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プラチナカードに付帯される海外旅行傷害保険とは?利用条件や注意点も解説

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この記事で解決できるお悩み
  • 海外旅行傷害保険は何のための保険なのか知りたい
  • 加入する方法や請求手続きの方法について知りたい
  • 家族も補償されるのか知りたい

海外旅行傷害保険は、クレジットカードの付帯保険として用意されているケースも多い。

中でも、プラチナカードにおける海外旅行傷害保険は、補償内容が手厚く、保険金額の上限も高額だ。

ただ、「プラチナカードに付帯されているといっても、どんなときに使えるの?」「保障を受けたいなら事前に申し込まなければならないんじゃないの?」といった疑問を持っている方も多いのではないだろうか。

そこで本記事では、海外旅行傷害保険の意義からプラチナカードでの一般的な補償内容、海外旅行傷害保険を利用するにあたっての条件や注意点について解説していく。

ぜひ最後まで読んで、プラチナカードの付帯保険である海外旅行傷害保険に関する知識を深めてほしい。

目次

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プラチナカードにおける海外旅行傷害保険とは

海外旅行傷害保険とは クレジットカードナビ

海外旅行傷害保険とは、海外旅行中の災害などに対して補償が受けられる保険だ。

ここでは、以下3点について解説していく。

  • 海外旅行傷害保険の意義
  • 一般的な補償内容
  • 海外旅行傷害保険の利用率

それぞれ見ていこう。

海外旅行傷害保険の意義

海外旅行傷害保険は、「海外における高額な医療費を補償する」点に存在意義がある。

日本では、公的医療保険制度が充実している。国民全員が健康保険証を所持しており、診察や治療にかかった費用の原則3割を医療機関の窓口で支払えば、高度な医療を受けられる仕組みだ。

しかし、海外では日本の健康保険証は利用できない。

それだけでなく、十分な治療を受けようと思うとかなり高額な医療費が発生してしまう。

そのため、高額な医療費の発生による負担を抑えるべく、海外旅行傷害保険が力を発揮するのだ。

一般的な補償内容

プラチナカードの海外旅行傷害保険における一般的な補償内容は以下のとおりだ。

補償内容保険金額
事故で負ったケガを原因とした死亡・後遺障害最高1億円
ケガでの治療費用200万円〜1,000万円
病気での治療費用200万円〜1,000万円
賠償責任3,000万円〜1億円
携行品損害※50万円〜100万円
救援者費用200万円〜1,000万円
※1事故あたり3,000円の自己負担が必要

補償内容は大きく変わらないものの、プラチナカードの種類によって保険金額に差がある。

また、上記はプラチナカードの本会員および家族会員に対する補償内容だ。

しかし、プラチナカードでは、同居の家族など、プラチナカードを所持していない場合でも補償が受けられる「家族特約」が海外旅行傷害保険に付加されているケースが多い。

家族特約における補償内容は上表のとおりだが、保険金額は大幅に少なくなる点は覚えておこう。

加えて、死亡・後遺障害に対する補償については、事故などで負ったケガなどによるものに限定されている。

病気を原因として亡くなった場合は対象外となるため、注意しなければならない。

海外旅行傷害保険の利用率

損害保険料率算出機構が発表した「2022年度(2021年度統計)傷害保険の概況」によると、2021年度において補償対象者となった人は、95,797人であった。

そのうち、保険金の支払いが行われたのは31,755人であるため、およそ33%の確率で保険金が請求されているのだ。

しかし、2021年度は新型コロナウイルスの流行によって海外への旅行者数が少なかったことに加え、旅行先での新型コロナウイルス罹患といった影響で、利用率が増えたものと考えられる。

プラチナカードにおける海外旅行傷害保険の利用と条件

海外旅行傷害保険の利用と条件 クレジットカードナビ

海外旅行傷害保険を利用するにあたって、条件はあるのだろうか。

ここでは、以下3点について解説していく。

  • 加入に際して必要な手続き
  • 必要となる保険料
  • 請求する際の手続き手順

それぞれ見ていこう。

加入に際して必要な手続き

プラチナカードに付帯されている海外旅行傷害保険であれば、加入に際して必要な手続きはない。

ただ、実際に補償を受けるためには、海外旅行傷害保険が「利用付帯」であるのか「自動付帯」であるのかを確認する必要がある。

まず「利用付帯」とは、海外旅行の際の交通費(搭乗する飛行機のチケットや空港までの電車代、タクシー料金など)や参加するツアー料金をプラチナカードで支払った場合に、海外旅行傷害保険が付帯されることをいう。

一般的に、交通費やツアー料金などをプラチナカードで全額支払わなければいけないといった制限はない。

1円以上決済していれば、適用されることとなる。

一方「自動付帯」とは、海外旅行に関する料金をプラチナカードで支払っていなかったとしても、海外旅行傷害保険の補償が受けられることをいう。

「自動付帯」のプラチナカードに対して「海外旅行に携帯しなければならない」という要件は特段設けられていない。

しかし、プラチナカードには空港ラウンジが無料で利用できる特典なども用意されている。

また、請求手続きの方法について詳しくは後述するが、クレジットカード会社への問い合わせの際にプラチナカードのカード番号を伝える必要があるため、携帯しておくことをおすすめする。

加えて、補償期間は「日本国内にある自宅を出発してから到着するまでの間」で、最大で90日間(もしくは3ヶ月間)だ。

90日間を超える長期の海外旅行の際には、プラチナカードに付帯されている海外旅行傷害保険以外にも、民間の損害保険会社が提供する海外旅行傷害保険への加入も検討しよう。

必要となる保険料

海外旅行傷害保険で補償を受けるために、保険料を支払う必要はない。無料で付帯されるのだ。

ただ、先述したとおり「利用付帯」なのか「自動付帯」なのかによって、プラチナカードでの旅行代金の支払いが必要か否かが変わる点には注意しよう。

請求する際の手続き手順

海外旅行に行った先で事故にあい、医療機関にて治療を受けた場合などは、請求手続きが必要となる。

請求手続きの手順としては、主に以下のとおりだ。

  1. クレジットカード会社の海外旅行傷害保険に関する問い合わせデスクに電話する
  2. 保険金請求に必要な書類(医師が発行する診断書など)を確認し、海外旅行先で手配する
  3. 保険金請求に必要な書類を提出する

一般的に、治療などを受けた現地の医療機関の医師による診断書の提出が必要とされるため、帰国前に問い合わせデスクに必要な書類を確認することが重要だ。

問い合わせの際には、プラチナカードのカード番号がわかるようにしておこう。

また、問い合わせデスクへの連絡は、事故から30日以内にするように規定しているプラチナカードも多い。

事故にあってしまったら早めに連絡すると同時に、万が一のときに焦らないためにも、問い合わせデスクの番号を把握しておくことが大切だ。

プラチナカードの海外旅行傷害保険を利用する際の注意点

海外旅行傷害保険を利用する際の注意点 クレジットカードナビ

海外旅行傷害保険を利用する際の注意点としては、以下3つが挙げられる。

  • 補償内容を確認する
  • 海外旅行傷害保険は実損填補型
  • 海外旅行のみが補償の対象

それぞれ解説していく。

補償内容を確認する

補償内容の確認は忘れてはならない。

先述したとおり、補償内容や支払われる保険金額などは、プラチナカードの種類によって差がある。

そのため、万が一事故にあって治療を受けた場合などはいくらまで補償されるのか、チェックしておこう。

また、補償内容だけでなく補償範囲まで把握しておく必要がある。

家族特約は付加されているのか、家族特約で補償される「家族」とはどの範囲をいうのか。

「保険金を請求したら補償対象外だった」とならないよう、海外旅行への出発前に確認しておくことが重要だ。

補償対象となるか不安な場合は、問い合わせデスクに連絡して確認するのも一つの手だろう。

海外旅行傷害保険は実損填補型

海外旅行傷害保険は、実損填補型である点にも注意しなければらない。

実損填補型とは、実際に損害を受けた金額に対して保険金を支払う、といった保険のことをいう。

生命保険の場合、入院したら1日10,000円、手術を受けたら1回20万円などと、あらかじめ受け取れる金額が決まっている。

しかし、海外旅行傷害保険では、定められた保険金額内で、実際に治療などで支払った金額に相当する金額が補償されることとなる。

また、複数のクレジットカードを持っている方であれば、複数の海外旅行傷害保険が適用されるケースもあるだろう。

その場合の保険金額の考え方について、具体例を見ていきたい。

事故で負ったケガを原因とする死亡・後遺障害
  • 一つのクレジットカード(A社)における最高保険金額が5,000万円、もう一方のクレジットカード(B社)における最高保険金額も5,000万円の場合、5,000万円を限度として支払われる
  • 保険金5,000万円の支払いに際し、A社およびB社の2社で按分する
  • 上記の場合、1:1の割合で支払うこととなるため、A社B社ともに2,500万円ずつ支払う
ケガや病気などによる治療費
  • 1つのクレジットカード(A社)における保険金額が500万円、もう一方のクレジットカード(B社)における保険金額が250万円の場合、750万円を限度として支払われる
  • 死亡・後遺障害時と同様、保険金の支払いに際しては2社で按分する
  • 実際の治療費が300万円だった場合、支払い割合はA社:B社=2:1となるため、A社が200万円、B社が100万円支払う

複数のクレジットカードに付帯されている海外旅行傷害保険が適用されたとしても、死亡・後遺障害の場合は最も高い保険金額を限度として支払われ、合算されることはない。

一方で、死亡・後遺障害以外の治療費や救援者費用などは保険金額が合算される。

ただ、先述したとおり、保険金が支払われるのは「実際に支払った費用」に相当する額となる点には注意してほしい。

海外旅行のみが補償の対象

海外旅行傷害保険は、もちろん海外旅行のみが補償の対象だ。

国内旅行に際しては「国内旅行傷害保険」にて補償されることとなる。

プラチナカードの海外旅行傷害保険に関するよくある質問

海外旅行傷害保険に関するよくある質問 クレジットカードナビ

海外旅行傷害保険に関して、よくある質問をまとめているため、参考にしてほしい。

補償期間はいつからいつまでか

補償期間は、基本的に「日本国内にある自宅を出発してから到着するまで」だ。

最大で90日間もしくは3ヶ月間補償を受けることが可能となる。

ただ、「利用付帯」となる場合で、あらかじめ予約していた飛行機のチケット代金や空港までのタクシー代などをプラチナカードで決済しなかったとしよう。そうすると、海外旅行傷害保険は適用されない。

しかし、海外旅行先に到着してから宿泊先までのタクシー代をプラチナカードで決済すれば、その時点から補償が受けられることとなる。

海外旅行に出発する前にプラチナカードで決済しているか、海外旅行先で初めてプラチナカードで決済するかによって、補償が開始されるタイミングが異なるのだ。

旅行期間全体において補償を受けるためにも、海外旅行出発前にその旅行に関する料金をプラチナカードで支払っておくと安心だろう。

保険証の携帯は必要か

日本の健康保険証が利用できるのは、もちろん日本国内に限られる。

海外の医療機関を受診した際には、健康保険証は効力を発しないのだ。

そのため、健康保険証の携帯は必要ではない。

同伴者も補償されるか

同伴者が補償されるか否かはカード会員と同伴者との関係性によって異なる。

例えば、家族で海外旅行に行ったとしよう。多くのプラチナカードの海外旅行傷害保険には「家族特約」が付加されているため、全員補償の対象となると考えられる。

しかし、家族特約でいう「家族」とは、プラチナカード会員と生計を一にする家族のことをいう。

すでに就職して別で生計を立てている子どもなどは、補償の対象外となるということだ。

また、このほかにもプラチナカード本会員と同居していることや年齢制限といった要件が設けられているケースがある。

家族特約での補償範囲はプラチナカードの種類によって多少異なるため、あらかじめ確認しておくことがおすすめだ。

海外旅行保険が付帯しているプラチナカードを上手に活用しよう!

まとめ クレジットカードナビ

本記事では、海外旅行傷害保険の意義からプラチナカードでの一般的な補償内容、海外旅行傷害保険を利用するにあたっての条件や注意点について解説した。

海外では、日本の健康保険証は利用できない。

そのため、万が一海外旅行先で事故にあい、現地の医療機関で治療を受けた場合は、高額な医療費の支払いが発生する。

場合によっては数百万にものぼるため、海外旅行傷害保険には大きな存在意義があるのだ。

ただ、プラチナカードでは海外旅行傷害保険が自動付帯されているもの以外にも、旅行代金の支払いをプラチナカードで行わなければ補償が受けられない利用付帯のものもある。

自身が持っているプラチナカードはどちらなのか、あらかじめ確認しておくことが大切だ。

また、家族特約が付加されていることも多いが、補償対象となるのはどの範囲までなのかもしっかり把握しておこう。

プラチナカード付帯の海外旅行傷害保険だけでは不安だという方は、民間の損害保険会社が提供している海外旅行傷害保険への加入もあわせて検討することがおすすめだ。

まだプラチナカードを持っていない方は、この機会に申し込んでみてはいかがだろうか。

海外旅行の際にも充実した補償が準備できるだけでなく、他にもさまざまな特典が用意されている。

プラチナカードを手にすることで、あなたの生活は今以上に豊かなものとなるはずだ。

また下記記事ではおすすめのプラチナカードについて紹介しているのでそちらも参考にしてほしい。

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