カードローンは急な出費があったり、資金繰りをしたりするのに便利な金融サービスだ。
しかし、カードローンを利用するにあたっては、収入証明書が必要になる場合がある。
収入証明書には勤務先や年収など個人情報が記載されているため、提出するのに抵抗がある人もいるだろう。
また、収入証明書を用意するのは手間がかかる。
そこで本記事では、収入証明書不要でカードローンを借入する方法を紹介する。
また、借入する条件やおすすめのカードローンについても解説する。
収入証明書なしでカードローンを利用したい人は、本記事の情報をぜひ参考にしてほしい。
収入証明書不要でカードローンを借入する方法は?
証明書なしでカードローンを借入する方法としては、次のような方法がある。
- 借入限度額が50万円以下のカードローンを選ぶ
- 銀行や信用金庫などの金融機関のカードローンを利用する
- インターネットバンキングやスマートフォンアプリなどのオンラインサービスを活用する
借入限度額が50万円以下のカードローンは、消費者金融法の規定により、収入証明書の提出が免除されている。
したがって、借入限度額が50万円以下のカードローンを選べば、収入証明書不要でカードローンが借入できる。
ただし、他社からの借入状況や信用情報によっては、収入証明書の提出が求められる場合があるだろう。
また、銀行や信用金庫などの金融機関のカードローンを利用する方法もある。
こちらは消費者金融法の対象外となるため、収入証明書の提出が必須ではない。
しかし、この場合も他社からの借入状況や信用情報によっては、収入証明書の提出が必要な場合がある。
最後に、インターネットバンキングやスマートフォンアプリなどのオンラインサービスを活用する方法も挙げられる。
これは、オンラインサービスを通じて本人確認や審査などの手続きを行うことで、収入証明書の提出が不要になるというものである。
ただし、オンラインサービスを利用するためには事前の登録や申込などが必要になる。
収入証明書不要でカードローンを借入する条件
収入証明書不要でカードローンを借入する条件は次の2点だ。
- 借入希望額が50万円以下
- 他社と合算した借入が100万円以下
ここでは、それぞれの条件について詳しく解説する。
借入希望額が50万円以下
収入証明書不要でカードローンを借入する条件の1つ目は、借入希望額が50万円以下であることだ。
これは、貸金業法と呼ばれる法律によって定められた規制があるためである。
50万円を超える借入には申込者の返済能力を確かめるため、収入証明書が必要と定められている。
逆にいえば、50万円以下の借入であれば収入証明書は必要ではない。
万が一返済できなくなっても貸し倒れのリスクが低いと判断されるため、収入証明書不要で融資が受けられる。
他社と合算した借入が100万円以下
もう1つの条件は、他社と合算した借入が100万円以下であることだ。
これは、総量規制に基づいた貸付を行うためである。
総量規制とは、借入を利用する人の年収の3分の1を超える貸付を原則的に禁止する規制だ。
他社からの借入がある場合は、その金額を含めて総量規制の対象となる。
上記の2つの条件を満たしていれば、基本的には収入証明書不要でカードローンを借入できるだろう。
カードローンにおける収入証明書はどんなときに必要なのか
カードローンで収入証明書が必要になるのは、次の2つのタイミングが挙げられるだろう。
- カードローンの申込時
- カードローンの契約中
まず、カードローンの申込時に必要になる場合がある。
具体的には、申込時に借入希望額が50万円を超えるときである。
また、複数の貸金業者で合計100万円を超える借入をするときにも収入証明書が必要になる。
他には、カードローンの契約中に提出が求められるケースもあるだろう。
これには、契約期間中に借入総額が100万円を超える場合が該当する。
また、金融機関によってはカードローンの契約中であっても、定期的に収入証明書の提出を求めるケースもある。
収入証明書の提出をしないと、サービスを利用できなくなる可能性がある。
契約中に収入証明書の提出を求められたときは、必ず提出しよう。
他のケースとしては、カードローンの契約中に転職をした際に収入証明書の提出が必要になる場合がある。
収入証明書不要でも利用できるおすすめのカードローン
収入証明書の提出が不要でも利用可能なカードローンは、多くの銀行や消費者金融が提供している。
中でも、特におすすめなのは次の5社だ。
- SMBCモビット
- プロミス
- アイフル
- レイク
- アコム
それぞれのカードローンの特徴をご紹介する。
カードローン | SMBCモビット | プロミス | アイフル | レイク | アコム |
---|---|---|---|---|---|
審査時間 | 最短30分 | 最短20分 | 最短20分 | 最短25分 | 最短20分 |
即日融資 | 可 | 可 | 可 | 可 | 可 |
無利息期間 | なし | 最大30日間 | 最大30日間 | 最大60日間 最大180日間(※) | 最大30日間 |
借入限度額 | 800万円 | 500万円 | 800万円 | 500万円 | 800万円 |
SMBCモビット
SMBCモビットは、三井住友カードが提供しているカードローンだ。
希望借入額が50万円を超える場合や、他社との契約額が100万円を超えて借りる時以外は収入証明書の提出が不要となっている。
即日融資にも対応しており、最短30分で審査結果が分かる。また、申込はWeb完結が可能で、電話による在籍確認もない。
Web完結で申し込むと郵便物も届かないため、周囲にバレずに借入が可能だ。
スマホアプリも用意されており、セブン銀行やローソン銀行でスマホATM取引ができる。
借入・返済がスマホ1台で可能で、カードを持ち歩く必要がないのもメリットだ。
金利 (実質年率) | 年3.0%~年18.0% |
---|---|
審査時間 | 最短15分 ※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります |
融資速度 | 最短即日 ※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります |
無利息期間 | なし |
借入限度額 | 1万円~800万円 |
収入証明書 | 提出の場合あり |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | ・20歳~74歳 ・安定した収入がある方 |
担保・保証人 | 不要 |
プロミス
プロミスも収入証明書の提出が不要なカードローンを提供している。
限度額が50万円以下のカードローンなら、本人確認書類のみで申込が可能だ。
インターネットやスマホから24時間申込が可能で、最短20分で審査結果が分かる。
できるだけ早くお金を借りたい人におすすめのカードローンだ。
また、女性専用のフリーコールも用意されており、女性でも安心して利用しやすい。
返済は全国のATMや一部のコンビニのマルチメディア端末でも行え、ほぼ全国どこでも返済可能なのも特徴である。
プロミスを初めて利用する人には、最大30日間無利息で借りられるキャンペーンを実施している。
金利 (実質年率) | 年4.5%~年17.8% |
---|---|
審査時間 | 最短20分 |
融資速度 | 最短3分 ※状況によりご希望に沿えない場合がございます。 |
無利息期間 | 最大30日間(初回限定) ※メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。 |
借入限度額 | 1万円~500万円 |
収入証明書 | 以下に該当する場合は収入証明書の提出が求められます。※ ・プロミスの利用限度額が50万円を超える場合 ・プロミスと他社貸金業者の合計借入金額が100万円を超える場合 ・前回プロミスに収入証明書を提出してから3年以上が経過している場合 |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 満18歳以上74歳以下(高校生を除く) |
担保・保証人 | 不要 |
アイフル
アイフルは、創業50年以上の歴史がある老舗の消費者金融で、収入証明書の提出が不要なカードローンの1つだ。
50万円までは収入証明書不要で融資が受けられる。
本人確認書類をスマホで撮影して送信すれば本人確認が終了するため、手軽に利用しやすいカードローンだ。
最短20分で審査結果が出るほか、原則的に電話による在籍確認なしで借入できるのもポイントである。
24時間借入の申込が可能で、夜中しか申込の時間がない人にもおすすめできるカードローンだ。
さらに、女性専用ダイヤルがあり、女性のオペレーターが対応してくれるため女性でも借りやすいだろう。
また、初回契約日翌日から最大30日間の無利息期間を設けているのも大きなメリットとなる。
金利 (実質年率) | 年3.0%~年18.0% |
---|---|
審査時間 | 最短18分 ※お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。 |
融資速度 | 最短18分 ※お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。 |
無利息期間 | 最大30日間(初回限定) |
借入限度額 | 1万円~800万円 |
収入証明書 | 以下のいずれかに該当するお客さまは収入証明書が必要 ・当社のご契約が50万円を超えるお客さま ・他社を含めたお借入総額が100万円を超えるお客さま |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 満20歳以上69歳までの定期的な収入がある方 |
担保・保証人 | 不要 |
レイク
レイクも収入証明書不要で借入できるカードローンだ。
希望の借入額が50万円を超える場合や、他社との契約額が100万円を超えて借りる時以外は収入証明書が不要となっている。
また、Webでの申込の場合、21時までに契約手続きが完了すれば最短25分で融資が可能である。
レイクは初めての利用の場合、Web申込限定で最大60日間無利息期間があるのも他社にはない特徴といえる。
さらに借入金額のうち、5万円までは最大180日間無利息期間がある。
無利息期間は契約日翌日から開始されるため、契約したら早めに借入するとよいだろう。
原則として電話での在籍確認は行っていないが、審査状況によっては電話での在籍確認が行われるケースもある。
その場合でも、個人名で電話をかけるなどプライバシーに配慮されている。
金利(実質年率) | 年4.5%~年18.0% |
---|---|
審査時間 | 最短15秒 |
融資速度 | WEBで最短25分融資も可能 (即日融資可能) |
無利息期間 | ・最大60日間(Web申込限定) ・最大180日間(5万円まで) |
借入限度額 | 1万円~500万円 |
収入証明書 | 以下に該当する場合は、収入証明書の提出が求められます。 ・レイクの借入可能額の総額が50万円を超える場合 ・レイクの借入可能額と他社借入額の合計が100万円を超える場合 ・前回レイクで収入証明書を提出してから3年以上が経過している場合 |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | ・満20歳~70歳の方 ・安定した収入がある方 |
担保・保証人 | 不要 |
アコム
アコムは、三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の大手カードローンで、収入証明書不要での借入が可能だ。
他社と同様、希望の借入額が50万円以下の場合や他社との契約額が100万円を超えていなければ、収入証明書が不要となっている。
審査にかかる時間も短く、最短20分で完了するため、今すぐお金が必要な場合に強い味方になるだろう。
申込から借入までWebで完結でき、カードレスでの契約も可能だ。
自宅にカードが届くことがないため、家族にも知られずにお金が借りられる。
スマホアプリの機能も充実しており、返済期日を知らせてくれる通知機能なども搭載している。
初めての利用の場合は最大30日間の無利息期間があるので、できるだけ利息を抑えて借りたい人にもおすすめだ。
金利 (実質年率) | 年3.0%~年18.0% |
---|---|
審査時間 | 最短20分 ※お申し込み時間や審査によりご希望に沿えない場合がございます。 |
融資速度 | 最短20分 ※お申し込み時間や審査によりご希望に沿えない場合がございます。 |
無利息期間 | 30日間(初回限定) |
借入限度額 | 1万円~800万円 |
収入証明書 | 以下のいずれかに該当するお客さまは収入証明書が必要 ・当社のご契約が50万円を超えるお客さま ・他社を含めたお借入総額が100万円を超えるお客さま |
WEB完結 | 一部可能 |
申込条件 | 満20歳以上72歳までの定期的な収入がある方 |
担保・保証人 | 不要 |
カードローンの申し込み時に収入証明書として利用できる書類は?
収入証明書といわれるが、実際にそのような名前の書類があるわけではない。
収入証明書とは、自身の収入を証明する書類の総称である。
収入金額や所得金額などが記されている書類全般のことで、具体的には次のような書類が含まれる。
- 源泉徴収票
- 給与明細書
- 賞与明細書
- 確定申告書
- 課税証明書
- 納税証明書
- 年金通知書
- 所得証明書
それぞれの書類について詳しく解説する。
源泉徴収票
源泉徴収票は、会社や組織から給与や報酬を受け取った場合に発行される書類である。
所得税や住民税などの源泉徴収額や支払額が記載されている。
年末調整の際にも必要になる。会社勤めの場合は、会社から毎年受け取れる。
給与明細書
給与明細書は会社や組織から給与を受け取った場合に発行される書類である。
支払日・支払額・控除額などが記載されている。
会社や組織によって異なるが、毎月発行されることが多いだろう。
賞与明細書
賞与明細書は、会社や組織から賞与を受け取った場合に発行される書類である。
通常、賞与が支給される月に勤め先の会社や組織から給料明細書とともに配布される。
会社によっては、電子交付を行っている場合もある。
確定申告書
確定申告書は自営業者やフリーランスなどの個人事業主や、給与所得以外の所得がある場合に国税庁に提出する書類である。年間の所得・経費・税金などが記載されている。
課税証明書
課税証明書は、各自治体から発行される書類である。
個人の1年分の所得・年間の所得税や住民税などの課税状況・不要の人数などが記載されている。
住民税の納付先である自治体から取得可能で、自治体ごとに証明書の様式や名称が異なる。
納税証明書
納税証明書は、課税された住民税の金額・納付済額・未納額などが記載されている書類である。
証明する税金の種類ごとに記載事項や交付請求先が異なる。
また、納税証明書は課税証明書の内容に加えて、納税額も証明する点が異なっている。
年金通知書
年金通知書は日本年金機構から発行される書類である。
毎月6月に金融機関などの口座振り込みで年金を受け取っている人に対して、6月から翌年4月までに支払われる金額を通知する。
原則として、年に1回6月に送付されることになっている。
所得証明書
所得証明書は、自治体から発行される書類で、前年度の所得金額や住民税などが記載されている。
自治体によっては、課税証明書や課税非課税証明書など呼び方が異なる場合がある。
なお、所得金額とは、1月1日~12月31日までの1年間の収入から必要経費(会社員の場合は給与書等控除額)を差し引いた金額である。
収入証明書をどうしても用意できない場合の対処法は?
収入証明書は、借入申込時に必要になる書類の1つだ。
しかし、どうしても収入証明書が用意できないケースもあるだろう。
たとえば、自営業者・フリーランス・パートやアルバイトなどの非正規雇用者の場合、収入証明書を発行してもらえないことが多い。
収入証明書をどうしても用意できない場合、次のような対処法がある。
- 希望額を少なくする
- 公的融資制度などほかの方法も視野に入れる
それぞれの対処法について詳しく見ていこう。
希望額を少なくする
1つの対処法は、カードローンの借入の希望額を少なくすることだ。
すでに説明したように、収入証明書が必要になるのは、一定額以上の借入を申込む場合である。
金融機関によって異なるが、一般的には50万円以上や100万円以上の借入には収入証明書が必要になる。
しかし、それ以下の借入なら収入証明書が不要になる場合がある。
そのため、希望額を下げることで、収入証明書の問題を回避できるだろう。
ただし、希望額を下げることにより、借入金利や返済期間も変わってくることには注意が必要だ。
公的融資制度などほかの方法も視野に入れる
収入証明書が用意できない場合、公的融資制度などほかの方法も視野に入れることも方法の1つだ。
収入証明書が必要になるのは、主に民間の金融機関から借りる場合だ。
公的融資制度や信用組合から借りる場合は、収入証明書が不要になる場合がある。
公的融資制度では、事業計画書や税金納付証明書などを提出することによって、収入証明書の代わりにすることができる。
また、信用組合や労働者金庫などでは、勤務先からの在籍確認や給与明細書などによって収入状況を確認可能だ。
おまとめローンは必ず収入証明書が必要?
おまとめローンの利用を検討していて、収入証明書が必要かどうか気になる人もいるだろう。
おまとめローンは、複数の借入を一本化して返済を楽にするローンのことである。
おまとめローンを利用するには、収入証明書が必要な場合と必要でない場合がある。
一般的には、おまとめローンの審査では、借入金額・借入先の数・返済状況などが重視される。
したがって、次のようなケースでは収入証明書が必要になるだろう。
- 借入金額が一定額を超える
- 借入先が多数ある
- 返済遅延や延滞がある
- 他社からの借入状況が不明確
収入証明書が必要な場合、カードローンと同様に源泉徴収票・給与明細・確定申告書などが使用できる。
おまとめローンを利用する際は、事前に収入証明書が必要かどうかを確認しておくとよいだろう。
フリーローンは必ず収入証明書が必要?
フリーローンは使い道が自由に決められるローンだ。
フリーローンを利用するには、収入証明書が必要な場合と必要ではない場合がある。
フリーローンの審査で重視されるのは、年収・勤務先・勤続年数などだ。
したがって、収入証明書が必要になるのは次のようなケースだ。
- 借入金額が一定額を超える
- 他社からの借入が多い
- 自営業者やフリーランス
- 住宅ローンや教育ローンなど他の特定目的と併用する
収入証明書が必要な場合は、カードローンと同様で源泉徴収票・給与明細・確定申告書などが使用できる。
一般的に収入証明書不要でフリーローンを利用したい場合は、銀行のフリーローンを利用することがおすすめだ。
特に、銀行カードローンを利用している場合は、カードローンの限度額までは収入証明書不要で借りられるだろう。
収入証明書不要でカードローンを利用するなら
証明書不要でカードローンを借入するためには、借入限度額が50万円以下のカードローンを選んだり、銀行や信用金庫などの金融機関のカードローンを利用したりするなどの方法がある。
収入証明書を必要としないカードローンの審査基準を満たせば、借入は可能だ。
ただし、借入限度額や金利は、収入証明書を提出する場合と比べると低くなる可能性がある。
また、借入回数や返済状況によっては、契約中に収入証明書の提出を求められる場合もあるだろう。
収入証明書不要でカードローンの借入をする方法は手続きが簡単で便利だが、デメリットもある。
そのため、自分の返済能力や目的に合ったカードローンを選ぶことが重要になるだろう。
カードローン 通らないについて詳しくは知りたい方はこちら。