カードローンの利用者の中には、毎月の資金繰りが厳しいために、少しでも返済金額を抑えたい利用者もいるだろう。
そのような時に、気になるのが「利息分だけの返済も可能なのか」という点だろう。
この記事では、三井住友銀行カードローンにおける利息だけの返済に焦点を当てる。
利息だけの返済ができるのか・利息だけ返済をする理由・メリットやデメリットについて詳しく解説を行うので、参考にしてほしい。
三井住友銀行カードローンで利息だけ返済することはできる?
結論からいえば、三井住友銀行(SMBC)カードローンにおいて、利息分だけを返済することは可能だ。
三井住友銀行(SMBC)のHPでは、借入残高に応じた約定金額が提示されている。
例えば、40万円以上50万円未満の借入の場合には月1万円の返済、100万円以上110万円未満なら月1.6万円の返済を行う必要がある。
ただし、但し書きには「お利息金額以上であれば、おいくらからでもご返済いただけます。」と記載されている。
したがって、約定金額を返済することが難しい場合でも、利息だけを返済することができる。
金利 (実質年率) | 年1.5%~年14.5% |
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審査時間 | 最短当日 ※申込完了後の確認事項や本人確認書類の提出状況によって異なる場合もございます。 |
融資速度 | 最短当日 ※申込完了後の確認事項や、本人確認書類の提出状況によっては異なる場合もございます。 |
無利息期間 | なし |
借入限度額 | 10万円~800万円 |
収入証明書 | 50万円を超える場合に必要 |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 満20歳~満69歳以下 |
担保・保証人 | 不要 |
三井住友銀行カードローンで利息だけ返済する理由
利息だけを返済する主な理由は、一時的な経済的困難に直面していることが挙げられる。
多くの場合、カードローンの利用者は計画的に返済を行おうとしている。
そのため、約定金額通りかあるいはそれ以上の返済を行っているのが一般的だ。
しかし、急な出費や収入の一時的な減少などの理由から一時的に返済能力が低下し、元金の返済ができない時もあるだろう。
このような状況では、利息だけを一時的に返済することが有効な解決策となる。
三井住友銀行カードローンで利息だけ返済するメリットは?
一時的に経済的困窮に陥った場合には、利息だけを返済することも可能だ。
この方法を取る主なメリットは、以下の3つである。
- 延滞の扱いにならない
- 遅延損害金が発生しない
- 信用情報に傷がつかない
利息だけでも返済することで得られる3つのメリットについて、詳しく解説を行う。
延滞の扱いにならない
利息だけでもとりあえず返済するメリットの1つ目は、延滞扱いにならないことである。
カードローンの返済期日に元金と利息を完全に支払えない場合、それは返済の遅延と見なされることになる。
しかし、利息分だけでも支払うことで、借り手は少なくとも利息の部分に関しては期限内に支払いを行ったことになる。
それゆえ、延滞扱いを避けることが可能だ。
また、その延滞扱いを避けられることによって、第2・第3のメリットも生じることになる。
遅延損害金が発生しない
利息だけでも返済することの第2のメリットは、遅延損害金が発生しないことである。
遅延損害金とは、返済期日までに返済を行わなかった場合に借入残高に対して発生する追加費用を指す。
三井住友銀行(SMBC)カードローンでは、この遅延損害金は19.94%で計算され、日割りで発生する。
例えば、50万円を借りていて、6日間延滞した場合の遅延損害金は1,638円である。
この1,638円という遅延損害金は、利息とは別に支払う必要がある。
このように、返済期日までに返済を行えなければ、遅延損害金によって無駄な返済が増える。
しかし、約定金額を返済することができなくとも、利息だけでも返済することで遅延扱いを免れられるのである。
それによって、遅延損害金の発生も防ぐことが可能となるのである。
このように、利息だけでも返済することで遅延損害金が発生しなくなる点が2つ目のメリットである。
信用情報に傷がつかない
利息だけでも返済を行う第3のメリットは、信用情報に傷がつかないという点だ。
返済期日までに返済が行えないと、その情報が信用情報機関に登録される。
これは、新たなローンやクレジットカードの申込に悪影響を及ぼす可能性がある。
一方で、利息だけでも期日までに支払うことで遅延の記録が残ることを避けられ、信用力を維持することに繋がるのである。
三井住友銀行カードローンで利息だけ返済するデメリットは?
利息だけを返済することには、一時的な資金難に対処し、延滞扱いを免れるメリットがあるが、以下のようなデメリットも考えられる。
- 元本が減らない
- 返済期間が長くなる
ここでは、利息だけの返済によって起こる2つのデメリットについて詳しく解説を行う。
元本が減らない
利息だけ返済することの第1のデメリットは、元本が減らない点だ。
利息だけを返済する場合、借入残高には手が付けられずにそのまま残り続けることとなる。
返済は本来借入残高を減らし、最終的にはその借入残高をゼロにすることを目指すものだ。
そのため、利息だけの返済では最終的な目的をいつまでも達成できないことになる。
そして、元金が減らないことから次の返済期間が長くなる2つ目のデメリットも生じることとなる。
返済期間が長くなる
利息だけの返済による第2のデメリットは、返済期間が長くなってしまうことだ。
利息だけの返済では元金が減らないため、返済期間が長くなることを意味する。
極端な話をすれば、毎月利息だけを返済している場合には延々と返済をし続けることになる。
そして、返済期間が長くなることは、その分だけ利息負担も増えて返済総額も増えていってしまうことを意味している。
このように、利息だけの返済は完済という目的に一歩も近づくことがない。
基本的に負担だけが増えていく返済方法といえるだろう。
そのため、一時的な経済的困窮に対処するための手段としてのみ利用すべきである。
三井住友銀行カードローンで返済を延滞するとどうなる?
利息だけの返済を行うことのメリットとして、延滞扱いとならないという点が挙げられる。
では、逆に返済を延滞した場合、どのような問題が生じるのだろうか。
返済を延滞することに生じる問題は、主に以下の5つである。
- 遅延損害金が発生する
- 督促状や督促の電話がくる
- 一括返済が求められる
- 信用情報に異動情報が登録される
- 他社のカードローン・クレジットカードの審査に通らなくなる
ここでは、これら返済を延滞することによって生じる5つの問題について詳しく解説を行う。
遅延損害金が発生する
返済を延滞することによって生じる第1の問題が、遅延損害金の発生である。
これ以外の4つの問題は遅延が長引くことによって生じる問題である。
ただ、この遅延損害金の発生は1日でも遅れると生じる点には注意が必要だ。
カードローンでは上限金利が14.5%に設定されているのに対して、この遅延損害金に設定されている利率は19.94%となっている。
このように、遅延損害金の方がカードローン自体の利率よりも高い利率が設定されている。
そのため、返済日を忘れて気が付いたら借りている金額以上に多額の遅延損害金を支払うことになることもありえる。
遅延損害金の発生は、カードローンの利用者の返済負担をさらに増大させることになる。
そのため、返済の延滞は出来る限り避けたい。
督促状や督促の電話が来る
返済を延滞することによって生じる第2の問題は、督促状や督促の電話が来ることである。
カードローンの貸し手は融資した金額を回収する必要がある。
そのため、返済が遅れた場合、カードローンの利用者に対し督促状や電話が行われる。
カードローンの利用者には、家族や友人・知人にその利用を知られたくないと考えている人も多いだろう。
しかし、この督促状や督促の電話によって、周囲の人にその利用が知られてしまう可能性が高まってしまう。
ただし、一般的には延滞するとすぐに督促状や督促の電話が来るのではない。
まずは、メールやショートメールなどによる確認メールが来るのが通説だ。
返済をすぐに行えば、督促状や電話によって周囲に利用が知られる事態も避けられる。
早めに対応しておこう。
延滞が長引くと一括返済を求められる
督促状や電話に応じないと、一括返済を求められる問題が生じる。
ただし、そもそも一括返済できるだけの資金があれば延滞を続けていないと思われるため、応じることは難しいだろう。
しかし、一括返済が難しいという理由で連絡を無視していると、裁判所から強制執行が行われる可能性がある。
この強制執行が行われると、給与・預金・自動車・持ち家などの資産が差し押さえられてしまう。
こうした強制執行を避けるためにも、延滞が生じないようにすることは重要だ。
また、どうしても延滞してしまった場合には、三井住友銀行(SMBC)と今後の返済計画について相談しよう。
一定期間返済しないと信用情報に異動情報が登録される
返済を延滞することで生じる4つ目の問題が、信用情報に異動情報が登録されることである。
金融機関は、日本信用情報機構(JICC)・株式会社シー・アイ・シー(CIC)・全国銀行協会信用情報センター(KSC)の3つの信用情報機関に登録されている情報を共有している。
そして、JICCやCICの信用情報登録機関には、カードローンの利用者の名前・契約した内容・毎月の支払状況などの情報が登録されている。
こうした登録内容をもとに、各金融機関はカードローンの申込者の信用情報を確認し、融資可能額や条件などの判断に役立てているのである。
信用情報に登録される情報の中でも特に重要な情報が、異動情報である。
異動情報はカードローンの利用者のネガティブな情報を指し、信用情報に傷がつくことになるからだ。
その異動情報には以下のようなものが挙げられる。
- 延滞・遅延
- 債務整理
- 代位弁済
- 強制解約
CICでは返済日より61日以上または3ヶ月以上の支払遅延(延滞)があるものまたはあったもの」が延滞の異動情報として登録される。
これらの異動情報が登録されてしまうと、今後の与信判定に影響が生じることとなり、次の5つ目の問題が生じることとなる。
他社カードローン・クレジットカードなどの審査に通らなくなる
返済を延滞することによって生じる5つ目の問題は、他社カードローン・クレジットカードなどの審査に通らなくなることである。
延滞によって異動情報が登録されると、利用者の信用力が低下することとなる。
カードローンやクレジットカードのサービスを提供している金融機関からすれば、貸倒れリスクの高い利用者は避けたいだろう。
そのため、延滞等によって異動情報が登録されると、カードローンの借入やクレジットカードの審査に通らなくなるのだ。
三井住友銀行カードローンの最小返済額は?
返済を延滞して異動情報が登録される問題を生じさせないため、最小返済額であっても毎月確実に返済をすることが重要である。
その最小返済額は、借入残高によって異なっている。
そのため、ここでは借入残高に応じた最小返済額について解説を行う。
借入残高が2,000円未満の場合
借入残高が2,000円未満の場合の最小返済額は、約定返済時の利息金額と借入残高の合計額である。
つまり、借入残高が2,000円未満となった場合には完済できることとなる。
借入残高が2,000円超~50万円以下の場合
借入残高が2,000円超〜50万円以下の場合の最小返済額は、10万円以下は2000円となる。
また、それ以降は借入残高が10万円増えるごとに2,000円を追加した金額となる。
より具体的には、以下の通りである。
借入残高 | 最小返済額 |
10万円以下 | 2,000円 |
10万円超~20万円以下 | 4,000円 |
20万円超〜30万円以下 | 6,000円 |
30万円超〜40万円以下 | 8,000円 |
40万円超〜50万円以下 | 10,000円 |
借入残高が50万円超~300万円以下の場合
借入残高が50万円超〜300万円以下の場合の最小返済額は、60万円以下は11,000円である。
それ以降は10万円ごとに1,000円が追加された金額となる。
例えば、借入残高が100万円・150万円・200万円・250万円・300万円の場合の最小返済額は以下の通りである。
借入残高 | 最小返済額 |
100万円 | 15,000円 |
150万円 | 20,000円 |
200万円 | 25,000円 |
250万円 | 30,000円 |
300万円 | 35,000円 |
これらをベースに自身の借入額、あるいは借入予定額の最小返済額の計算に役立ててほしい。
借入残高が300万円超~500万円以下の場合
借入残高が300万円超〜500万円以下の場合の最小返済額は、350万円以下の場合は40,000円だ。
それ以降は借入残高が50万円増えるごとに5,000円を追加した金額となる。
借入残高に応じたより具体的な最小返済額は、以下の通りである。
借入残高 | 最小返済額 |
300万円超〜350万円以下 | 40,000円 |
350万円超〜400万円以下 | 45,000円 |
400万円超〜450万円以下 | 50,000円 |
450万円超〜500万円以下 | 55,000円 |
借入残高が500万円超~800万円以下の場合
借入残高が500万円超~800万円以下の場合の最小返済額は、600万円以下の場合60,000円である。
それ以降は借入残高が100万円増えるごとに5,000円が追加された金額となる。
より具体的には、以下の通りである。
借入残高 | 最小返済額 |
500万円超〜600万円以下 | 60,000円 |
600万円超〜700万円以下 | 65,000円 |
700万円超〜800万円以下 | 70,000円 |
三井住友銀行カードローンで返済に遅れそうな場合はどうすればいい?
返済に遅れそうな場合、信用情報への影響を避けるために慎重な対応が求められる。
以下の2つの対策を検討してみよう。
- 電話をする
- 利息分だけの返済を打診する
返済に遅れそうな場合に考えるべき2つのポイントについて、詳しく解説を行う。
返済期日前に三井住友銀行(SMBC)に電話を入れる
返済が遅れそうなら、早めに三井住友銀行(SMBC)に連絡しよう。
期日後に電話すると、遅延損害金を含む全額の返済を求められることがある。
ただ、期日前に連絡できれば、より柔軟な解決策が提示される可能性があるのだ。
三井住友銀行(SMBC)カードローンプラザでは、平日9:00〜18:00で相談することが可能だ。
早めの相談をおすすめする。
- フリーダイヤル
- 0120-923-923
- 受付時間
- 毎日9:00~20:00(12月31日~1月3日は除く)
利息分だけなら返済ができそうなら対応してもらえるかどうか打診する
もし返済期日までに利息分のみを返済できる場合は、電話でその旨を伝えよう。
利息のみの返済であれば、延滞となることを回避して信用情報に悪影響が及ぶのを防ぐことができる。
三井住友銀行カードローンで計画的に返済するために返済シミュレーションを活用する
計画的な返済を目指すためには、返済シミュレーションの活用が重要となる。
返済期日を守って堅実に返済を行うには、まずは無理な借入を避けることが必要だ。
そのために、返済シミュレーションを事前に行うことを推奨する。
返済シミュレーションは、借入額や利率などの情報を入力するだけで、毎月の返済金額や完済までに必要な期間を簡単に表示してくれるサイトだ。
シミュレーションを通じて、借入が家計に与える影響を把握し、堅実な返済計画を立てることができる。
返済シミュレーションは、三井住友銀行(SMBC)のカードローンのHPにリンクが掲載されている。
もしも借入を検討している場合は、まずはこのシミュレーションを試してみることをおすすめする。
返済に関する詳細な情報が必要な場合は、以下の記事も参考にしてほしい。
三井住友銀行カードローンの返済額についての詳しい解説はこちら。
三井住友銀行カードローンの返済について詳しく知りたいなら
三井住友銀行(SMBC)カードローンの返済について詳しく知りたいのであれば、三井住友銀行(SMBC)のHPをチェックしよう。
三井住友銀行(SMBC)のカードローンのページでは、先述した返済シミュレーションだけでなく、カードローンに関する最新情報が充実している。
また、借入10秒診断なども行っているため、どれぐらいの金額であれば借入できるかも判断できるはずだ。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉がある。
まずはHPで敵を知るとともに、借入10秒診断や返済シミュレーションなどを行って己も知るのがよいだろう。