ファイナンシャルプランナー(FP)にはお金に関するあらゆることが相談できる。
本記事では、そんなファイナンシャルプランナーへの相談方法や注意点、さらにファイナンシャルプランナーを積極的に活用するべき人についてわかりやすく解説していく。
ファイナンシャルプランナーへ相談するべきか悩んでいるという方には、ぜひともご覧いただきたい。
ファイナンシャルプランナーに相談するには
まずは、ファイナンシャルプランナーへの相談を検討している方に向けて、ファイナンシャルプランナーの種類や相談の流れを解説していく。
ファイナンシャルプランナーの種類
ファイナンシャルプランナーには、大きく分けて主に以下の2種類が存在する。
- 企業に所属する「企業型」
- 個人経営など独立している「独立型」
どちらもファイナンシャルプランナーであることには変わりない。
ただ、企業に所属している企業型は自社商品しか取り扱えないという規定がある。
そのため、幅広い商品から自分に合う金融商品を探したい方、選択肢を狭めたくない方は独立型のファイナンシャルプランナーを選んだ方が良いだろう。
ファイナンシャルプランナーに相談する流れ
ファイナンシャルプランナーへの相談の流れは以下の通りである。
- ヒヤリングと現状の把握
- 戦略設定
- 支援やアフターケア
ヒヤリングと現状の把握
ファイナンシャルプランナーは、最初に相談者がどのような疑問や不安を抱えているのかを明確にしていく。
この際に以下のような希望も合わせてヒアリングしていく。
- 投資は視野に入れていない
- 家計管理をメインにしたい
- 投資する資産配分の目安を知りたい(貯金40%・株式20%・債券40%など)
- 資金を増やしたいがリスクを取りたくない
ここでのヒアリングで、今後の方向性も大きく変わっていくので自分の要望をしっかりと伝えることが重要となる。
また相談者の要望に加えて、収入と支出のバランスやライフイベントの有無などを含めた現状把握なども同時に行われることが多い。
戦略設定
現状や要望をヒアリングを通してファイナンシャルプランナーが把握できれば、問題に対する戦略を設定していくことになる。
例えば、投資を行う際にライフプランに合った資産配分を提示された後、想定される最大損失額なども教えてもらって納得した上で、自分で商品を選んで購入するようなイメージだ。
戦略は以下のように、相談内容によって異なる。
- 「家計をしっかりと管理できるように」
- 「理想のライフプランを実現するためには年利〇%を目指す必要がある」
- 「毎月の固定費を見直して、教育資金の足しにする」
- 「保険を見直せば、年間〇万円分の余剰資金が確保できる」
- 「老後資金として〇万円を20年で用意する」
ヒアリングに基づいた適切な対処法を提案されるが、自分の要望と異なる提案であれば断ったり、変更して新しい戦略を立ててもらったりすることになる。
支援やアフターケア
戦略が決まれば問題解決までの支援や、相談後のアフターケアなど様々な面でサポートを受けていくことになる。
ファイナンシャルプランナーの中には投資判断について助言できる資格である「投資助言業」を取得している者もいる。
そのような場合、購入した商品をいつ売却するかなどの具体的なアフターケアまでサポートしてもらうことも可能だ。
投資において、金融商品を購入するかどうかという「入口戦略」だけでは不十分だ。その後いつ売却するのか、保有期間はどれぐらいか、など「出口戦略」がかなり重要となる。
例えば、新型コロナウイルスの世界的な大流行での投資判断などが分かりやすい。
2020年1月から3月にかけて、日経平均株価は急落している。
その時に保有商品の価値も急落し、本来であれば売却しない予定であった商品を焦って売る「狼狽売り」が発生していた。
大暴落している時に誰にも相談できず、毎日徐々に減っていく投資口座を見て不安で圧し潰されそうになるのは、想像に難くないだろう。
結果として、2020年6月には元の水準へ戻って2021年1月には1.3倍の水準まで上昇し、売却した者は保有し続けた者より損をしてしまっている。
このように、投資は出口戦略が正しくなければ利益を得にくくなるといえるだろう。
投資助言業の資格を持っていなくとも「提示した戦略で上手く問題解決に至っているか」などアフターケアが充実しているファイナンシャルプランナーを選ぶことを忘れないようにしていただきたい。
ファイナンシャルプランナーへの相談で期待できること
ファイナンシャルプランナーへのおおまかな相談の流れについてはご理解いただけただろうか。
では続いては、実際に相談するとどのような効果が期待できるのかについて、以下2つのポイントで解説していく。
- 専門家目線の適切な対処が期待できる
- 老後資金など資金面の不安が解消可能
それでは詳しく確認していこう。
ファイナンシャルプランナーへの相談で期待できること①専門家目線の適切な対処が期待できる
まず第一にファイナンシャルプランナーへの相談で期待できることは、資金面の不安を解消できることだ。
ファイナンシャルプランナーはお金に関わる全般的な知識を持っている専門家である。
結婚や子供の誕生・独立など、特にライフステージが変化するようなタイミングで活用すると、自分では気づかない専門家目線でのアドバイスがもらえる。
これにより、日々の収支管理から中長期目線のライフプランニングまで、適切に対処がすることができるはずだ。
ファイナンシャルプランナーへの相談で期待できること②老後資金など資金面の不安が解消可能
また、ファイナンシャルプランナーは、特にまとまった金額を用意する「老後資金」などの分野において、強い味方となってくれる。
「年金2,000万円問題」などが一時期話題となったが、漠然と「お金が足りない」と考えて不安に思ってしまった方も少なくないはずだ。
ファイナンシャルプランナーに相談すると、老後の生活を安心して過ごすためにやるべきことが数値化され、漠然としたお金の不安を払拭できるのだ。
- 毎月いくら貯金すべきか
- 年利何%の運用を進めれば老後資金が準備できるか
さらに有識者にアドバイスを求める方が、老後資金の準備で初心者が陥りやすいポイントを避けることも可能だ。
ファイナンシャルプランナーに相談する際の注意点
ここまでの説明でファイナンシャルプランナーへ相談するイメージはかなり具体化できたのではないだろうか。
ただ、相談する際には以下のような点に注意してほしい。
- 料金、アドバイス内容の質が専門家によって変わる
- 自分に合ったFPを探す必要がある
前述したように、ファイナンシャルプランナーは大きく企業型と独立型に分かれる。
また、各アドバイザーによってこれまでの経歴や担当してきた顧客層は様々である。
そのため、より効果的なアドバイスを受けるためには、以下のような観点から「自分に合ったファイナンシャルプランナー」を探す必要があるのだ。
手間がかかってしまうことがデメリットといえるだろう。
- しっかりと自分の要望を聞いてくれるか
- アフターケアなどのサポートは充実しているか
- そもそも信頼に足る人物なのか
上記のように確認すべきポイントも多い。
重要なお金の方針を任せるからこそ、自分が納得できるファイナンシャルプランナーを探すようにしてほしい。
また、相談料は多くの場合無料であるが、依頼時には「依頼料」や各種手数料が発生する。
その金額もファイナンシャルプランナーによってまちまちなので、複数のファイナンシャルプランナーに相談し、提案内容や料金を確認するようにしてほしい。
ファイナンシャルプランナーに相談するべき人とは
ここまでの内容を踏まえ、ファイナンシャルプランナーへの相談を積極的に検討するべきなのは、以下のような相談をしたい人であると言える。
- 老後資金準備
- 家計管理
- リスク管理
- 金融資産運用
- 不動産
- 相続・事業承継
ファイナンシャルプランナーは資格を取得する際に「ライフプランニング」「資産運用」「税金対策」「リスク管理」「不動産」「事業継承」について学ばなければならない。
そのため、これらの内容に関する相談であればファイナンシャルプランナーの力が発揮できるのである。
具体的な相談内容は以下の通りだ。
- 漠然としたお金の不安を解消したい
- 不自由なく人生を過ごすには、いくら用意しておくべきか
- 資産運用をしたいが、どのような商品があるか知りたい
- 節税したい
- 保険の見直しを行いたい
- 不動産投資に興味があるが怖い
- 相続税を下げたい
- 事業を後継者に引き継ぎたい
かなり幅広い相談ができることがお分かりいただけるのではないだろうか。
つまりファイナンシャルプランナーへの相談を検討すべき人は、お金に関する不安や疑問点を専門家目線で解決してほしいという要望を持つ方が該当するといえるだろう。
まとめ
ファイナンシャルプランナーはお金に関することなら、全般的に相談することができる。
専門家目線でのアドバイスをもらって不安や疑問を解消できるのは、ファイナンシャルプランナーへ相談する大きな魅力といえるだろう。
お金に関する漠然として不安は大きくなってしまいがちだ。
もしお金に関する全般的な相談を含め、具体的な商品の提案や売買のお手伝いをしてもらいたいという方はIFAへの相談をお勧めする。
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