- 楽天証券はどのような特徴なのか
- 楽天証券のメリット・デメリットは何か
- 楽天証券はどのような人に向いているのか
投資を始める場合、どの証券会社を選んでいいのか迷ってしまう方は少なくない。
証券会社には様々な種類があり、各証券会社の特色を理解して利用するのが重要である。
数ある証券会社の中でも、選択肢によく挙げられるのはネット証券として知名度の高い「楽天証券」だ。
楽天証券は、楽天銀行や楽天市場など楽天のサービスを使っている方がお得に使える証券会社である。
今回は楽天証券の特徴やメリット、デメリットについて紹介していく。
楽天証券の利用を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしていただきたい。
楽天証券の特徴とメリット
楽天証券の特徴として、以下の4つが挙げられる。
- 銘柄数が豊富
- ポイントが貯まる
- 入出金がラク
- 手数料が割安
銘柄数が豊富
楽天証券では、株式や債券、ETFや投資信託など様々な種類の金融商品が取引できる。
つみたてNISAやiDeco対応の商品も多く、投資家デビューにおすすめの証券会社といえるだろう。
多くの投資家が取引する主要商品はほぼ取り揃っているため、初心者から投資経験者まで幅広く利用できる。
商品選びに選択肢の幅を持たせられることで、自分なりのポートフォリオも組みやすくなるのだ。
楽天ポイントが貯まる
楽天証券は楽天グループが運営するネット証券であり、取引する度に楽天ポイントを貯めることができる。
また毎月購入する積立投資も対象で、毎月購入時にポイントが貰えるのだ。
ちなみに貯まった楽天ポイントは、投資に回せたり、買い物にも使えたりするなど使い道が多い点もメリットだろう。
更に楽天カードを保有している人は、楽天証券で投資信託の積立投資を行うと、お得にポイントを貯めることも可能だ。
積立額の最大1%のポイントが貰えるため、楽天グループのサービスを使っている人はお得に「ポイント活動」を行える。
入出金がラク
楽天証券と楽天銀行の口座を提携する「マネーブリッジ」というサービスを活用すれば、入出金の手間をなくすことができる。
それぞれの口座を保有していれば、ほんの数分で連携が可能だ。
楽天証券で取引をする際、わざわざ入金しなくても楽天銀行に資金があれば自動的に入出金処理(スイーブ)される。
楽天証券に移動した資金を楽天銀行へ引き出したい場合も、ワンクリックで移動可能だ。
マネーブリッジを行い楽天銀行に入金しておけば、入金忘れを防げる。毎月購入していく積立投資などと相性が良い便利なサービスといえるだろう。
その上、マネーブリッジを行うと楽天銀行の普通預金口座の金利を、0.02%から0.1%へ引き上げられる。
具体的には、マネーブリッジを行って普通預金残高が300万円以下だと金利が0.10%、300万円超だと0.04%となる。
手数料が割安
楽天証券はオンラインで取引が成立するため、手数料も割安に抑えられる。
2種類の手数料コースから選ぶことができ、自分の取引状況に合わせて都度変更可能だ。
- 超割コース
- いちにち定額コース
1回の取引金額に応じて計算される「超割コース」は、5万円までなら税込55円、20万円までなら税込115円で取引できる割安な手数料を提供している。
また、1日の売買金額100万円以下が無料となる「いちにち定額コース」は、デイトレードなどで1日に何度も取引する人にとって非常に有利なサービスといえるだろう。
楽天証券のデメリット
楽天証券のデメリットは以下の通りだ。
- 還元ポイントの改悪
- アプリで投資信託は購入不可
- ネット対応のみ
還元ポイントの改悪
2022年4月1日から楽天証券はポイントサービスの還元率を変更している。
これまでは楽天証券の「ハッピープログラム」というサービスを利用すれば、口座に保有している投資信託の金額に応じてポイントを獲得することができた。
しかし変更によって、獲得タイミングは1回のみとされてしまったのだ。
また投資信託を楽天カードを使用して積み立て購入した場合、積立額の1%がポイント還元されていたが、積立額の0.2%へと変更されている。
カードでの積立投資によるポイント還元率を重視するのであれば、1.1%のマネックス証券や1.0%のSBI証券を使用するべきであろう。
アプリで投資信託は購入不可
楽天証券のスマートフォン専用アプリ「iSPEED」では、日本株や米国株は購入可能だが投資信託の購入はできない。
楽天証券で投資信託を購入するためには、楽天証券のサイトへ直接アクセスして購入する必要がある。
毎月積立される設定にしておけば、自動的に口座から資金が引き落とされて購入されるので問題はないだろう。
しかし口座内の残高不足などが原因で購入できなかった場合、手動で購入しなければならない。
その際に、わざわざサイトへアクセスして購入する手間が発生してしまう。
アプリで全て完結したい人にとっては少々煩わしいと感じてしまうのではないだろうか。
ネット対応のみ
楽天証券はネット証券であるためネット環境がないと使えず、対面型のサービスが受けられない。
楽天証券の有人サポートは以下の3種類から選ぶことになる。
- オペレーターによるチャットサポート(平日9時~18時)
- 電話(年末年始を除いた全日9時~17時)
- Eメール(24時間可能)
対面でのサポートを希望する場合、対面型の証券会社を選ぶ必要がある。
楽天証券がおすすめな人
メリットとデメリットを踏まえた上で、楽天証券がおすすめな人は以下の通りだ。
- 楽天経済圏でポイント活動をしていきたい人
- 楽天グループのサービスをよく使う人
- 楽天銀行に口座がある人
- ネット証券に抵抗がない人
楽天グループは、楽天証券(証券会社)、楽天銀行(銀行)、楽天カード(クレジットカード)、楽天市場(ショッピング)、楽天モバイル(スマートフォン)、楽天ペイ(電子決済)、楽天ブックス(本、CD、DVD)、楽天トラベル(旅行)といった様々の種類のサービスを提供している。
楽天グループサービスを利用して受け取るポイントを楽天ポイントに集約させれば、よりお得にサービスを受けられる。
また楽天銀行に口座があればマネーブリッジなどを使って預金金利を手軽にアップさせることも可能だ。
ネット証券に抵抗がなく、普段から楽天のサービスを利用する人にとってメリットが大きい証券会社といえるだろう。
まとめ
今回は楽天証券の特徴について紹介してきた。楽天証券は、楽天銀行に口座がある人や楽天のサービスを普段から使う人に有利な証券会社だ。
ポイントサービスは改悪されてしまったが、楽天ポイントを使ってつみたてNISAなどを購入して資産形成を行うのも楽天証券ならではの醍醐味といえるだろう。
ちなみに楽天証券で取引できる投資信託はこちらの記事で紹介している。
どのような投資信託の種類があるか確認しておきたい方は、一度目を通していただきたい。
また、運用に自信がないという方も多いだろう。
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