三井住友銀行の展開するカードローンを、利用の選択肢の1つとして検討する人もいるだろう。
なぜなら、メガバンクから提供されていることで信頼度が高いからである。
しかし、初めてカードローンを利用する人のなかには、どのような手続きを経て契約を結ぶのか気になる人もいるはずだ。
必要書類などの事前準備をしておけば、申込〜契約までスムーズに進められる。
そこで本記事では、三井住友銀行カードローンに申込を行う際に必要な書類について解説する。
手続きのポイントについても触れるので、参考にして欲しい。
三井住友銀行カードローンの必要書類
三井住友銀行(SMBC)カードローンで申込をする際に提出を求められる必要書類は、主に以下の3種類だ。
- 本人確認書類
- 補完書類
- 収入証明書
このうち、申込で必ず必要になるのは一番上の本人確認書類である。
残りの補完書類・収入証明書が必要になるとは限らない。
それぞれの書類について解説・紹介するので、参考にして欲しい。
本人確認書類
一般的に、カードローン申込時には本人確認書類の提出が求められる。
その理由は、主に以下の項目を確認するためだ。
- 氏名
- 住所
- 生年月日
なお、金融庁ではテロ対策などの一環として金融機関に対して本人確認書類の確認を義務付けている。
三井住友銀行(SMBC)も金融機関であるため、カードローン契約時には利用者に提出を求めなければならないのだ。
なお、有効とされている書類については後述するので、そちらを参考にして欲しい。
補完書類
補完書類とは、提出した本人確認書類では不十分であった場合に追加で求められる書類のことだ。
補完書類が求められる可能性がある 本人確認書類 | 理由 | 求められる可能性が高い補完書類 |
申請した パスポート | 2020年以降に所持人記入欄が存在しないため | 現住所が確認できる書類 |
本人確認書類 | 現住所と異なる住所が記載されている現住所が確認できないため | 国税・地方税の領収書のコピー 納税証明書のコピー 社会保険料の領収書のコピー 公共料金の領収書のコピー (携帯電話の利用明細は不可) |
各種健康保険証など | 顔写真がついていないため | カードローンプラザ(0120-923-923) へ要問い合わせ |
なお、上記以外の理由などでも補完書類を求められる可能性がある。
その場合は、どのような書類が有効なのか確認のうえ、速やかに提出しよう。
収入証明書
収入証明書とは、簡単に言えば年収が確認できる書類のことだ。
三井住友銀行では、申込時に希望する利用限度額を50万円以上にすると原則収入証明書の提出が必要だ。
ただし、申込者が個人事業主であった場合は希望限度額に関係なく提出が求められる。
事業主の方は、収入証明書をあらかじめ用意しておくようにしよう。
それぞれの年収が確認できる書類が求められる条件・有効な書類については以下の通りだ。
職業 | 給与・年金受給者 | 個人事業主 |
条件 | 利用枠または希望枠の合計が50万円を超える場合 | 利用枠・希望枠に関係なく必ず提出 |
提出件数 | いずれか1点のコピー(直近に限る) | 確定申告書+補完書類の計2点のコピー(直近に限る) |
有効な書類 | 源泉徴収票 給与の支払明細書(直近2か月分) 確定申告書(税務署の受領印・電子申告の受付番号のいずれかがあるもの) 納税通知書(年収・所得金額の記載があるもの) 年金証明書(年金額の記載があるもの) | 確定申告書B第一表(控え) 青色申告決定書(控え1ページ目) 収支内訳書(控え1ページ目) |
注意事項 | 源泉徴収票・給与の支払明細書については企業名・氏名・発行年月日の記載があるものに限る | 税務署の受領印があるものに限る |
なお、個人事業主の場合は上記以外に事業計画書の提出を追加で求められる場合もあるので注意して欲しい。
三井住友銀行カードローンでスムーズに手続きを進めるためのポイント
三井住友銀行(SMBC)カードローンを利用する際、少しでも早く借入を行いたいと思う人は多いはずだ。
一般的にカードローンの申込では審査が行われ、ここである程度の時間を要するために申込から契約まで一定の時間がかかる。
そのような中で少しでも早く利用をスタートさせたい場合は、以下のポイントを意識してみると良い。
- 必要書類の事前準備
- 信用情報の開示請求
- 他社借入の整理
- 申込内容の再チェック
- 借入希望額の見直し
それぞれのポイントについて解説するので、参考にして欲しい。
申込前に必要書類を準備しておく
カードローンに申込を行う際には、本人確認書類等の提出が必須となる。
必要になる書類は公式サイトに明記されているので、事前に確認して準備しておこう。
本人確認書類のみの場合は、運転免許証・個人番号カードなどを提出すれば良い。
いずれも、写真付きのものを用意しておけばスムーズに進められる。
ただし、希望利用枠・個人事業主の場合は年収が確認できる書類の提出も求められる。
これらについては、取り寄せるなどの準備が必要なケースもあるかもしれない。
特に個人事業主の場合は希望利用枠にかかわらず提出が求められる。
申込から契約までの期間を少しでも短縮させたい場合は、事前の用意が必須である。
信用情報に不安があるなら開示請求をする
カードローンサービスを展開している金融機関・消費者金融などでは、審査の一環として信用調査を行う。
カードローン申込の審査時、信用情報のどこを確認しているのかは非公開であるため、確かなことはわからない。
しかし、一般的に延滞・遅延などの異動情報がある場合は審査時に不利になるといわれている。
もし仮に信用情報に不安があるのなら、開示請求をしてみると良い。
借入件数・総額も含めて自分の情報の確認ができる。
カードローンの審査で信用情報の照会依頼を行う機関は、以下の3つだ。
- CIC(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関)
- JICC(指定信用情報機関株式会社日本信用情報機関)
- KSC(全国銀行個人信用情報センター)
信用情報機関は3社あるが、開示請求の方法はどこも同じである。
三井住友銀行カードローンの場合は銀行系なので、KSCに信用情報の照会依頼を行うのが一般的だ。
KSCに開示請求する場合の手順は以下の通りとなる。
請求方法 | インターネット | 郵送 |
請求の手順 | 1.インターネット開示手続のWebページを表示 2.メールアドレス登録 3.申込情報の入力 4.本人確認 5.手数料の支払い (クレジットカード・デビットカード・ キャリア決済など) 6.開示報告書ダウンロード | 1.公式サイトから登録情報開示申込書を ダウンロード 2.必要事項を記入 3.コンビニにて「本人開示・申告手続利用券」を購入 4.本人確認書類のコピー(2種類) 5.申込書・利用券・本人確認書類のコピーを同封して郵送 |
注意事項 | 開示報告書URLの受信から10日以内にダウンロード | 返信用封筒は不要 |
なお、郵送を希望する場合は速達も可能である。
その場合は、郵送代として260円分の切手を同封しなければならないので覚えておくと良い。
他社からの借入を整理する
他社でも借入を行っている場合は、事前に整理しておくことをおすすめする。
借入件数・総額が多いと判断されると、審査に通らない可能性が高くなるからだ。
貸金業を行う金融機関は「多重債務者をつくらない」義務を負っている。
信用調査もその一環であり、借入件数・総額が多い場合は多重債務者になる可能性があると判断されかねないのだ。
三井住友銀行カードローンの場合は銀行法に基づいて貸金業を行っているため、総量規制の対象とはならない。
しかし、多重債務者をつくらない義務を負っている以上、借入件数・総額から「可能性あり」と判断される可能性はゼロではない。
少しでもスムーズで確実に借入を行いたい場合は、他社の借入を整理しておくことをおすすめする。
申込内容を十分にチェックする
三井住友銀行カードローンの申込方法として用意されているのは、以下の3通りだ。
- パソコン・スマートフォン
- ローン契約機
- 電話
これらのなかで「パソコン・スマートフォン」「ローン契約機」の場合は、申込内容の入力誤りが考えられる。
自分で入力するため、故意ではなくてもうっかり誤った情報・内容を入力してしまう可能性はゼロではない。
しかし、三井住友銀行側としては誤りが故意なのかそうではないのかの判断はできない。
そのため、申込そのものを拒否されてしまう可能性がある。
自分で入力する際は、最終送信を行う前に何度もチェックしておくべきだ。
借入希望額はできる限り少なくする
借入希望額を少なく設定することで、収入に見合った申込と判断されて審査がスムーズに進む可能性が高まる。
また、三井住友銀行カードローンの場合、給与・年金受給者なら借入希望額を50万円にすると、本人確認書類の提出のみで良くなる。
年収が確認できる書類の提出がなければ、審査時に確認する項目・内容は減ることになる。
これにより、申込から契約までの時間が短縮されるかもしれない。
より確実にスムーズに契約まで進めたい場合は、借入希望額は必要最小限に抑えたほうが良いと言える。
金利 (実質年率) | 年1.5%~年14.5% |
---|---|
審査時間 | 最短当日 ※申込完了後の確認事項や本人確認書類の提出状況によって異なる場合もございます。 |
融資速度 | 最短当日 ※申込完了後の確認事項や、本人確認書類の提出状況によっては異なる場合もございます。 |
無利息期間 | なし |
借入限度額 | 10万円~800万円 |
収入証明書 | 50万円を超える場合に必要 |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 満20歳~満69歳以下 |
担保・保証人 | 不要 |
三井住友銀行カードローンで利用できる本人確認書類の種類
申込時に本人確認書類として求められるのは、以下の4種類だ。
- 運転免許証・運転経歴証明書
- 個人番号カード(マイナンバーカード)
- パスポート
- 住民基本台帳カード(顔写真付き)
また、上記4種類の本人確認書類が用意できない場合は、各種健康保険証などの提出でも可能だ。
ただし、その場合は事前にカードローンプラザ(0120-923-923)への問い合わせが必要になるので注意して欲しい。
三井住友銀行カードローンを外国人が利用する場合の必要書類は?
日本に在住している外国人が三井住友銀行(SMBC)カードローンを利用する場合、提出が求められる本人確認書類は以下の2通りである。
- 在留カード
- 特別永住者証明書
いずれかを提出すれば、審査が開始される。
ただし、申込の内容などによってさらに追加で書類が求められる可能性もあるので注意しよう。
追加で書類が必要となった場合は、速やかに準備した上で提出しよう。
カードローン審査時に必要書類の提出が求められる理由
カードローンの審査時に本人確認書類・収入証明書などの提出が求められる理由として、以下の2つがあげられる。
- 身分・収入の証明
- 返済能力の有無
それぞれの理由について解説するので、参考にして欲しい。
申込者本人の身分・収入を証明するため
カードローン申込時に本人確認書類・収入証明書などの書類提出が求められる理由は、申込者本人の身分・収入を証明するためである。
他人が成りすまして申込を行うなど、身分を偽った借入の可能性はゼロではない。
このようなケースでは犯罪が絡んでいることもあるため、提出が求められるのである。
返済能力を確認するため
貸金業法では以下の条件に該当する場合には、申込者の身分・収入とあわせて返済能力も確認しなければならない。
- 貸金業者から借入希望額が50万円を超える場合
- 他の貸金業者も含めて合計希望額が100万円を超える場合
三井住友銀行(SMBC)カードローンに申込を行う際にも、借入希望額が50万円を超えた場合には本人確認書類とともに収入証明書の提出が求められる。
それは、貸金業法で上記のような義務が課せられているからなのだ。
返済能力調査の義務は総量規制とは異なるため、銀行系の三井住友銀行も必ず行わなければならない。
三井住友銀行カードローンの必要書類提出方法
三井住友銀行(SMBC)カードローンにおける書類の提出方法は以下の3通りだ。
- スマホ
- ローン契約機
- 郵送
それぞれの提出方法・注意点などについて解説するので、参考にして欲しい。
スマホから提出
スマホから提出する場合は、Web・アプリの2通りが用意されている。
Webの場合は「オンライン本人確認について」のページから審査申込を行おう。
手順に沿って手続きを進めると、書類の提出画面が表示される。
書類提出のみを行いたい場合は「書類提出ページはこちら」をクリックしよう。
そうすれば「カードローン(目的別ローン)書類提出サービス」ページへのアクセスが可能だ。
「カードローン(目的別ローン)書類提出サービス」のWebページから提出する場合は、必要な情報を入力した後、「収入証明書類・その他の書類」「本人確認書類」のそれぞれのボタンリンクをクリックする。
新規申込で本人確認書類・収入証明書類の両方が必要な場合、一度に2種類の提出はできない。
それぞれ同様の手順をこなして提出しよう。
カードローンアプリを利用して提出する場合は、推奨環境を確認したうえでダウンロードして欲しい。
提出方法はWebページの「カードローン(目的別)書類提出サービス」と同じである。
なお、スマホで本人確認書類を提出する場合、パスポート・健康保険証は不可なので注意して欲しい。
いずれかを提出する場合はローン契約機・郵送を利用しよう。
ローン契約機から提出
ローン契約機はすべての三井住友銀行に設置されているわけではない。
そのため、設置店舗を探す必要がある。
公式サイトでは店舗・ATM検索のシステムが公開されている。
検索条件欄に最寄り駅・住所などを入力し、条件指定で「ローン契約機設置店舗(カードローン・目的別ローン)」にチェックを入れて検索しよう。
なお、現住所が記載されている本人確認書類をローン契約機のスキャナーで読み込み、申込書に必要事項を記入すれば完了する。
郵送で提出
インターネットにつながる環境ではなく、近くにローン契約機が設置された店舗もない場合は、郵送での提出も可能だ。
その場合はカードローンプラザ(0120-923-923)へ問い合わせをすると良い。
12月31日〜1月3日を除いて土日祝も対応してくれる。
ただし、9:00~20:00までの時間制限がある点に注意して欲しい。
三井住友銀行カードローンで必要書類を提出する際の注意点
必要書類を提出するうえで、いくつかの注意点がある。
守らなければ利用拒否や手続きに時間がかかるなどのデメリットがある。
特に気を付けて欲しい点は、以下の2つだ。
- 偽造不可
- 条件に合うものを準備
それぞれの注意点について解説するので、参考にして欲しい。
身分証明書・収入証明書の偽造をしない
必要書類の偽造は論外である。
身分証明書については、求められる書類が運転免許証などの公的機関が発行しているものであるため、偽造しにくい。
一方の収入証明書については希望する限度額にかかわるケースもあるため、偽造したくなる場合もあるかもしれない。
ただし、いずれの書類も偽造すれば必ず発覚する。
その理由は信用調査・在籍確認が行われるからだ。
信用調査・在籍確認で得られる情報は、身分証明書・収入証明書に関連したものばかりである。
金融機関は必ずこれらの調査を行うため、偽造すれば発覚してしまう。
発覚すれば当然申込は拒否される。
それだけではなく、虚偽罪などで訴えられる可能性もあり、リスク・デメリットは大きいといえる。
提出可能条件と合うものを準備する
提出する書類は、条件と合致したものを準備することをおすすめする。
三井住友銀行(SMBC)カードローンの場合、必要書類の提出方法としてスマホ・ローン契約機・郵送の3通りが用意されているが、対応している書類が異なるので注意して欲しい。
主な提出方法と対応している書類(本人確認書類)は以下のとおりである。
提出方法 | スマホ | ローン契約機・郵送 |
提出可能な書類 | 運転免許証・運転経歴証明書 個人番号カード(表面のみ) 在留カード 住民基本台帳カード 特別永住者証明書 | 運転免許証・運転経歴証明書 健康保険証(両面) 在留カード(両面) 個人番号カード(表面のみ) 住民基本台帳カード(顔写真付き・変更がある場合は両面) パスポート(写真・住所のページ) |
注意事項 | いずれも顔写真付き | 基本顔写真不要 健康保険証の場合は追加書類の提出要 2020年2月4日以降申請のパスポートは所持人記入欄が存在しないため、現住所が確認できる書類も提出 健康保険証 |
上記の一覧表は本人確認書類である。
収入証明書については、いずれの方法で提出しても制限はない。
本人確認書類については、申込方法に合致した書類でなければ追加提出を求められたり申込自体拒否される可能性もある。
スムーズに契約するためにも、提出方法と対応書類の確認はしておいたほうが良い。
三井住友銀行カードローンの申込について更に詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にして欲しい。
三井住友銀行カードローンで審査に時間がかかるのはなぜ?
三井住友銀行(SMBC)カードローンに申込を行った際、審査に時間がかかると感じる人もいるかもしれない。
その主な理由として以下の3つがあげられる。
- 警察庁データベースへの照会
- 申込不備
- 審査時間外・休業日
それぞれの理由について解説するので、参考にして欲しい。
警察庁のデータベースを照会する必要があるため
銀行系のカードローンでは、金融庁により反社会的勢力に関する調査が義務付けられている。
調査を行う際に照会が義務付けられているのが、警察庁データベースだ。
この照会には一般的に丸1日かかるといわれている。
三井住友銀行も銀行系であり、警察庁データベースに対して反社会的勢力に関する照会をすることが義務付けられている。
照会件数・状況にもよるが、1日以上かかる可能性もあるため、審査に時間がかかるのである。
申込の不備があったため
申込の際、入力内容・提出書類などに不備があった場合には、審査に時間がかかる可能性が高い。
一般的に不備が確認できた際には、問い合わせの電話が来る。
しかし、この電話に気づかないでいると、審査はさらに長くなってしまう。
スマホを登録番号のみ受信できる設定にしている場合は、問い合わせの電話に気づかないリスクが高くなる。
このようなことがないように、申込時には細心の注意を払い、何度もチェックをして送信したほうが良い。
審査時間外・休業日が入ったなどタイミングが良くなかったため
三井住友銀行は銀行系なので、営業日時が限られている。
銀行系の場合、一般的に土日祝は営業時間外となり、審査が行われない可能性が高い。
申込自体は営業時間外・土日祝に対応していても、審査そのものは営業時間内に行われる。
そのため、申込から審査の結果まで時間がかかってしまうのだ。
スムーズに借入を行いたい場合は、営業時間内に行うことをおすすめする。
三井住友銀行カードローン申込の必要書類について知りたいなら
本記事では、三井住友銀行(SMBC)カードローンの必要書類について解説した。
申込時に求められる書類は大きく分類すると、本人確認書類・収入証明書の2種類である。
しかし、申込方法によって提出可能な書類は異なるので注意が必要だ。
本人確認書類・収入証明書を提出するのは、利用者の身元確認のためや返済能力の有無を確認するためである。
なので、書類の不備があると審査に通らない。
申込方法別の提出可能な書類については、公式サイトで確認できる。
申込をするときは、必要な書類をしっかりと確認しよう。
不安がある場合は、カードローンプラザへ電話で問い合わせをしてみて欲しい。