- 20代後半におすすめの生命保険が知りたい
- 20代後半から生命保険に加入する際の保険料の目安が知りたい
- 生命保険を選ぶポイントを理解したい
「20代後半は、どのような生命保険に加入すればいいんだろう?」「20代でも、保険に加入する必要ってあるの?」このような疑問をお持ちの方も多いのではないだろうか。
20代後半といえば、仕事やプライベートが充実していると共に、少しずつ健康を気にする人が増える年代でもある。
20代前半では、まだまだ健康リスクは低い。そのため「生命保険に加入する必要はない」と考えるのも無理はない。
しかし、20代後半になると、結婚や子どもの誕生などのライフイベントが起こる人が増えてくる。
自分の人生だけでなく、パートナー・子どもの生活や人生を考えることから、生命保険に加入する必要性が高まる時期と言えるだろう。
こちらの記事では、20代後半の人が入るべき生命保険の種類や、選ぶ際のポイントを解説する。
最後まで読めば、自分が備えるべきリスクを認識し、加入すべき保険を考えられるだろう。
【20代後半向け】生命保険の保険料平均額と目安を解説
20代後半は心身ともに健康な人が多いとはいえ、生命保険に加入する必要性が高い人は多い。
まずは、年代別の生命保険の保険料平均額や、必要な保障金額の考え方について解説する。
年代別の生命保険の保険料平均額
公益社団法人生命保険文化センターの「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」を基に、年代別の生命保険の保険料を紹介する。
世帯主の年齢 | 平均年間保険料 | 平均月額保険料 |
---|---|---|
29歳以下 | 21.5万円 | 約1.8万円 |
30~34歳 | 26.2万円 | 約2.2万円 |
35~39歳 | 38.2万円 | 約3.2万円 |
40~44歳 | 34.8万円 | 約2.9万円 |
45~49歳 | 37.5万円 | 約3.1万円 |
50~54歳 | 43.2万円 | 約3.6万円 |
55~59歳 | 43.6万円 | 約3.6万円 |
60~64歳 | 38.4万円 | 約3.2万円 |
65~69歳 | 43.6万円 | 約3.6万円 |
70~74歳 | 33.7万円 | 約2.8万円 |
75~79歳 | 31.4万円 | 約2.6万円 |
80~84歳 | 28.6万円 | 約2.4万円 |
85~89歳 | 35.8万円 | 約3.0万円 |
90歳以上 | 25.6万円 | 約2.1万円 |
29歳以下の生命保険料額の平均は、年間で21.5万円・月額換算で約1.8万円だった。
20代で結婚している方や子どもがいる方は、既に生命保険に加入していると考えられる。
もちろん、独身でも将来に備えるために生命保険へ加入している人もいるだろう。
上記の資料を参考に、20代後半でも生命保険が必要なケースがある、という点を理解しよう。
20代後半で病気や入院した時にかかる費用
20代後半は比較的ケガや病気による入院リスクが小さいとはいえ、リスクが全くないわけではない。
スポーツ中の事故や交通事故など、突発的なアクシデントは誰しもが起こりうる。
入院を余儀なくされたときに、必要な医療費の目安を知っておくことは重要だ。
公益財団法人生命保険文化センターの調査によると、2022年における1日あたりの入院費用の自己負担額は、平均で約2.1万円だった。
20代だと、まだ収入が低いという方も多いことから、入院で必要な費用を貯蓄できていない可能性がある。
例えば、10日間の入院をしたときには約21万円の費用を負担しなければならない。
もし医療費が自分で払えないと、家族や知人に頼んで一時的に借金をするか、頼れる人がいない場合はキャッシングやカードローンに頼らざるを得ないかもしれない。
十分な貯蓄ができていない20代後半の方は、借金生活に陥るリスクを軽減するためにも、医療保険に加入する必要性があると言えるだろう。
20代後半に生命保険で備えるべき金額と保険料の目安
生命保険で備えるべき金額(保険金)は、個々人の家族状況や将来のライフステージによって異なる。
結婚して子どもがいる場合は数千万円程度の死亡保障が必要になる一方で、独身で結婚予定がない場合は、そもそも死亡保障が不要だ。
ライフステージごとに必要な保障と保険額をまとめると、以下のようになる。
必要な保障 | 必要な保障金額 | |
---|---|---|
独身 | 自身の医療保障 | 貯蓄でカバーできない分の医療費 |
既婚・配偶者は専業主婦(夫)・子どもなし | 自身の医療保障配偶者の生活保障 | 貯蓄でカバーできない分の医療費配偶者の当面の生活費(1,000万円~2,000万円程度) |
既婚・子どもあり(予定含む) | 自身の医療保障配偶者・子どもの生活保障子どもの教育資金 | 貯蓄でカバーできない分の医療費配偶者の当面の生活費(2,000万円~3,000万円程度) 子どもの進学資金(1,000万円程度) |
なお、公益財団法人生命保険文化センターの2022年度「生活保障に関する調査」によると、20代の生命保険加入金額の平均は男性が1,001万円・女性が751万円だった。
必要な保障額は、配偶者の就労形態や子どもの人数などによって異なる。
場合によっては、1,000万円以上の保険金を設定する必要がある点は押さえておこう。
保険料の目安としては、家計に負担とならないように設定するのが望ましい。
保険には大きく分けて「掛け捨て型」と「貯蓄型」があるが、掛け捨て型は保険料が安いメリットがある。
20代は収入が低いケースが多いため、無理に保険料を払うと家計の負担となりかねない。
できるだけ保険料を抑えたい場合は、掛け捨て型の保険を活用すると良いだろう。
20代後半から加入する生命保険の選び方
20代後半の方は、これからさまざまなライフイベントが起こる可能性が高い。
ライフイベントが起こるたびに備えるべきリスクは変化するため、必要なリスクに対応できる保険に加入する必要性が生じる。
これから20代後半から加入する生命保険の選び方、選ぶ際のポイントを解説する。
公的保険で賄える金額を計算して足りない分を生命保険でカバーする
リスクに備えるにあたって、真っ先に利用すべきなのは公的制度だ。
リスクに備えられる公的保険として挙げられるのが、主に健康保険・国民年金・厚生年金だ。
健康保険は、病気やケガで医療機関を利用した際に、医療費の自己負担額を原則3割に抑えられる制度だ。
出産や死亡の際にも一定の給付があるため、健康に関するリスクに備えられることがわかる。
リスク管理のうえで、健康保険の中にある「高額療養費制度」に関して理解することは欠かせない。
高額療養費制度とは、1カ月で支払う医療費に上限を設ける制度だ。
これにより、高額な医療費がかかった場合の負担を軽減できる。自己負担の上限額は、所得によって異なるが、一般的に1ヶ月9万円程度に抑えられる。
国民年金と厚生年金は、老後の収入源というイメージを持っている方も多いだろう。
しかし、障害や死亡に対する給付もあるため、障害状態や死亡・高度障害にも対応できる保険機能を持っている。
障害基礎年金・遺族基礎年金ともに、老齢基礎年金の満額以上の給付を受けられる。
万が一の際には、これらの給付内容を踏まえたうえで、公的保険だけではカバーできないリスクに対して民間保険で備えよう。
公的保険に関する知識がないと、必要以上に保険に加入してしまうリスクがある。
無駄な保険料を払わないためにも、自身が加入している保険制度の給付内容を理解しておこう。
20代後半独身者の場合
20代後半で独身の方は、現在のライフステージだけでなく、将来のライフイベントを考慮して加入すべき生命保険を選ぶ必要がある。
結婚をする予定や意思がなく、将来も独身を予定している場合は、自分の生活を守るための保障があれば良い。
医療保険やがん保険で突発的な医療費の支出に備えることが考えられる。
特に、終身型の保険であれば、若いうちに加入すれば安い保険料で継続加入できるメリットがある。
独身の場合は比較的金銭的余裕が生まれやすいため、長期的な資産形成を考えて個人年金保険に加入することも検討しよう。
早い段階から将来のために資金を積み立てておくと、老後生活を迎えたときに安心感を得られる。
20代後半既婚者の場合
既婚で子どもの予定がない場合は、配偶者の生活を守るための保障が必要だ。
配偶者の働き方にもよるが、必要に応じて定期保険や終身保険など、死亡に備えられる保険に加入すれば良いだろう。
近い将来に子どもを予定している場合は、子どもの生活保障を含めて考える必要がある。
定期保険や終身保険の保険金額を増やすことで、死亡に対する備えを厚くできるだろう。
また、子どもの教育資金を用意するためにも、貯蓄性のあるタイプの保険を選ぶことを検討しよう。
教育資金を計画的に用意する手段に特化しているのは、学資保険だ。
ただし、学資保険の中には子どもの誕生前には加入できないものもあるため、注意が必要だ。
学資保険以外にも、養老保険や終身保険、終身型の変額保険を活用することで将来に向けた資産形成を行える。
負担できる保険料との兼ね合いを見ながら、目的に合った保険に加入しよう。
20代後半で子どもがいる場合
子どもがいる20代後半の方は、家族全員が安心して生活できるようにするための保険に加入する必要がある。
夫婦のみの場合よりも必要な保障額が増えるため、保険料を抑えつつ大きな保障を得られる定期保険か収入保障保険が向いている。
就業不能リスクに備えたい場合は、就業不能保険への加入を検討すると良いだろう。
就業不能保険に加入すれば、何らかの事情で働けなくなり収入が減少しても、毎月就業不能給付金を受け取れる。
教育資金を作るために、学資保険の必要性も高いと言えるだろう。
既に子どもが生まれていれば学資保険に加入できるため、想定している進学ルートに合わせて、必要なタイミングで保険金を受け取れる学資保険を選ぼう。
また、医療保険への加入も検討しよう。
20代後半は収入が低いケースが想定されるため、突発的に入院を強いられた際に経済的援助があると心強い。死亡保険の上乗せで特約として加入するのも良いだろう。
このように、子どもがいる場合は、さまざまなリスクに対応する必要がある。
保障内容の確認はもちろん、収支状況を鑑みて、無理のない保険料で加入できる保険を選ぶことを意識しよう。
20代後半におすすめの生命保険を紹介
具体的に、20代後半の人におすすめの生命保険を紹介する。
定期保険・医療保険・終身保険をそれぞれピックアップするので、参考にしてみてほしい。
20代後半におすすめの定期保険|ライフネット生命「かぞくへの保険」
保険料 | |
---|---|
26歳男性 | 954円 |
26歳女性 | 673円 |
27歳男性 | 972円 |
27歳女性 | 710円 |
28歳男性 | 998円 |
28歳女性 | 752円 |
29歳男性 | 1,030円 |
29歳女性 | 797円 |
ライフネット生命の「かぞくへの保険」は、手頃な保険料で死亡と高度障害状態に備えられる。
ライフステージに合わせて、保険金額や保険期間を柔軟に設定できる点が魅力だ。
「価格.com保険」において、2022年1月〜12月の期間に、最も申し込み件数が多かった定期保険だ。
多くの人から支持されていることから、安心して申し込めるだろう。
保険金額は500万円から1億円まで100万円単位、保険期間は「10年」「20年」「30年」の年満了(更新型)と、「65歳まで」「80歳まで」「90歳まで」の歳満了から選択できる。
家族の年齢に応じて必要な保障金額と保険期間を選ぶと良いだろう。
原則として、Webサイトで健康状態の質問事項に答えるだけで申し込みが可能だ。
健康診断書がなくても申し込めるため、スムーズに手続きを進められる。
実際に、ライフネット生命で保険を見直した結果、「保険料が安くなった」と回答した方は多い。保険料を節約したいと考えている方と好相性の保険と言えるだろう。
定期保険なので、保障が一生涯ではない点に注意が必要だ。
また、貯蓄性が無いため、将来に向けた資産形成としての手段にはならない。
20代後半におすすめの医療保険|SBI生命「終身医療保険Neo」
保険料 | |
---|---|
26歳男性 | 900円 |
26歳女性 | 1,100円 |
27歳男性 | 925円 |
27歳女性 | 1,120円 |
28歳男性 | 950円 |
28歳女性 | 1,135円 |
29歳男性 | 980円 |
29歳女性 | 1,150円 |
SBI生命の「終身医療保険Neo」は、終身に渡って保障を受けられる医療保険だ。
掛け捨て型の保険なので、リーズナブルな保険料で充実した保障を受けられる。
喫煙状況・体格などSBI生命の定める基準を満たす場合、優良体料率として保険料が割安になる。
喫煙習慣がなく、健康状態が良好な方にとって好相性な保険と言えるだろう。
主契約では、病気・ケガによる入院・手術・放射線治療が保障される。
必要に応じて、8大疾病支払日数限度無制限特則や先進医療特約、終身女性疾病特約などの特約を追加できる。
主契約の疾病入院給付金・災害入院給付金は「疾病の治療を目的として1日以上の入院をしたとき」から保障されるため、日帰り入院でも給付金を受け取れる。
加入者は、優秀な専門医・名医の紹介を受けて、安心して治療を受けられるようサポートを行う「ベストドクターズ・サービス」を無料で利用できるメリットがある。
さらに、健康・医療や相続等に関する相談を24時間365日できる「SBI生命 安心健康サービス」も利用できるため、健康増進にも役立つだろう。
20代後半におすすめの終身保険|アフラック生命「かしこく備える終身保険」
保険料 | |
---|---|
26歳男性 | 13,960円 |
26歳女性 | 12,750円 |
27歳男性 | 14,210円 |
27歳女性 | 12,970円 |
28歳男性 | 14,490円 |
28歳女性 | 13,210円 |
29歳男性 | 14,780円 |
29歳女性 | 13,460円 |
アフラック生命の「かしこく備える終身保険」は、一生涯の保障が受けられるシンプルな終身保険だ。
加入時の保険料がずっと続くため、加入するタイミングが早ければ早いほど、長期的な保険料負担を抑えられる。
解約返戻金を従来の70%に抑えている特徴があり、割安な保険料を実現している。
また、タバコを吸わない方は保険料が割安になる「ノンスモーカー割引特約」があるため、非喫煙者の方はよりお得だ。
保険金額は最低100万円から10万円単位で細かく設定できるため、各家庭のニーズに合わせやすい。
「葬儀関連費用だけ用意できればいい」「家族の生活をきちんと守りたい」など、さまざまなニーズに対応できる。
安い保険料で一生涯の死亡保障を求めている20代後半の方は、加入を検討してみてほしい。
このように、「いつ保険に加入するか」で最適なプランは異なる。また同じ20代であっても、性別や独身・既婚などのステイタスによってその最適解は変わってくる。
年齢別におすすめの保険や20代におすすめの保険をまとめたこちらの記事も参考にしていただくと、より20代後半で気をつけるべきポイントへの理解も深まるだろう。
20代後半からはライフイベントに合わせて必要なリスクに対応できる生命保険を検討しよう
本記事では、20代後半の方が生命保険を選ぶ際のポイントや、具体的におすすめの生命保険を解説した。
生命保険に支払っている保険料の平均額は、年代を経るごとに増えていく。
20代のうちに保険に加入すれば、保険料を抑えられるメリットがある。
20代は収入が低いこと、入院時に必要な費用を考えると、20代後半では生命保険にかける金額を少し増やしたほうがいいケースもある。
自身の家族構成や今後のライフイベント、経済状況を加味したうえで最適な保険を探すと良いだろう。
20代後半から加入する生命保険を選ぶ際は、自分や家族の生活費用がどれくらい必要か把握することから始めよう。
そこから、傷病手当金や障害年金・遺族年金などの公的医療保険で賄える金額を計算し、足りない部分を補える生命保険に入ることが重要だ。
本記事では具体的な保険商品についても紹介したが、あくまで一例であり、大切なことは自身にとって最適な保険を見つけることだ。
そのため、保険選びに少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することをおすすめする。
専門的なアドバイスを受けることで自分に必要な保険を見つけることができるだろう。
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