- クレジットカードの作り方を確認したい
- クレジットカードの申し込みに必要な書類と手続きなど押さえるべきポイントを把握したい
- クレジットカードをスムーズに作りたい
クレジットカードは後払いで利用でき、手持ちのお金が少ない場合でも買物ができる便利な支払い手段だ。
だが、クレジットカードは種類が多く、どれを選べばよいのか悩んでいる方もいるのではないか。
この記事では、申し込みに必要な書類を始め、審査に通過するコツなど、クレジットカードの作り方を詳しく解説する。
クレジットカードを初めて作る方はもちろん、持ってはいるがあまり作り慣れていない方も、ぜひ参考にしてほしい。
クレジットカードの作り方①必要書類の準備
クレジットカードを作るとき、必要書類の準備は欠かせない。ここでは、クレジットカードの作成に必要な書類について説明する。
本人確認書類の提出は法律により定められている
クレジットカードを作るには、申込者の本人確認が必要だ。書類の提出は法律により決められている。
- 運転免許証
- パスポート
- マイナンバーカード
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 健康保険証
書類によっては、2点必要となる。
クレジットカードを作るには審査があるため、年収を証明する源泉徴収票や所得証明書なども求められるかもしれない。念のために用意しておくとよいだろう。
支払いに利用する銀行口座の通帳やキャッシュカード
クレジットカードには、代金を引き落とす銀行口座が不可欠だ。口座を持っていない方、手持ちの口座を使わず別の口座でお金を管理したい方は、前もって開設しておこう。
カード会社によっては、利用できない金融機関もあるため、あらかじめ確認しておくと安心だ。
クレジットカードの作り方②クレジットカードを選ぶ
必要書類の次は、クレジットカードの選び方だ。
クレジットカード選択時に重視すべき点は、個人によって違いがあるだろう。いくつかの項目を紹介するので、参考にしていただきたい。
クレジットカード年会費の考え方
クレジットカードの年会費には、「永年無料」「初年度無料で2年目以降は条件により無料」「初年度無料で2年目以降有料」「有料」がある。
年会費有料のカードは、維持にお金がかかり、金額は数千円から数万円、中には10万円を超えるカードもあり、その差は大きいといえる。
クレジットカードを無料で手軽に作りたいのか、年会費を払ってもよいのか考えて選ぶことをおすすめする。
クレジットカードのポイント還元率も選択肢の1つ
クレジットカードは、ポイント還元率を考えて作る方法もある。
クレジットカードは、利用金額によってポイントが付与される仕組みだ。
ポイントには、カード会社で定められた還元率があり、利用金額に応じてどの程度のポイントが還元されるか決まる。
付与ポイントが1,000円で1ポイントの場合、還元率が0.4%と1.0%のときの1ポイントの価値を見てみよう。
- 還元率0.4%
- 1ポイント=4円
- 還元率1.0%
- 1ポイント=10円
還元率が高いほど、1ポイントの価値は高くお得といえる。
通常利用時と提携店舗で、還元率が変わる場合がある。利用が多いスーパーなどのポイント還元率が高いと、おすすめといえるため、カードを作る際の参考にしてほしい。
付帯保険は旅行や出張に利用可能
クレジットカードによっては、旅行でのトラブルに対応する保険がついている。出張や旅行が多い方におすすめだ。
補償の金額や対象はカードによって違うため、確認するとよいだろう。
クレジットカードを作るときの特典やサービス
クレジットカードには、新規入会者向けのキャンペーンもある。
入会特典は、ポイント付与や割引クーポンなどだ。友達や家族を紹介して得られるキャッシュバックもあり、知人と一緒にクレジットカードを作ってもよい。
自分に適した特典やサービスの利用も、クレジットカード作成の選択肢といえる。
利用したい国際ブランドでクレジットカードを作成
クレジットカードは、カードの発行元だけでなく、国際ブランドも選ばなければならない。
国際ブランドとは、決済システムのネットワークを持つ会社を意味する。
代表的な会社を3つ挙げてみよう。
- JCB
- 日本の国際ブランド
- 国内はもちろん、ハワイ・グアム・台湾・韓国などで便利
- VISA
- アメリカの国際ブランド
- 国内外において広く利用されアメリカ方面に強いといわれる
- Mastercard
- アメリカの国際ブランド
- 国内外において広く利用されヨーロッパ方面に強いといわれる
それぞれの特徴を把握し、国際ブランドを選んでいただきたい。
クレジットカードのステータスを重視しグレードを選ぶ
クレジットカードには、「一般カード」「ゴールドカード」「プラチナカード」「ブラックカード」がある。
グレードによって、年会費、優待サービス、特典などが違う。グレードが高いほど充実したサービスが提供され、カード利用可能額の増枠も可能だが、年会費や審査基準も上がる。
ステータスを重視したい方は、ゴールドカード以上がおすすめだ。
クレジットカードの選び方について、いくつか説明した。どの項目に重きを置くかを考え、最適なクレジットカードを選んでほしい。
クレジットカードの作り方③必要情報の入力と申し込み
クレジットカードの作成方法はいくつかあるが、今回は、オンラインでの申し込み方法について解説しよう。
申込者の情報入力
まずクレジットカード会社のサイトにアクセスし、必要事項を入力する。
申し込みフォームの記載例を挙げてみよう。
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 年収
- 電話番号
- 家族構成
- 住まいの状況
- 居住年数
勤務先情報の記載も必要だ。
- 勤務先名称
- 勤務先住所
- 勤務先電話番号
- 勤続年数
間違えずに入力していただきたい。
引き落としに利用する口座情報
銀行口座の入力も必要だ。以下の例が挙げられる。
- 金融機関名
- 支店名
- 口座番号
- 口座名義人
金融機関の通帳またはキャッシュカードを手元に用意しておくと、スムーズな入力が可能だ。
申し込み完了後に送られる申し込み番号は必ず控えておく
申し込みが終わると、申し込み完了画面かメールアドレス宛に、申し込み番号が通知される。
この番号は、手続きの遅れやトラブルがあった際に必要だ。再発行はできないので必ず控えてほしい。
クレジットカード作成時の、必要情報の入力と注意事項は以上だ。手続きは簡単だが、くれぐれも入力ミスなく完了させていただきたい。
クレジットカードの作り方④審査結果を待つ
申し込み後は、審査結果を待つこととなる。審査に関する事項を説明するため、参考にしてほしい。
企業によってカード審査にかかる時間や基準は異なる
クレジットカードの審査について、各企業はその詳細を公表していない。そのため審査にかかる時間や基準について、詳細は不明だ。
クレジットカードの審査時間は、数分から数時間で終わる場合もあるが、中には1〜2週間かかることもある。
特にステータスが高いカードは、利用限度額が一般カードより高額になるため、慎重な審査が行われ時間を要する可能性が高い。
結果が気になるときは、発行状況の確認をしてほしい。
ある会社のクレジットカード審査に落ちても、他の企業では通過することもある。審査基準が異なることが要因といえよう。
決して審査に通過しやすい企業があるわけではないことも、覚えておこう。
申し込み内容の不備は電話がくる原因
申し込み内容に不備がある場合、審査の最中に電話がかかってくる可能性もある。審査結果を長引かせる原因につながりかねないため、書類は充分確認して申し込むことが肝心だ。
クレジットカードの作り方⑤クレジットカードを受け取る
クレジットカードは、自宅で受け取る方法とスマートフォンを利用する方法がある。
それぞれ説明しよう。
自宅での受け取り方法
自宅での受け取り方法は、クレジットカード会社から郵送される手段となる。
郵送方法は以下の通りだ。
- 本人限定受取郵便
- 受け取りは本人のみ
- 運転免許証などの本人確認書類が必要
- 簡易書留
- 受け取りは本人および同居している家族
- 書留受領証記載の引受番号で郵便物の追跡が可能
- 受取人確認サポート
- 受け取りは本人のみ
- 運転免許証などの本人確認書類が必要
郵送方法はカード会社によって違うため、あらかじめ確認しておくとよい。
スマートフォンでの受け取り方法
スマートフォンを利用した、「バーチャルカード」で受け取る方法もある。
バーチャルカードは、スマートフォンを利用するカードレス方式だ。後払い式のバーチャルカードは、通常のクレジットカードと同じように使える。
オンラインで発行され、通常のカードより発行時間の短縮が可能だ。オンライン決済が多い方にとっても、メリットなカードといえよう。
どちらの方法がよいかは、生活スタイルなどを考えて決めてほしい。
クレジットカードの作り方⑥クレジットカードの券面をチェックしサイン
ここでは、カード受け取り後の確認事項について説明する。
氏名の表記のチェック
クレジットカードの氏名は、ローマ字表記となっている。申し込み時にローマ字で名前を記載する項目があるため、その申請した文字になっているはずだ。
表記に間違いがあると、カードの作り直しが必要となるため、必ず確認してほしい。
希望の券面デザインか
クレジットカードを作るときに、カード会社によっては券面のデザインが選べる場合がある。自分が選択したデザインのカードとなっているか、チェックしていただきたい。
選択した国際ブランドで作成されているか
国際ブランドのマークは、クレジットカード表面に表示されている。希望した国際ブランドになっているか、確かめてほしい。
確認終了後はカード裏面へのサインを忘れずに
クレジットカードの表面に間違いがなければ、裏面の署名欄にサインをしよう。
署名の字体に決まりはないため、ローマ字、漢字、仮名のいずれでも大丈夫だ。伝票へのサインは、署名欄と同一で行うことは覚えておこう。
最近は署名欄がないカードもあり、サインは必ずしも必要ではない。
念のためカード会社の電話番号を登録
カード裏面には、カード会社のサポートデスクなどの電話番号が記載されている。
カードを紛失したときなどの連絡先となるため、携帯などに電話番号を登録しておくと慌てずに対応できる。
クレジットカードの券面については以上だ。間違いがあれば、速やかにカード会社に連絡してほしい。
クレジットカードの審査を通過しやすくするコツ
ではここで、クレジットカードの審査を通過しやすくするコツについて説明する。
申し込み条件をクリアしているか
まずは申し込み条件だ。
クレジットカードを作るには、安定した継続収入が必要となる。
年齢に関しては、高校生を除いて18歳から申込可能なカード、20歳以上でなければ申込できないカード、年齢を限定しているカードも見られる。
各カード企業の条件に当てはまらなければ審査は通過しない。
申込書類の記載ミス
クレジットカードの申込書類に記載ミスがないことも、審査の通過には欠かせない。
ネットで申込む際には、変換ミスが起こる可能性もある。誤字脱字や記入漏れなどは、審査時間の延長となるおそれもある。確実な書類の作成を意識していただきたい。
ウソの内容を記載しない
申込書の項目に、嘘の内容を記載してはいけない。
審査に通過したいからといって、年収を多めに書いたり勤務先を偽ったりしても、調べればすぐに虚偽はわかってしまう。信用できない人物と見なされるおそれもあるため、避けていただきたい。
複数のクレジットカードに短期間で申し込まない
短期間でのクレジットカードへの複数申込も、審査通過の妨げとなる。
複数のカードに申し込めば、審査通過の確率が上がると考える方もいるだろう。
だが、短期間での申込は「お金に困っている人ではないか」と疑われる可能性がある。審査通過では避けるべき行為だ。
審査通過を目指すには、上記の内容に注意していただきたい。
学生におすすめのクレジットカード3選
ここで、学生におすすめのクレジットカードを3つ紹介する。
楽天カード | PayPayカード | 学生専用ライフカード | |
---|---|---|---|
年会費 | 永年無料 | 永年無料 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 1% | 1% | 0.5% |
特徴 | 学生がよく行くお店でポイントが使える 楽天ペイで決済可能・盗難保険付 | カードナンバーレスでセキュリティが安心 カード利用時は速報で通知 | 海外旅行保険付 |
メリット | 楽天市場で買い物ポイントがアップするため楽天利用が多い学生におすすめ | チャージ不要でPayPayで買い物が可能 PayPay使用率が高い学生におすすめ | 誕生日月ポイント3倍 海外利用額4%キャッシュバックがあり海外留学を考えている学生におすすめ |
出典:PayPayカード株式会社「PayPayカード」
出典:ライフカード株式会社「学生カードならコレ‼︎」
上記を参考にし、自分にとってメリットが大きいカードを選んでいただきたい。
主婦におすすめのクレジットカード3選
次は、主婦におすすめのクレジットカードだ。
イオンカードセレクト | JCBカードW plus L | 三菱UFJカード | |
---|---|---|---|
年会費 | 永年無料 | 永年無料 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 0.5% | 1% | 0.5% |
特徴 | カードナンバーレスでセキュリティが安心 通帳アプリで簡単に口座残高確認 | 18〜39歳限定 カードナンバーレスでセキュリティが安心 利用設定金額超えはアプリで通知 | カード情報裏面記載で安心 利用状況は24時間365日モニタリング |
メリット | イオングループ対象店舗での利用でポイントが基本の2倍になるためイオン系列での買い物が多い主婦におすすめ | Amazon、セブンイレブン、スターバックスなどパートナー店はポイントが最大21倍になるため利用が多い主婦におすすめ | 全国のコンビニやスーパーなど対象店舗での利用で最大15%ポイントが還元されるため利用が多い主婦におすすめ |
出典:株式会社ジェーシービー「JCBカード W plus L」
出典:三菱UFJニコス株式会社「三菱UFJカード」
利用機会が多い店舗に強いカードを選ぶと、よりメリットを感じられるだろう。
社会人におすすめのクレジットカード3選
最後は、社会人におすすめのカードだ。
dカードGOLD | ビューカードゴールド | 三井住友カードプラチナプリファード | |
---|---|---|---|
年会費 | 11,000円 | 11,000円 | 33,000円 |
ポイント還元率 | 1% | 0.5% | 1.0% |
特徴 | カード番号裏面記載で安心 海外旅行保険は本人最大1億円の補償 | カード番号裏面記載で安心 24時間365日不正検知システム導入 | カード利用枠は500万円まで 24時間年中無休のサポートサービス |
メリット | ドコモ利用者は支払い方法をカード設定にするとポイントが還元されるため利用している社会人におすすめ | JR東日本グループの特典や優待が受けられるため利用が多い社会人におすすめ | カード申込と同時にSBI証券の口座が開設できるため投資を考えている社会人におすすめ |
出典:株式会社ビューカード「ビューカード ゴールド」
出典:三井住友カード株式会社「「三井住友カードプラチナプリファード」
社会人は、ゴールドカードやプラチナカードを考えてみてはいかがだろう。ステータスとして申し分ないといえる。
クレジットカードの作り方を理解し適した1枚を探そう
クレジットカードの作り方には、インターネットを利用したオンライン申請、ショッピングモールやデパートの店頭、郵送などの手段がある。
中でもオンラインの作り方は、自宅にいながら申し込め、便利な手段といえるだろう。
大切なことは、申込に必要な書類を事前にすべて準備しておくことだ。
書類の不備は、審査の結果を長引かせる原因となる。スムーズにクレジットカードを作るには、必要書類をサイトで確認し、漏れなく用意しておこう。
クレジットカードには、さまざまな種類がありその選択は難しいかもしれない。だが、自分にとって最大のメリットを考えることで、自ずと答えは見つかるのではないか。
クレジットカードの特徴を理解し、自分にとって最適な1枚を見つけ、ぜひ申し込んでいただきたい。