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資産形成と資産運用の違い!初心者が始めるなら?種類なども紹介

この記事で解決できるお悩み
  • 資産形成と資産運用の違いが分からない
  • 資産運用における主な種類について知りたい
  • 初心者におすすめの資産運用方法が知りたい

投資について検索していると「資産形成」や「資産運用」という言葉を目にすることが多いのではないだろうか。

なんとなく「形成」と「運用」でイメージは付くものの、その違いについてはなかなか知る機会は少ない。

ただ将来のためにどちらも必要となるので、それぞれの違いを理解しておくことが望ましい。

そこで本記事では、資産形成と資産運用の違いについてわかりやすく解説していく。

自分の所持金に応じて「何をすれば良いか?」などの判断基準も紹介しているので、これからお金を増やしていこうと考えている方はぜひ参考にしてみていただきたい。

目次

資産形成と資産運用の違い

資産形成と資産運用の違い 資産運用ナビコラム

資産形成は0から資金を貯めていこうという「目的」を指し、資産運用はある程度金融資産を保有している人が投資などでお金を運用していくという「手段(行為)」を指す。

例えば、資産形成にはお金を集めるために貯金したり、出ていくお金を減らしたりするなどの対応が可能だ。

その中で投資して資金を増やす「資産運用」という選択も取れるのである。

後述するが、一般的には1,000万円以上金融資産があれば、資産運用へと移行していくべきといわれている。

  • 資産形成:お金を貯めたいという目的
  • 資産運用:今ある資産をより増やしていく手段

ちなみにここで言及している資産とは、お金として扱える「換金性のあるもの」を指している。

預貯金はもちろん株式や国債、所有する土地や建物などの不動産、貴金属や宝石類、骨董品や自分自身の加入している終身保険なども含まれる。

以下は2つの違いをまとめた表だ。

資産形成資産運用
違い資産を1から作ること資産を増やす手段
目的か手段か?目的手段
方法貯金、節約、投資など投資
どんな人に向いている?資産が少ない人ある程度金融資産を保有している人(1,000万円以上)

表から分かるように、どちらも「投資をして資金を増やしていく」という手段が取れるが、対象者が異なるので選ぶ商品やポートフォリオの組み方に差が現れることになる。

資産形成はお金を貯めていくことが目的なので、資産運用を行いたい人よりもリスクを取ってリターンを取るような投資を行うこともあるだろう。

反対に資産運用を行いたい人は、既に保有している資金を守りながら増やしたいという前提で行うので、リターンは少ないがお金を守ることに特化した低リスクの金融商品を選ぶ傾向が高くなる。

資産形成と資産運用の主な種類

資産形成と資産運用の主な種類 資産運用ナビコラム

金融商品は資産形成専用・資産運用専用など明確に分かれているわけではない。

そのため今回は、以下の金融商品をまとめて6つほど紹介していく。

  • 預貯金
  • 外貨預金
  • 投資信託
  • 株式投資
  • NISA
  • iDeCo(個人型確定拠出年金)

他にも債券や不動産、保険、金、FXなど様々な商品があるが主要なものを厳選した。

一番簡単な「預貯金」

最も簡単な資産を作っていく方法は預貯金である。

銀行の普通預金はかなり0.001%などとかなり低くなっているが、銀行が破綻しても1,000万円までなら保証されるという特徴を持つ。

保証対象は普通預金よりも金利が高い「定期預金」なども含まれている。

一定期間引き出せないというデメリットはあるものの、使うタイミングを逆算して預ければ普通預金よりも金利を得ることができるため、利用を視野にいれても良いだろう。

特に将来使うであろう、以下のように絶対に減らせない資金を預けるのもおすすめだ。

  • 教育資金:子供の大学入学費用
  • 住宅資金:住宅や土地の購入費用
  • 老後資金:老後の生活費用

これらは数千万単位で必要になるため、人生の三大資金とも呼ばれている。

投資による元本割れは避けておきたい資金は1,000万円まで保証されるという安心感の元で低リスクで運用していくのが望ましい。

円安時に強い「外貨預金」

外貨預金はその名の通り、外貨で預金する方法である。

外国の通貨を利用するので日本との金利差によって、より好条件で預金金利を得ることが可能だ。

例えばドル建て(ドルで預金)をしていた場合、現在話題になっている「円安」が進行すればするほど通常よりもかなりプラスで金利を受け取れる。

例えば1000万円分のドル建てを行っていて、1ドル100円から1ドル150円まで円安が進んだとする。

その場合は為替による差益が発生して、円換算すると1500万円分預けていることになるのだ。

ただし反対に円高では、同条件では1,000万円が800万円まで減り、元本割れリスクがあるので注意をしておこう。

プロが運用する「投資信託」

初心者が投資を始める際に検討する金融商品の1つがプロに運用してもらう「投資信託」だ。

投資信託はファンドとも呼び、プロへ資金を預けて運用してもらい、利益を受け取るという投資方法である。

元本は保証されておらず手数料が必要であるものの、少額から幅広い商品へ分散投資できるメリットがある。

自分で勉強する「株式投資」

株式投資は値上がり益などを狙って「売却益」を得たり、保有して「配当金」や「株主優待」をもらったりしながら運用していく金融商品だ。

プロに任せられるわけではないので、他の金融商品よりも自分で勉強していく努力が求められることになる。

株式投資で資産運用している方のわかりやすい例が「桐谷さん」ではないだろうか。

コツコツと様々な企業へ投資し、配当金を得て株主優待を使うために自転車で奔走する姿は記憶に新しい。

そんな株主株式は日本株なら100株単位での購入が主になるので、大体20万円程度で始めることになる。

元本保証はないので、以下のような工夫が必要となる点に注意していただきたい。

  • 長期保有前提でほったらかしにして保有(時間軸を伸ばす)
  • 1つの銘柄に集中投資しない(リスク分散する)

毎年一定額までは非課税にする「NISA」

NISAは、株式や投資信託で運用した際に発生した利益にかかる税金を非課税にできる制度だ。

通常、一律20%の税率が利益にかかってくるので資産形成や資産運用時には強い味方となる。

主に以下の2種類が選択でき、途中で変更も可能だ。

  • 最長で20年まで活用できる「つみたてNISA」
  • 120万円まで毎年非課税にできる「NISA」

投資信託を始めたい方などは制度の利用を検討してみてはいかがだろうか。

NISAについて詳しくはこちらの記事で紹介している。

老後資金の備えに使える「iDeCo(個人型確定拠出年金)」

iDeCoはNISAと同じで税金が優遇される制度で、老後資金を貯める有効な手段の1つだ。

個人型確定拠出年金とも言われ、60歳まで毎月一定額を積み立てしていき、60歳以降に引き出すようになっている。

60歳までは引き出せないというデメリットはあるものの、運用益は非課税になるので税金が引かれることなくかなり長い年月運用を続けられる。

さらにiiDeCoで支払った毎月の掛け金は、所得税や住民税を差し引くことができるので節税効果があるのもメリットといえるだろう。

初心者は資産形成と資産運用のどちらから始めればいい?

初心者は何から始めればいい? 資産運用ナビコラム

稼いだり節約したりして資産を0から作っていく「資産形成」を行い、資産形成を目的として預貯金など低リスク商品へ投資する「資産運用」を行う流れが一般的だ。

まず初心者の方は資産がいくらあるのか、という把握から行っていただきたい。

前述したように預貯金が保証されるため1,000万円を1つの判断基準としておくのが良いだろう。

元本保証という安心感はかなり大きいので、最大限利用した上で運用を行っていくのが望ましい。

1,000万円以下の場合は、副業や節約をして投資できる資金を増やしていこう。

生活資金とは別に1,000万円以上の金融資産があれば、徐々に「リスクを抑える投資」をメインとする資産運用のフェーズへと移ってみてはいかがだろうか。

貯金では金利が低すぎる場合は、もう少しリスクを取って、NISAやiDeCoを活用しながら株式投資や投資信託などで複利の力を利用して資産を増やしてみるのも手だ。

資産形成と資産運用を賢く使い分けよう

まとめ 資産運用ナビコラム

資産形成と資産運用は、将来のためにどちらも必要である。何から始めていいかわからない方は、まず自分の資産がいくらあるか明確に確認しておこう。

その上で1,000万円以上の金融資産があれば、投資信託などを始めとする金融商品で資産を守りながら増やす銘柄への投資を検討してみてはいかがだろうか?

どのような銘柄を選べば良いかは、お金の専門家である資産アドバイザー(IFA)へ相談してみるのも1つの手だ。

無料相談なども活用して、気軽に将来の不安など相談してみてはいかがだろうか。

現在、下記ボタンから申し込むと無料で資産運用の相談にのってくれる。

資産運用に関して少しでも不安やお悩みがある方は、「資産運用ナビ」で無料相談を申し込んでみてはいかがだろうか。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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