- マイルが貯まりやすい法人カードを知りたい
- 貯まったマイルは誰のものなのか知りたい
- 法人カードの選び方が知りたい
法人向けのクレジットカード(法人カード)も、個人向けのクレジットカード同様にポイントが貯まる。
一方で、ポイントではなくマイルが貯まる法人カードもある。
マイルは出張などが多いビジネスと相性の良いプログラムなので、出張多めの会社を経営している場合は、マイルが貯まりやすい法人カードを持つのがおすすめだ。
そこで本記事では、マイルが貯まる法人カード5選とクレジットカード選びのポイントを解説する。
「法人カードを発行したいがどのクレジットカードがいいか迷っている」という人は、ぜひ参考にしてほしい。
マイルを貯めやすい法人カード5選
それでは早速、マイルを貯めやすい法人カード5選を紹介する。基本情報から申し込み条件までまとめたので確認しよう。
どのようにマイルが貯まりやすいのかをチェックしてほしい。
カード名 | セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カード | アメリカン・エキスプレス(R)・ビジネス・ゴールド・カード | ダイナースクラブ ビジネスカード | 楽天ビジネス カード | 三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド |
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年会費 | 22,000円(税込)/ 初年度無料 | 36,300円(税込) | 27,500円(税込) | 2,200円(税込) | 5,500円(税込)※1 |
国際 ブランド | American Express | American Express | Diners Club | Visa | Visa、Mastercard |
ポイント還元率 | 0.2% | 1.0〜10.0% | 1.0〜9.5% | 1.0〜3.0% | 0.5%~1.5% ※対象の個人カードとの2枚持ちが条件です。 |
ポイントの種類 | 永久不滅ポイント | メンバーシップ・リワード(R) | ダイナースクラブ リワードポイント | 楽天ポイント | Vポイント |
追加 カード | 年会費3,300円 (税込)最大9枚 | 年会費13,200円 (税込)枚数制限 なし | 年会費無料 最大4枚 | なし | 年会費無料 最大18枚 |
ETC カード | 年会費無料 最大5枚 | 年会費無料 最大20枚 | 年会費無料 最大5枚 | 年会費550円(税込) /1枚目無料枚数制限なし | 550円(税込) ※初年度無料 ※前年度に一度でもETC利用のご請求があった方は年会費が無料 |
スマホ 決済電子マネー | Apple Pay Google Pay iD QUICPay | Apple Pay | Apple Pay 楽天Edy モバイルSuica、 | 楽天Edy Apple Pay Google Pay | iD(専用) Google Pay Apple Pay PiTaPa |
旅行傷害保険 | 海外:最高1億円 国内:最高5,000万円 | 海外:最高1億円 国内:最高5,000万円 | 海外:最高1億円 国内:最高5,000万円 | 楽天プレミアムカードに付帯 | 海外: 最高2,000万円(利用付帯) 国内: 最高2,000万円(利用付帯) |
その他の保険 | ショッピング保険 | ショッピング保険オンライン・プロテクション キャンセル・プロテクション リターン・プロテクション | ショッピング保険 ゴルファー保険 カード盗難補償 | 楽天プレミアム カードに付帯 | ショッピング 保険 |
申し込み条件 | 個人事業主・経営者をはじめ、安定した収入があり、社会的信用を有するご連絡可能な方(学生、未成年を除く) | 非公表 | 当社所定の基準を満たす方で法人、団体等の代表者・役員または個人事業主 | 20歳以上で安定した収入のある法人代表者様(会社登記上、代表権を有する方)、および個人事業主の方 | 満18歳以上の法人代表者、個人事業主(副業、フリーランスを含む)の方 |
利用限度額 | 最高1,000万円 (一時増額可能) | なし | なし | 最高300万円 (楽天プレミアムカードと合算) | ~500万円 ※所定の審査がございます。 |
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法人カードごとの特徴やメリットを見ていこう。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カードには「SAISON MILE CLUB」という、マイルを直接貯められるプログラムが用意されている。
通常は年会費がかかるが、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カードなら無料だ。
マイル還元率は1.125%だ。1,000円(税込)のクレジット決済使用につき10マイル貯まり、さらに2,000円につき永久不滅ポイントが1ポイント貯まる。
この永久不滅ポイントは200ポイント=500マイルでJALマイルに移行できるため、合計のマイル還元率が1.125%になる仕組みだ。
JALマイルを貯めたい場合は必ず検討してほしい法人カードとなっている。
また、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カードはコンシェルジュサービスが利用できるなど、プラチナクラスらしい特典・付帯サービスがある。
特典・付帯サービスをフルで活用すれば、本業以外にかける時間の短縮にもなるだろう。
アメリカン・エキスプレス(R)・ビジネス・ゴールド・カード
ANAマイルを貯めたいなら、アメリカン・エキスプレス(R)・ビジネス・ゴールド・カードがおすすめだ。
クレジット決済使用でポイントが1.0%還元され、貯まったポイントは2,000ポイント=1,000マイルとしてANAマイルに移行できる。実質のマイル還元率は0.5%だ。
ただし、「メンバーシップ・リワード・プラス」に加入すればマイル還元率は2倍になる。
メンバーシップ・リワード・プラスとはアメリカン・エキスプレスのオプションプログラムであり、年会費3,300円(税込)で登録できる。
メンバーシップ・リワード・プラスに登録すれば1,000ポイント=1,000マイルとしてANAマイルに移行可能だ。
ANAマイルを貯めたいなら、アメリカン・エキスプレス(R)・ビジネス・ゴールド・カードでメンバーシップ・リワード・プラスに登録することをおすすめする。
アメリカン・エキスプレス(R)・ビジネス・ゴールド・カードは法人カードとしての特典・付帯サービスにも優れている。
約250店舗のレストランで所定のコースメニューを2名以上で予約すると1名分が無料になるため、重要な接待に使いやすい。
その他さまざまなビジネス向けの優待割引で、ビジネスがよりお得になるカードだ。
ダイナースクラブ ビジネスカード
ダイナースクラブ ビジネスカードは、年会費6,600円(税込)でダイナースグローバルマイレージプログラムに加入すると、1,000ポイント=1,000マイルとしてANAマイルに移行可能なクレジットカードだ(JALマイルなら2,500ポイント=1,000マイル)。
カード本来の年会費27,500円(税込)にプラスしても合計は34,100円(税込)なので、アメリカン・エキスプレス(R)・ビジネス・ゴールド・カードよりも年会費を抑えられるのがメリットだ。
もちろん、特典・付帯サービスの面では少し劣るが、年会費を抑えられるのはありがたい。
とはいえ、ダイナースクラブ ビジネスカードも法人カードとしての特典・付帯サービスが充実しているカードだ。
追加カードを4枚まで年会費無料で発行でき、ゴルファー保険も付帯している。
さらに歯科医師/歯科技工士向けの特別プログラム特典を用意するなど、ユニークなサービスもある。
楽天ビジネスカード
楽天ビジネスカードとは、楽天プレミアムカード(年会費11,000円(税込))の付帯カードとして発行できる法人カードだ。
ポイントの通常還元率1.0%、楽天市場で3.0%還元といった特徴はそのままに、法人名義口座で利用できる。
楽天ビジネスカードのメリットは、2ポイント=1マイルとしてJALマイル・ANAマイルのどちらにも移行できることだ。マイルが貯まる法人カードを選ぶにあたって、「JALマイルかANAマイルか」と決めかねている人におすすめしたい。
マイルの実質還元率は0.5%だが、楽天市場でクレジット決済を使用した場合は実質還元率が1.5%になるという高還元の法人カードだ。
ただし利用限度額は楽天プレミアムカードと合算で最高300万円となっているので、個人事業主や小規模事業者におすすめの法人カードとなっている。
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドは年間100万円以上利用すると、年会費が永年無料になるというコスパの高い法人ゴールドカードだ。
ポイント還元率は通常0.5%だが、対象の三井住友カードを2枚持ちすればポイント還元率は1.5%に上がる。
貯まったポイントは1ポイント=0.5マイルとしてANAマイルに移行できるため、実質のマイル還元率は最高0.75%だ。
条件付きではあるが年会費無料でこのマイル還元率は満足できる数字だろう。
しかも、追加カードは年会費無料で18枚まで発行できる。利用可能枠も~500万円と、年会費無料で使える法人カードとしては高い。※所定の審査がございます。
コスパよくANAマイルを貯めたい人は、三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドを検討しよう。
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※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
自社に合ったマイル系・法人カードの選び方
自社に合ったマイル系・法人カードを選ぶ際は、以下のポイントを意識しよう。
- よく利用する航空会社を決める
- マイルの実質還元率を比較する
- 特典・付帯サービスもチェックする
それぞれ解説する。
よく利用する航空会社を決める
まずやるべきは、よく利用する航空会社を決めることだ。一般的には「JALかANAか」という話になる。
これを優先的に決めるべき理由は、JALとANAのマイルは相互移行ができないためだ。
つまりJALマイルが貯まってもANAグループ便では利用できず、その逆も然りだ。
JALマイルとANAマイルの合算も不可能なので、まずはJALマイルを貯めたいかANAマイルを貯めたいかを明確にしよう。
マイルの実質還元率を比較する
よく利用する航空会社を決めたら、それに対応している法人カードをピックアップしよう。
法人カードによってはJALマイルかANAマイルか、どちらかへの移行にしか対応してないケースもある。
法人カードをピックアップしたら、マイルの実質還元率を比較してほしい。
ほとんどの法人カードはマイルが直接貯まらず、「ポイントからの移行」という形でマイルを貯められるようになっている。
実質還元率は「ポイント還元率×マイルの移行レート」で簡単に計算できる。
たとえばポイント還元率が1.0%、マイルの移行レートが2ポイント=1マイル(0.5%)なら、「1.0×0.5=0.5」でマイルの実質還元率は0.5%となる。
必ず実質還元率で比較し、よりお得のマイルを貯められる法人カードを選ぼう。
特典・付帯サービスもチェックする
最後に、法人カードに備わっている特典・付帯サービスもチェックしてほしい。
法人カードを利用するメリットはマイルが貯まるだけではない。
むしろ、マイル還元(ポイント還元)は二次的なメリットであり、日々のビジネスに直接影響を与えるのは特典・付帯サービスの方だ。
ビジネス向けの特典・付帯サービスが充実している法人カードなら、経営者や従業員の貴重な時間を効率よく使うことができる。
たとえばコンシェルジュサービス付きの法人カードなら、接待で使用する飲食店選びやゴルフコンペの計画などをコンシェルジュに任せられる。
一方で、会計ソフトなどビジネス向けツールを優待価格で導入できる特典・付帯サービスもあるので、実はマイル還元(ポイント還元)よりも重視してもらいたいポイントだ。
ピックアップした法人カードごとの特典・付帯サービスもしっかりとチェックした上で、自社にとって最適な法人カードを選ぼう。
法人カードで貯まったマイルは誰のもの?
法人カードでマイルを貯めるにあたって気になるのが、「貯まったマイルは誰のものか?」ということだろう。
ここでは、マイルの所有権などを解説する。
マイルは経営者個人のもの
JALマイルやANAマイルといったマイレージプログラムの利用規約では、マイルは「個人に帰属するもの」と記されている。
法人カードの名義は法人格であるため、会社にマイルが還元されるわけではない。
そのため、「マイルは法人格の代表者である経営者個人のものになる」というのが一般的な解釈だ。
つまり法人カードで貯まったマイルは、経営者個人で使っても何ら問題はない。
ただしポイントは会社のもの
一方で、法人カードで貯まったポイントは会社のものになる。
法人カードのポイントプログラムは、名義の法人格に対して還元されるものだ。したがって、ポイントは経営者個人のものではなく「会社のもの」となる。
つまり、法人カードで貯まったポイントは会社の資産であり、経営者といえどこれを勝手に使用すると「横領」になる可能性があるので注意してほしい。
また、「ポイントからマイルに移行するタイプの法人カード」の場合も、勝手に移行すると会社の資産に手をつけたことになるので注意しなければいけない。
マイル・ポイントの利用規定を設けておこう
法人カードで貯まったマイル・ポイントでトラブルを起こさないためにも、マイル・ポイントに関する利用規定を設けることをおすすめする。
- 貯まったマイル・ポイントの所有権は誰にあるのか?
- 貯まったマイル・ポイントの使い道には何があるのか?
この2点を明確にした上で、利用規約通りにマイル・ポイントを使うよう心がけよう。
また、利用規約を設けることで従業員によるマイル・ポイントの不正使用も防げるだろう。
法人カードを作成する際にはマイルが貯まるカードを選択しよう!
本記事では、マイルが貯まる法人カード5選とクレジットカード選びのポイントを解説した。
マイルを貯めやすい法人カードは少ないので、JALマイルかANAマイルかを決めたら、本記事で紹介した法人カードから優先的に検討してみよう。
ちなみに、本記事で紹介した法人カードはそれぞれ新規入会キャンペーンを実施している。
入会・利用の条件を達成すれば、数千円〜数万円相当のポイント還元またはキャッシュバックを受けられるので、お得な機会を逃さずに申し込もう。