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ゴールドマンサックス社債/国際分散投資戦略ファンドの評判「元本保証される」は本当か?

この記事で解決できるお悩み
  • ゴールドマンサックス社債を対象とする投資信託の特徴を知りたい
  • ゴールドマンサックス社債ファンドに投資するべきかがわからない

投資先の1つとしてゴールドマンサックスの社債を検討する人もいるかもしれない。

今回はそもそもゴールドマンサックス社債とは何か、そしてこれを投資対象とするファンドを例に上げながら投資判断の基準や考え方について解説する。

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目次

ゴールドマンサックス社債/国際分散投資戦略ファンドの概要

ゴールドマンサックス社債/国際分散投資戦略ファンドの概要 わたしのIFAコラム

ゴールドマンサックス社債/国際分散投資戦略ファンドとは何か、話題となっている理由を解説する。

ゴールドマンサックス社債/国際分散投資戦略ファンドとは?

ゴールドマンサックス社債/国際分散投資戦略ファンドは、米国投資銀行のゴールドマンサックス社が発行する円建ての債券を投資対象とする投資信託で、10年後の満期償還時に元本確保を目指すとされている。

いわゆる元本確保型投資信託の1種で、元本割れリスクを軽減できるのではないかと投資家の間で注目されている。

ゴールドマンサックス社債/国際分散投資戦略ファンドの評判

投資は一般的に元本割れリスクがあり、元本確保の存在は魅力と考える投資家も多いだろう。投資銀行最大手のゴールドマンサックス社の知名度や信頼性も高く、投資家に安心感を与えていると思われる。一方で手数料が高く配当が低いという指摘もあり、賛否両論ある。

なぜ話題となっているのか

元本確保が魅力的な点に加え、世界最大手の投資銀行であるゴールドマンサックス社が発行する社債ということもあり、投資家に安心感を与えているのも大きいと思われる。

たとえ元本確保型の商品でも、発行元が破綻等すれば投資額の一部または全部が返ってこないリスクがある。

ただし世界最大手の投資銀行であり、信用も高いゴールドマンサックスが破綻する可能性は限りなく低いと考え「ローリスク案件」として捉えるケースが多いと思われる。

とはいえ、かつてのリーマンショックのように世界的な金融危機が今後も発生する可能性がある。その際にゴールドマンサックスが経営破綻しない保証はどこにもない。発行元や運用手法等に関係なく、投資に絶対はない前提で対策する必要があるだろう。

ゴールドマンサックス社債/国際分散投資戦略ファンドの特徴

ゴールドマンサックス社債/国際分散投資戦略ファンドの特徴 わたしのIFAコラム

ゴールドマンサックス社債/国際分散投資戦略ファンドの仕組みや必要となる手数料、期待される利回りについて解説する。

詳細はファンドによって異なる可能性があるため、購入前に必ず商品概要や目論見書等はよく確認しよう。

ファンドの仕組み

ゴールドマンサックス社が保証する10年満期の債券に投資をするファンドであり、固定クーポンと実績連動クーポンという利息を受け取る仕組みだ。

実績連動クーポンは国際分散投資戦略のパフォーマンスをもとに計算される。

運用手数料

一般的な投資信託同様に手数料が発生するが、種類や仕組みが複雑になっていることが多い。購入時手数料は約1%、保有し続ける限り発生する信託報酬は、基本報酬のほかに成功報酬が発生する。

成功報酬は実績連動クーポンのうち約10%かかり、投資家は約90%受け取る仕組みになっている。

運用利回り

ゴールドマンサックス社債/国際分散投資戦略ファンドは元本確保型のため、万一に備えてリスクを抑えた運用が行われることが多い。

運用利回りだけでなく、手数料負担によって、投資家が得られる実質利回りが下がることも考えられる。たとえば、インデックスファンドでは無料になることも多い購入時手数料については、1%以上かかる。

また、信託報酬や各種委託等の事務手数料も発生することがあり、投資家が得られる利回りは一般的な債券よりも低い傾向にある。

公表されている運用成績を鵜呑みにすると、実際の運用時に想定よりも大幅に利益が低くなることも考えられるため要注意だ。

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ゴールドマンサックス社債/国際分散投資戦略ファンドのデメリット

ゴールドマンサックス社債/国際分散投資戦略ファンドのデメリット わたしのIFAコラム

ゴールドマンサックス社債/国際分散投資戦略ファンドを運用するうえで、どのようなデメリットやハードルがあるのだろうか。

自身のリスク許容度と照らし合わせて、検討しよう。

最低資金額が高い

購入価格は「1口=1円」で、購入単位は「販売会社が定める単位」とされることが多い。たとえば三菱UFJ銀行が販売する「ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド2019-21」の場合は「300万口以上1口単位」となっている。つまり最低でも300万円以上必要となる計算だ。

商品や販売会社によって異なるが、最低でも100万円以上必要となることが多く、まとまった資金を準備できない場合は始められない。

配当が低い

元本確保を謳っているため、配当金は低めに設定されることが多い。

ただし、利益よりもファンドや経営の安定性や資金保護を重要視する投資家は、利回りよりも安全性を重視する傾向にある。

手数料が高い

顧客が負担する手数料を合算すると、一般的な投資信託に比べて高くなりやすい。たとえば、さきほど挙げた「ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド2019-21」では、下記の手数料が発生する。

  • 購入時手数料:約1%(1億口以上はなし)
  • 信託財産留保額:換金申込受付日の翌営業日の基準価額×0.3
  • 信託報酬:「基本報酬:約0.378%、成功報酬:実績連動クーポン×約10%」
  • その他:売買委託手数料、信託事務諸費用、外国での資産保管、監査費用等

詳しい手数料金額は購入時の金額や保有期間等によって変化するが、手数料が高いと投資利益を圧迫する可能性が高くなる。

IFAの役割とは?各種投資の専門知識とアドバイス

IFAの役割とは?各種投資の専門知識とアドバイス わたしのIFAコラム

ゴールドマンサックス社債/国際分散投資戦略ファンドはファンドの種類も多く、開始時期や保有期間等によって手数料の金額等も変化する。

ファンドの概要や詳細資料を確認しても、そもそも何が記載されているのか把握するのが難しく、理解するのに膨大な時間がかかる可能性もある。

今回の事例に限らず金融商品の仕組みは複雑で、一般投資家が全て正確に理解するのは容易ではない。複雑な金融商品の運用ほど、専門家の力を借りることは欠かせないだろう。

ここではIFAの役割について解説する。

IFAとは

IFAは「Independent Financial Advisor」の略で、独立系の金融アドバイザーと呼ばれることも多い。

豊富な専門知識や経験を背景に、それぞれの顧客に対して適切な資産形成のアドバイスや提案を行う役割を担う。

IFAと最適な投資戦略を練るには?

自分自身にとって最適な投資戦略を練るには、投資や金融の専門家であるIFAの協力は欠かせない。

市場動向や最新の投資情報を入手、分析するだけでなく、どの情報が投資家にとって有益か判断するのは容易ではないからだ。投資リスク軽減のためにも客観的に判断できるプロの目線の導入は重要だ。

ただ、投資戦略と同じように、あなたに最適なIFAも投資の経験値や目標、資産状況によって異なる。検索プラットフォーム「わたしのIFA」などを活用し、自身の条件にあったアドバイザーを探すことも忘れないようにしよう。

IFAによる投資リスクの評価と管理

IFAは投資対象を選ぶ際に、商品の概要や仕組みだけでなく、過去の実績やリスクも含めて総合的にデューデリジェンスを行う。そのうえで顧客の投資目標やリスク許容度と照らし合わせて合致するかどうか判断する。

投資リスクの評価や管理は、顧客の利益最大化のためには避けて通れない。IFAは運用過程で状況が変化した際には、ポートフォリオや方針の見直し、提案を行ってくれるので、この点からも活用するメリットは大きいと言える。

まとめ

まとめ わたしのIFAコラム

今回はゴールドマンサックス社債/国際分散投資戦略ファンドの評判と特徴・デメリットについて解説した。

元本確保という言葉を聞くと元手資金が保護されるかのような感覚を抱くかもしれない。ただし、投資信託で懸念されてきた元本割れのおそれをこのファンドに投資をすることで解決できるわけではない。

商品の内容や仕組みを完璧に理解するのは非常に困難であり、自分1人で判断するのは高いリスクも伴う。内容をしっかり理解しないまま商品の購入と運用を行うのは非常にリスクが高く危険だ。

その点IFAに相談することで、ゴールドマンサックス社債/国際分散投資戦略ファンドに投資をするべきか、他のファンドに投資をするべきかなど、運用に関する適切な判断をすることができるようになる。つまり自分に最適な投資戦略を練ることができる。

また、IFAの検索には「わたしのIFA」などのプラットフォームを活用し、自身にあったアドバイザーを効率よく探すようにしよう。

「わたしのIFA」では、運用手法や相談内容等によって絞り込みも可能で、各投資家のニーズに合わせた適切な投資方法を探すことができる。ぜひ活用してほしい。

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※本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。投資家とIFA(資産アドバイザー)とのマッチングサイト「わたしのIFA」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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