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FXの手数料は無料?スプレッド比較と安い会社の選び方

この記事で解決できるお悩み
  • FX取引にかかる本当の手数料の種類や仕組みが知りたい
  • 取引手数料無料のカラクリとスプレッドとの違いがわからない
  • 手数料(スプレッド)が安いFX会社の比較・選び方が知りたい

FX会社を選ぶときに、多くの人が重視するのが取引にかかる手数料についてである。

国内のFX業者では、取引手数料を無料としているところが多いものの、「本当に無料でトレードできるのか?」「無料で取引できる背景は何なのか?」と疑問や不安を感じている人もいるかもしれない。

また、FXの手数料体系は株式投資などとは異なり、少し複雑に感じる部分もあるだろう。

本記事では、FX取引にかかる手数料の基本的な種類や内容、「取引手数料無料」の理由、そして実質的なコストである「スプレッド」との違いを徹底解説する。

さらに、手数料(スプレッド)を比較し、お得なFX会社を見つけるための具体的な選び方、取引時の注意点まで網羅的に紹介する。

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目次

FXの手数料とは?基本的な種類と内容を解説

FXにかかる手数料とは? わたしのIFAコラム

FX取引を行う上で、コスト構造を理解することは極めて重要である。どのような費用が発生するのかを知らなければ、想定外のコストに利益が削られたり、「手数料負け」に陥ったりする可能性があるからだ。

ここでは、FX取引に関連する主な手数料やコストについて、その基本的な種類と内容を解説する。

取引手数料とは?本当に無料なのか?

取引手数料とは、FXにおいて通貨を売買する際に発生する手数料のことを指す。

株式投資の経験がある人ならば、売買ごとに取引手数料が発生することは馴染み深いであろう。

しかし、FXの世界、特に国内FX業者においては、この取引手数料が無料であることが一般的である。

国内主要FX会社の取引手数料

FX会社取引手数料の有無
DMM FX無料
GMOクリック証券無料
SBI FXトレード無料
みんなのFX無料
マネーパートナーズ無料
GMO外貨無料
ヒロセ通商(LION FX)無料
※2025年4月時点の調査

実際に国内FX会社の公式サイトを確認すれば、「取引手数料無料」または「0円」と明記されていることがほとんどである。

これは、後述する「スプレッド」でFX業者が収益を確保していることや、業者間の顧客獲得競争が激しいことなどが理由として挙げられる。

しかし、注意しなければならないのは、「取引手数料無料」だからといって、FX取引に全くコストがかからないわけではない、という点である。

FXの実質的な取引コストは、次に説明する「スプレッド」に集約されていることが多いのである。

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FXのスプレッドとは?実質的な取引コスト

FXの取引手数料無料の仕組み わたしのIFAコラム

次に、実質的なコストであるスプレッドについて解説する。

スプレッドとは

スプレッドとは、通貨の売値(Bid)と買値(Ask)の差額のことを指す。スプレッドはFX業者が独自に設定しており、業者間や通貨ペアによって差がある。

取引コストを最小限に抑えるためには、主要な通貨ペアのスプレッドを複数のFX会社で比較検討することが極めて重要である。

例えば、米ドル/円の取引を行う際に、買値(Ask)が「150.505円」で売値(Bid)が「150.500円」の場合、その差額は0.005円となる。

この0.005円がスプレッドであり、FXの世界では通常「0.5銭」と表現される。

トレーダーが新規でポジションを持ち、すぐに決済した場合、このスプレッド分の損失が最初から発生することになる。

つまり、FXにおいては、このスプレッドが実質的な取引コストとなるのである。したがって、お得に取引するためには、このスプレッドが狭い(小さい)FX会社を選ぶことが重要となる。

主要FX会社のスプレッド比較

以下では、いくつかの主要FX会社の代表的な通貨ペアのスプレッド(原則固定、通常時)を比較する。

スプレッド(原則固定、通常時)

スクロールできます
USD/JPYEUR/JPYGBP/JPY
0.2銭0.4銭0.9銭
0.2銭0.4銭0.9銭
0.18銭*0.38銭*0.88銭*
0.2銭0.4銭0.9銭
0.2銭**0.4銭**0.7銭**
0.2銭0.4銭0.9銭
0.2銭0.4銭0.9銭
*SBI FXトレードは1~1,000,000通貨の場合の基準値
 **マネーパートナーズはパートナーズFXの2024年6月10日~7月5日の実績値(時間帯限定あり)
※上記は各社のコアタイムにおける原則固定スプレッド(例外あり)。最新の情報、適用条件、対象時間帯は各社公式サイトで確認が必要

この表を見ると、主要通貨ペアである米ドル/円(USD/JPY)などでは、多くの会社が非常に狭いスプレッド競争を繰り広げていることがわかる。

一方で、ポンド/円(GBP/JPY)や、あるいはマイナー通貨ペアになると、業者間のスプレッド差がより顕著になる傾向がある。

自分が主に取引したい通貨ペアを決めた上で、その通貨ペアのスプレッドがより狭い業者を選ぶのが基本戦略となる。

ただし、「原則固定」であっても適用される時間帯や例外条件があるため、注意書きや公式サイトの情報をしっかりと確認することが重要である。

特に、早朝や深夜、経済指標発表時など、自分が取引する可能性のある時間帯のスプレッドがどうなるのかも確認しておくと良いだろう。

【例】スプレッドによるコストはどのくらいか

仮にUSD/JPYで買値160.00円、売値159.00円(スプレッド1.00円)の場合、100万円分のドルを値動きなしで売買すると、160万円で買い、159万円で売ることになり、1万円のコスト(損失)が発生する。

一方、買値160.00円、売値159.99円(スプレッド0.01円=1銭)であれば、160万円で買い、159万9千円で売るため、コストは1,000円で済む。

このように、スプレッドの差は取引コストに直接影響を与える。

特に、取引回数が多くなる短期トレーダーにとっては、スプレッドの狭さが損益を大きく左右する要因となる。

なお、国内FX業者の多くは「原則固定スプレッド」を採用している。

これは、通常時はスプレッドが一定の幅に固定されているが、市場の急激な変動時や流動性が低い時間帯など、特定の条件下ではスプレッドが拡大(変動)する可能性がある仕組みである。

この点については後ほど詳しく解説する。

スプレッドは「原則固定」|変動する要因とタイミングとは

FX取引における実質的なコストであるスプレッドは、多くの国内FX業者で「原則固定」として提示されている。

しかし、これはあくまで平常時の話であり、常に一定の幅が保証されているわけではない。

特定の状況下では、この「原則固定」のスプレッドも一時的に拡大(変動)する可能性があることを理解しておく必要がある。

では、どのような時にスプレッドは変動しやすいのだろうか。主な要因は以下の通りである。

市場の急変時

経済的、政治的に大きなニュースが発生すると、為替レートが短時間で大きく変動(乱高下)することがある。

  • 金融危機
  • 地政学的リスクの高まり
  • 予期せぬ金融政策の変更 など

このような市場の混乱時には、FX業者が安定した価格提示を維持することが困難になり、リスクヘッジのためにスプレッドを拡大させることが一般的である。

流動性の低下時

市場に参加しているトレーダーや金融機関が少なくなり、売買の相手が見つかりにくくなる時間帯や時期(流動性が低下している状況)では、スプレッドが拡大しやすくなる。

具体的には、日本時間の早朝(ニューヨーク市場終了後から東京市場開始前)、年末年始やクリスマス休暇期間などが該当する。

これらの時間帯は取引量が減少するため、業者はスプレッドを広げてリスクに対応する傾向がある。

重要な経済指標の公表前後

各国の金融政策や景気動向を示す重要な経済指標の発表前後は、為替レートが大きく変動しやすい。

重要な経済指標の発表
  • 米国の雇用統計
  • FOMC政策金利発表
  • 各国中央銀行の金融政策発表 など

このため、指標発表の数分前から発表後数分間は、スプレッドが通常よりも拡大することが常態化している。

これらのタイミングで取引を行うと、平常時よりも高いコスト(広いスプレッド)で取引することになり、想定以上のコストがかかる可能性がある。

特にFX初心者は、市場が不安定な時や流動性が低い時間帯、重要な経済指標発表の直前直後の取引はなるべく避けることを推奨する。

どのような状況であっても、取引を行う前には必ず現在のスプレッドを確認する習慣をつけることが、コスト管理の観点から非常に重要だ。

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その他のコスト(入出金手数料・口座維持費など)

FX取引においては、取引手数料やスプレッド以外にも、状況によって発生しうるコストが存在する。

これらを「隠れたコスト」と認識し、事前に把握しておくことが重要である。

入出金手数料

FX取引を行う口座に入金したり、口座から自身の銀行口座に出金したりする際に発生する手数料である。

多くの国内FX業者では、特定の入金方法(クイック入金など)や出金に関して手数料を無料としている。

しかし、銀行振込による入金の場合、振込手数料が自己負担となるケースが多い。頻繁に資金を移動させる場合は、入出金手数料の条件をよく確認する必要がある。

口座維持費

FX口座を開設し、その口座を維持・管理していくための手数料である。現在、国内の主要なFX業者で口座維持費を徴収しているところはほとんど存在しない。

ロスカット手数料

保有しているポジションの損失が一定レベルに達した際に、さらなる損失拡大を防ぐために強制的に決済される「ロスカット」に伴って発生する手数料である。

これも、国内のほとんどのFX業者では無料となっている。ロスカットはトレーダーの資金を守るための重要なセーフティーネットであり、通常、これ自体にコストはかからない。

これらの「その他のコスト」は、多くの場合無料であるが、利用するFX会社や利用状況によっては費用が発生する可能性もある。

口座開設前には、手数料に関する規約をしっかりと確認し、予期せぬコストが発生しないように注意することが肝要である。トを設定してきたかを確認すれば良い。

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手数料を抑えたい人必見!おすすめのFX会社3選

FX会社は数多くあるが中でも、特におすすめの主要FX会社3つを重点的にとりあげる。

  • DMM FX
  • GMOクリック証券
  • SBI FXトレード

FX会社を選ぶ際の参考になれば幸いだ。

DMM FX

スクロールできます
 USD/JPYEUR/JPYGBP/JPYAUD/JPYNZD/JPYCHF/JPYZAR/JPY
スプレッド
(原則固定)
0.2銭0.4銭0.9銭0.5銭0.7銭0.8銭1.0銭
スワップポイント*買166.5
売-169.7
買130.7
売-133.9
買218.5
売-211.7
買95.8
売-99.0
買69.4
売-72.6
買1.0
売-4.2
買13.9
売-17.1
取引手数料無料
※2025年4月24日時点
*過去14日間の平均値(小数点第二位以下は切り捨て)

DMM FXはスプレッドの狭さ、スワップポイント共に優れているFX会社だ。

2年連続でFX取引高世界一という実績もある。初心者から上級者まで幅広く利用できるFX会社の一つと言っても良いだろう。

DMM FXに関して注意点をあえて挙げるとすれば、最低取引単位が10,000通貨である点だ。10,000通貨単位の取引はFXの世界では標準的だが、初心者にとっては少し大きく感じるかもしれない。

例えば1ドル160円の場合、最低でも日本円で160万円分のポジションを動かすことになるためだ。

そのため、10,000通貨単位の取引でもポジションの大きさがさほど気にならないという方におすすめだ。

GMOクリック証券(FXネオ)

スクロールできます
 USD/JPYEUR/JPYGBP/JPYAUD/JPYNZD/JPYCHF/JPYZAR/JPY
スプレッド
(原則固定)
0.2銭0.4銭0.9銭0.5銭0.7銭0.8銭0.9銭
スワップポイント*買167.2
売-167.2
買141.5
売-141.5
買222.6
売-222.6
買93.3
売-93.3
買68.6
売-68.6
買5.7
売-5.7
買161.4
売-161.4
取引手数料無料
※2025年4月24日時点
*過去14日間の平均値(小数点第二位以下は切り捨て)

GMOクリック証券(FXネオ)は東証プライム上場のGMOインターネットグループ株式会社のグループ企業だ。

FX以外にも株式やCFDの分野でも聞いたことがある人も多いのではないだろうか。スプレッドは同業他社と比較してもかなり狭い水準と言って良いだろう。

一方、スワップポイントは他社と比べてもかなり高い。

また、GMOクリック証券(FXネオ)の最低取引単位は1,000通貨だ。そのため、少額からでも比較的、始めやすいと言えるだろう。

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SBI FXトレード

スクロールできます
 USD/JPYEUR/JPYGBP/JPYAUD/JPYNZD/JPYCHF/JPYZAR/JPY
スプレッド0.18銭0.38銭0.88銭0.48銭0.68銭0.78銭0.78銭
スワップポイント*買166.0
売-174.6
買121.9
売-132.6
買217.7
売-228.4
買94.1
売-104.8
買68.7
売-79.4
買-17.14
売6.4
買139.2
売-171.4
取引手数料無料
※2025年4月24日時点
*過去14日間の平均値(小数点第二位以下は切り捨て)

SBI FXトレードは、SBIグループの中でも特にFXに力を入れている会社だ。スプレッドを確認してみると同業他社と比べても狭いことが確認できる。

スワップポイントに関しても通貨ペアによるが、高めの数字となっている。また、SBI FXトレードは取引通貨ペアを34種類も用意している。この選択肢の多さも魅力だ。

多くのFX会社が1,000通貨、10,000通貨を最低取引単位だが、SBI FXトレードでは1通貨単位からでも取引できる。

少額から取引できポジションサイズに関しても細かく調整しやすいのも強みと言えるだろう。受けるため、過去のユーザー評判や口コミなどを参照して判断する必要がある。

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なぜFXの取引手数料は無料なのか?

多くの国内FX業者が「取引手数料無料」を掲げている現状は、FX初心者にとって魅力的に映るだろう。

しかし、ビジネスである以上、FX業者はどこかで収益を上げているはずである。なぜ彼らは取引手数料を無料にできるのだろうか。その背景にある主な理由を深掘りしていく。

スプレッドによる収益確保が最大の理由

取引手数料を無料にできる最大の理由は、前述した「スプレッド」の存在である。

FX業者は、顧客が取引を行う際に提示する売値(Bid)と買値(Ask)の間にわずかな差額(スプレッド)を設定している。

顧客が取引を行うたびに、FX業者はこのスプレッド分を実質的な手数料として収益を得ているのである。

つまり、取引手数料という名目では徴収しない代わりに、売買価格の差を通じて収益を確保するビジネスモデルが確立されているのだ。

利用者側の目線で考えると、取引手数料が無料であっても、取引の都度、スプレッドという形でコストを負担していることを認識しておく必要がある。

この仕組みがあるからこそ、FX業者は取引手数料を無料にしても事業を運営できるのである。

熾烈な顧客獲得競争の結果

国内には多数のFX会社が存在し、顧客獲得のために激しい競争を繰り広げている。その競争戦略の一環として、「取引手数料無料」は今や業界標準となっている。

もし特定の業者だけが取引手数料を有料に設定した場合、他の無料業者と比較して見劣りし、顧客獲得競争で不利になる可能性が高い。

ユーザーがFX会社を選ぶ際の比較ポイントは多岐にわたるが、「取引手数料が無料であること」は、多くのトレーダーにとって最低条件、あるいは比較のスタートラインと見なされている。

各社が他社との差別化を図るために、スプレッドの狭さ、取引ツールの機能性、キャンペーンの魅力などを競い合っているが、その大前提として取引手数料の無料化が進んだのである。

取引量を増やし流動性を高めるため

FX業者が安定したサービスを提供するためには、市場に十分な「流動性」、すなわち取引量が確保されていることが重要である。

流動性が低いと、トレーダーが希望する価格で注文が成立しにくくなったり、「スリッページ」(注文価格と約定価格のずれ)が発生しやすくなったりする。

スリッページが頻繁に起こるFX会社は、トレーダーから「安定した取引ができない」と判断され、敬遠される要因となる。

これを避けるためには、多くのトレーダーに積極的に取引に参加してもらい、市場全体の取引量を増やす必要がある。

取引手数料を無料にすることは、トレーダーにとって取引への心理的なハードルを下げる効果がある。

取引コストが低いと感じれば、トレーダーはより頻繁に、あるいはより多くの量の取引を行う可能性が高まる。

結果として、FX業者内の取引量が増加し、流動性が向上し、スリッページの発生を抑制できる。これは、顧客満足度の向上と、さらなる顧客獲得につながるという好循環を生み出す。

顧客との長期的な関係を築き、継続的に取引してもらうことで、スプレッドによる収益を積み上げていくというビジネスモデルとも合致するのである。

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手数料以外も重要!FX会社選びで比較すべきポイント

FX会社を選ぶ際に、手数料(スプレッド)の比較は非常に重要だが、それだけで決めてしまうのは早計である。

快適かつ安全に取引を継続するためには、手数料以外の要素も総合的に比較検討する必要がある。

ここでは、FX会社選びにおいて手数料以外に比較すべき重要なポイントを解説する。

  • 取扱通貨ペア数
  • スワップポイント
  • 取引ツール
  • サポート体制

それぞれどのような点を比較すればよいのか、詳しく紹介していこう。

取扱通貨ペア数

取扱通貨ペア数も、業者を選定するときに重要なポイントだ。

米ドル/日本円やユーロ/日本円といったメジャー通貨ペアであれば、どの業者も取り扱っていることが多いが、マイナー通貨ペアについては各社によって取り扱いが異なる。

ここで、主要5業者の取扱通貨ペア数を比較してみよう。

スクロールできます
FX業者取扱通貨ペア数(ラージ銘柄含む)
GMOクリック証券(FXネオ)20通貨ペア
SBI FX トレード34通貨ペア
DMM FX21通貨ペア
外為どっとコム(外貨ネクストネオ)30通貨ペア
LION FX54通貨ペア

このように、取扱通貨ペア数は各業者によって大きく異なる。よりトレードのチャンスを広げるためには、バリエーションが豊富な通貨ペアを扱っているところを選びたい。

スワップポイント

高金利通貨ペアでのトレードを検討している人は、スワップポイントも重要な比較対象である。

スワップポイントとは、2ヶ国間の金利差によって生じる損益のことだ。トレーダーは金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買うことで、その金利差を利益として受け取ることができる。

売買以外に利益を得られる機会になるため、スワップポイントの受け取りをトレードの目当てにしている人も多い。

ただし、スワップポイントは業者によって水準が異なるため、同じ通貨ペアを売買する場合でも利用する先によって受け取れる額が異なる。

メキシコペソやトルコリラ、南アフリカランドなどでのトレードを予定している人は、複数の業者を比較したうえで利用先を選定するようにしよう。

また、スワップポイントは日々変動するため、業者を比較する際はある1日のスワップポイントだけでなく、過去の推移も比較することがおすすめだ。

取引ツール

快適なトレード環境を構築するためには、取引ツールの機能や使用感も重要なポイントである。取引ツールは無料で提供されている場合も多いが、その機能は大きく異なる。

たとえば、「外出先でもFXを楽しみたい」という人は、スマートフォンのアプリが充実している業者がよいだろう。

「本格的なテクニカル分析を行いたい」という人は、より多くのチャート分析機能や描画ツールを備えているところが向いているといえる。

業者によっては、デモ口座の機能を使ってツールの使用感を確認できるところもあるので、そういった機能を利用してみて、より使いやすいツールを見つけてみよう。

サポート体制

初めてFXのトレードを行う人や、投資経験が浅い人は、サポート体制についてもよく確認しておきたい。

FXでは夜間にトレードを行うことが多いため、「取引方法や操作の分からないことを聞きたいけど、サポートセンターが閉まっている」ということも少なくない。

しかし、中には、夜間まで電話での問い合わせに対応しているところや、チャットでいつでも質問ができるところなどもある。

初心者は、より充実したサポートが受けられるFX業者を選んでおくと、トレード中に疑問点が生じたときにも安心だ。

各業者によって、問い合わせ方法や対応時間などが異なるため、利便性が高く、気軽に尋ねられるところを探してみよう。

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まずはコスト構造を正しく理解しよう

まとめ わたしのIFAコラム

本記事では、FX取引における手数料、特に「取引手数料無料」の背景と実質的なコストであるスプレッドについて、その仕組み、比較方法、注意点などを網羅的に解説した。

FXの手数料体系を正しく理解し、自身のリスク許容度と取引スタイルに合ったFX会社を選ぶことが、賢く、そしてお得にFX取引を始めるための第一歩である。

ぜひ本記事を参考に、あなたに最適なFX会社を見つけ、取引を始めてみてほしい。

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FXの手数料に関するQ&A

FX取引手数料が無料の会社にリスクはありますか?

取引手数料が無料であること自体が、直接的なリスクにつながるわけではない。

国内の正規FX業者は、取引手数料以外(主にスプレッド)で収益を確保し、金融庁の規制の下で運営されているため、無料だからといって直ちに破綻リスクが高いとは言えない。

ただし、利用者としては「取引手数料無料=コストゼロではない」ことを理解し、スプレッドやその他の条件(約定力、安全性など)をしっかり比較検討することが重要である。

FX取引における「手数料負け」とは具体的にどういうことですか?

手数料負けとは、FX取引で得た利益(為替差益)よりも、その取引にかかったコスト(主にスプレッド)の方が大きくなってしまい、結果的に口座残高が減ってしまう状態を指す。

例えば、1回の取引で100円の利益が出ても、その取引のスプレッドコストが120円かかっていれば、差し引き20円の損失となり、これが手数料負けである。

特に、小さな利幅を狙うスキャルピングなどでは発生しやすいため、コスト管理が重要になる。

FX取引を始めるのに最低いくら必要ですか?

FXを始めるのに必要な最低金額は、利用するFX会社や取引する通貨ペア、レバレッジの設定によって異なる。

多くのFX会社では「最低取引単位」が定められており、例えば「1,000通貨単位」や「1通貨単位」から取引できる。

米ドル/円が1ドル150円の場合、1,000通貨取引に必要な証拠金は、レバレッジ25倍なら約6,000円となる(150円 × 1,000通貨 ÷ 25倍)。

SBI FXトレードのように1通貨から取引できる会社なら、理論上は約6円から始められるが、実際にはある程度の余裕を持った資金(数万円程度から)を用意するのが一般的である。

少額から始めたい場合は、最低取引単位が小さいFX会社を選ぶとよいだろう。

FXのスプレッドは誰が決めるのですか?

FXのスプレッドは、各FX業者が決定している。

業者は、銀行間市場(インターバンク市場)から為替レートを仕入れ、そこに自社の収益となる分などを上乗せして、顧客に売値(Bid)と買値(Ask)を提示する。

この上乗せ幅がスプレッドとなる。スプレッドの水準は、業者のカバー取引先、取引量、収益方針、市場環境など様々な要因によって決まるため、業者ごとに差が生じる。

また、同じ業者内でも、通貨ペアの流動性(取引量)によってスプレッド幅は異なり、一般的に取引量の多いメジャー通貨ペアほどスプレッドは狭く、マイナー通貨ペアほど広くなる傾向がある。

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