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国債のおすすめの購入先はどこ?国債投資に向いている投資家の属性も解説

この記事で解決できるお悩み
  • 国債をどこで買えばよいか知りたい
  • どの投資家に国債がおすすめなのか知りたい
  • 国債投資で成功するためのポイントがわからない

低金利が続く日本で預貯金に預けていても資産はほとんど増えないが、一方で「株式などのハイリスクな投資先に手を出すのが怖い」という方も多いだろう。

そんな方におすすめの投資先が「個人向け国債」である。

預貯金よりも高い利率で運用できる上に、国が責任を持って元利金の支払いを行うため安全性も比較的高く、魅力的な投資先だ。

本記事では、個人向け国債の購入先としておすすめの場所や国債投資を成功させるおすすめの戦略、どんな投資家に個人向け国債が向いているのかという点を解説していく。

加えて、国債に投資する際におすすめの相談先も紹介するので、ぜひ本記事を参考に国債への投資を始めてみよう。

また、国の債券「国債」と同様に、会社の債券「社債」が存在する。

おすすめの社債ランキングについて詳しく知りたい方はこちらを参考にしてほしい。

目次

国債の購入先としておすすめの場所

国債の購入先として以下の3つが挙げられる。

  • 対面銀行・証券会社
  • 郵便局(ゆうちょ銀行)
  • ネット証券

それぞれの特徴について解説していく。

対面銀行・証券会社

個人向け国債の購入先として対面型の銀行や証券会社が挙げられる。

地方銀行やメガバンク、大手証券会社などで個人向け国債が購入できる。

対面型の金融機関は、購入手続きをサポートしてもらいながら取引を行えることが特徴だ。

特に大手の金融機関は信頼性も高く、初心者が利用する際にもおすすめの購入先と言える。

郵便局(ゆうちょ銀行)

郵便局(ゆうちょ銀行)でも個人向け国債を取り扱っている。

ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口で購入の申し込みが可能だ。

郵便局は全国各地に所在しており、地方に在住している方でも利用しやすい点が魅力として挙げられる。

普段から利用している最寄りの郵便局で個人向け国債の購入手続きを進めると良い。

ネット証券

インターネット専業の証券会社も、個人向け国債の購入先の選択肢のひとつだ。

楽天証券やSBI証券など、店舗を持たずにインターネットで取引を完結させるタイプの証券会社である。

ネット証券であれば、口座開設の申し込みから商品の購入手続きまでをネットで行えるため、自宅にいながら迅速に取引を行える。

国債以外の商品を購入する場合の手数料も安く、低コストで投資を行えることが特徴だ。

すでに投資経験があり、自分である程度手続きを行えるという方はネット証券をおすすめする。

国債投資はどの投資家におすすめなのか

さまざまな場所で購入できる個人向け国債だが、どういった投資家に推奨される商品なのだろうか。

ここでは、個人向け国債が向いている投資家の特徴について解説していく。

リスク回避志向の投資家

個人向け国債は、極力リスクを回避して投資を行いたいと考える投資家におすすめの商品である。

例えば個別の株式銘柄を購入する場合、その企業の業績が悪化したり、株式相場が暴落したりすると短期的に大きな損失を抱える可能性がある。

場合によっては資産価値が半分以下になる可能性もあり、非常にリスクが大きい投資先だ。

年齢が若く、運用に失敗しても取り戻すチャンスがある投資家の場合は積極的にリスクを取っても問題ない。

しかし、年齢を重ねて資産を守ることが重要となる投資家の場合、株式などのハイリスクな資産は投資先として向かない。

損失を抱えるリスクが低く、堅実に運用していける個人向け国債で運用していくことが推奨される。

年齢や投資経験、性格を踏まえてリスクをなるべく回避したいと考える投資家は、個人向け国債を活用しよう。

長期投資目的の投資家

また、長期投資を目的とした運用スタイルの投資家にも個人向け国債はおすすめだ。

数年〜数十年という長期目線で資産を運用していきたい方は国債を上手く活用しよう。

国債は年に2回利子が支払われる仕組みとなっており、保有期間中は利子を受け取り続けられる。

長期的に安定した収益を得られ、収益の見通しを立てやすい点が魅力の投資商品だ。

特に、10年国債であれば購入から10年にわたって利子を受け取れる。

長期間にわたって安定した収益を確保したいという方には、個人向け国債の活用がおすすめだ。

安全性重視の投資家

個人向け国債は国家の信用に基づいて発行されており、安全性が高いことが大きな特徴として挙げられる。

日本という国家の信用力に裏付けされた商品であるため、安全性を重視したい投資家も個人向け国債を活用すると良い。

例えば、株式などの投資先の場合は経済の変動に左右されやすく、価値が暴落する可能性も十分にある。

株式を発行している企業の信用力が低下した場合、株価も同時に下落してしまう。

個人向け国債は日本という国が信用力を維持し続ける限り、経済が変動しても安全に運用を行える。

民間の銀行よりも信用力が高い国が発行しているため、預貯金以上に安全性を期待できる投資先だ。

自分の大切な資金を安全な資産に投資したいと考える方は、個人向け国債を活用すると良いだろう。

国債投資を成功させるおすすめの戦略

国債投資がおすすめの投資家の特徴を解説してきたが、実際に国債に投資を行う場合はどういった戦略で運用を行えば良いのだろうか。

ここでは、国債投資を成功させる投資戦略のポイントとして以下の3点を解説していく。

  • 変動金利タイプを活用する
  • 高収益な商品と組み合わせる
  • 目的別に資産を分類する

それぞれのポイントを解説していくので、ぜひ自分自身の国債投資の戦略に取り入れよう。

変動金利タイプを活用する

個人向け国債には、発行時の利率が満期まで変わらない「固定金利」と実勢金利の動きに応じて適用利率が変わる「変動金利」の2つの金利タイプが存在する。

本人のリスク許容度や運用目的にもよるが、基本的には変動金利タイプの国債を推奨する。

変動金利タイプを選ぶべき理由は主に以下の2点だ。

  • 利率が高めに設定される
  • インフレ対策になる

同じ時期に発行される国債においては、固定金利よりも変動金利の方が利率が高く設定される。

より高い収益性で運用を行えるため、変動金利タイプの活用を推奨する。

例えば、令和6年6月発行の個人向け国債の利率(年率)は、変動金利10年が初回の適用利率0.69%、固定5年が0.59%、固定3年が0.40%となっている。

利率が変動するリスクを負う分、より高い利率で運用できる仕組みとなっているのだ。

変動金利タイプを活用し、高い収益性での運用を実現しよう。

また、変動金利タイプを選んでおくと、実勢金利が上昇したときに利率が引き上げられる。

一般的には実勢金利はインフレによる物価上昇に伴って上がっていくため、変動金利タイプはインフレ対策としても効果的だ。

こうした理由から、個人向け国債を購入する際には変動金利タイプを選ぶことを推奨する。

高収益な商品と組み合わせる

個人向け国債は安全性に魅力がある一方、収益性はそこまで高くない。

資産を守るという側面では強いものの、資産を増やしていくという目的には向かない商品であるため、高収益な商品と組み合わせて運用すると良い。

例えば、株式は比較的リスクが大きい反面、中長期的には大きなリターンを期待できる投資先だ。

国債の弱点である収益性を株式でカバーしつつ、安全性は国債で確保するといった戦略で運用すると良い。

個別の株式でリスクが大きいと感じる場合には、投資信託といった選択肢もある。

ファンドに資金を預けてプロに運用を任せる仕組みの商品であるため、投資初心者でも始めやすい。

ファンド内では複数の株式・債券に分散投資が行われており、個別株式に比べてリスクを抑えながらリターンを得られることが特徴だ。

株式や投資信託などの収益性が高い商品を組み合わせ、収益性と安全性を両立させながら運用していくと良いだろう。

目的別に資産を分類する

株式や投資信託と組み合わせて運用する場合、重要となるのが「目的別に資産を分類する」という点だ。

自分自身の資産を目的別に分類し、それぞれ異なる商品で運用していくと良いだろう。

まず、資産を以下の3つに分類する。

  1. すぐに使う資金
  2. いずれ使う予定がある資金
  3. 当面使わない資金

生活費や緊急用の資金など、すぐに使う資金については預貯金で運用すると良い。

預貯金は流動性が高く、必要となったときにすぐに引き出せる。元本も保証されているため、資金が不足する心配もない。

一方、数年以内に使う予定がある子どもの教育資金などは、個人向け国債などの商品の活用がおすすめだ。

安全性を確保しつつ、預貯金よりも高い利率で運用できる。資産を守りながらじっくりと運用し、必要となったタイミングで現金化すると良い。

そして、当面使わない資金については余剰資金であるため、安全性よりも収益性を追求したい。

株式や投資信託などの高収益な商品を活用し、積極的に資産を増やしていくと良い。

このように目的別に資産を分類した上で投資する商品を決定していくと、国債や株式・投資信託への資産配分を決めやすくなる。

自分自身の資産状況をもとに分類を行い、適切なバランスで資産を配分していこう。

国債に投資するなら誰に相談するべき?

国債への投資を検討している場合、自力で戦略を立てるよりも専門家への相談を推奨する。

特に、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)は投資・資産運用の相談先としておすすめだ。

ここでは、専門家に相談すべき理由やIFAの特徴、IFA検索サービス「資産運用ナビ」の利用方法について解説していく。

専門家に相談すべき理由

国債投資を専門家に相談すべき理由として「最適な投資戦略を提案してもらえる」という点が挙げられる。

自力では辿り着くことが難しい最適解に導いてもらえるため、豊富な経験と知識を有する専門家への相談を推奨する。

前述の通り、国債投資を成功させるためには、株式や投資信託などのほかの投資先も上手く組み合わせることが重要だ。

しかし「どういったバランスで資産を構成するか」「どの商品に投資を行うか」など、さまざまなことを考慮して投資戦略を立てなければならない。

個人のリスク許容度や運用目的によって最適な戦略は異なるため、まずは自分に合った戦略を見つけ出すところから始める必要がある。

専門家に相談を行えば、あなたのリスク許容度や運用目的、資産状況などを総合的に考慮して適切な資産配分・商品を提案してもらえる。

自分に最適化された戦略の提案を受けられるため、効率的に資産運用を始めることが可能だ。

自分にとっての最適解で効率良く資産を運用していくためにも、専門家にアドバイスをもらいながら国債投資を始めよう。

IFAとは

相談先の専門家のなかでもIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)がおすすめだ。

IFAとは、金融機関から独立した立場で顧客の資産運用をサポートする専門家である。

IFAは顧客からの相談を受けて投資計画を策定したり、提携先の金融機関の商品を提案・仲介したりすることで顧客の資産運用を総合的に支援している。

運用開始後も保有商品の見直し助言などを行い、ライフステージに合った投資プランをアドバイスすることが主な役割だ。

IFAは特定の金融機関には所属しておらず、顧客に対しての中立性を保っていることが特徴である。

会社の販売方針や営業ノルマによって商品を提案されるといった心配がなく、顧客の意向に沿った商品を提案してくれる点が魅力として挙げられる。

また、IFAには原則として転勤や異動といった制度がなく、同じ担当者が長期にわたってサポートしてくれることも特徴だ。

長期間の信頼関係のなかでなんでも相談できるパートナーとして活用できる。

投資・資産運用の相談先をお探しの方は、ぜひこの機会にIFAに相談してみてはいかがだろうか。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」

相談先のIFAをお探しの方は、IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用を推奨する。

「資産運用ナビ」とは、相談先を探す投資家とIFAをマッチングさせるオンラインプラットフォームのことだ。

フォームに希望条件や資産状況を入力するだけで、IFAを知り尽くした「資産運用ナビ」が全国のデータベースから最適なIFAを抽出して紹介する。

紹介されたIFAのなかに気になるアドバイザーがいれば、マッチングしてそのまま面談を申し込める。

IFAの紹介料や相談費用は原則無料となっており、初回面談を何人と行っても費用はかからない。

面談で「性格的に合わない」と感じた場合は、無料で違うIFAとの初回面談を行える。自分と合うIFAを無料でじっくり探せることがサービスの特徴だ。

もちろんIFAの紹介は全国47都道府県どこでも可能となっており、対面・WEBでの面談も自由に選択できる。

WEB面談を活用して自宅にいながら相談でき、気軽にIFAとマッチングできる点も魅力として挙げられる。

国債投資を始めとした資産運用の悩みを相談したい方は、ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用して信頼できる相談先を探してみてはいかがだろうか。

おすすめの国債投資の戦略で資産を効果的に運用しよう

国債の購入先には、対面型の金融機関や郵便局、ネット証券などが挙げられる。

リスク回避志向の投資家や安全性重視の投資家は、金融機関や郵便局を活用して国債を購入すると良い。

また、国債投資を成功させるためのポイントとして株式や投資信託などの高収益な商品と組み合わせる戦略を解説した。

最適な資産配分や投資先を知りたいのであれば、豊富な知識と経験を持つ専門家に相談すると良いだろう。

なかでもIFAは中立な立場から長期にわたって投資助言を提供してくれるため、安心して相談できる専門家だ。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用し、自分に合ったIFAを探してみてはいかがだろうか。

国債はおすすめなのかに関するQ&A

国債はどこで買った方がいいですか?

国債のみに投資を行う場合は、普段利用している銀行や郵便局での購入を推奨する。

手続きなどをサポートしてもらえるため、安心して購入できる。

国債以外の投資先を検討しているのであれば、ネット証券の活用がおすすめだ。

株式や投資信託の取引にかかる手数料が抑えられ、自宅にいながらネットで取引を完結できることがネット証券の強みである。

一番安全なのはどの国の国債ですか?

米国債が世界で最も安全性が高い金融資産と言われている。

ただし日本人の目線で考えると、米国債には為替変動のリスクが伴う。

為替リスクの影響を受けない分、日本国債の方が収益の安定性は高いと言える。

国債と預金はどちらが安全ですか?

国が元利金の支払いを保証している以上、国債の方が安全性は高いと言える。

民間の銀行が破綻するリスクよりも国家が破綻するリスクの方が低いためだ。

国債は儲かりますか?

国債は安全性の高さが魅力である反面、収益性はあまり高くない。

資産を増やす目的の場合、国債への投資はあまり向かないと言える。

株式や投資信託などの高収益な資産と組み合わせ、安全性と収益性を両立した投資戦略を立てることを推奨する。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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