1. ホーム
  2. 資産運用・資産管理
  3. 8,000万円で資産運用するなら?おすすめの投資方法を解説

8,000万円で資産運用するなら?おすすめの投資方法を解説

この記事で解決できるお悩み
  • 8,000万円で運用を始めたい
  • 8,000万円の資産を運用するおすすめの手法が知りたい
  • 運用のポイントを理解したい

8,000万円で資産運用する場合「資産1億を持つ”億り人”までもう少しなので、せっかくなら1億円まで増やしたい」と考える人は少なくない。

ご自身の運用金額に応じて、適切な運用方針やポートフォリオは変わってくる。

そこで今回は8,000万円の資産運用について、シミュレーションとおすすめのポートフォリオを紹介していく。

「老後資金が不足するのではないか」と不安な方や「運用する場合にどれぐらいの利回りを目指すべきか」などを知りたい方は、ぜひ最後までご覧いただきたい。

資産運用の適切な金額はいくらなのか、より詳しく知りたい人は下記の記事を参考にするといいだろう。

資産運用の適切な金額について、分かりやすく解説されている。

あわせて読みたい
資産運用の適切な金額はいくらなのか?始め方と増やし方を解説 この記事で解決できるお悩み 資産運用を始めるにはどれくらいの金額が最適なのか知りたい 少額でも始められる投資手法を知りたい 資産運用で安定してお金を増やしたい ...
目次

8,000万円で老後生活は安定なのか?

「8,000万円で老後は安定的に暮らせるのか?』という問いに対しては、手放しに安心とは言えないものの、生活に困るレベルではない。

老後資金がいくら必要なのか、シュミレーションをして考えてみよう。

60歳で定年退職して95歳まで暮らす場合、8,000万円の貯蓄がある方は年間228.5万円(月19万円)を使える計算となる。

厚生労働省が発表した「令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、令和2年度で国民年金受給者の平均受取額は56,368円、厚生年金は14万6,145円だ。

そこで、20歳から定年まで企業で勤務していたとして、毎月平均14万円程度もらえるとして計算する。

老後の生活費に関しては生命保険公益財団法人生命保険文化センターが発表している調査によると、老後の最低日常生活費は月額22.1万円で、ゆとりある老後の場合は平均36.1万円となっている。

そこから老後の生活資金を月30万円程度と仮定すると、年金と貯蓄合わせて月33万円使える計算となる。

  • 生活費
    • 1億2,600万円(30万円 × 12ヶ月 × 35年)
  • 収入
    • 1億3,040万円(貯金8,000万円 + 年金5,040万円(14万円 × 12ヶ月 × 30年))

つまり8,000万円あれば、老後は比較的ゆとりのある生活ができるといえるだろう。

しかし、今回の計算では厚生年金、かつ平均額を受け取れるケースを想定している。

自営業で厚生年金がもらえない場合や、支払い免除などで年金額が減る場合、もっと資金が必要になるのだ。

さらに年金支給開始時期が遅くなったり、外国通貨に対する円安や物価高で生活費がかさんだりすることも考えられるため、完全に安心できるとは言えない。

介護費や医療費が必要になった場合は、貯金を切り崩して対処していくことになるだろう。

そのため、老後に備えて少しでも資産を増やしておく必要があるのだ。

そこで有効なのが資産運用だ。

体力面から考えていつまでも働けるわけではないので、資産運用を行い、自分の代わりに資産を増やすような仕組みを構築しておくのが望ましい。

8,000万円で資産運用を始める前に

資産運用を始める際は、「運用目的」「リスク許容度」「余剰資金額」を明確にしておくことが重要だ。

老後に向けた資産形成なのか、住宅の購入資金に充てることが目的なのか、子供の教育資金のためなのか、など投資目的によって運用期間や運用によって目指す金額が変わってくる。

そのため、まずは何のために運用を行うのかという目的を自分の中で明らかにしよう。

続いて、自分がどれくらい損失を許容できるかというリスク許容度について考えよう。

リスク許容度は、年齢や家族構成、ライフスタイルによっても変わってくるため、時間の経過に応じて都度考慮するのが重要だ。

自分のリスク許容度に応じた投資先や運用戦略を選択することで、無理なく投資を続けやすくなるだろう。

最後に、現在の資産の中で余剰資金の金額を把握する。

余剰資金とは、今ある資産の中から生活費やすぐに使う予定のあるお金、数年先に使う予定のあるお金などを除いた残りのお金だ。

当面使う予定のないお金で、短期的に損失が生じたとしても問題ないお金を投資に回すようにしよう。

8,000万円の資産運用シミュレーション

8,000万円を資産運用に回す場合、具体的にどのくらいの運用収益が見込めるのだろうか。

ここでは、運用シミュレーションや運用の際の注意点を確認していこう。

8,000万円はどこまで増やせるのか

8,000万円を運用する場合のシュミレーションをしていこう。

以下は利回りと運用期間ごとに、いくら増えるかをまとめた表だ。

スクロールできます
1%2%3%4%5%
5年8,4248,8329,2749,73310,210
15年9,28710,76612,46314,40716,631
25年10,25913,12416,75021,32627,090
※単位は万円

利回りが大きくなればなるほど、運用期間が長くなればなるほどより資金の増加スピードは早くなる。

もし現在40代で定年退職までに1億円保有したい場合は、15年間かけて利回り2%〜3%程度で運用すれば達成できる。

さらに運用を単利と複利のどちらを選ぶかによっても結果は変わってくる。

今回のシミュレーションでは、より資産の増加率が期待できる複利運用したケースで想定している。

単利と複利とは?

運用益を引き出すか否かによって、運用方法は単利と複利に分けられる。

  • 単利
    • 運用益を毎回引き出し、元本は一定
  • 複利
    • 運用益を再投資、元本は増加していく

例えば100万円を5%で運用した場合、1年目の利益は5万円となる。

単利はこの5万円を引き出し、100万円で2年目も運用し、同じく5万円の利益を得ていく。

複利は5万円を引き出さず、2年目は105万円で運用し、利益額は5.25万円と増加していく。

複利は元本が増えていくため、利益を積み上げるスピードが速くなる。

どちらを選んでも問題はないが、1億円を早めに貯めたい方は複利の方がおすすめだ。

8,000万円の運用シミュレーションにおける注意点

ここまでシミュレーションしてきた内容はあくまでも仮定であり、実際の運用成績はシミュレーション結果とは異なる場合がほとんどだ。

実際の運用では、金融政策の変更や政治情勢の変化に応じて運用パフォーマンスも上下する。

そのため、運用シミュレーションをもとに運用戦略を考える際は、市場の変動によるリスクや不足の事態も考慮することが求められる。

想定外のリスクに対応するためには、分散投資が有効だ。

複数の資産に分けて投資を行うことで、特定の資産が突然値下がりした場合も、他の資産が値下がり分をカバーできるというメリットがある。

どんな資産にどのくらい投資するかというポートフォリオを事前に決めて、その通りに運用を行うことで、理想的なリスク・リターンのバランスで投資を続けやすいだろう。

なお、ポートフォリオを決めて運用を始めた後も、時間の経過とともに資産価格は変動するため、定期的にリバランスを行うことが重要だ。

8,000万円のおすすめ運用法

では実際に運用例を確認していこう。

今回は目指す利回りごとに分けて、おすすめの運用商品を紹介していく。

ご自身の目指す利回りに応じて、それぞれ参考にしてみてはいかがだろうか。

資産配分の決め方

資産配分を決めるの決める際は、前段で解説した「投資目的」「リスク許容度」「余剰資金額」に注目しよう。

例えば、老後資金を確保する目的で数十年単位の運用を仮定する場合、ある程度リスクをとってリターンを狙う運用も行いやすい。

アクティブファンドや株式といった比較的リスクの高い投資先に資金を多く振り向けるのも良いだろう。

一方で、数年後に住宅を購入するための資金に充てる場合は、ある程度リスクを抑えた資産配分の方が望ましい。

預貯金や債券など比較的安全な資産の割合を高くして、リスク資産の割合を小さくすることで、バランスを調整できる。

加えて、どのくらいのリターンを得たいかというリターン目標や、余剰資金をどれだけ投資できるかという余剰資金額によっても配分比率は異なる。

もちろん、これらの要素は時間が経つにつれて変わることも多い。

資産配分は一度決めたらそのままにするのではなく、年齢や家族構成、投資目的の変化に合わせて都度見直すようにしよう。

利回り2〜3%を目指す8,000万円の運用法

利回り2〜3%を目指したい方は、以下のように定期預金などで資産を守りつつ、ミドルリスクミドルリターンの投資信託を含めた運用商品を組み入れて目指していく。

  • 定期預金
  • 国債
  • 投資信託
  • REIT(不動産投資信託)

定期預金は銀行へ預けておくだけで、年0.02〜0.2%の利益が得られる。

増加率に関しては心もとないが、資産を減らさないので守りの投資に最適だ。

国債は低リスク資産であるが、元本保証はないので定期預金よりも利回りが高くなっている。

投資信託やREITは2〜4%の商品が揃っている。

国債などでは増加スピードが遅くなるので、リターンを目指すために組み入れた。

利回り2〜3%のポートフォリオが向いている人は以下の通りだ。

向いている人

  • 投資初心者
  • 守りの運用をしたい
  • 資産をなるべく減らしたくない

確実性を重視したい人にぴったりといえる。

利回り5〜7%を目指す8,000万円の運用法

もう少しリターンを増やしたい人は、以下のように不動産投資や株式投資なども選択肢に入れてみるのも手だ。

  • 株式投資
  • 不動産投資
  • ヘッジファンド

株式投資は相場状況によるが利回り4〜5%程度で、不動産投資は5〜7%程度の商品を選ぶことになる。

不動産投資は初期費用がかかるが、軌道に乗れば毎月安定した家賃収入などが得られるため、老後資金の主な収入源の1つになりうるだろう。

ヘッジファンドは年6〜7%で高いところでは10%程度のところもあり、下落相場でも利益を出せる運用を目指して運用してもらえる。

どのような相場でもリターンを取りこぼしたくない方におすすめだ。

ただし「リスク=リターン」であるので、前述した定期預金や国債などを組み合わせ、資金を守ることも忘れないようにしておこう。

利回り5〜7%のポートフォリオが向いている人は以下の通りだ。

向いている人

  • 投資経験者
  • 資金に余裕がある人
  • 既に低リスク運用をしている人
  • リターン重視の運用を行いたい人

8,000万円の資産運用は国内外の投資を視野に

今回紹介してきたように資産運用では目標利回りごとに適切な商品は異なり、様々な商品を組み合わせてポートフォリオを作るようになっている。

8,000万円の資産運用となると、ほどんどの運用先を選択肢に入れられるので日本だけに限定する必要はない。

債券といっても日本の国債以外にアメリカやイギリス、フランス、ドイツなど様々な国の債券を購入できる。

投資信託でも日本の株式のみ、アメリカの株式と債券、全世界の株式と債券を組み合わせたものなど様々な種類が存在している。

1つの国へ投資していると、その国で不測の事態が起こり資産価値が暴落した時に、損失をカバーしきれない。

そのため資産を守るためにも、国レベルでのリスク管理が必要になってくるのだ。

さまざまな国の通貨や資産に分散して投資するのを「国際分散投資」という。

変動の方向性が異なる複数の国に分散して投資することで、保有資産全体のリスクを低減しつつ、効率よくリターンを狙えるというメリットがある。

一方で、国際分散投資によって生じる「為替リスク」や「地政学的リスク」には注意が必要だ。

為替リスクは、外貨建ての金融商品を保有する際に、為替変動によって予期せぬ損失が生じるリスクだ。

投資信託などの中には、為替変動のリスクを抑えて運用する為替ヘッジ型の商品も存在する。

地政学的リスクは、特定の地域が抱える政治的・軍事的なリスクのことだ。

地政学的リスクを避けるためには、投資先の国や地域についてしっかりと調べた上で、情勢に応じて柔軟に投資方針を変えることが重要だ。

このように、国際分散投資を行う際は、メリット・デメリットをしっかりと把握して、自分に適した方法で活用しよう。

8,000万円の資産運用は誰に相談するべきか?

8,000万円で資産運用を始める際は、資産運用の専門家に相談するのをおすすめする。

ここでは、専門家を活用すべき理由や、おすすめの相談先を紹介する。

なぜ資産運用を専門家に相談した方が良いのか

8,000万円で資産運用を行う場合、自分のリスク許容度や投資目的に応じて、複数の資産や銘柄に分散投資を行うことが重要だ。

金融商品に関する詳しい知識を持つ専門家に相談することで、自分の目的やニーズに合わせた投資先を選びやすくなり、将来に向けて安定的に投資を継続できるだろう。

資産運用の専門家にはさまざまな種類があるため、それぞれのメリット・デメリットを把握した上で、自分に適した専門家を選ぶのをおすすめする。

相談先としてIFAをおすすめする理由

資産運用について相談するなら、IFAがおすすめだ。

IFAは、独立系ファイナンシャルアドバイザーとも呼ばれ、特定の金融機関に所属せずに資産運用に関するアドバイスを行う専門家だ。

証券会社や銀行などに属していない分、中立的な立場からのアドバイスが期待できるというメリットがある。

会社都合の転勤や異動も原則として発生しないため、長期的に信頼関係を築きながら資産運用を続けられるのも魅力的だ。

プロの目線からの高いレベルの助言を求める方は、ぜひIFAへの相談を検討してみよう。

IFAの探し方と「資産運用ナビ」の活用方法

IFAに資産運用を相談する際は、自分に適したアドバイザー選びが重要だ。

得意とする分野やこれまでの経験・実績、手数料などからニーズにあったIFAを探そう。

しかし、数あるIFAの中から自分に適したIFAを探すのは手間も時間もかかる。

手軽にIFAを探したいなら、IFA検索サービス「資産運用ナビ」を利用するのがおすすめだ。

自分の年齢や金融資産、住まいなどを入力すると、全国のIFAデータベースから自分に適したアドバイザーが無料で検索される。

どのようにIFAを探せば良いかわからないという方でも、システムが自動で検索してくれるため、簡単に利用できるだろう。

アドバイザーの実績や経験、得意分野などはプロフィールからチェックできるため、面談前にしっかりと情報を精査した上で相談に臨める。

相談料は一切無料で、何度でも相談可能となっているため、ぜひ気軽に活用してみてほしい。

8,000万円の資産運用で理想のセカンドライフを手に入れよう

8,000万円での資産運用を行う際は、老後の生活や理想とするライフプラン、今後の収入などをイメージした上で、投資計画を考える必要がある。

本記事では、8,000万円を運用する際のポートフォリオの作り方や具体的な運用例も紹介した。

しかし、自分に適した運用方法は人によって異なるため、資産運用を始める際は専門家に相談しながら最適な方法を模索するのが良いだろう。

資産運用の専門家としておすすめなのが、中立的な立場からアドバイスを提供してくれるIFAだ。

自分のリスク許容度や投資目的に合わせた最適なポートフォリオを設計する手伝いもしてくれるだろう。

自分にぴったりのアドバイザーを見つけたい方は、IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用してみてはいかがだろうか。

8,000万円の資産運用に関するQ&A

8,000万円のポートフォリオを組み立て、運用戦略を構築する際は何に考慮するべきですか?

運用ポートフォリオや運用戦略の構築の際は、投資目的やリスク許容度、運用利回りの目標などを考慮した上で、投資先を検討しよう。

リスクが高い金融商品ほどリターンは大きくなり、リスクが低い金融商品ほどリターンは小さくなる。

リスクとリターンのバランスを見ながら、自分に適した資産配分を考えるのが重要だ。

8,000万円で投資信託やREITなどの運用商品を選択する際、どのような情報を基に判断すべきですか?

投資信託やREITに投資する際は、投資先の銘柄や物件、運用コスト、これまでの運用実績などに注目しよう。

複数の銘柄に投資を行っている金融商品については、どのような配分比率で投資しているかにも注意する必要がある。

投資信託の場合は、販売パンフレットや目論見書などにこれらの情報が記載されているため、購入前に必ずチェックしよう。

まとまった資産を運用する際に税務効果を最大化するための戦略には何がありますか?

通常、投資によって得られる利益に対しては20.315%の税金がかかる。

なるべく税負担を抑えて運用するためには、新NISAやiDeCoなどの制度を活用するのがおすすめだ。

特に、新NISAは年間最大360万円、総枠で1,800万円までの運用が可能となっている。

8,000万円での資産運用の場合は、資産の一部を新NISAで運用することで、税負担を軽減できるだろう。

投資初心者が資産運用アドバイザーにIFAを利用するメリットは何ですか?また、IFAの選択基準を教えてください。

投資初心者がIFAを利用して資産運用を行うことで、金融や経済に関して勉強する手間が省けるというメリットがある。

豊富な知識や経験に基づく質の高いアドバイスが期待できるため、自分に適した運用戦略を立てて安定的に運用を継続しやすい。

IFAを選ぶ際は、自分と同じような年齢や属性、金融資産の顧客をこれまでに多く担当してきたかに注目しよう。

自分と似たような顧客を担当しているほど、ニーズに対して的確に応えてくれる可能性が高まると考えられる。

手軽にIFAを探すなら、IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用がおすすめだ。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

・本サイト「資産運用ナビ」はアドバイザーナビ株式会社が運営しております。
・本サイトに掲載される情報に関しては、最大限の注意を払っておりますが、金利、手数料、その他商品情報の完全な正確性や信頼性を保証するものではありません。
・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

目次