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ESG債とは?注目される背景や基本の7種類の投資法について徹底解説

この記事で解決できるお悩み
  • ESG債とは何なのか
  • なぜ注目されているのか
  • ESG債にはどのような投資方法があるのか

現在、環境問題や社会問題の改善に積極的に取り組むためのお金を募っているESG債に大きな関心が寄せられている。

今回は、ESG債とはいったいどのようなものなのか、注目される背景や基本となる7種類の投資法についてわかりやすく解説していく。

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目次

期待や関心が寄せられているESG債とは?

期待や関心が寄せられているESG債とは? わたしのIFAコラム

まずは、ESG債とはどのようなものかについて説明していく。

ESG債とは?

ESG債とは、次の頭文字によって形成された略語である。

  • Environment(環境)
  • Social(社会)
  • Governance(ガバナンス=企業統治)

これら3つには、課題や目的が存在する。

Environment(環境)には、環境問題の改善のために二酸化炭素の排出量の削減以外にも製造工程での廃棄物の低減や再生エネルギーの有効利用がある。

Social(社会)では、社会問題を改善するため、女性の社会進出や人権課題への配慮、人的資本の有効利用などがある。これにより、すべてのものが地域社会へ貢献しやすい社会を実現していく。

Governance(ガバナンス=企業統治)では、テレビで話題となっている汚職問題を改善するため、納税の正常化や情報の開示など、不正のない社会を実現するための社会的な取り組みとなっている。

ESG債が注目される理由

投資というものは、利益や売上高を見て、投資をするかどうかを決めるというのが今までの一般的な流れだった。しかし、最近になって投資家の投資に対する姿勢が大きく変わっている。

現在は、環境問題や社会問題に対して、会社が何を取り組み、どのような事業展開していくのかということに注目が集まっている。

実際に、動物や環境、社会に配慮された事業やサービスというのは、消費者からも非常に選ばれやすい。そのため、お客様も集まりやすく、高い成長性が期待できる。

ESG債を発行しているということは、経営者として未来を見据えた会社経営ができていることの証明でもあるため、投資家としてはそのような会社に投資したいというのが現在の流れなのである。

そうした流れを受けて野村証券研究所では、NRIサステナビリティ・リンク・ボンド(株式会社野村総合研究所第8回無担保社債)と呼ばれるESG債を発行している。

こちらのESG債は、2030年度のNRIグループの温室効果ガス排出量72%削減(2013年度比)と2030年度のデータセンターの再生可能エネルギー利用率70%を実現するためのものである。

ESG債の基本となる7種類の投資法

ESG債の基本となる7種類の投資法 わたしのIFAコラム

ESG債の投資手法には、基本となる7種類の投資法がある。それぞれの投資法の特徴についてみていこう。

ネガティブスクリーニング

ネガティブスクリーニングとは、ESGの観点からタバコやアルコール、ギャンブルなど、投資の世界で罪のある銘柄と呼ばれるものを排除していく投資法をいう。簡単にいえば、社会環境に悪影響のあるものには投資をしないということである。

ポジティブスクリーニング

ポジティブスクリーニングとは、動物保護や環境問題の改善、人権保護などに対して、リーダーシップを発揮している会社へ投資をすることをいう。つまり、環境に配慮された商品やサービスを生み出す会社へ投資をしていくことをいう。

国際的規範に基づくスクリーニング

国際的規範に基づくスクリーニングとは、国際労働機関(ILO)や国連グローバル・コンパクト(UNGC)などが提唱している人権侵害や環境破壊などの国際基準を満たしていない会社を投資対象から除く投資手法である。

ESGインテグレーション

ESGインテグレーションとは、財務情報を参考にしながらも、環境や社会、ガバナンスなどの非財務情報も含めて参照し、投資対象を選んでいく方法である。

サステナビリティテーマ型投資

サステナビリティテーマ型投資とは、環境や社会に関連するテーマを決め、そのテーマに基づいて考え会社に対して投資を行っていく手法である。たとえば、サステナビリティテーマ投資を行う場合は、グリーンボンドファンドのESG債を探して投資をしていく。

企業エンゲージメント

企業エンゲージメントとは、株主という立場から会社に対して積極的にESGに対して参加するように促し、ESGと密接に関連する商品やサービスを生み出すように提案していく投資方法である。そのため、お金を投資して終わりというわけではなくて、株主という立場を有効に利用し、会社を良い未来へと導いていくという方法である。

コミュニティ投資

コミュニティ投資とは、投資をしたことで、環境問題や社会問題に対して、良い影響が得られやすいサービスや技術に対して、積極的に投資をしていく方法である。

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ESG債への投資のメリット・デメリット

ESG債への投資のメリット・デメリット わたしのIFAコラム

次に、ESG債へ投資したことで得られるメリット・デメリットについて説明していく。

環境問題や社会問題の改善に繋がる

ESG債へ投資すれば、「環境問題や社会問題を改善したい!」や「自社の商品やサービスを使って、動物や環境に配慮された良い未来を築き上げたい!」といった考え方をもっている会社を応援できるメリットがある。

自分が投資をしたことで、その会社から優れた商品やサービスが誕生すれば、きっと嬉しい思いをするだろう。

ESG債は、せっかく投資をするのであれば、地球の未来を考えたものに投資をしたいと考える方におすすめである。

会社が積極的に環境や社会に配慮する

投資家による投資によってESG債への注目が高くなれば、会社は「現在、社会や投資家が求めているものは何か」ということを積極的に理解するようになり、自ら環境や社会に配慮された商品やサービスを開発するようになるメリットがある。

これによって、動物や環境、人間に対して害を与えるような会社が消滅し、将来に繋がっていくような良い取り組みができる会社だけが残っていく。

グリーンウォッシュの被害にあう

ESG債に投資をする際は、グリーンウォッシュの被害に注意してほしい。グリーンウォッシュとは、環境意識の高い消費者をだますことである。

たとえば、環境保護と関係がないのに、自然の画像を利用したり、エコな取り組みをまったくしていないにもかかわらず、省エネという表記をしたり、といったものである。

そのため、ESG債へ投資をする際は、しっかりと調べることで、グリーンウォッシュの被害にあうことを防げる。

まとめ

まとめ わたしのIFAコラム

ESG債は、今後も大きく注目され続けることは間違いない。近年は、環境問題や動物愛護、人権保護などに、大きな注目が集まっている。

それらの問題を改善するために商品やサービスを開発している会社は、未来が明るい可能性が高い。

もし、未来に対してより良い方向に繋がっていくものへの投資を考えているのならESG債への投資を検討してほしい。

投資先に迷っているのなら、専門家に聞くことで、今注目されているESG債を教えてもらえる

これによって、環境問題や社会問題の改善に高い効果が得られるものへ投資がしやすくなるため、「わたしのIFA」に相談をしてはいかがだろうか。

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※本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。投資家とIFA(資産アドバイザー)とのマッチングサイト「わたしのIFA」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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