ETCカードを年会費無料で作成できるクレジットカード4選！選ぶ際のポイントも解説

高速道路の料金所をスムーズに通行するのに役立つETCカード。

ポイントが貯まったり、料金が割引になったりとメリットが多いが、選び方によっては年会費や発行手数料がかかってしまうことをご存知だろうか。

本記事では、ETCカードを追加費用なしで利用したい方向けに、年会費無料で作成する方法を紹介しよう。

ETCカードの種類

ETCカードには、大きく分けて以下の3種類がある。

それぞれの特徴を解説しよう。

ETCパーソナルカード

ETCパーソナルカードは、東日本高速道路株式会社や首都高速道路株式会社をはじめとする6社が共同して発行する審査不要のETCカードだ。

信用情報に傷があってクレジットカード会社での発行が難しい場合も作成できるが、年会費1,257円（税込）が必要になる。

また、未納が発生しないよう、平均利用額の4倍をデポジットとして入金することを求められる。

平均利用額	デポジット額
750円	3,000円
1,250円	5,000円
2,500円	10,000円
5,000円	20,000円
10,000円	40,000円
15,000円	60,000円
20,000円 （以降5,000円単位）	80,000円 （以降20,000円単位）

パーソナルカードの解約時に未納料金がなければ、契約時に入金したデポジットは返金される。

ETCコーポレートカード

ETCコーポレートカードは、東日本高速道路株式会社や首都高速道路株式会社をはじめとする6社が共同して発行するETCカードだ。

大口・多頻度取引割引が適用されるため、高速道路を利用する機会の多い法人向けに発行されている。

発行手数料1,000円、年会費1,000円、月間事務手数料2,200円が必要になり、毎月1台につき35,000円以上の高速料金を支払っている場合、お得になるようだ。

手続きも時間がかかるため、個人で契約するメリットはほとんどないと言える。

クレジットカードのETCカード

クレジットカードが提供しているETCカードは、最も一般的なカードだ。

申し込み時に作成でき、審査に通過するとクレジットカードとETCカードが1枚ずつ届く。

年会費無料ながら、ポイントが貯まったり、優待特典が用意されていたりと、メリットが多いのが特徴だ。

基本的にETCカードを作成する場合、クレジットカード会社で発行することになるだろう。

年会費無料のETCカードを選ぶポイント

クレジットカードに付帯する年会費無料のETCカードを選ぶポイントは、以下の通りである。

自分に合ったETCカードを選べるよう、それぞれの見方を解説しよう。

ポイント還元率

ETCカードの利用料金に応じてポイントを貯められるが、発行するクレジットカードによってETCカードの還元率は異なる。

そのため、ETCカードを選択する際は、クレジットカードの還元率に注目してほしい。

高速道路の利用頻度が高い場合は、還元率によって貯まるポイントに大きな差が生まれるからだ。

また、長い目で見ると、ETCカードで獲得できるポイントにも大きな差が出るだろう。

基本の還元率が1%以上のクレジットカード、ETCカードの利用で還元率がアップするクレジットカードなど、ポイントの付与率に注目してほしい。

クレジットカードの年会費

ETCカードの年会費や発行手数料が無料でも、クレジットカードの年会費が必要なら元も子もない。

特にETCカード目的でクレジットカードを契約する場合、年会費永年無料のカードを作成すべきだ。

年会費無料でETCカードも作成できるクレジットカードは以下の通りである。

不要な費用を支払うわずに済むよう、年会費無料のクレジットカードを選択しよう。

特典やサービス

ETCカードやクレジットカードに付帯している特典やサービスもチェックしよう。

ETCカードには、不正利用の補償サービス、基本ポイントは別でETCマイレージが貯まるETCマイレージなどが付帯しているものがある。

また、クレジットカードの特典も同時にチェックしておくべきだろう。

特定店舗で還元率が良くなったり、旅行傷害保険が付帯したりと、クレジットカードによって特典の種類が異なるからだ。

作成後に有効に活用できるよう、普段使いの店舗やサービスと相性の良いクレジットカードでETCカードを作成しよう。

ETCカードを年会費無料で作成できるクレジットカード

ETCカードを年会費無料で作成できるクレジットカードでおすすめなのは、以下の4つだ。

どれもクレジットカード、ETCカードともに年会費永年無料で作成可能だ。

先ほどの選ぶポイントで挙げたポイント還元率、特典やサービスを比較しているので、参考にしてほしい。

エポスカード

エポスカードは、マルイやモディを運営する丸井グループが発行するクレジットカードだ。

年会費、発行手数料ともに無料ながら、カードの紛失・盗難に備えた補償サービスまで付帯している。

エポスカードの特典は以下の通りだ。

インターネットショッピングの前に経由すると、付与倍率がアップするポイントアップサイトが用意されている。

対象店舗の一例を以下の表にまとめているので、確認してほしい。

ショップ	付与倍率
楽天市場	2倍
Yahoo!ショッピング	2倍
ユニクロオンラインストア	2倍
Gapオンラインストア	9倍
マウスコンピューター	10倍

また、「食べる」「遊ぶ」「買う」「旅する」など、さまざまなジャンルの店舗やサービスで、割引や一品無料などの特典を受けられる。

優待を受けられる店舗やサービスの一例を紹介しよう。

ジャンル	対象店舗
食べる	博多もつ鍋おおやま・リンガーハット・とんかつむさし・山内農場・目利きの銀次
遊ぶ	イオンシネマ・富士急ハイランド・ハウステンボス・鴨川シーワールド・ビッグエコー
買う	サンキューマートオンラインショップ・THE SHOP・Oisix・メーベル
旅する	ベルトラ・オリックスレンタカー・ルートインホテルズ・アパホテル・アソビュー
暮らし	ふるさとチョイス・アート引越センター・Wolt・おそうじ本舗・Hulu

さらに、最高3,000万円の海外旅行傷害保険が付帯したり、マルイやモディの利用で還元率が2倍になったりと、年会費無料ながらさまざまな特典が用意されている。

イオンカードセレクト

イオンカードセレクトは、キャッシュカード機能とWAON機能が一体になったクレジットカードだ。

年会費、発行手数料ともに無料でETCカードを作成できる。

イオンカードセレクトは、イオングループ店舗を利用する機会が多い方におすすめだ。

なぜなら、以下のような特典があるからだ。

毎月20日と30日の「お客様感謝デー」では、イオングループ店舗の決済時にイオンカードセレクトを提示すると、会計が5%オフになる。

対象店舗の一例は以下の通りだ。

また、イオングループの対象店舗の決済にイオンカードセレクトを使用すると、還元率はいつでも2倍になる。

200円（税込）ごとに2ポイントが貯まるため、還元率は1%だ。

対象店舗の一例を表にまとめているので、確認しておいてほしい。

店舗の種類	対象店舗
総合スーパー・スーパーマーケット・ショッピングモール	イオン
	ダイエー
	マックスバリュ
	OPA
コンビニ・ディスカウントストア・ドラッグストア	ミニストップ
	ウエルシア
ホームセンター・ペット	サンデー
ネットショップ	イオンスタイルオンライン
	おうちでイオンイオンネットスーパー

さらに、カードの利用額や外貨預金残高、インターネットバンキングの登録などによってスコアが加算される「イオン銀行Myステージ」によって、普通預金金利が最大0.1%までアップする。

現在のメガバンクの預金金利は0.001%なので、100倍を目指せるわけだ。

ステージ	ブロンズステージ	シルバーステージ	ゴールドステージ	プラチナステージ
普通預金適用金利 (2024年1月10日現在)	年0.01% (税引後年0.007%)	年0.03% (税引後年0.023%)	年0.05% (税引後年0.039%)	年0.10% (税引後年0.079%)
他行ATM入出金利用 手数料無料回数	月1回	月2回	月3回	月5回
他行宛振込手数料 無料回数	0回	月1回	月3回	月5回
必要なイオン銀行 スコア	20点以上	50点以上	100点以上	150点以上

金利アップのほか、他行ATM入出金利用手数料や他行宛振込手数料が無料になる特典もある。

イオン銀行のATMで月5回まで無料で利用できるようになると、非常に便利になるだろう。

JCBカードW

JCB CARD Wは、18歳〜39歳限定で作成できるクレジットカードで、ETCカードの年会費、発行手数料ともに無料だ。

利用額1,000円（税込）に対してOkidokiポイントが2ポイント貯まる。

Okidokiポイントは1ポイント＝5円で交換可能なので、還元率は1%だ。

1回の利用額ではなく月間利用額で計算されるため、ポイントの取りこぼしを少なく抑えられるのも魅力的だ。

また、JCB ORIGINAL SERIES、Okidokiランドを活用すると、1%以上を還元してもらうことも可能である。

JCB ORIGINAL SERIESとは、ポイントアップ登録をして加盟店舗を利用すると、付与倍率がアップする仕組みだ。

加盟店舗の一例を以下の表にまとめているので、確認しておいてほしい。

JCBJCB ORIGINAL SERIESパートナー店舗	ポイントアップ倍率
スーパードラッグひまわり	最大8倍（～3/15まで）通常2倍
ハミングバード・グループ	最大9倍（～3/15まで）通常3倍
くら寿司	最大11倍（～3/15まで）通常5倍
コメダ珈琲店	最大8倍（～3/15まで）通常2倍
セブン-イレブン	最大9倍（～3/15まで）通常3倍
スターバックス（スターバックス カードへのオンライン入金・オートチャージ）	最大16倍（～3/15まで）通常10倍

Okidokiランドは、オンラインショッピングの前に経由することで、還元率が高くなるポイントアップサービスだ。

旅行やふるさと納税、ファッションなど、さまざまなジャンルのオンラインショップに対応している。

ポイントアップ対象のオンラインショップは以下の通りだ。

オンラインショップ	ポイントアップ倍率
カタログ通販ベルーナ	9倍
山田養蜂場オンラインショップ	16倍
Puma Online Store	11倍
楽天市場	2倍
じゃらんnet	2倍

さらに、年会費無料ながら、最高2,000万円の海外旅行傷害保険、最高100万円のショッピングガード保険が付帯している。

ポイントをお得に貯めながら、万が一の場合にも備えたいという方におすすめだ。

三井住友カード（NL）

三井住友カード（NL）はETCカードの発行手数料が無料、年会費も無料を目指せるクレジットカードだ。

通常は2年目から550円（税込）の年会費が必要になるが、前年に1度でも利用実績があれば、年会費無料で保有できる。

基本の還元率は0.5%と高くはないが、対象のコンビニ・飲食店でのスマホのタッチ決済でポイント還元率最大7%^※、SBI証券で投資信託を積立購入するとポイント還元など、ポイントを貯めやすい。

対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済を利用すると最大7%がポイント還元^※される。

対象のコンビニ・飲食店を表にまとめているので、ぜひチェックしてほしい。

三井住友カード（NL）の対象のコンビニ・飲食店

店舗形態	対象店舗
対象のコンビニ	セイコーマート・セブン‐イレブン・ポプラ・ミニストップ・ローソンなど
対象の飲食店	マクドナルド・モスバーガー・サイゼリヤ・ガスト・バーミヤン・しゃぶ葉・ジョナサン・ドトールコーヒーショップ・エクセルシオール カフェなど

また、新NISA口座をSBI証券で開設した方には、三井住友カード（NL）は必須である。

投資信託を積立購入すると、0.5%がポイントとして付与されるからだ。

月に30,000円ずつ積み立てると、月間150ポイント、年間で1,800ポイントを貯められる。

30歳から65歳までの35年間にわたって積立購入を継続すると、生涯の獲得ポイントは63,000ポイントになる。

コンビニやファミレスを利用する機会が多い方、SBI証券で投資信託を積立購入している方は、三井住友カード（NL）でETCカードを作成するのがおすすめだ。

※対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7％還元※最大7％内訳（通常ポイント0.5％+スマホのタッチ決済利用6.5％）。※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。※一定金額（原則1万円）を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。
その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。※2024年9月10日（火）積立設定締切分（2024年10月1日（火）買付分）までのポイント付与。以降は対象カードごとのカードご利用金額などに応じたポイント付与率になる。

クレジットカード付帯のETCカードは年会費無料で作成しやすい

年会費無料のETCカードを選ぶポイント、ETCカードを年会費無料で作成できるクレジットカードを紹介してきた。

ETCカードを選ぶ際に注目すべきポイントは以下の通りである。

また、ETCカードを作成するにあたって、おすすめのクレジットカードは以下の通りだ。

特定店舗での還元率アップやポイントアップモール、旅行傷害保険など、それぞれ違った特典やサービスを用意している。

普段使いの店舗やサービスと相性の良いクレジットカードを選択し、同時にETCカードも作成しよう。