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生命保険の特約とは?特徴とメリット・デメリットを徹底解説!

この記事で解決できるお悩み
  • 生命保険に付加する特約の種類が知りたい
  • 生命保険の特約を利用するメリット・デメリットを理解したい
  • 生命保険につけるべきおすすめの特約が知りたい

生命保険の特約って、どのような仕組みなんだろう?」「自分には生命保険の特約が必要なのか判断できない」このような疑問をお持ちの方も多いのではないだろうか。

生命保険の特約とは、主契約の上乗せ部分にあたり、特約を付加することで保障範囲を広げられるものだ。

幅広いリスクに対応するために、特約は重要な役割を果たしている。

特約は主契約に追加する仕組みとなっており、特約のみを単独で契約できない。あくまでも主契約の上乗せとして、オプションで付加する点が特徴だ。

生命保険の特約にはさまざまな種類があり、どの特約を選ぶべきか、そもそも利用すべきかで悩んでいるという人も多いだろう。

こちらの記事では、生命保険の特約について、基本的な仕組みや具体的な種類、それぞれの特徴について解説する。合わせて、特約を付加するメリット・デメリットについても解説する。

最後まで読めば、自分に特約が必要か、必要なときはどのように選べば良いのか理解できるだろう。

生命保険に特約を付けるべきか悩んでいるという方に役立つ内容となっているので、ぜひ参考にしてほしい。

目次

生命保険に付加できる特約とは

生命保険には、主契約に応じてさまざまな種類の特約を付加できる。

保険会社によって用意している特約は異なるが、特約を付加することで手厚い保障を得られる。

まずは、生命保険における特約の仕組みや特徴、具体的な種類について解説する。

生命保険の特約の概要・主契約との関係性

生命保険の特約は、主契約の生命保険に付加できるオプションを指す。

主契約で基本的な保障を得つつ、必要に応じて上乗せである特約を付加して、保障を手厚くするイメージだ。

特約を付加するかどうかはニーズに応じて決定すればよく、保障内容を柔軟にカスタマイズできる魅力がある。

契約者・被保険者のニーズに合わせて、必要な特約だけを付加すれば、人生におけるさまざまなリスクに対して備えることが可能だ。

特約は主契約の上乗せとなるオプションなので、特約を単独で付加することはできない。

あくまでも主契約があったうえでの特約である点には留意しよう。主契約の契約後に特約を中途で付加することは可能だ。

逆に、契約後に特約が不要になったら、主契約を残しつつ特約だけ解約することもできる。

同じ名前の特約でも、保険会社によって保障内容や保険金を給付する条件などは異なる。

契約する前には、どのような保障内容となっているのか確認することが重要だ。

生命保険の特約の種類

生命保険の特約には、さまざまな種類がある。特約を付加することで、保障範囲を拡大して、リスクに対する備えを厚く広くできる。

具体的に、特約の種類と保障内容をまとめると以下のとおりだ。

特約の名称保障内容
定期保険特約死亡・高度障害状態になったときに保険金を一時金の形で受け取れる
収入保障特約死亡・高度障害状態になったときに保険金を年金の形で受け取れる
災害割増特約不慮の事故で事故日から180日以内に死亡したとき、または感染症で死亡したとき、主契約の死亡保険金に上乗せして死亡保険金を受け取れる
傷害特約不慮の事故で事故日から180日以内に死亡したとき、または感染症で死亡したとき、主契約の死亡保険金に上乗せして死亡保険金を受け取れる
災害入院特約不慮の事故で180日以内に入院したときに入院給付金を受け取れる
疾病入院特約病気で入院したときに入院給付金を受け取り、不慮の事故や病気により手術や放射線治療をしたときに手術給付金を受け取れる
総合医療特約病気で入院したときに入院給付金を受け取り、不慮の事故や病気により手術や放射線治療をしたときに手術給付金を受け取れる
入院一時金特約入院給付金を受け取る際に、入院給付金とは別に上乗せとなる一時金を受け取れる
長期入院特約不慮の事故や病気で長期の入院をしたときに入院給付金を受け取れる
通院特約入院給付金の支払対象となる入院をして、退院後に入院の原因となった病気やケガの治療を目的とする通院をしたときに通院給付金を受け取れる
女性疾病入院特約女性特有の病気で入院したときに入院給付金を受け取れる
生活習慣病(成人病)入院特約所定の生活習慣病(成人病)で入院したときに入院給付金」を受け取れる
特定疾病(三大疾病)保障特約特定疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)により入院や手術を受ける際に保険金や給付金を受け取れる
がん診断特約がんと診断されたときに給付金を受け取れる
がん入院特約がんで入院したときに給付金を受け取れる
特定損傷特約不慮の事故で骨折、関節脱臼、腱の断裂の治療をしたときに給付金を受け取れる
先進医療特約先進医療を受ける際に給付金を受け取れる(通算500万円~2,000万円が一般的)
就業不能保障特約病気やケガで一定期間以上就業できないとき、一時金や年金を受け取れる
介護特約要介護状態が一定期間継続したときに、一時金や年金を受け取れる
リビング・ニーズ特約医師から余命6カ月以内の判断を受けた場合、死亡保険金に代えて所定の範囲内で保険金の一部または全部を生前に受け取れる
介護前払(ナーシング・ニーズ)特約重度介護状態になったときに、死亡保険金を生前に介護年金や一時金で受け取れる
保険料払込免除特約がん、急性心筋梗塞、脳卒中などにより所定の状態に該当したときに以後の保険料の払込みが免除される
指定代理請求特約保険金・給付金の受取人である被保険者本人が請求手続きができないとき、契約者があらかじめ指定した代理人が給付金などを請求できる

特約は、自分と家族のライフステージや健康状態、リスク許容度に応じて自由に選択できる。

「死亡保障の上乗せとして、医療関係の特約も付加しておきたい」ときは、がん特約や医療特約、入院特約などを付加すると良いだろう。

なお、付加できる特約は生命保険会社や主契約によって異なる。

上記で紹介した特約はあくまでも一例であり、詳細は保険会社ごとに異なる点は押さえておこう。

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生命保険に特約を付ける必要性

生命保険に特約を付加する必要性は、ライフスタイルや家族構成によって異なる。

また、家計状況やイメージしている将来設計によっても異なるだろう。

例えば、家族を支える大黒柱として生計を立てている人は、死亡保障が必要となるケースがほとんどだろう。

十分な貯蓄がなく「いきなり入院すると家族が困ってしまう」ときは、医療特約を追加する塩梅だ。

家族構成や健康状態だけでなく、資産状況に応じて、特約を付加するか決めると良いだろう。

医療特約や入院特約を付加することで、死亡保障に加えて、入院や手術などへも備えられる。

他にも、就業不能保障特約を付加すれば、何らかの事情で長期間働けなくなるリスクに備えられる。

就業不能保障特約を付加すると、一定期間以上就業できないときに一時金や年金が支給されるため、休んでいるときでも収入を得ることが可能だ。

このように、特約が必要かどうか判断する際には、さまざまな事情を勘案することが大切だ。

特約を追加すると保険料負担が重くなるため、保障やニーズとの折り合いを付けながら、本当に特約が必要か考えよう。

生命保険に特約を付けるメリット・デメリット

生命保険に特約を付加することで、保障の範囲が広がり、さまざまなリスクに備えられるようになる。

しかし、特約を付加すると保障が広がる分、保険料負担が重くなる点に注意が必要だ。

特約を付加する際には、メリットだけでなくデメリットも勘案しよう。

特約を付けるメリット

生命保険に特約を付けることで、主契約の保障に加えて、入院や通院などさまざまなリスクに備えられる。

病気やケガ、三大疾病をはじめとした重大な疾患だけでなく、就労不能といった事態にも備えられる。

特約を付加するかどうかはもちろん、主契約に複数の特約を付加することも可能だ。

特約を通じて、きめ細かい保障を得られる点は大きなメリットだ。

自分や家族が抱えている具体的なニーズに合わせて、保障内容を柔軟にカスタマイズできれば、ライフステージに応じて最適な保障を得られる。

また、特約の多くは、新たに主契約を結ぶよりも保険料が安い。

つまり、コストパフォーマンスが高く、安い保険料で大きな保障を得ることが可能だ。

特約は、ライフステージの変化や保障ニーズに合わせて、随時追加・解約ができる。

時間の経過とともに変わる個人や家族のニーズに合わせて、柔軟に対応できる利便性の高さも魅力と言えるだろう。

もちろん、万が一の事態に備えるための保障を得ることで、安心感を得られる。

「精神衛生上の健康」を得られる点も、特約を活用するメリットだ。

特約を付けるデメリット

生命保険に特約を付けると、多くのメリットが得られる。

しかし、一方でデメリットがある点にも留意すべきだ。

特約を追加すると、保障が手厚くなる分、保険料が増える。保険料は家計にとってコストとなる以上、負担が増える点はデメリットと言えるだろう。

不要な特約を付けると無駄に保険料を支払うことになるため、注意が必要だ。

特約を追加することで、保険契約の内容が複雑になる点もデメリットと言える。

特に、保険に詳しくない人は、内容が複雑化することで理解しにくくなり、混乱を招くリスクがあるだろう。

必要以上に特約を付けることで、不要な保障を持つことになるリスクも考えられる。

また、既に加入している保険と同様の保障を特約で付加すると、保障の重複が発生して余計な保険料を支払うことになりかねない。

特約を付加する際には、本当に必要かどうかをきちんと見極めることが大切だ。

自分や家族のニーズ、家計の状況などを慎重に考慮したうえで、特約を付加するか判断しよう。

特約はどんな時に利用するべきか

生命保険を契約するにあたって、特約を付けるべきか迷うことは多いだろう。

特約が必要な状況かどうかは、個人のライフステージや家族構成、健康状態などによって異なる。

例えば、小さい子どもがおり、十分な貯蓄がない家庭では特約を有効活用できる可能性が高い。

死亡保障に加えて、医療特約や疾病特約を付加すれば、働き手がケガや病気で入院したときもカバーできる。

特に、自営業者やフリーランスは会社員・公務員よりも社会保障が薄い。

厚生年金と傷病手当金がなく、万が一の際の保障が不十分であることから、特約を活用して必要な備えを得ると良いだろう。

医療費の負担を抑えたい場合は、医療保険を主契約にして、通院特約を付加するという選択肢が考えられる。

年齢が上がるにつれて、がんや心疾患、脳疾患などのリスクが高まる。

入院や手術後の通院をする機会が増えると、医療費の負担は重くなりやすい。

通院特約を付加すれば、治療期間が長引いたとしても、生活費をカバーできるので安心だ。

このように、特約を付加することで大きな安心感を得られる。

備えるべきリスクがある場合は、特約を有効活用して備えることを検討しよう。

生命保険に付けるべき特約とは

それでは、生命保険に特約を付けることを検討すべき具体的なケースを紹介する。

あくまでも一例だが、自分の近しい状況の例があれば参考にしてみてほしい。

がん保険につける通院特約

がん保険に通院特約を付けることで、がん治療の手術や入院をしたあとに通院をするとき、給付金を受け取れる。

例えば、オリックス生命のがん保険Believe[ビリーブ]では、がん通院特約を付加できる。

がん通院特約を付加すれば、退院後の1年(通院治療期間)以内の通院(通院治療期間あたり60日を限度)に対して、給付金を受け取れる。

がんの手術や入院後は、定期的に通院をする必要があるケースが多い。

具体的には、放射線治療や抗がん剤治療などのために頻繁に通院する必要があることから、治療費負担が重くなりがちだ。

通院保障特約を付加すれば、通院に伴う治療費の一部を保険金でカバーできるため、経済的負担を軽減できる。

経済的な負担を軽減し、治療に専念できれば自身だけでなく家族にも安心感を与えられるだろう。

がんに対する備えを手厚くしたい場合は、がん保険を主契約にしつつ、がん通院特約を付加すると良いだろう。

医療保険・がん保険につける先進医療特約

医療保険やがん保険に先進医療特約を付けることで、先進医療を受ける際に経済的なサポートを受けられる。

例えば、アクサ生命の医療保険には先進医療特約を付加できる。

先進医療特約を付加すれば、​先進医療による療養を受けたときに、1回の療養につき先進医療にかかる技術料と同額の給付金を受け取ることが可能だ(​1回の療養につき1,000万円限度、通算2,000万円限度)

さらに、先進医療給付金が支払われる療養を受けたときに1回の療養につき15万円を受け取れるため、手厚い経済的支援を受けられる。

先進医療は公的保険が適用されず、全額自己負担となることから、経済的負担を理由に「先進医療はあきらめよう」と考える人は少なくない。

「経済的な理由で受けたい医療を受けられない」という事態を避けたい場合は、先進医療特約を付加すれば安心だ。

死亡保険につけるリビング・ニーズ特約

死亡保険にリビング・ニーズ特約を付けることで、終末期の医療状態や余命宣告を受けた際に、保険金の一部を生前に受け取れる。

リビング・ニーズ特約は死亡保険に自動的に付帯されているケースが多く、追加で保険料も発生しない。

死亡保険金の一部を生前に受け取ることで、家族に残すべきお金を確保しつつ、本人が残りの人生を楽しめるメリットがある。

リビング・ニーズ特約で受け取る保険金には所得税は発生しないため、税金面を気にする必要もない。

被保険者が生前にやり残したことを遂げるために、リビング・ニーズ特約は大きな意味を持っている。

保険として家族に安心感を与えつつ、被保険者本人が残りの人生を楽しめる点は、リビング・ニーズ特約のメリットだ。

死亡保険につける収入保障特約

死亡保険に収入保障特約や生活保障特約を付けることで、被保険者が死亡または高度障害状態に陥った場合に、保険金を年金形式で受け取れる。

例えば、第一生命の死亡保険には「特定状態収入保障特約」を付加でき、以下の状態に該当すると年金または給付金を受け取れる。

  • 3大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)により所定の状態になったとき
  • 所定の身体障害の状態になったとき
  • 所定の要介護状態になったとき
  • 死亡したとき

収入保障特約を付加することで、家族の生活費や収入をサポートできる。

残された家族に対して定期的に給付金が支払われるため、毎月の給料あるいは年金のように利用できるメリットがある。

つまり、収入保障特約による定期的な給付金は、亡くなった被保険者の収入を代替する役割がある。

一定期間にわたって家族の生活を支える給付金が支払われるため、家族の経済的な安定を支えてくれるだろう。

給付金は、生活費だけでなく教育資金の確保やローンの返済などに充てることも可能だ。

将来にわたって安心して生活を送れるようにカバーできる点は、収入保障特約を付加するメリットと言えるだろう。

医療保険につける特定疾病(三大疾病)保障特約

医療保険に特定疾病(三大疾病)保障特約を付加すれば、がん・心疾患・脳血管疾患に対する備えを手厚くできる。

例えば、ジブラルタ生命では「特定疾病保障定期保険特約」を取り扱っており、この特約を付加すれば、がん・急性心筋梗塞・脳卒中になったときに保険金を受け取れる。

特に、がんは日本人の死因で最も多く、罹患すると治療費もかさみがちだ。特定疾病(三大疾病)保障特約を付加すれば、当該疾病で手術・入院をしたときに、まとまった保険金を受け取れるため治療費の不安を軽減できるだろう。

また、三大疾病のように大病を患うと、何らかの障害が残り今まで通り働けなくなるリスクもある。

治療費がかさむだけでなく、就労収入の減少によるリスクにも備えるために、特定疾病(三大疾病)保障特約が果たす役割は大きい。

医療保険につける女性疾病保障特約

医療保険に女性疾病保障特約を付けることで、子宮がんや乳がんなどの女性特有の疾病に対する備えを手厚くできる。

例えば、東京海上日動安心生命では、特約として「女性疾病保障特約」を付加できる。

当該特約を付加すれば、女性特有の疾病や3大疾病を含む「特定の疾病」で入院したときに、主契約の疾病入院給付金の上乗せとして入院給付金を受け取ることが可能だ。

さらに、乳がんで乳房切除し、乳房再建手術を受けたときには「乳房再建給付金」を一時金で受け取れる。

なお、生命保険会社によっては、女性疾病保障特約を付加すれば女性特有の病気に加えて妊娠や出産に関わる症状に関する保障も得られる。

今後妊娠や出産を予定している女性や、家系的に女性疾病に罹患するリスクが高い場合は、女性疾病保障特約の付加を検討すると良いだろう。

生命保険に特約を付けるべきか判断する際のポイント

生命保険に特約を付けるべきか判断する際には、さまざまなポイントを勘案する必要がある。

無闇に付け加えるのではなく、本当に必要かシミュレーションすることが欠かせない。

契約後に後悔しないためにも、以下で解説するポイントを意識すると良いだろう。

現在と未来の生活をシミュレーションしてリスクを把握する

生命保険を契約し、特約の付加を検討する際には、現在の生活状況と将来の生活をシミュレーションしよう。

具体的には、ExcelやGoogleスプレッドシートを利用して、家族の年齢と起こりうるライフイベントを書き込むと便利だ。

実際に保険を契約する前には、備えるべきリスクを把握することが欠かせない。

保険は「万が一のリスクに備えるため」のものなので、現在の生活状況と将来の生活をシミュレーションすることが第一歩となる。

  • 家族構成
  • 収入
  • 支出
  • 貯蓄の推移
  • 健康状態
  • 今後起こり得るライブイベント

上記のように、さまざまな要素を詳細に分析しよう。「万が一の事態が起きたら、対応できないリスク」を把握したら、そのリスクをカバーするために必要な保険・特約を契約すれば良い。

自身や家族のライフステージが変わるにつれて、必要となる保障も変化する。

例えば、子どもが生まれたら死亡保障が必要となるが、子どもが成長するにつれて必要な保障は減少する。

必要な保障が減少すれば、不要な主契約・特約を解約すれば良いだろう。

必要な保険に加入し、不要になったら解約することで、保険料を抑えつつ合理的にリスクに備えられる。

生命保険と特約は、自身と家族の生活を守るために重要な役割を果たしている。

安心して生活を送るために欠かせない存在であるからこそ、きちんとシミュレーションを行い、最適な保険契約を実現しよう。

保険の保障内容を理解する

生命保険を契約する際、特約を加えるかどうかを検討するうえで、保険の保障内容を正確に理解することは重要だ。

「この保険ではどのようなリスクに備えられるのか」「どのようなシチュエーションで保険金・給付金を受け取れるのか」を、正確に把握しよう。

基本保障に加えて、特約を加えることで広範なリスクに対する保障を得られる。

しかし、契約内容が複雑になり、理解が難しくなる点に留意する必要がある。

保険は契約して終わりではなく、必要なときに必要な保険金を受け取ることで真価を発揮する。

せっかく保険に契約しても、契約者が内容を理解できていなければ、加入した意味がない。

自身と家族のニーズに適した保障を得るためにも、基本保障はもちろん、特約の保障内容をきちんと理解しよう。

あわせて、万が一の事態が発生したとき、実際に保険金の請求手続きをスムーズに進められるかどうかも確認しておくと安心だ。

公的保険の保障内容を理解する

生命保険を契約する際、特約の必要性を検討する際には、公的保険の保障内容を理解することが欠かせない。

まずは公的保険でリスクをカバーし、不足している分は民間保険でカバーすることが、正しい順序だ。

例えば、公的保険では以下のリスクに備えられる。

  • 労災保険:業務中のケガや病気
  • 雇用保険:失業
  • 国民健康保険・健康保険:業務以外のケガや病気
  • 介護保険:要介護状態・要支援状態
  • 国民年金・厚生年金:老齢・障害・死亡

公的保険の内容を理解し、どのようにリスクに備えられているのか確認しよう。

日本は国民皆保険なので、国民全員が何らかの公的保険に加入している。

公的保険は基本的な社会保障を担っており、リスクに備えるための基礎となる点は押さえておこう。

例えば、一家の働き手が死亡したとしても、遺族年金と貯蓄で家族の生活をカバーできるのであれば、民間保険は特約を含めて不要だ。

公的保険でカバーされているリスクを把握することで、無駄な保険に重複加入する事態を回避できる。

不要な保険料の支出を抑えることで、家計への負担も軽くできる。

公的保険だけでは必要な保障をカバーできない場合は、補完するために民間保険の加入を検討すると良いだろう。

あくまでも、リスクに備えるために最優先で活用すべきは、公的保険である点に留意しよう。

保険料を長期的に払えるかシミュレーションする

生命保険と特約に契約する際、保険料を長期的に払えるかシミュレーションすることが大切だ。

特に、特約を追加すると保険料の負担が重くなるため、きちんとシミュレーションしよう。

一般的に、保険契約は長期に及ぶ。場合によっては、終身に渡ることもあるため、長期的な視野でシミュレーションしてほしい。

当面は問題なく保険料を支払えたとしても、将来はどうなるかわからない。

減収や失業など、突発的なアクシデントで家計が苦しくなる事態は考えられるだろう。

現在だけでなく、将来に悪いシナリオが起きたとしても、問題なく保険料を継続的に支払う能力があるか評価する必要がある。

また、将来に起こり得る家族構成の変化や、教育費や住宅ローンなどの大きな支出を織り込むことも大切だ。

例えば、子どもが大学に行く予定がある場合の教育費用や、退職後に収入が減少する事態が挙げられる。

保険を解約すると、それ以降は保障がなくなってしまう。

もし保険料の負担を理由に保険を解約すると、リスクへの備えが失われてしまう。

リスクに対して適切に備えるためにも、保険料の支払いが長期的に継続可能かどうかシミュレーションすることは欠かせない。

必要な保障を確保し、自分だけでなく家族が安心して生活するためにも、時間をかけてシミュレーションを行おう。

判断に迷う場合は保険のプロフェッショナルに頼る

生命保険を契約する際に、特約を加えるべきか判断に迷うときは、保険のプロフェッショナルに相談することも効果的だ。

自分だけで保険について最適な判断を下すのは難しいためだ。

特約を含めて、生命保険は将来にわたって自身と家族の安全と安心を確保するための手段となる。

人生のリスクに備えるうえで非常に重要な判断となる以上、保険のプロフェッショナルから有意義なアドバイスをもらうべきだろう。

保険商品と特約には非常に多くの種類があるうえに、保険会社によって商品の特徴は異なる。

各種商品を比較検討するだけでも膨大な手間と時間がかかるため、途中で面倒くさくなってしまうこともあるだろう。

専門知識を持つ保険のプロフェッショナルに相談すると、効率よく保険に関する情報を集められる。

保険のプロフェッショナルは、個人的な状況やニーズ、将来の目標を踏まえたうえで最適な保険を提案してくれる。

家計の状況と保険料の負担を踏まえて、経済的にも無理のない範囲でベストな保険を探してくれるだろう。

特約を付加するか迷った際にも、保障の必要性や保障範囲を含めて、最適なアドバイスを授けてくれる。

本当に必要な生命保険と特約を契約するためにも、少しでも疑問や不安がある場合は、FPをはじめとした保険の専門家に相談しよう。

生命保険の特約を活用して保障を広げることで様々なリスクに備えよう

本記事では、「生命保険の特約」について、特約の種類やそれぞれの特徴、さらに保険の種類別に効果的な特約の活用法について解説した。

生命保険に付けられる特約には、保険の種類ごとにさまざまな種類がある。

特約を付けることで保障範囲は広がるため、生きていくうえでのリスクに幅広く備えられるメリットがある。

保障範囲を広げて安心感を得たい場合は、特約を活用すると良いだろう。

ただし、特約を付加すると保険料も高くなる。

また、保険の内容が複雑化するため、経済状況や家族構成などによって、必要性の有無は異なる点に注意しよう。

保険選びに少しでも疑問や不安があれば、保険のプロフェッショナルに相談することで、自分に必要な生命保険を見つけることができるだろう。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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