- 証券会社が保有商品を売却させてくれない場合の対処法
- 売却意向をはっきりと伝える方法
- 担当者に意見を聴く方法
企業活動において、売上をあげないと企業は倒産してしまうので、企業の営業部門には必ず売上目標があるはずです。
証券会社についても同じように営業部門だけではなく、営業担当者にも売上目標があるケースが多いです。一般的に言うと、「営業ノルマ」になります。
この記事ではそのような事情があり、皆さまが取引している証券会社が、仮に株式などの保有商品を売却させてくれない場合の対処法について解説します。
証券会社が保有商品を解約させてくれない場合の対処法
そもそも保有商品の売却は売上に該当しないのに、なぜ、証券会社が保有商品を売却させてくれないような事態が起こり得るのでしょうか。
これには、各証券会社の営業成績の社内評価方法が大きく影響しています。
(営業成績の評価方法は証券会社全社一律ではなく、それぞれの証券会社ごとに事情は異なります。)
証券会社の営業成績の評価方法の事例としては、以下のような形式が挙げられます。
- 売買ごとに発生する新規取引手数料や新規取引件数
- 保有している証券口座数や保有顧客数
- 顧客の取引年数や取引継続率
- 証券口座の解約数
また、取引手数料などは多ければ多いほどプラス評価となりますが、逆に「保有株式の売却」「証券口座の解約」などに関しては、マイナス評価になるケースがあります。
上記の証券会社側の都合を踏まえて、これから解約方法をお伝えいたします。
はっきりと売却意向を伝える
まず、皆さんの保有商品の売却意向をはっきりと営業担当者に伝えましょう。
ここで重要なのは、多少厳しい言い方になったとしても、はっきりとその意思を伝えることです。
営業経験が豊富で百戦錬磨の営業担当者であれば、顧客からの「保有商品を売却したい」という要請には慣れています。
仮に、皆さんがはっきりと売却意向を伝えないと、「売却を踏みとどまってもらうセールストーク」を身に着けていますので、なかなか売却に応じてもらえない事態になりかねません。
上席に意向を伝える
営業担当者が売却に応じてくれない場合は、支店長や課長などの責任者(上席)に対し、売却の意向を伝えましょう。
この場合、営業担当者に対して、売却意向を何度も伝えているにも関わらず、「全くこちらの売却意向に関してかけあってもらえなかった経緯」がある場合は、それもきちんと伝えると必要があります。そうすることで、再発防止に繋がっていくのです。
電話で意向を伝える
保有商品を売却したいが、普段コミュニケーションをとっている営業担当者に対して切り出しにくいケースがあると思います。
その場合は、直接営業店舗か、あるいは証券会社の「カスタマーセンター」などに電話して、保有商品の売却意向を伝えましょう。
担当者の意見も聞いてみましょう
営業担当者の中には、顧客の保有株式の値動きや特徴を熟知しており、顧客からの保有商品の売却タイミング等を見計らっているケースもあります。
「この営業担当者は、私のことを考えて真剣に今売却するタイミングではないと主張している」と感じた場合は、どのように対応したらいいのでしょうか。
根拠を聞く
「保有商品は今売却するタイミングではない」という具体的な根拠を確認してみましょう。
例えば、「最近の日経平均は上昇傾向にあるので、株式相場は今後上がってきますよ!」といった「相場感」的な回答があった場合は、さらに深く確認してみましょう。
「相場全体ではなく、現在保有しているこの株式に関して現時点で売却するタイミングではないことを、データ等の数値などで教えてください」と伝えて確認しましょう。
株式であれば、チャートの動き、過去の決算内容、新商品の開発などの具体的なプロジェクトなどの有無など、具体的なデータで営業担当者から説明があるかを観察しましょう。
ノルマのためではないかを確認する
お伝えしているとおり、顧客の好きなタイミングで保有商品の売却に応じてもらえない場合の多くは、営業ノルマなどの証券会社都合であるケースがほとんどです。
もし皆さんが、「会社のノルマのために、売却に応じてもらえない」と感じた場合は、はっきりと「会社のノルマのためではないのか」と確認してみましょう。
正直に「ノルマのためです」と答える営業員はいないでしょうが、少なくとも営業姿勢を確認することはできます。
今後も継続的に取引する場合は担当者の営業姿勢が非常に重要となってくるため、不信感を抱いた瞬間から注意しておくと良いでしょう。
まとめ
今回は、証券会社が保有商品を売却させくれない際の対処法について解説しました。
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