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60代男性におすすめの医療保険とは?選び方と商品をわかりやすく紹介!

この記事で解決できるお悩み
  • 60代男性が医療保険に入るメリットが知りたい
  • 60代男性におすすめの医療保険をが知りたい
  • 医療保険を選ぶ時、どんなことに気をつければよいのか知りたい

年金生活が始まる60代。生活費をどのように確保するか、また高まる健康リスクに伴う医療費をどうカバーしようか、悩むことも多くなるだろう。

そんな時に利用したいのが、医療保険である。

本記事では、「60代男性におすすめの医療保険と選び方」について解説する。

自分に必要な医療保険の特徴が知りたいという60代男性には、ぜひ参考にしてほしい。

目次

60代男性が医療保険へ加入する必要性とは

厚生労働省が2022年6月に発表した「令和2年患者調査の概況」によると、60代の入院患者数は推計で16万6000人で、外来の患者数は110万9800人だった。

50代の入院患者数が9万4500人と、およそ1.8倍になっている。

60代は病気を患うリスクも高く、現役世代と比べても治療する頻度は高くなるだろう。

まずは治療に備えて準備しておきたい貯蓄の額や、60代が医療保険に加入する必要性について解説する。

60代男性にかかる医療費の目安と必要な貯蓄額

厚生労働省が発表した「生涯医療費」によると、60代が必要な医療費は402万円となった。

男女別にみると、男性では443万円、女性で358万円となっている。

70代や80代に次いで医療費が高くなっている結果から、健康リスクが高まり始める年代といえるだろう。

また、65歳以上の医療費が1,584万円かかっているので、少なくとも治療にかかる資金を自分で用意する場合は、1,600万円の貯蓄が必要になるだろう。

厚生労働省が2023年6月に発表した「令和4年人口動態統計月報年計」によると、1万人対でみた場合、60代の死因トップ3が「悪性新生物」「心疾患」「脳血管疾患」だった。

治療の頻度や後遺障害が残りやすい疾病となっている。

こうした実態があるので、60代は医療費の確保が必要な年代といえるだろう。

60代男性が医療保険に加入する必要性

60代は、仕事をして収入を得る現役世代と異なり、公的年金と蓄えた資産で生活をやり繰りする必要がある人も多いだろう。

2024年度の公的年金は、2年連続で増額となったが、物価変動率よりも伸びが0.4%、追いついていない。

今後も、人口減少や現役世代の人口減少によって、現状の年金制度の維持ができない可能性があり、受給額にも大きな影響を及ぼすだろう。

公的年金だけでは老後の生活ができない可能性が多いので、60歳以降も仕事を続けて収入を得ようとするが、健康面のリスクが問題になってくる。

こうしたリスクを想定して、生活資金だけでなく医療資金も確保しなければならない。

このように、医療資金を確保するために、医療保険を検討しておく必要があるだろう。

2023年7月28日に公表した厚生労働省「簡易生命表」によると、男性の平均寿命は81.05年、女性の平均寿命は87.09年であった。

2021年のピークより減少傾向ではあるものの、男女とも過去3番目に長い平均寿命である。

平均寿命が伸びているということは、老後生活をする期間がより長くなっているといえる。

その結果、「資産寿命が生命寿命に届かない」リスクが生じている。

資産寿命とは、老後に入るまでに蓄えられていた資産が、寿命が尽きるまでに使い切ったタイミングである。

資産寿命を必要以上に減らさないように、医療費については医療保険でカバーするのが望ましいといえるだろう。

医療保険の実際の加入率

公益財団法人生命保険文化センターが調査した「2022年度 生活保障に関する調査」によると、医療保険に加入している割合は年代別で以下の通りになった。

  • 20歳代:男性32.8% 女性47.6%
  • 30歳代:男性68.4% 女性72.4% 
  • 40歳代:男性74.9% 女性76.2%
  • 50歳代:男性72.1% 女性77.2%
  • 60歳代:男性75.4% 女性77.2%
  • 70歳代:男性64.7% 女性65.2%

傾向としては、年代が上がるとともに医療保険の加入率も上昇している。

20代は男女ともに医療保険の加入率は50%未満となっているが、それ以外の年代では60%を超えている。

60代の男性は75.4%で、4人に3人は加入している計算となる。

病気や健康リスクが高いので、必然的に医療保険への加入率も高くなったと考えられる。

60代男性におすすめの医療保険

医療保険は、各保険会社がこぞって商品を出しているので、競争力の激しいジャンルである。

そのため、毎年トレンドが変わったり、おすすめできる医療保険が変わるケースがある。

そのうえで、60代におすすめできる医療保険として共通しているのは「保障が一生涯継続できる医療保険」である。

医療保険には、契約してから保険料が上がらない「終身型」と、一定期間を迎えて保険を継続すると保険料が上がる「更新型」に分かれる。

また、医療保険は過去の疾病によって加入できない可能性がある。

そのため、過去の健康状態に不安がある人でも加入しやすい医療保険も検討しておくと良いだろう。

今回は、がんや生活習慣病の保障が充実している医療保険、入院日数の支払限度日数が長い医療保険、健康状態が不安な状況でも加入しやすい医療保険を紹介する。

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がんや生活習慣病に対する保障が手厚い医療保険

がんや生活習慣病の保障が充実している医療保険は、はなさく生命の「はなさく医療」がおすすめである。

医療保険の基本保障である入院や手術の保障に加えて、以下の特則を付加すれば、がんをはじめとする生活習慣病で入院した場合、支払い限度日数が無制限になる。

  • 3大疾病入院支払日数無制限特則
  • 8大疾病入院支払日数無制限特則

3大疾病として保障されるのは「がん」「心疾患」「脳血管疾患」で、8大疾病はさらに「肝疾患」「膵疾患」「腎疾患」「糖尿病」「高血圧性疾患」が上乗せされる。

入院の支払限度日数が無制限になる保障において、8大疾病まで保障ができる点が幅広い。

また、こうした生活習慣病で入院や手術をすると、入院給付金とは別でまとまった一時金が支払われる「特定疾病一時給付特約」も付加できる。

一時金を受け取れる免責期間も1年なので、保障要件としては受け取りやすくなっているといえる。

入院給付金の支払限度日数が長い医療保険

入院給付金の支払限度日数が長い医療保険は、ネオファースト生命の「ねおdeいりょう」がおすすめである。

入院給付金の支払限度日数については、はなさく生命の医療保険と同じく、3大疾病や8大疾病の無制限特則を付加すれば、無制限で入院保障される。

ねおdeいりょうの特徴は1回の入院とみなす要件が他の保険会社の商品に比べて優れている。

原則として、退院日の翌日から30日を経過したら、1回の入院としてみなさない。

そのため、1入院あたりの支払限度日数がリセットされる。

一般的に、退院日から180日を経過した場合に入院限度日数がリセットされるので、この点はメリットといえるだろう。

持病や既往歴があっても入りやすい医療保険

持病や既往歴があっても入りやすい医療保険は、多くの保険会社が商品として販売している。

基本的に、用意された告知項目がすべて該当しなければ加入できる。

その中でもおすすめできる医療保険は、メットライフ生命の「マイフレキシィ・ゴールド」である。

契約する場合、告知する項目は以下の3つである。

  • 最近3ヵ月以内に、医師の診察・検査または健康診断・ガン検診・人間ドックを受けて、入院または手術、がんの疑いで再検査や精密検査をすすめられたことがあるか
  • 過去1年以内に病気やけがで入院や手術をしたか
  • 過去5年以内にがんや肝硬変、統合失調症、アルコール依存症、認知症と診断、または入院や手術を受けたか

上記がすべて該当しなければ加入できる医療保険である。

一般的に、過去2年以内の入院歴や手術歴を告知として求める保険商品が多い中で、マイ・フレキシィゴールドは過去1年以内の入院手術歴で問題ない点が優れている。

このように、「いつ医療保険に入るか」によって最適な保険商品は変わる。

年代別におすすめの医療保険についてまとめた記事もあるので、比較していただくと、より60代の加入者が重視するべきポイントが理解できるはずだ。

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60代男性が医療保険を選ぶ際の注意点

60代の男性が医療保険を選ぶ場合、保険料や保障期間など、いくつか検討すべきポイントがある。

ポイントを踏まえて準備しないと、せっかく加入した医療保険でも必要性のない保障を準備してしまっていたり、高い保険料を支払ってしまう可能性が高くなる。

保障が一生涯続く終身型の医療保険を選ぶことが前提になるが、加えて以下のポイントも踏まえておくと良いだろう。

  • 現在や過去の健康状態は詳細に把握しておく(加入できる医療保険が限定される)
  • 保険料は複数の保険会社で比較する(保険料が高額になりやすい)
  • すでに加入している保険で保障されている内容の重複を避ける(保障に無駄が発生する)

それぞれのポイントについて解説する。

現在や過去の健康状態は詳細に把握しておく

注意点の1つは、現在や過去の健康状態は詳細に把握したうえで、医療保険を検討する必要がある。

というのも、60代を超えるとさまざまな健康リスクが高まり、過去に病気を患い治療した経験や、今現在も治療を継続している疾患があるかもしれない。

また、健康診断等で再検査や要精密検査といった指摘を受けるケースもあるだろう。

こうした健康状態を把握しておかないと、加入できる見込みの高い医療保険が見つけられない。

健康状態によっては、加入できる医療保険が限定される場合もある。

スムーズに自分に合う医療保険を見つけられるようにするためにも、健康状態を詳細に把握しておくと良いだろう。

過去5年以内の診察や入院、服薬、手術歴や過去2年以内の健康診断での指摘の有無について確認しておくと良い。

保険料は複数の保険会社で比較する

次に、保険料は複数の保険会社で比較しておく。

というのも、60代は医療保険を準備するうえで、そもそもの保険料の水準が高く出てしまいがちである。

特約をどこまで充実させるかにもよるが、保険料の水準は各保険会社が決めているので、同じ保障内容でも保険料に微妙な差が出る。

そのため、医療保険を検討する場合は、同じ保障内容の条件で各保険会社がいくらの保険料で準備できるのか、それぞれ確認する必要があるだろう。

自分でさまざまな医療保険の保険料を確認することは大変なので、こうした比較などの対応については、保険の専門家に依頼すると良いだろう。

すでに加入している保険で保障されている内容の重複を避ける

最後に、すでに加入している保険で保障しているジャンルは、必要以上に重複させる必要はない。

これは、保障内容が重なって、無駄な保険料の支払いを避ける目的がある。

たとえば、すでにがん保険を契約しているのに、医療保険にがんの保障を手厚くする特約を付加する必要はないだろう。

もちろん、契約しているがん保険の保障内容が最新のがん治療の実態に沿っていなくて、給付金が受け取りにくい保障内容であれば、保障を補完する目的で重複させるケースもある。

しかし、保障を重複させれば原則保険料も高くなるので、一般的には重複しないように調整を行う。

どのように医療保険を準備すれば他の保障と重複せずに準備できるかは、保険会社の商品特徴や現在の保障内容を把握して検討する必要がある。

専門的な知識を必要とするので、こうした相談については、保険の専門家に相談すると良いだろう。

まとめ

本記事では、「60代男性におすすめの医療保険と選び方」について解説した。

60代の男性は医療費が443万円必要で、70代80代に次いで高額な医療費が必要な年代となった。

そのため、医療保険を利用する機会が多くなる年代で、加入のニーズも高い年代といえるだろう。

実際に、医療保険を選ぶ場合は、保障内容や保険料のバランスに気を付けながら選ぶ必要がある。

特に60代は、医療保険に加入する場合の保険料が高くなりやすい。

また、必要性のない保障を準備していると、無駄な保険料を支払うことになる。

健康状態によっては、加入できない保険もあるので、傷病歴を把握したうえで、どのような医療保険を準備できるのか、確認すると良いだろう。

保険選びに少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することで自分に必要な医療保険を見つけることができるだろう。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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