- ループイフダンの基本的な仕組みが知りたい
- ループイフダンの設定方法がわからない
- ループイフダンのメリットとデメリットが知りたい
効率的に利益を積み重ねる手法として、ぜひ活用したいのがFX自動売買システムの「ループイフダン」だ。
自動売買で取引できることから、ループイフダンは初心者や仕事や家庭に忙しい人にもおすすめの取引方法である。
本記事では、ループイフダンの仕組みやメリット、デメリットについて解説する。ループイフダンの評判などと合わせて参考にしてほしい。
アイネット証券やひまわり証券が提供するループイフダンについても紹介する。
ループイフダンの基本的な仕組み
まずは、ループイフダンの基本的な仕組みを抑えておこう。ループイフダンの自動売買を提供するアイネット証券とひまわり証券についても紹介していく。
ループイフダンとは
ループイフダンとは自動売買の設定のひとつで、あらかじめ設定したルールに従って売買を繰り返す仕組みである。
たとえば、「50銭の値動きで決済する」というルールで買いを選択した場合、50銭ずつ値幅が動く度に自動で売買を行ってくれる。
ループイフダンと似た注文方法に、「イフダン注文」がある。イフダン注文は「〇〇円になったら買い建てを行い、〇〇円になったら売りを入れる」という注文方法であるが、取引を行うのは1回に限られる。
一方、ループイフダンはこれを繰り返し行うことが特徴で、利益を積み上げていけるメリットがある。
なお、ループイフダンではあらかじめ取引回数を設定できるため、無限に取引が行われてしまう心配もない。
アイネット証券のループイフダンの特徴
ループイフダンの取引ルール
FX会社名 | アイネット証券 |
---|---|
取扱通貨ペア | 20通貨ペア |
スプレッド (米ドル/日本円) | 2.0銭 |
取引時間 | 月曜日のAM7:00~土曜日のAM7:00 (米国がサマータイムのときは、月曜日のAM7:00~土曜日のAM6:00) |
取引単位 | 1,000通貨 |
入金手数料 | <クイック入金>無料 <振込入金>振込手数料は利用者負担 |
出金手数料 | 無料 |
アイネット証券では、20通貨ペアがループイフダンに対応している。最低取引単位は1,000通貨で、取引手数料は無料だ。
取引ツールにはPC版、タブレット版、スマートフォン版の3種類があり、いずれもループイフダンの機能を使うことができる。
スマートフォン版ツールでも使えるため、外出中にサッと発注することも可能である。
ひまわり証券のループイフダンの特徴
ループイフダンの取引ルール
FX会社名 | ひまわり証券 |
---|---|
取扱通貨ペア | 5通貨ペア |
スプレッド (米ドル/日本円) | 2.0銭 |
取引時間 | 月曜日のAM7:00~土曜日のAM6:55 (米国がサマータイムのときは、月曜日のAM7:00~土曜日のAM5:55) |
取引単位 | 1,000通貨 |
入金手数料 | <クイック入金>無料 <振込入金>振込手数料は利用者負担 |
出金手数料 | 無料 |
ひまわり証券では、5通貨ペアがループイフダンに対応している。
先ほど紹介したアイネット証券と比較するとやや少ないものの、米ドル/日本円やユーロ/日本円、ポンド/日本円などメジャー通貨ペアには対応している。
主要通貨での取引を検討している人にとっては、それほど問題ないだろう。
また、ひまわり証券は通常1万通貨が最低取引単位だが、ループイフダンについては1,000通貨から取引が行える。
少額での取引が可能であるため、初めてループイフダンにチャレンジする人でも取り組みやすいだろう。
ループイフダンのメリットとデメリット
ループイフダンを行うときは、その特性をよく理解しておく必要がある。ここからは、ループイフダンのメリット・デメリットについて学んでいこう。
ループイフダンのメリット
ループイフダンのメリットとして、次の3点が挙げられる。
- 取引の手間がかからない
- 初心者でも使いやすい
- レンジ相場でも取引のチャンスを掴める
それぞれくわしく解説していこう。
取引の手間がかからない
ループイフダンでは、一度設定したルールに従って取引を繰り返してくれるため、取引の手間がかからない。
仕事中や睡眠中などチャートを確認できない間も自動でトレードを行ってくれるので、取引のチャンスを逃す心配がない。
「FXを行う時間が確保できない」、「なるべく手間をかけたくない」という人は、ぜひループイフダンを活用してみよう。
初心者でも使いやすい
FXと聞くと、「初心者には難しそう」、「為替市場に精通していないと利益が得られない」というイメージがあるかもしれない。
しかし、ループイフダンでは値幅や通貨ペアなど簡単な設定だけで取引を行えるので、初心者でもチャレンジしやすい。
「難しい取引は苦手」、「最初は分かりやすいトレードから入りたい」という人は、ループイフダンがおすすめだ。
レンジ相場でも取引のチャンスを掴める
FXでは、一定の値幅で推移するレンジ相場ではなかなかチャンスを掴みにくい傾向にある。
しかし、ループイフダンは一定の値幅で取引を繰り返すため、トレンドが生まれにくいレンジ相場でも着実に利益を積み上げていくことができる。
「なかなかトレードのチャンスが到来しない」と感じているときは、ループイフダンでの取引に切り替えてみるのもひとつの選択肢だ。
ループイフダンのデメリット
一方、ループイフダンには次のようなデメリットも存在する。
- 市場の急変に対応しづらい
- 一度に大きな利益を狙えない
それぞれくわしく確認していこう。
市場の急変に対応しづらい
ループイフダンは、一定の値幅で取引を繰り返すため、市場の急変には対応しづらい側面がある。
もし政変や地政学的リスク、金融政策の変更などの要因で大きく相場が変動すると、そのトレンドについていけない可能性もある。
一方向にトレンドが動くときは取引のチャンスでもあるため、こうした機会を掴めないのはデメリットが大きいといえる。
ループイフダンを活用するときは完全に放置してしまうのではなく、相場動向についても必ずチェックするようにしよう。
一度に大きな利益を狙えない
ループイフダンは細かい取引を繰り返していくシステムであるため、一度に大きな利益を狙うことはできない。
FXには「高いレバレッジをかけて一気に利益を狙う」というイメージを持つ人もいるかもしれないが、ループイフダンではそうしたトレードは不可能に近いといえる。
あくまでコツコツと利益を積み上げていく手法であることを理解しておこう。
ループイフダンの設定方法
ループイフダンは、一般的に次のような流れに沿って設定を行う。
STEP1:通貨ペアの選択
STEP2:売り/買いの選択
STEP3:値幅の設定
STEP4:注文数量と最大ポジション数の設定
STEP5:損切りの有無
それぞれ設定方法の流れを確認していこう。
まずは取引ツールを開き、トレードする通貨ペアを選択しよう。
ループイフダンを使う場合、取引できる通貨ペアが限定されている場合がある。事前にどのような通貨ペアで取引できるか確認しておくと安心だ。
次に、「売り」と「買い」のいずれかを選択する。「売り」を選んだ場合は、売り注文を繰り返す仕組みとなる。相場動向に合わせて選ぶようにしよう。
なお、FX会社によっては「売り」と「買い」を同時に発注できる場合もある。
ループイフダンでは、「B50」やB「S10」といった形で注文を出す。BとSはそれぞれ「Buy」と「Sell」を示しており、「買い」と「売り」を表すものである。
その後ろにつく「50」や「10」は値幅を示すもので、「50」の場合は「50銭の値幅で決済する」ということを指す。ツール上には選択できる値幅が示されているため、誤りのないように選択しよう。
次に、注文する数量と最大ポジションを設定する。最低取引単位はFX会社によって異なるため、事前に1ロットの数量を確認しておこう。
また、最大ポジション数とは、「どれくらい取引を繰り返すか」という設定である。注文可能額に応じたポジション数が表示されているため、その範囲内で設定しよう。この設定により、「無限に取引を繰り返す」という状況を止めることができる。
最後に、損切りの有無を設定する。損切りの有無は、相場が予想と反する方向に進んだときに取引の内容が変わる。
損切りありを選択したときは、最大ポジション数を超えた場合に損切りをして新たにポジションを保有する。一方、損切りなしのときは、最大ポジション数まで達しても損切りを行わず、そのまま保有し続ける仕組みだ。
今後の相場動向の見通しを考えたうえで、どちらがいいか考えてみよう。
ループイフダンの効果的な運用方法
効果的にループイフダンを活用するためには、次のようなポイントに気を付けたい。
- 定期的に設定を見直す
- リスク管理を徹底する
- 失敗の原因を振り返る
それぞれくわしく解説していこう。
定期的に設定を見直す
ループイフダンで設定したルールは、定期的に見直すことを心がけたい。市場環境によってどのようなルールがよいかが変わるためだ。
「ルールを設定したら後は放置する」という姿勢ではなく、市場の変化をキャッチしながら、「今のルールで利益を狙えるか」ということを常に考えるようにしよう。
リスク管理を徹底する
ループイフダンでは自動的に売買を繰り返してくれるが、「必ず利益を狙える」というわけではない。予想と逆方向に相場が進めば、当然損失を負うことも想定される。
よりリスクを低減するためには、取引に充てる金額や損切りのラインを明確に決めておき、それらを守りながら取引を行うようにしよう。
失敗の原因を振り返る
ループイフダンで損失を負ったら、「なぜ損失が出たのか」という原因を必ず振り返るようにしたい。たとえば、「設定した値幅が小さすぎた」という原因が明確になれば、次のトレードに反省点を活かすことができる。
自動売買だからといって取引を任せきりにするのではなく、きちんと失敗の原因を自分で突き止めることが重要だ。
ループイフダンで利益の積み上げを狙おう
ループイフダンは、自動売買によって効率的に利益を上げる注文方法である。
取引の手間がかからず、専門的な知識も不要であるため、初心者でも取り組みやすいといえる。
ただし、より効果的に運用するためには、定期的に設定内容を見直し、リスク管理を徹底することが重要だ。
ぜひこの機会にループイフダンを始めてみてはいかがだろうか。