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FXの手数料はどのくらい?スプレッドやスワップポイントを7社比較

この記事で解決できるお悩み
  • FXの手数料がわからない
  • スプレッドの違いを知りたい
  • FXの税金制度を正しく理解したい

FX取引では、「手数料無料」という言葉をよく目にする。

しかし実際には、スプレッドやスワップポイント、さらにはスキャルピングを行う上での取引ルール、そして忘れがちな税金制度など、あらゆる要素が取引コストに影響する。

本記事では、「FX手数料とは」何かという基本から、スプレッドやスワップポイントの構造、具体的な業者とそれぞれの特徴も詳しく解説する。

網羅的かつ丁寧に説明していくので、ぜひ最後までお読みいただき、FX取引のコスト構造と税金制度を自分のものにしてほしい。

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FXの手数料とスプレッドとは?

FXにかかる手数料とは? わたしのIFAコラム

FX取引を始めるうえで見逃せないのが、いわゆる手数料に関する仕組みだ。ここでは、FXの手数料・スプレッドの基本を整理する。

FX手数料とは何か

FX手数料は、注文約定ごとに発生する取引手数料を指す言葉である。

しかし、国内の主要FX会社の多くは「取引手数料無料」「売買手数料はゼロ」と表記しているため、初心者には「手数料がかからない」イメージが強いだろう。

だが、実際にはほとんどの会社が、手数料をスプレッドという形で間接的に徴収している。

買値と売値の差分を事実上の手数料として設定しているので、表面的には「無料」でも、取引のたびにコストが発生しているわけだ。

これが「fx取引手数料」や「fx売買手数料」に相当するコストである。

スプレッドとは実質的な取引コスト

スプレッドとは、通貨ペアの買値(Ask)と売値(Bid)の差額であり、投資家がFX取引を行う際の実質的な手数料に該当する。

たとえばUSD/JPYが買値160.000円、売値159.998円であれば、その差は0.002円=0.2銭である。1万通貨を取引すると、1回の売買で20円相当がコストとなる。

また、スプレッドは時間帯や相場状況(例えば経済指標の発表前後、早朝、年末年始)などによって拡大・縮小することがある。

取引回数の多いデイトレーダーやスキャルパーにとっては、スプレッドの差が最終的な利益を大きく左右する要素となる。

反対に、長期トレードであればスプレッドが多少広くても大きな影響は受けにくいが、代わりにスワップポイントの有利・不利が重要になる。

スワップポイントの影響

もうひとつ、FXのコストを語るうえで欠かせないのがスワップポイントである。これは、通貨ペアを保有していることで生じる金利差調整額を指す。

金利の高い通貨を買い、金利の低い通貨を売るポジションを持つとスワップポイントを受け取れる可能性があるが、逆の場合は支払うことになる。

たとえばUSD/JPYを買いポジションで保有し続けると、高めのスワップポイントが毎日付与される。一方で売りポジションだとスワップの支払いが必要になる。

高金利通貨(メキシコペソ、南アフリカランドなど)の場合、スワップポイントが高い一方、相場変動リスクも大きい。

このように、どのような通貨ペアをどのくらいの期間保有するかによって、FXの「手数料負担」はスプレッドだけではなく、スワップポイントの受取り・支払いも含めて考える必要がある。

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FXの手数料を抑えたいなら

FXの取引手数料無料の仕組み わたしのIFAコラム

ここでは具体的に、FXの手数料をできるだけ抑えたい場合にどんな視点が必要かを解説する。トレードスタイルごとに何を重視すべきかを整理していく。

短期トレード向けの考え方

1日に何度も取引を行うデイトレーダーや、秒単位の売買を繰り返すスキャルパーは、スプレッドが狭い会社を選ぶことが肝心である。

1回のトレードで得られる利益幅が数pips(数銭)であることも多いため、スプレッドが0.2銭か0.3銭かの違いで、最終的な月間収益に大きな差が出る。

また、約定スピードやスリッページ(発注価格と約定価格のズレ)も、スキャルピングには無視できない要素である。

スプレッドが表示上は狭くても、サーバーが不安定だったり約定拒否が多かったりすると、実質コストが上昇しうる。

よって、スプレッドの数値だけでなく、約定力やシステムの安定性も要確認だ。

長期トレード向けの考え方

逆に、数日以上〜数か月間ポジションを保有するスイングトレードや長期トレードでは、1回の取引コストとしてのスプレッドの影響は小さくなる。

そのかわり、スワップポイントの受取り・支払いが収益に直結する。

また、相場変動リスクに対するロスカットルールや証拠金維持率など、長期的にポジションを保持する際の安全面にも留意すべきである。

スプレッドは多少広くても、長期保有で毎日スワップポイントを積み上げるトレードスタイルをとるのであれば、そこまで大きなデメリットにはならない場合もある。

取引ツールやサポート面もチェック

「FX手数料を比較したらどこも似たようなスプレッドだった」という場合は、取引ツールの使いやすさやサポート対応、経済指標やニュース配信など、付随サービスで差別化しているFX会社も多い。

短期売買派であれば、ワンクリック注文やスピード注文がやりやすいツール、テクニカル分析が充実したチャート機能などが便利だ。

さらに、電話やチャットサポートが夜間も対応しているかどうかは、トラブル時に安心して取引を続けるために重要だ。

会社の信頼性や歴史も判断材料のひとつであり、過去にシステム障害が頻発していないか、金融庁の登録業者かどうかなども必ず確認しておきたい。

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大手FX会社の手数料(スプレッド・スワップポイント)を比較

ここでは実際に「FX手数料が安い」といわれる会社の具体例や、スプレッド、スワップポイントの比較を大きく取り上げたい。

主要な国内FX会社の取引手数料

まず、取引手数料については、国内の主要FX会社(DMM FX、GMOクリック証券、SBI FXトレード、みんなのFX、マネーパートナーズ、GMO外貨、ヒロセ通商など)はどこも「無料」としている。
一見すると「どこを選んでも手数料は同じ」に見えるが、実質的にはスプレッドにコストが含まれている。そのため、実質コストを比較したいときは次の「スプレッド」が決め手になる。

主要な国内FX会社のスプレッド比較

スクロールできます
FX会社USD/JPYEUR/JPYGBP/JPY
DMM FX0.2銭0.4銭0.9銭
GMO クリック証券0.2銭0.4銭0.9銭
SBI FXトレード0.18銭(基準値)0.38銭(基準値)0.88銭(基準値)
みんなのFX0.2銭0.4銭0.9銭
マネーパートナーズ0.2銭0.4銭0.7銭
GMO外貨0.2銭0.4銭0.9銭
ヒロセ通商(LION FX)0.2銭0.4銭0.9銭
※各社のコアタイムのスプレッドを参照 
SBI FXトレードは1〜1,000,000通貨の場合
※マネーパートナーズは2024年6月10日~2024年7月5日の実績(USD/JPYは8:00-28:00、その他9:00~17:00)でパートナーズFXの数値
※2024年7月12日調べ

FXでは買値(Ask)と売値(Bit)の価格にズレがある。この差額がスプレッドだ。

FXで取引にかかる費用はスプレッドで判断する。お得に取引するにはこのスプレッドは狭い方が望ましい。

例えば、USD/JPYで買値160.00、売値159.00と表記されていた場合、スプレッドは1.00円となる。

100万円分のドルを値動きなしで同時に売買したと仮定すると160万円で買って159万円で売ることになるため1万円も損してしまう。

しかし、買値160.00、売値159.90円とスプレッドが狭い場合は160万円で買って159万9千円で売ることになるため1,000円の損ですむ。

ポイント
  • スプレッドとは通貨ペアの買値と売値の差のこと
  • FXではスプレッドが実質的な取引コスト
  • スプレッドは狭い方がトレーダーにとって有利

主要な国内FX会社のスワップポイント比較

スクロールできます
FX会社USD/JPYEUR/JPYGBP/JPY
DMM FX買240 売-243買217 売-220買301 売-304
GMO クリック証券買240 売-240買232 売-232買311 売-311
SBI FXトレード買239 売-247買217 売-277買306 売-316
みんなのFX買230 売-240買232 売-232買290 売-300
マネーパートナーズ買76 売-534買150 売-477買171 売-509
GMO外貨買238 売-241買227 売-230買309 売-312
ヒロセ通商(LION FX)買210 売-240買170 売-240買230 売-330
※2024年7月9日のデータ
※各社10,000通貨ごとのスワップポイント
※ヒロセ通商は1,000通貨単位で公式サイトでは表示されているため10倍で10,000通貨にそろえた数字 
※付与日数は全て1日

FXでは金利の高い通貨を買って、低い通貨を売るとスワップポイントが受け取れる。

逆に金利の高い通貨を売って金利の低い通貨を買うとスワップポイントを支払うことになる。

FX各社の公式サイトにいくと過去のスワップポイントがどのように設定されたかを確認できる。

USD/JPY

買240 売-243

例えばこのように書かれていたら10,000通貨の買いポジションごとに240円を受け取れる。

逆に売りポジションを10,000通貨分持っていたら243円を支払うことになるという意味だ。

高金利通貨を買い、低金利の通貨を売ることで日々スワップポイントを受け取れるのはFXの魅力の一つだ。

各社のスワップポイントをまとめた表から、同じ通貨ペアでも数字が微妙に違うのが確認できるのではないだろうか。スワップポイントはFX業者によって設定が異なる。

スワップポイントを有利に受け取る(または支払う)には、各社が過去にどのようにスワップポイントを設定してきたかを確認すれば良い。

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スプレッドから求めるFX取引の実質的なコスト

ここでは、スプレッドが変動する要因や注意点をもう一度整理する。

スプレッドが変動するタイミング

FX会社は「原則固定スプレッド」を掲げていても、以下のような場面ではスプレッドが拡大する可能性が高い。

  1. 経済指標発表前後
    • 米国雇用統計や金利発表など重要指標の際には、相場が急激に変動するリスクがあるため、スプレッドが大きくなる。
  2. 取引参加者が少ない時間帯
    • 早朝や年末年始、クリスマス時期は海外勢が休暇に入り、流動性が下がりやすい。結果的にスプレッドが広がる。
  3. 緊急ニュースや要人発言
    • 災害やテロ、中央銀行総裁のサプライズ発言など、予期せぬ材料による急変時は、一時的にスプレッドが拡大しやすい。

特にスキャルピングのように非常に短い時間で取引を完結させる手法では、スプレッドの突発的な拡大リスクが大きな痛手となる。

指標発表前後にはトレードを控えるなど、自衛策をとることが重要だ。

取引回数が多いほどスプレッドの影響は大きい

スキャルピングやデイトレードでは1日の取引回数が多くなりやすいため、スプレッドの差がトータルコストの差につながる。

取引ごとのコストはわずかでも、月間で合計すれば無視できないレベルの金額になる場合がある。

逆に、スイングトレードや長期保有であれば、1回あたりのスプレッドコストの影響は少なくなる。

1か月に数回程度の売買にとどまるなら、スプレッドが0.2銭か0.3銭かの違いはそれほど大きくはない。

自分のトレード頻度とスタイルに応じてスプレッド重視度合いを変えるとよい。

スリッページと約定力にも注目

紙の上ではスプレッドが0.2銭でも、実際の注文画面で約定するときに0.3銭や0.4銭に滑る(スリッページが起こる)ようでは、結果的に意味がない。

特に指標発表時や相場急変時にスリッページが大きいと、予定したところでエントリー・決済できず、利益を逃したり損失が拡大したりする可能性がある。

約定力とは、投資家が意図した価格(またはごく近い価格)で注文が通る力を指す。高い約定力を誇るFX会社は、公表スプレッドどおりのコストで取引できる確率が高い。

これはFX会社のサーバー性能やシステムの安定度、カバー先との提携状況などに影響を受けるため、過去のユーザー評判や口コミなどを参照して判断する必要がある。

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スプレッドで選ぶおすすめのFX会社3選

ここでは具体的なFX会社名を挙げ、それぞれの特徴・メリットをまとめる。

あわせてスプレッドやスワップの面だけでなく、スキャルピングへの対応状況やツールの使いやすさなどもチェックしてみよう。

DMM FX

スクロールできます
 USD/JPYEUR/JPYGBP/JPYAUD/JPYNZD/JPYCHF/JPYZAR/JPY
スプレッド0.2銭0.4銭0.9銭0.5銭0.7銭0.8銭1.0銭
スワップポイント買240
売-243
買217
売-220
買301
売-304
買148
売-151
買154
売-157
買82
売-85
買190
売-220
取引手数料無料
※2024年7/12日調べ
※スワップポイントは7/9日の数字
※10,000通貨単位 ZAR/JPYは公式サイトでは10,000通貨単位だが他社と揃えるため10倍

DMM FXはスプレッドの狭さ、スワップポイント共に優れているFX会社だ。2年連続でFX取引高世界一という実績もある。

初心者から上級者まで幅広く利用できるFX会社の一つと言っても良いだろう。

DMM FXに関して注意点をあえて挙げるとすれば、最低取引単位が10,000通貨である点だ。

10,000通貨単位の取引はFXの世界では標準的だが、初心者にとっては少し大きく感じるかもしれない。

例えば1ドル160円の場合、最低でも日本円で160万円分のポジションを動かすことになるためだ。

そのため、10,000通貨単位の取引でもポジションの大きさがさほど気にならないという方におすすめだ。

GMOクリック証券

スクロールできます
 USD/JPYEUR/JPYGBP/JPYAUD/JPYNZD/JPYCHF/JPYZAR/JPY
スプレッド0.2銭0.4銭0.9銭0.5銭0.7銭0.8銭0.9銭
スワップポイント買240
売-240
買232
売-232
買311
売-311
買167
売-167
買150
売-150
買77
売-77
買200
売-200
取引手数料無料
※2024年7/12日調べ
※スワップポイントは7/9日の数字 ZAR/JPYは10万通貨単位

GMOクリック証券は東証プライム上場のGMOインターネットグループ株式会社のグループ企業だ。

FX以外にも株式やCFDの分野でも聞いたことがある人も多いのではないだろうか。

スプレッドは同業他社と比較してもかなり狭い水準と言って良いだろう。一方、スワップポイントは他社と比べてもかなり高い。

また、GMOクリック証券の最低取引単位が1,000通貨だ。そのため、少額からでも比較的、始めやすいと言えるだろう。

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SBI FXトレード

スクロールできます
 USD/JPYEUR/JPYGBP/JPYAUD/JPYNZD/JPYCHF/JPYZAR/JPY
スプレッド0.18銭0.38銭0.88銭0.48銭0.68銭0.78銭0.78銭
スワップポイント買239
売-247
買217
売-227
買306
売-316
買136
売-146
買142
売-152
買67
売-77
買170
売-200
取引手数料無料
※期間:2024年6月3日(月)7時00分~2024年6月29日(土)5時30分 スプレッド
※2024年7/12日調べ ※スワップポイントは7/9日の数字 ZAR/JPYは10万通貨単位

SBI FXトレードは、SBIグループの中でも特にFXに力を入れている会社だ。スプレッドを確認してみると同業他社と比べても狭いことが確認できる。

スワップポイントに関しても通貨ペアによるが、高めの数字となっている。また、SBI FXトレードは取引通貨ペアを34種類も用意している。この選択肢の多さも魅力だ。

多くのFX会社が1,000通貨、10,000通貨を最低取引単位だが、SBI FXトレードでは1通貨単位からでも取引できる。

少額から取引できポジションサイズに関しても細かく調整しやすいのも強みと言えるだろう。

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FXで業者を選んだり取引をしたりする際は手数料の存在も意識しよう!

まとめ わたしのIFAコラム

本記事では、FX取引に発生する手数料について解説した。FXの手数料は「取引手数料」「スプレッド」「スワップポイント」の3つがカギとなる。

特に、「手数料無料」としていてもスプレッドが実質的なコストであることを忘れてはならない。

短期売買(デイトレ・スキャルピング)派はスプレッドの狭さや約定力、長期保有派はスワップポイントの高さや安全性・信頼性などを重視してFX会社を選ぶべきである。

税金制度も理解し、申告分離課税20.315%や損失繰越などを活用することで、最終的な手元利益を最大化できる。

まずは自分のトレードスタイルを明確にし、上記の視点で手数料やスプレッドなどを検討しながら、自分にとって最適な業者を選んでFX取引を始めてみよう。

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FXの手数料に関するよくある質問(FAQ)

FX手数料が無料なのになぜコストがかかるのか?

国内FX会社では「取引手数料無料」とうたっているものの、買値と売値の差であるスプレッドが実質的な手数料として課されているためである。

スプレッドが狭いほど、短期売買におけるコスト負担は小さくなる。

スキャルピングを禁止している会社は多いのか?

一部FX会社の約款で「過度な高頻度取引の禁止」と明記されている場合がある。

明確に「スキャルピング禁止」と謳う会社は多くはないが、極端な秒スキャや大口注文を連続して行うと、システム保護などの理由で口座凍結リスクがあることは覚えておきたい。

FXの税金はどうなるのか?

国内FX取引で得た利益は、申告分離課税で一律20.315%(所得税・住民税・復興特別所得税)となる。

損失が出た年は最大3年間損失を繰り越せるため、適切に申告すれば翌年以降の利益と相殺し、税負担を軽減できる。

長期運用と短期運用のどちらがおすすめか?

どちらが優れているかは一概に言えない。短期運用は細かな値動きを捉え、大きな利回りを狙える一方、スプレッドコストがかさみやすい。

長期運用は取引回数が少ないためスプレッドの影響は小さいが、相場変動リスクやスワップポイントの利点・欠点を考慮する必要がある。

海外FXの高レバレッジには魅力があるが、選ぶべきか?

海外FX業者ではレバレッジ1000倍などを謳うところもあるが、税制が総合課税扱いになり高率の課税がかかることが多い。

また金融庁に未登録の業者が多く、安全面や出金リスクも無視できない。初心者はまず国内FX会社で慣れるのが無難である。

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