複数のローンを抱えていると、借入先ごとに返済日や返済方法が異なることが多い。
そのため、返済忘れで延滞してしまったり、借入残債がどのくらいか把握できなかったりと、返済が進まず困っている方も多いのではないだろうか。
これらを解決するためには、複数ある借入を1つにまとめることができる「おまとめローン」がおすすめだ。
みずほ銀行では直接的なおまとめローンは提供されていないが、同様の効果を持つローンがある。
この記事ではみずほ銀行のカードローンと多目的ローン、そして金利について詳しく解説する。
現在複数の借入を抱える方や新たな借入を検討している方は、記事の内容を参考にしてほしい。
みずほ銀行におまとめローンはある?
みずほ銀行では直接的なおまとめローンは提供されていないが、カードローンと多目的ローンをおまとめローンとして活用できる。
おまとめローンは、複数の借入を1つの契約に統合したり、新たな借入を行う際に既存の借入も一緒に借換するローンを指す。
おまとめローンを活用することで金利が下がる可能性があり、月に複数回あった返済が1回にまとまり管理しやすいといったメリットも多い。
みずほ銀行のカードローンや多目的ローンは、自由な資金使途が可能でありながら、比較的低金利だ。そのため、借換を行うことで利息負担を軽減できる可能性がある。
また、通常は資金使途が明確でなければ借入できないローン商品が多いなか、カードローン・多目的ローンは資金使途が原則自由なので、他社の借入をまとめて借換するのにも対応できるのだ。
みずほ銀行のカードローンとは
おまとめローンを活用することで、利息負担や返済の手間が軽減できる。
それでは、おまとめローンとして利用できるみずほ銀行のカードローンについて詳しく見ていこう。
年齢が満 20 歳以上・満 66 歳未満の人が利用可能
みずほ銀行のカードローンは年齢が満 20 歳以上・満 66 歳未満の人が利用可能である。安定かつ継続した収入が見込める方で、保証会社の保証が受けられることも条件である。
また、カードローンの審査にあたっては、返済能力の有無がみられる。そのため、年収や勤務先などで安定かつ継続した収入が見込めるかどうかを確認されるだろう。
しかし、収入があっても受取額が安定しなかったり、現在の職場に就いてから間もなかったりすると審査が通らない可能性もある。
ただし、返済能力があると判断されればアルバイトやパートでも審査が通るケースもあるので、借入を考えているのであれば非常勤雇用の方でもまずは申込んでみよう。
資金使途は自由(事業資金以外)
みずほ銀行のカードローンは資金使途が原則自由とされる。ただし個人向けの借入を目的としているため、事業に関する借入資金は該当しない。
資金使途が限定されているローンでは使途以外の借入は不可となっており、借入の際に領収書の添付などが求められる。
しかし、資金使途が自由であれば車の購入・結婚資金・旅行資金・家具家電の購入などどのような使い方でも利用できる。
カードローン契約時に特に使い道が決まっていなくても、契約してから資金が必要になったタイミングですぐに使える利便性が魅力といえるだろう。
利用限度額は10万円~800万円
みずほ銀行のカードローンは利用限度額は10万円~800万円と幅広く設定されている。
複数の借入を一本化する際には、どうしても借入額が大きくなる傾向がある。そのため、利用限度額の面でも、おまとめローンとして活用しやすいだろう。
カードローンの利用限度額は、申込の段階で希望借入額を記載し、審査によって借入可能な利用限度額が決定する。
ただし、審査によっては利用限度額が希望する金額よりも少なく決定する場合もあるため、審査回答が得られるまではどのくらい借入できるのか不確定である。
また、希望借入額よりも大きい金額で利用限度額が回答されることはないので、希望借入額は必要とする金額よりもやや多めに記載すると良いだろう。
住宅ローン利用中なら金利が優遇される
みずほ銀行で住宅ローンを利用している方であれば、カードローンの適用金利は優遇されるのだ。
住宅ローン利用者が優遇される内容としては、基準金利から年0.5%引き下げた金利が適用される。
例えば、みずほ銀行カードローンを300万円で1年間借入した場合、基準金利であれば年7.0%になるが、住宅ローン利用者であれば年6.5%が適用になるのだ。
利息負担分で比較すると下記のようになり、15,000円ほどの差額になる。
- 基準金利で借入した場合、300万円×7.0%=210,000円
- 住宅ローン利用者の場合、300万円×6.5%=195,000円
借入金額が大きくなればなるほど利息負担の軽減効果が現れるため、みずほ銀行で住宅ローンを既に契約している方であれば申込時に契約している旨を伝えると良いだろう。
みずほ銀行の多目的ローンとは
ここまでみずほ銀行カードローンについて解説した。みずほ銀行では、おまとめローンとして活用できるもうひとつのローン商品として、多目的ローンがある。
多目的ローンはカードローン同様資金使途を限定していないが、借入利用限度額や借入年数が決まっているなどいくつか異なる項目もある。
みずほ銀行の多目的ローンについて詳しくみていこう。
満 18 歳以上・満 66 歳未満で最終返済時年齢が満 71 歳未満の人が利用可能
みずほ銀行の多目的ローンは、満 18 歳以上・満 66 歳未満で最終返済時年齢が満 71 歳未満の人が利用可能だ。
カードローンと比較すると、上限年齢は変わらない。だが、下限年齢が18歳となっており、より若い方でも利用できるローン商品である。
多目的ローンは借入時に借入年数が決まる。最終返済時年齢が満70歳までなので、満65歳で借入れた場合は借入年数が最長でも5年のみになる点は注意が必要である。
そのため、申込時に上限年齢に近い場合は借入可能な年数についてあらかじめ確認しよう。
前年度税込み年収200万円以上で継続した収入が見込める人が利用可能
みずほ銀行の多目的ローンは、前年度税込み年収200万円以上で継続した収入が見込める人が利用可能である。
カードローンと異なり借入年数が決まっているため、継続した収入が見込めるかを確認することで返済期間内に返済できる見込みがあるかどうかが審査される。
また、低金利でかつ固定金利であれば借入金が確実に返済できるかどうかが審査で重要視されるだろう。
申込書や提出書類等で、収入が不安定と審査で判断されると、借入が難しい可能性があることに留意したい。
資金使途は原則自由
多目的ローンはカードローン同様、資金使途について原則自由である。普段の生活で必要なものの購入資金等に充てることが可能である。
ただし、申込時に借入金にて支払う予定の見積書や契約書などを提出し、みずほ銀行にて支払いが認められたものが資金使途として利用できる。
そのため、多目的ローンを利用する場合はあらかじめ資金使途を決めておく必要があるのだ。
また、必要書類として見積書や契約書などが求められるので、ローンの申込段階で必要書類をある程度準備しておくと良いだろう。
最大300万円まで借入可能
みずほ銀行の多目的ローンは借入利用限度額が最大で300万円まで借入可能である。カードローンと比べると劣るが、もともと少額での借入を希望している方にはおすすめだ。
多目的ローンは借入利用限度額が少ない分、カードローンよりも低金利になるのが特徴である。
例えば100万円借入した場合、カードローンであれば基準金利が年12.0%なのに対し、多目的ローンは変動金利で5%台後半、固定金利で6%台後半ほどの金利で借入できるのだ。
このように、同じ借入金額でも利息負担という点でみれば多目的ローンの方がお得といえるだろう。
多目的ローンは適用される金利が毎月変わるため、申込時に適用になる金利を随時Webサイト等で確認しよう。
最長で7年まで利用可能
多目的ローンは最長で7年間の利用が可能であり、借入年数があらかじめ設定されている。
借入から完済までの期間がどのくらいかによって、毎月の返済額が決まるのだ。
仮に借入年数が短い場合は毎月の返済額が高く、負担が大きいだろう。反対に借入年数が長いと毎月の返済額も低くなり負担が軽減される。
多目的ローンは借入年数を中長期で設定できるのがメリットである。Webサイト上で返済額シミュレーションができるので、事前に確認しておくと安心だろう。
みずほ銀行で証書貸付ローンを利用中・過去に利用していた人は金利が優遇される
みずほ銀行で証書貸付ローンを利用中または過去に利用したことがある方は、金利が優遇される。
金利引き下げ幅は年0.1%であり、仮に金額100万円で1年間借入した場合、基準金利が年5%であれば下記の通り利息の差額は1,000円になる。
- 基準金利で借入した場合、100万円×5.0%=50,000円
- 証書貸付利用の場合、100万円×4.9%=49,000円
借入年数や借入金額が増えると利息負担の差は大きくなるので、金利優遇のメリットをより感じられるだろう。
金利 (実質年率) | 年2.0%~年14.0% |
---|---|
審査時間 | 最短当日 |
融資速度 | 最短当日 |
無利息期間 | なし |
借入限度額 | 10万円~800万円 |
収入証明書 | 不要※50万円以上の借入を希望する場合は必要 |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 以下のすべての条件を満たす個人のお客さま ・ ご契約時の年齢が満 20 歳以上満 66 歳未満の方 ・ 安定かつ継続した収入の見込める方 ・ 保証会社の保証を受けられる方 ※ 外国人のお客さまは永住許可を受けている方が対象となります。 ※ 審査の結果によってはご利用いただけない場合がございます。 |
担保・保証人 | 不要※保証会社である株式会社オリエントコーポレーションまたは、アイフル株式会社が審査の上で保証 |
みずほ銀行のカードローン・多目的ローンの金利は?
ここまで、みずほ銀行のカードローン・多目的ローンがおまとめローンとして活用するには適したローン商品であることを解説してきた。
では、みずほ銀行のカードローン・多目的ローンの金利は一体どのくらいだろうか。
カードローンと多目的ローンの金利の違いについて詳しくみていこう。
カードローンの金利
みずほ銀行のカードローンの金利は利用限度額によって適用される金利が変わる。適用される金利については下記の表の通りである。
利用限度額 | 基準金利 |
---|---|
10万円以上100万円未満 | 年14.0% |
100万円以上200万円未満 | 年12.0% |
200万円以上300万円未満 | 年9.0% |
300万円以上400万円未満 | 年7.0% |
400万円以上500万円未満 | 年6.0% |
500万円以上600万円未満 | 年5.0% |
600万円以上800万円未満 | 年4.5% |
800万円 | 年2.0% |
利用限度額が大きくなるほど、基準金利は低くなるのが特徴である。ただし、変動金利のため、金融情勢等で金利の見直しが行われることに注意したい。
多目的ローンの金利
多目的ローンの金利は、申込時に変動金利と固定金利のいずれかを選択できる。
変動金利は借入期間中、金融情勢によって金利が変動する可能性があるのに対し、固定金利は契約時に適用される金利が借入期間中変動しないため、返済額が一定である。
多目的ローンの金利は、変動金利も固定金利も、毎月見直され、契約時点の金利が適用される。
多目的ローンを申込際には、現在の適用金利について、Webサイトなどで確認すると良い。
みずほ銀行のカードローンについて詳しくは知りたい方はこちら。
みずほ銀行カードローンの申込の流れ
みずほ銀行カードローンはWeb・電話・来店にて申込が可能なので、ご自身の都合や利便性に合わせて申込方法を選択できる。
ここではカードローンをWebで申込んだ場合の流れについて紹介する。
パソコンやスマートフォンから申込
みずほ銀行カードローンはパソコンやスマートフォンからWebサイトへアクセスし、申込できる。
Webでの申込であればみずほ銀行へ来店の必要がなく、24時間いつでも申込手続きができるので、ご自身のタイミングで申込可能だ。
Webで申込する場合は、申込フォームに必要な情報を入力する。事前に必要書類を準備してから申込手続きを行うとスムーズに進められるだろう。
審査
申込手続きが終わると、次にカードローンの審査が行われる。
審査では申込内容から審査基準を満たしているかどうかが判断される。みずほ銀行カードローンは審査回答が最短当日中に行われる。
審査内容によっては数日かかる可能性もあるので、借入金での支払い予定が決まっている場合は時間の余裕をもって申込するようにしよう。
審査中に保証会社から申込内容について問い合わせの連絡が届く場合がある。連絡が滞ってしまうと申込が取り下げられる可能性があるため、すぐ対応しよう。
仮審査の回答
仮審査の結果が出たら、メールにて回答が届くのだ。仮審査の結果、承諾された場合はカードローンの契約手続きへ進んでいく。
ただし、審査の結果、承諾が得られなかった場合はみずほ銀行カードローンでの借入ができないのだ。
また審査が落ちた理由について問い合わせしても回答してもらえないため、あらかじめ理解しておこう。
必要書類の登録
審査により承諾回答を受け取ったら、次は必要書類の登録を行う。必要書類としては本人確認書類と所得証明書の2点である。
本人確認書類は運転免許証・マイナンバーカード・パスポートなどの写真付き公的書類が該当する。
所得証明書は利用限度額が50万円を超える場合に必要なので、審査で回答された利用限度額を確認しよう。
利用開始
必要書類の提出が完了すると、カードローン口座開設完了通知と契約内容がメールにて届くのを待とう。メールが届いた時からカードローンの利用が開始できる。
Webでの申込であれば、みずほ銀行の店舗へ足を運ばなくても利用開始までの手続きが可能である。
時間や場所にとらわれずに簡単にできるので利用しやすい申込方法といえるだろう。
カードローン専用型の場合は店舗での申込になる
Webでの申込ができるのは、普通預金口座にカードローンの機能が付与されるキャッシュカード兼用型のみである。
カードローン専用型を希望される方はみずほ銀行店舗での申込となるため、注意しよう。
みずほ銀行多目的ローンの申込の流れ
次にみずほ銀行多目的ローンの申込の流れについて紹介する。多目的ローンはパソコンからの申込もしくは来店での申込になる。
申込時と契約時で受付窓口が異なるので、詳しくみていこう。
パソコンまたは店舗で申込
多目的ローンはパソコンからの申込または店舗での申込手続きとなる。
パソコンから申込む場合は、Webサイトから専用フォームで氏名・住所・借入希望金額・勤続年数などを入力する。
店舗で申込む場合は、みずほ銀行の店頭に来店して申込書の記入を行う。銀行担当者へ直接相談ができるので疑問点や不安な点を相談してみよう。
審査
多目的ローンの申込手続きが完了すると、審査が進められる。審査は申込書または申込フォームの内容に基づいて進められる。
申込内容に誤りや虚偽の申請があると正確な審査ができず、審査が通る可能性があったものが落ちてしまうこともある。
そのため、申込の際に記入もしくは入力した内容に間違いはないか再度確認してから申込完了するようにしよう。
パソコンの場合は審査結果回答・店舗申込の場合は仮審査結果回答
審査が終わると審査結果が借入申込者に回答される。
パソコンから申込した場合は、電話もしくは文書にて審査結果回答が届く。審査が通るとローン契約書類の記入が必要になり、本人限定郵便にて届くので確実に受け取ろう。
また店舗にて申込した場合は、仮審査結果回答を経て、本審査が通った場合はローン契約書類が本人限定郵便にて送付される。
来店または郵送で契約書類の提出
本人限定郵便にてローン契約書類が届いたら、必要な事項を記入してみずほ銀行へ来店もしくは郵送にて書類を提出する。
契約書類の記載も記入ミス等があると借入開始が遅れてしまうため、提出する前に記入した内容を再度確認することに留意したい。
特に金額を記入する部分は間違いやすく、記入ミスがあると審査に関わるため注意が必要だ。
借入
提出したローン契約書類が受理され、契約が完了した後、借入が開始される。
多目的ローンの適用される金利はこの時点のものになるので、手続きや審査が長引くと適用される金利が申込時点と異なる場合がある点に注意が必要だ。
ローン専用カードを発行する場合は、カードが自宅に届いた後に借入ができるようになる。
みずほ銀行のカードローン・多目的ローンでおまとめする場合の必要書類
みずほ銀行のカードローン・多目的ローンでおまとめする場合の必要書類として共通するものは、本人確認書類と年収が確認できる書類である。
本人確認書類は運転免許証・マイナンバーカード・パスポートなど公的に発行されている写真付きの証明書である。
また、年収が確認できる書類としては源泉徴収票や納税証明書などが挙げられる。
年収が確認できる書類は借入希望額が50万円超の場合に必要になるので、50万円未満の場合は不要である。
多目的ローンの場合、借入金の使途を確認できる書類が必要なので、見積書や契約書などを準備しよう。
みずほ銀行のカードローン・多目的ローンでおまとめする場合の注意点
みずほ銀行のカードローン・多目的ローンでおまとめする場合の注意点を確認しよう。
まず、審査結果によっては、全額借り換えることができない可能性がある。
審査を受けることで、利用限度額は決定する。希望借入金額よりも減額回答になった場合、全ての既存の借入分をカバーするのは困難だ。
その場合は不足分を自己資金で補填するなどの対策が必要だ。
また、カードローンは利用限度額までであれば何度でも借入可能だが、多目的ローンは契約して借入以降は新たに借入を追加できない。
そして、カードローンは1年ごとに自動更新されるが、多目的ローンは契約時に借入年数が決まるため、借入期間に違いがある点にも留意しよう。
みずほ銀行で借入を一本化したいなら
みずほ銀行で借入を一本化したいなら、カードローン・多目的ローンをおまとめローンとして活用しよう。
おまとめローンで借入を1本化すると、利息負担が軽減できる可能性がある。また、毎月の返済が1回で済み、借入金額が可視化されるため、管理しやすくなるのも見逃せない。
みずほ銀行のカードローン・多目的ローンには、借入可能な金額や借入年数、申込可能な年齢など、それぞれ異なる商品特性やメリットがある。
そのため、自身の目的や使いやすさに合ったローンを選んで、おまとめローンとして活用してもらいたい。
金利 (実質年率) | 年2.0%~年14.0% |
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審査時間 | 最短当日 |
融資速度 | 最短当日 |
無利息期間 | なし |
借入限度額 | 10万円~800万円 |
収入証明書 | 不要※50万円以上の借入を希望する場合は必要 |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 以下のすべての条件を満たす個人のお客さま ・ ご契約時の年齢が満 20 歳以上満 66 歳未満の方 ・ 安定かつ継続した収入の見込める方 ・ 保証会社の保証を受けられる方 ※ 外国人のお客さまは永住許可を受けている方が対象となります。 ※ 審査の結果によってはご利用いただけない場合がございます。 |
担保・保証人 | 不要※保証会社である株式会社オリエントコーポレーションまたは、アイフル株式会社が審査の上で保証 |