の利点を整理しておこう。

長期投資のメリット

「保有を続ける」を運用戦略にすれば、売りのタイミングに思い悩まずに済む。

暴落時も冷静な判断ができ、精神的にも楽に投資を継続できる。

また、利益を再投資することで、さらに利益が増える複利効果を活用できる。

複利効果は時間をかけるほど利益が膨らむため、長期運用で特に効果を発揮する。

分散投資のメリット

値動きが異なる資産を組み合わせて投資することで、損失を補い合い収益の振れ幅を小さくできる。

また投資のタイミングを分散すると、価格が高いときには少なく、価格が安い時には多く買うことができ、結果として取得金額が平均化される。高づかみや安売りを避けられ、利益が出やすくなる

長期・分散投資を実現するには。つみたて投資枠と成長投資枠の併用がおすすめだ。

まずは、つみたて投資枠で、時間分散し長期運用に取り組む。

そして成長投資枠で、複数の株式や投資信託に分散投資を行い収益の効率化を図る。

2つの制度を活用することで、投資戦略に幅を持たせることができる。

初心者におすすめ!新NISA運用例を紹介

ここでは、より具体的な運用戦略として、資産配分の決め方と年代別の運用例を解説する。

資産配分の決め方と管理方法

資産配分は、投資の成功を決定づける重要な要素である。まずは、自分の運用方針を具体化しながら構築する手順を紹介しよう。

STEP
運用目標を決める

「教育資金を貯めたい」「老後の資産を用意したい」などライフプランに応じた目標を設定する。

目標に従って目指すべき金額や利回りが明確になる。

STEP
投資可能額を決める

投資は、生活資金と緊急資金を差し引いた余剰資金で行う。

運用の途中でやむなく取り崩してしまわないように、ライフプランも確認しながら長期間投資できる金額か確認する。

STEP
リスク許容度を設定する

損失を受け入れられる度合いを見積もる。

損失が出ても生活に影響を及ぼさない、将来の計画に影響がないよう正確に判断する。

STEP
長期・分散を意識した資産配分をする

運用目標の達成とリスク許容度に適した投資商品を選び配分する。

初心者におすすめの運用例

新NISAに適した年代別の運用例を見ていこう。

20代

  • アクティブファンド
    • 50%
  • 外国株式
    • 25%
  • 国内株式
    • 25%

20代は投資期間が長く確保できるため、攻めの資産配分にした。

高い運用成果を目指す外国株式や外国債券中心のアクティブファンドを選択。

成長が見込まれる外国株式に投資し積極運用をしつつ、国内株式で国内の経済動向をつかみ、投資の知見を広げる。

30代

  • アクティブファンド
    • 25%
  • インデックスファンド
    • 25%
  • 国内株式
    • 25%
  • 外国株式
    • 25%

様々なライフイベントに合わせて調整できるよう、攻めと守りの投資配分にした。

投資信託は、アクティブファンドで資産を拡大させつつ、インデックスファンドでマイルドな値動きを押さえる。

株式は、外国株式で利益を伸ばしながら、国内株式で安定的な配当の利益を確保していく。

40代

  • インデックスファンド
    • 25%
  • バランスファンド
    • 25%
  • 国内株式
    • 50%

教育費など資産の取り崩しが必要になる場合に備え、30代よりやや落ち着いた成果を目指す組み合わせとした。

インデックスファンドは、海外の銘柄を選択する。

例えば、アメリカの経済指数のひとつであるS&P500と連動したものは、日経平均よりも高い成果を見込みつつも値動きを捉えやすい。

併せてリスクとリターンを調整できる8資産均等分散などのバランスファンドも取り入れる。

国内株式は安定株を狙い、配当を積み上げていく。

50代

  • インデックスファンド
    • 40%
  • バランスファンド
    • 40%
  • 国内株式
    • 20%

老後資金の準備がメインになることから、資産を大きく増やすより、減らさないための資産配分とした。

安定的な成長が見込める日経平均連動型のインデックスファンドを選択。

バランスファンドは、債券中心の安全性の高いものに変えておく。

株式は、安定的に配当を続けている銘柄を選び、着実に資産を増やしていく。

運用開始後の管理と定期的見直し

運用を開始してからも、ポートフォリオの見直しは必要だ。

定期的に当初の資産配分からバランスが崩れていないか確認し、元の状態に調整するリバランスを行う。

たとえば、株式50%投資信託50%で買ったとしても、時間の経過とともに30%:70%の割合になることがある。

それを売却や買い増しをして元の50%:50%に整えていく。

また、ライフプランが変わったときは、自分自身の運用ニーズにも変化がある。

ポートフォリオ自体を見直し、資産配分を考え直すことも必要だ。

初心者の方におすすめな新NISAの相談先とは?

ここまで、新NISAの運用戦略について解説した。

この章では、新NISAの相談先や候補として有力なIFAについて説明する。

新NISAの活用における専門家の重要性

投資は、知識を身に付けた上で実践を積んでいく必要があり、長い期間と資金を要する。

さらに新NISAを活用する場合、制度の理解を深め効果的な戦略を立てなければならない。

新NISAについて不安や疑問点がある場合は、運用のプロを頼るのも選択肢の1つだ。

運用の専門家は、最新の経済や市場の動向に精通している。

相談をすれば、知識や不足している経験を補えるだけでなく、NISA特有の投資のコツを得ることができる。

自分では気付かなかった新たな運用方法に出会えるかもしれない。

特に運用開始の段階で、プロの知見や経験に基づいた運用計画があれば、その後冷静に運用を継続できるだろう。

精神的な安心感という意味合いにおいても、専門家から資産拡大のサポートを受けるのは極めて重要だ。

IFAの役割と利用するメリット

IFAとは、独立系ファイナンシャルアドバイザーと呼ばれる資産運用のプロだ。

市場や金融商品の知識を豊富に持ち、お金に関する幅広いアドバイスを行っている。

資産全体の悩みを解決するコンサルティングに特化しているため、NISAの気になる点や些細な疑問も気軽に相談できる。

判断が難しいリスク許容度の設定や、運用プランの策定もIFAに相談すれば、リスクを具体的に洗い出し、対策や解決方法を導き出せる。

商品の仲介も行っているため、相談から商品の選定、手続きから購入まで一貫したサポートも可能だ。

また、担当者の異動がないのも強みである。

長期運用や定期的な見直しが欠かせないNISA運用において、相談しやすくフレキシブルな対応ができるIFAは、有力な選択肢となるだろう。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用法とその効果

新NISAの相談は、運用方針が明確で丁寧な説明をしてくれる担当者を選ぶと良い。

他にも気軽に相談できる体制や人柄を重視してほしい。

「資産運用ナビ」は全国のIFAを検索できるプラットフォームだ。

情報が豊富にあるため、候補となったIFAを比較検討しやすい。

例えば、担当者の経歴や保有資格、得意領域、対応地域などプロフィールが詳しく記載されている。

顔写真入りで運用に対する考え方やメッセージも掲載されているので、依頼前に人物像を把握できる。

気になった担当者を指名し、そのまま相談依頼も可能だ。

幅広い情報を得ながら、自分にあった担当者をぜひ見つけてほしい。

初心者からでも大丈夫!新NISAを始めてみよう

新NISAは投資額や保有期間が拡大されたことで、より非課税の恩恵を受けながら運用効果を高められるようになった。

全世代の資産を長期的に拡大させることが目的であることから、誰もが安心して始められる制度といえるだろう。

この記事では、初心者に適した運用方法とおすすめのポートフォリオを紹介したが、個人によりその最適解は異なる。

新NISAを利用した資産運用に関する疑問や不安があれば、専門家を頼りアドバイスを受けてほしい。

特にIFAは、中立的な立場からあなたに最適なサポートを長期にわたって提供してくれる。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」で情報収集し、あなたに合ったIFAを見つけてみてはいかがだろうか。

初心者の新NISAに関するQ&A

新NISAを始めるにはどのような手順を踏むべきですか?

NISA口座を持っていない人は以下の手続きを行おう。

STEP
NISA口座を開設する金融機関を選ぶ

NISA口座は1人1口座なので、ニーズにあった金融機関を選ぶ。

STEP
NISA口座の申し込みをする

窓口で書面の記入、もしくはネット経由の申し込みができる。

証券口座を開設していない場合は、証券口座とNISA口座両方の開設手続きを行う。

STEP
必要書類を提出する

金融機関と税務署の審査を経て口座が開設される。

証券口座に資金を入金すると取引が可能となる。

STEP
口座開設完了

金融機関と税務署の審査を経て口座が開設される。

証券口座に資金を入金すると取引が可能となる。

新NISAでの投資対象はどのように選ぶのが良いですか?

投資信託の中から、分散・長期運用に適したものを選ぶと良い。

例えば、投資地域を世界中に分散させたものや、代表的な8つの資産にバランス投資しているものなどがあり、選ぶだけで地域や資産種類の分散投資が叶う。

また、経済指数と連動した成果を目指すインデックス型の投資信託を選べば、手数料が抑えられるため、長期運用におすすめだ。

新NISAを利用する上でのリスクは何ですか?

新NISAは、次のような懸念点もあるため注意してほしい。

  • 商品選定が甘くなる

投資可能額が増えたことで、商品を厳選しなかったり、年間投資枠を使い切ろうと無理に投資してしまったりすることも考えられる。

投資枠に余裕があっても、自身の投資方針に合ったものだけを選ぶよう気を付けたい。

  • 売却のタイミングを定めづらくなった

新NISAは非課税期間が恒久化され、いつまでも保有できるようになった。

裏返すと売却のタイミングを決めづらくなったとも言える。

そのため、運用ルールに沿った利益確定を意識しなければならない。

新NISAの投資額はどのように決めるべきですか?

投資は、現在の資産から生活資金と緊急資金を差し引いた余剰資金で行う。

運用の途中でやむなく取り崩してしまわないように、ライフプランも確認しながら長期間投資できる金額か確認し、投資額を決定しよう。

NISAの投資枠が広がったとしても、限度額まで使わなくても良いという認識を持つことが大切だ。

新NISAで投資を始める最適なタイミングはいつですか?

新NISAでは長い運用期間を確保することが大切なので、なるべく早く投資を始めたい。

そのため、余剰資金が貯まったら購入を開始しよう。

なお、安定した収入のあるサラリーマンの方なら生活費の半年分程度、収入が不安定になりやすいフリーランスの方なら生活費の1年分程度を確保できたら、新NISAで運用を始めてほしい。

新NISAで運用可能な投資信託にはどのような特徴がありますか?

新NISAで運用できる投資信託は、長期・分散投資に適しているという特徴がある。

指数に連動するインデックスファンド、ファンドマネージャーが運用するアクティブファンドがあるが、インデックスファンドの方が購入できる銘柄が多い。

投資初心者には、信託報酬が安いうえにリターンも期待できるインデックスファンドがおすすめだ。

特におすすめのインデックスファンドを以下にまとめているので、ぜひ参考にしてほしい。

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド
  • SBI・V・全米株式インデックス・ファンド

新NISAで初心者に推奨される国内株と外国株の具体例を教えてください。

長期投資を前提として新NISAで個別銘柄を購入するなら、安定した経営基盤のある企業を選択しよう。

なぜなら、収益が不安定な企業の株価は変動しやすく、長期投資に不向きだからだ。

初心者に推奨される国内株と外国株の具体例を以下の表にまとめているので、ぜひ確認してほしい。

初心者に推奨される銘柄
日本株東京海上ホールディングス
三菱UFJフィナンシャル・グループ
三井住友フィナンシャルグループ
大和ハウス
積水ハウス
日本たばこ産業(JT)
日本電信電話(NTT)
KDDI
オリックス
三菱商事
伊藤忠商事
花王
海外株アップル
マイクロソフト
インテル
マクドナルド
コカ・コーラ
プロクター&ギャンブル
ウォルマート
ジョンソン・エンド・ジョンソン
アムジェン
サザン
ベライゾン・コミュニケーションズ

新NISAでの資金の出し入れルールにはどのような制限がありますか?

新NISAでは、非課税で運用できる元本は1人につき1,800万円までと定められている。

生涯非課税限度額が設定されているが、売却すれば翌年以降の非課税枠が復活する仕組みだ。

例えば2040年時点で1,800万円を運用に回している人が、2042年に元本200万円分の資産を売却すると2043年以降に200万円分までなら投資信託や株式を追加で購入できるようになる。

新NISAと他の投資口座とをどう使い分けるべきですか?

生涯非課税限度額が1,800万円ある新NISAでは、そもそも拠出可能な金額が限度額に到達しない人も多いのではないだろうか。

もし到達しない見込みなのであれば、新NISAと他の投資口座を使い分ける必要はない。

非課税で運用できる新NISAのみを活用して、効率的に資産形成を進めよう。

一方で、1,800万円以上を運用に回す可能性がある人は、つみたて投資枠で投資信託を購入、別の特定口座で高配当株を購入すると良い。

なぜなら、値上がり益が大きくなりやすい投資信託を新NISAで購入することで、非課税メリットを最大限享受できるからだ。

新NISA口座で損失が出た場合の正しい対処法を知りたいです。

すでに税制メリットのある新NISA口座では、投資で損失が出た場合に活用する損益通算や繰越控除の対象外である。

そのため、損失が出たからと言って、特別な対応をする必要はない。

ただし、損失が出ていることに焦って金融商品を売却しないように注意してほしい。

新NISAは長期投資を前提としているので、短期で売却すると期待していたリターンに到達しなくなってしまうからだ。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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