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FXの手数料はいつ、どのくらいかかる?FXの手数料体系を徹底解説

この記事で解決できるお悩み
  • FX取引にかかる手数料の種類が知りたい
  • FXの取引手数料が無料の理由が知りたい
  • 取引手数料とスプレッドの違いを理解したい

FXの取引を行う場合にはどういった種類の手数料が発生するのだろうか。

また、FXの取引手数料を無料としているFX業者が多いのはどういった理由が背景にあるのだろうか。

本記事では、FX取引にかかる手数料の基本的な種類や内容、取引手数料が無料の業者が多い理由を解説していく。

また、取引手数料とスプレッドの違い、口座の維持にかかるコストについても紹介するので、ぜひ本記事を参考にFXのスプレッド比較などのFXの手数料を比較することの必要性、FXのコスト構造への理解を深め、FX取引で手数料負けをしないようにしよう。

目次

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FXの手数料とは?基本的な種類と内容

FXにかかる手数料とは? わたしのIFAコラム

FXにおける手数料として主に以下の3種類が挙げられる。

FXにおける手数料
  • 取引手数料
  • スプレッド
  • スワップポイント

それぞれの手数料の内容について簡単に解説していく。

取引手数料

取引手数料とは、FXにおいて通貨を売買する際に発生する手数料のことを指す。しかし、ほとんどの国内FX業者は取引手数料が無料となっている。

スプレッド

スプレッドとは、通貨の売値と買値の差額のことを指す。

同じタイミングでFX取引をする場合でも売値と買値は異なる価格になっており、その差がスプレッドと呼ばれているのだ。

例えば、米ドル/円の取引を行う際に売値が「150.500円」で買値が「150.505円」の場合は差額が0.005円となっており、スプレッドは0.5銭(0.005円)である。

各業者でスプレッドが設定されており、スプレッドが狭い業者を選ぶことがコストを抑えるポイントとなる。

なお、国内FX業者の多くは「原則固定スプレッド」を採用している。基本的にスプレッドが固定されているものの、急激な相場変動要因があったときだけスプレッドが変動する仕組みだ。

スワップポイント

スワップポイントとは、取引を行う通貨の間に生じる「金利の差」のことを指す。

金利の差分を受け渡す仕組みとなっており、受け取る場合もあればコストとして支払う場合もある。

例えば「豪ドル/日本円」の通貨ペアを売買する場合を考えてみよう。

豪ドルは日本円よりも金利が高くなっており、「豪ドル/日本円」を買った場合はスワップポイントが受け取れる。

一方で「豪ドル/日本円」を売った場合はスワップポイントを支払うこととなる。

また、上記とは反対に金利が低い通貨で高金利の通貨を買う場合はスワップポイントを支払い、売る場合は受け取るという仕組みになる。

取引手数料やスプレッドとは違い、スワップポイントはポジションを保有している間に支払い続ける(または受け取り続ける)ことになる点に注意が必要だ。

なお、スワップポイントは各国の金利をもとに各FX業者が通貨ペアごとに定めている。

コストとして支払うことになるケースがある反面、中長期的にスワップポイントを受け取れる場合もあるため上手く活用すると良いだろう。

FXの取引手数料が無料の理由

FXの取引手数料無料の仕組み わたしのIFAコラム

先ほど国内のFX業者のほとんどが取引手数料を無料に設定していると解説したが、なぜ取引手数料がかからないのだろうか。

無料の理由として主に以下の3点が挙げられる。

  • スプレッドによる収益確保
  • 顧客獲得競争
  • 顧客との長期的な関係構築

それぞれの理由について解説していく。

スプレッドによる収益確保

取引手数料を無料としている業者は、売買時にかかるスプレッドを実質的な手数料として徴収している。

スプレッドで収益を確保して事業を運営しているため、取引手数料を無料にしても問題ない構造となっているのだ。

利用者側の目線で考えると、取引手数料が無料であってもスプレッドによって手数料が徴収されていることを頭に入れておかなければならない。

買値と売値の価格差という仕組みで手数料が引かれていると感じにくい仕組みとなっているため、取引する業者を選ぶ際には必ずスプレッドをチェックしておこう。

顧客獲得競争

取引手数料が無料となっている背景には、業者間での顧客獲得競争も挙げられる。

自社でFX取引を行う顧客を増やすために各社が取引手数料を無料化しているのだ。

特定の業者が取引手数料を無料としている場合、その業者を利用する顧客が集まる。取引手数料を徴収している業者に顧客は集まらず、顧客獲得競争に敗れてしまう。

こうした各社の競争の結果、取引手数料が無料の業者が多くなっている。

顧客との長期的な関係構築

顧客が取引しやすい環境を作り、長期的に関係を構築するために取引手数料を無料としているという見方もある。

長期にわたって取引してくれる顧客を増やし、結果的に収益を増やすというビジネスモデルだ。

前述の通り、スプレッドという実質的な手数料によって業者は収益を確保できる仕組みとなっている。

そしてスプレッドは取引の度に発生するコストであるため、取引が増えると収益も大きくなっていく。

取引手数料を無料化することで顧客が利用しやすい環境を作り、長期的に取引をしてもらうことで収益を上げるという仕組みとなっているのだ。

他社よりも低い水準の手数料を設定して顧客を集め、長期的に取引をしてくれる顧客を増やして収益を高めることが手数料無料化の目的と言えるだろう。

FXにおける取引手数料とスプレッドの違い

取引手数料が無料の代わりにスプレッドを徴収していると解説したが、取引手数料とスプレッドは何が違うのだろうか。

ここでは、スプレッドについてより詳しく解説した上で取引手数料との違いを紹介していく。

スプレッドとは

FXだけでなく、外国為替取引を行う際には買値と売値は異なる価格が設定されている。

為替取引を仲介する業者が実質的に手数料として収益を得るために、買値と売値に差額を設けているのだ。

一般的には通常の外国為替取引に比べてFXはスプレッドが狭いと言われている。

スプレッドの単位は「銭」と「pips」の2種類が存在する。通貨ペアのうち一方が日本円であれば「銭」が用いられ、日本円以外の通貨ペアの場合は「pips」が用いられる。

「1円=100銭」であるため1銭は0.01円となっており、1pipsについては通貨ペアによって単位が異なっている。

スプレッドは業者が設定するコストであるため、業者ごとに差が生じている点を頭に入れておこう。

当然スプレッドが狭い業者の方が取引においては有利であるため、各業者のスプレッドを比較してなるべく低コストで取引できる業者を選定することが重要だ。

取引手数料とスプレッドの違い

取引手数料とスプレッドはいずれも通貨の売買の際に生じるコストだが、以下の2点で異なっている。

  • 別途支払いが必要となるかどうか
  • コストが変動するかどうか

取引手数料は通貨の売買を行う際に徴収されるコストであり、通貨の売買とは別で手数料を支払う必要がある。

一方でスプレッドはすでに取引価格に反映されているため、別途手数料を支払う必要がない。業者に対して手数料を支払う仕組みが異なっている。

また、取引手数料は基本的に業者が定めた額で固定されるが、スプレッドは状況に応じて変動する場合があるという点も相違点だ。

相場環境によってスプレッドが拡大し、取引コストが高くなる場合がある。

通貨によってもスプレッドは異なっており、業者側が調達することが難しい通貨の場合はスプレッドが広く設定される。

基本的に固定された手数料が引かれる取引手数料に対し、状況や通貨によって異なる手数料額となるスプレッドという違いがあるのだ。

スプレッドの変動要因

多くのFX業者はスプレッドを原則として固定しているが、以下のような要因によって変動する場合もある。

  • 市場の急変
  • 流動性の低下
  • 重要な経済指標の公表

経済的・政治的に大きなニュースが発表されると、為替市場が急激に変動する場合がある。

市場が乱高下してスプレッドを固定することが困難になり、拡大するケースが多い。

最近では新型コロナウイルスの世界的流行などの際に為替市場が急変し、スプレッドが拡大しやすい状況となった。

また、市場における流動性が低下したタイミングでもスプレッドは変動しやすい。

流動性とは市場における売買相手の見つけやすさのことを指し、流動性が低下しているというのは市場参加者が少なく売買相手が見つかりにくい状況のことだ。

日本時間における早朝の時間帯やクリスマス時期など、流動性が低下するときにスプレッドが拡大するケースが多い点に注意しておこう。

そして、重要な経済指標が公表される前後は為替レートが変動しやすく、スプレッドにも影響が生じる。

世界的な注目度が高い「米国雇用統計」や「FOMC政策金利」といった経済指標の公表前後は注意が必要だ。

上記の要因で取引コストが大きく変動する可能性があるため、FX取引を行う際には十分に注意しておこう。

FX口座の維持費とその他のコスト

ここまでFX取引にかかる手数料を紹介してきたが、それ以外にも以下のようなコストが発生する。

  • 入出金手数料
  • 口座維持費
  • ロスカット手数料

それぞれの手数料について解説していく。

入出金手数料

FX取引を行う口座に入金したり、FX口座から銀行口座に出金したりする際にかかる手数料である。

ほとんどのFX業者で入出金手数料は無料となっている。

ただし、入金手数料については方法によって手数料が発生する場合があるため注意が必要だ。

インターネットバンキングで入金する場合は手数料無料のケースが多いものの、通常の振り込みだと手数料を顧客側で負担しなければならない。

一度の手数料はそこまで大きな金額にはなりにくいが、繰り返し入金していると負担が大きくなる可能性があるため注意しておこう。

口座維持費

FX口座を開設し、その口座を維持・管理していくための手数料である。口座維持費が発生するFX業者はほとんど存在しない。

また、口座開設時も基本的には手数料がかからず、無料でFX口座を開設できる。

運転免許証・マイナンバーなどの必要書類のみを準備し、口座開設手続きを進めると良いだろう。

ロスカット手数料

一定の証拠金維持率を下回り、ポジションが強制的に決済される「ロスカット」の際にかかる手数料である。

こちらもほとんどのFX業者が手数料無料としており、費用が発生するケースは少ない。

ロスカットは一定の評価損が発生したときに強制的に決済が行われ、損失が大きくなることを防ぐための仕組みである。

預けた保証金以上の損失を防ぐことが目的となっている。相場が急激に変動したときにはロスカットが間に合わず、保証金以上の損失が生じる場合もあるが、大きな損失を防ぐために重要な仕組みだ。

このロスカットも基本的には手数料が発生しないため、安心してFX取引を行うと良いだろう。

手数料を把握した上でFX取引を実践しよう

まとめ わたしのIFAコラム

FX取引にかかる主な手数料には取引手数料、スプレッド、スワップポイントがある。ほとんどの業者は取引手数料を無料とし、スプレッドで収益を得ている。

取引する業者を選ぶ際には実質的なコストとしてスプレッドを確認しておくと良いだろう。

また、スプレッドは変動する場合があり、市場が急激に変動しているときや流動性が低下している局面でスプレッドが拡大するケースが多い。

FX取引に慣れない初心者は、市場の急変時や流動性の低下局面、重要な経済指標の公表前後をなるべく避けることを推奨する。

そして、取引以外のコストとして入出金手数料や口座維持費、ロスカット手数料がかかる場合もある。

しかしほとんどの業者では無料となっており、基本的にはスプレッドが負担する主なコストだ。

手数料の仕組みを正しく理解し、コストを抑えてFX取引を始めよう。

FXの手数料に関するQ&A

FX取引における手数料負けとはどういうことですか?

手数料負けとは、取引にかかるコストが売買で得られた利益よりも大きくなる状態のことを指す。

FX取引においては実質的なコストがスプレッドであるため、買値と売値の差額の方が利益より大きくなると手数料負けとなる。

FX取引におけるスプレッドは誰が決めるのですか?

スプレッドは各FX業者が設定しており、業者によって差がある。

また、通貨によっても違いがあり、調達が難しい通貨の場合はスプレッドが広くなりやすい。

FX口座に維持費がかかるのはどんな時ですか?

口座維持費を設定している業者を選んだ場合、取引をしていなくても口座を保有しているだけで手数料が発生してしまう。

しかしほとんどのFX業者が口座維持費を設定していないため、維持費がかかることは基本的にないと言えるだろう。

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