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SDGs債って何?環境問題の解決に向けての取り組みを解説

環境問題の解決や改善に向けて何か取り組みたいと思っている方のなかには、SDGs債への投資を検討している方もいるでしょう。

そもそも、SDGs債とは、どのような投資商品なのでしょうか。

今回は、SDGs債とはいったいどのような投資商品なのか、なぜ環境問題を解決・改善できるといわれているのかについて、わかりやすく解説していく。

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目次

SDGs債について知る前に!SDGsとは?

SDGs債について知る前に!SDGsとは? わたしのIFAコラム

SDGs債についてしっかりと学ぶには、基本となるSDGsの概念について知っておく必要がある。

まずは、SDGsとはどのようなものなのかについて説明していく。

SDGsとは?

SDGsとは、Sustainable Development Goalsの英語の頭文字をとって形成された略称で、持続可能な開発目標のことである。

SDGsが採択されたのは、2015年9月の国連サミットでのことだ。

2016年から2030年の15年間で国連加盟193か国が達成しなければいけない17の目標というものが存在する。

簡単にいえば、「みんなでゴールを決めて世界的に環境問題を解決・改善していこう」という取り組みのことである。

このような取り決めがある以上は、個人でも環境問題の改善にしっかりと取り組まなければいけない。

そのアクションのひとつとしてSDGs債への投資がある。

SDGs債とは?

SDGs債とは、一般的な債券とは違って、地球温暖化や貧困問題、社会問題の改善・解決を行うための取り組みに利用が限定されている金融商品のことである。

そのため、SDGs債は、SDGsの実現のために資金調達されている債券となるため、SDGs債と呼ばれているのだ。

SDGs債で発行される債券とは?

SDGs債では、投資家に向けて債券が発行される。債券とは、いったいどのようなものなのだろうか。

債券とは、国や会社がお金を集める際、投資家からお金を借りたことを証明する証明書のことである。

投資家からすれば、債券を有していれば、国や会社に対して、お金を貸したことを証明できる。

たとえば、国が発行している証明書は国債と呼ばれ、市町村や都道府県が発行している証明書は、地方債と呼ばれる。

債券を受け取った投資家は、契約の満了日までに事前に決定されていた利子が支払われ、満了日が訪れると、貸していたお金がすべて戻ってくる。

投資信託のような平均利回り3%のようなものではないが、契約満了日まで発行体に問題がなければ全額戻ってくるため、非常に安心感がある。

SDGs債は、3つの環境問題・社会問題を解決する

SDGs債は、3つの環境問題・社会問題を解決する わたしのIFAコラム

SDGs債は、環境問題や社会問題を解決するために集められるためのお金である。実際に、集められたお金は、次の3つの事に利用される。

  • ウォーターボンド
  • ワクチン債
  • グリーンボンド

それぞれ、どのように良い未来へと繋がっていくのか説明していく。

ウォーターボンドとは?

ウォーターボンドとは、アジア開発銀行(ADB)と呼ばれる組織によって、アジア・太平洋地域における水関連事業に対して投資を行うことを目的に、発行されている債券のことである。

現在、アジアや太平洋地域では、約3億人の人たちが安全な水を飲むことができない状態で暮らしており、約12億人が正しい方法で衛生施設へアクセスできないという状況にある。

ウォーターボンドにお金が集まれば、次のことは実現できる。

  • 安全な水が不足しているところに水を供給できる
  • 衛生環境を整備できる
  • 水源の管理が実現できる
  • 水関連の災害に対して対策ができる

このようにウォーターボンドのお金は、水と衛生に着目し、社会を良くするために使われる。

ワクチン債とは?

世界には、貧困環境がゆえに予防接種を受けることができず、消えていく命がある。

ワクチン債にお金が集まれば、世界の約70カ国以上の予防接種プログラムに利用される

これによって、今までよりも早くより多くの幼い命を救うことができるようになる。

そのため、SDGs債のお金は、人道的な貢献に繋がっていくのである。

急速に進んでいる発展途上国の死亡率や疾病率を低下させることができれば、多くの命を救い出せる未来へと繋がっていくだろう。

グリーンボンドとは?

グリーンボンドとは、国や地方団体などが、国内外のクリーンプロジェクトに必要なお金の資金調達するために発行している債券のことである。グリーンボンドには、次のような原則がある。

グリーンボンドの原則
  • 資金調達によって集まったお金は、気候変動緩和策、自然環境保全、気候変動適応策、生物多様性保全、汚染対策の移設案にしか利用できない
  • 投資家に対してグリンプロジェクトの決定プロセスや管理好転における補足情報など、伝達すべきことが決められている。
  • 投資家から集まったお金は、しっかりと管理されているため、投資家はどのように環境に役立ったのかを確認できる
  • 集まったお金の使い方や資金の管理などについて、定期的なで説明が行われるべきと規定されている

グリーンボンドへお金が集まれば、サステナビリティや環境エネルギーの有効な利用が社会的に浸透していくため、脱炭素社会や循環型社会が実現しやすくなるだろう。

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投資家としてSDGs債へ投資するメリットとは?

投資家としてSDGs債へ投資するメリットとは?

せっかく投資をするのなら、本当に人の役に立つようなものに投資したいと思っている方もいるだろう。

お金が受け取れるからといって、どのような投資対象でも良いというわけではないはずだ。

投資をすることで良い未来へとつなげたいと思っている方は、SDGs債への投資をおすすめする。

次に、SDGs債へ投資することで得られるメリットについて説明していく。

投資をすることが社会貢献へと繋がっていく

本来、お金をたくさん保有する者は、貧困環境で暮らしている貧しい人たちへ、手助けをする義務がある。

ノブレス・オブリージュという概念をご存じだろうか。

ノブレス・オブリージュとは、上流階級にいる者や財力や権力、一定の地位を有する貴族などは、それ相応の社会的義務や責任を負うべきであるとする欧米社会に広く浸透している道徳観のことである。

その社会的義務や責任を果たす方法として、SDGs投資は非常に良い役目を果たしている。

実際に、SDGs投資によって社会貢献に利用できるお金が集まりやすくなれば、水不足による問題が解消し、貧困問題が改善され、世界中の人々は暮らしやすい社会に繋がっていくだろう。

これは非常に大きなメリットである。

未来に繋がっていく事業が増えやすくなる

SDGs投資によって、環境問題や社会問題を解決していくことが当たり前とされる世の中になっていけば、これから生み出されていく事業もSDGsと関連するようなものが多くなってくるだろう。

これにより、動物や環境に対して環境負荷を与えるような事業は減少し、未来に繋がっていく事業が増えることで、社会自体が良くなっていくメリットがある。

SDGs債への投資は専門家へ

SDGs債への投資は専門家へ わたしのIFAコラム

SDGs債への投資は、社会貢献に繋がるため、非常に魅力的な投資であるといえる。

現在は、さまざまなSDGs債が登場しているため、関心のあるものへ投資してみてはどうだろうか。

また、SDGs際に限らず、資産運用をやってみたいが、どの様にして運用して良いか悩んでいないだろうか。

最近、「よく分からないまま資産運用をして何百万円も損をした」という話をよく聞く。

そんな時は、「わたしのIFA」に相談をしてはいかがだろうか。

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※本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。投資家とIFA(資産アドバイザー)とのマッチングサイト「わたしのIFA」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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