- プラチナカードを所持していれば空港のラウンジが使えるのか知りたい
- 空港ラウンジの使用方法が知りたい
- 空港ラウンジを使うにあたって注意するべきポイントが知りたい
旅行や出張の際に利用機会が増える空港には、プラチナカードを所持していれば使用できるラウンジがあることをご存じだろうか。
ただ、プラチナカードを所持しているからといって、全国各地にある空港ラウンジが使えるとは限らない。
そこで本記事では、プラチナカードで使用できる空港ラウンジから空港ラウンジの使用方法、そして使用するにあたって注意するべきポイントまで解説していく。
また、プラチナカードを所持していることで使えるのは空港ラウンジにとどまらない。
特定のプラチナカードを所持している人のみが使える「プライベートラウンジ」についても紹介する。
ぜひ最後まで読んで、プラチナカードの所持で使えるラウンジに関する理解を深め、存分に活用してほしい。
プラチナカードで使える空港ラウンジ
プラチナカードで使えるラウンジは主に以下の2つに分類される。
- 国内空港に設けられたラウンジ
- プライオリティ・パス対象の空港ラウンジ
それぞれ見ていこう。
国内空港に設けられたラウンジ
プラチナカードの多くは、以下34の国内空港にあるラウンジが使える。
- 旭川空港
- 新千歳空港
- 函館空港
- 青森空港
- 秋田空港
- 仙台空港
- 新潟空港
- 富山空港
- 成田国際空港
- 羽田空港
- 富士山静岡空港
- 中部国際空港 セントレア
- 小松空港
- 大阪国際空港(伊丹空港)
- 関西国際空港
- 神戸空港
- 岡山桃太郎空港
- 広島空港
- 米子鬼太郎空港
- 出雲縁結び空港
- 山口宇部空港
- 徳島空港
- 高松空港
- 松山空港
- 高知龍馬空港
- 福岡空港
- 北九州空港
- 長崎空港
- 九州佐賀国際空港
- 大分空港
- 阿蘇くまもと空港
- 宮崎ブーゲンビリア空港
- 鹿児島空港
- 那覇空港
また、ハワイにある「ダニエル・K・イノウエ国際空港」も使用できるケースがある。
これらの空港には、複数のラウンジがある場合も多い。
例えば、成田国際空港には第1〜第3まで3つのターミナルがあり、以下のとおり複数の空港ラウンジが設けられている。
ターミナル | ラウンジ名称 |
---|---|
第1ターミナル | IASS Executive Lounge 1 |
第1ターミナル | IASS Superior Lounge希和-NOA- |
第1ターミナル | ANA ARRIVAL LOUNGE |
第1ターミナル | ANA LOUNGE※ |
第1ターミナル | ANA SUITE LOUNGE |
第1ターミナル | KALラウンジ |
第1ターミナル | ユナイテッド・クラブ |
第1ターミナル | NARITA PREMIER LOUNGE |
第2ターミナル | IASS Executive Lounge 2 |
第2ターミナル | IASS Superior Lounge虚空-KoCoo- |
第2ターミナル | エミレーツラウンジ |
第2ターミナル | ファーストアンドビジネスクラスラウンジ |
第2ターミナル | ダイナスティ・ラウンジ |
第2ターミナル | サクララウンジ※ |
第2ターミナル | ファーストクラスラウンジ |
第2ターミナル | アスパイアラウンジ |
これらの空港ラウンジは、それぞれ設置場所(出国手続き前エリア、出国手続き後エリアなど)や利用対象者に違いがある。
空港ラウンジの種類に関しては後ほど詳しく解説するが、所持するプラチナカードで使用可能なラウンジはどこなのか、あらかじめホームページなどで確認しておくことがおすすめだ。
プライオリティ・パスの発行で海外空港のラウンジも使用できる
プラチナカードの特典である「プライオリティ・パス」を発行することで、国内空港だけでなく、海外の空港ラウンジも使用できる。
プライオリティ・パスとは、約1,500の空港ラウンジが使える会員カードのことだ。
通常であれば、プライオリティ・パスを発行するにあたって年会費が発生する。
年会費は以下3つのグレードによって異なる。
- 旅行の頻度が少ない方に向けた「スタンダード」
- 定期的に旅行する方に向けた「スタンダード・プラス」
- 頻繁に旅行する方に向けた「プレステージ」
それぞれ「スタンダード」ではUS$99、「スタンダード・プラス」ではUS$329、「プレステージ」ではUS$469の年会費が必要だ。
しかし、多くのプラチナカードには、最高グレードである「プレステージ」のプライオリティ・パスを無料で発行可能という特典が用意されている。
海外に行く際には、トランジットなどがあると待ち時間が長くなるケースも少なくない。
その点、プライオリティ・パスを活用できれば、空港での待ち時間も快適かつ有意義に過ごせるはずだ。
プラチナカードを所有者が利用できる空港ラウンジの使用方法と利便性
ここでは、空港ラウンジに関して以下の3点について解説していく。
- 空港ラウンジの使用方法
- 提供されるサービスの内容
- 空港ラウンジを使用するにあたって注意するべきポイント
それぞれ見ていこう。
空港ラウンジの使用方法
空港ラウンジを使用する際には、空港ラウンジの受付にて以下2点を提示しなければならない。
- 対象のクレジットカード
- 空港ラウンジを使用する日の航空券
航空券ではなく、搭乗する便名がわかるものを見せることでも問題ない。
また、空港ラウンジで休憩していたものの、一度外に出て再び入場したいといったケースもあるだろう。
その場合、再入場することは可能なのか気になる方も多いのではないだろうか。
基本的に、空港ラウンジにおける1日の入場回数に限度はない。
そのため、営業時間内であれば何度でも使える。しかし、再び使用する場合には改めて上記2点の提示が必要となる。
加えて、禁煙であったり、飲食物の持ち込みが禁止されていたりする点には注意してほしい。
提供されるサービスの内容
空港ラウンジにて提供されるサービスの内容としては、概ね以下のとおりだ。
- 無料Wi-Fi
- コンセント
- 無料ドリンク
- お菓子やナッツなどの軽食
- 新聞や週刊誌などの無料貸し出し
無料Wi-Fiやコンセントなどの電源環境も整備されていることから、空港での待ち時間に仕事をしたい、タブレット端末で映画を鑑賞したい、といったニーズにも対応可能となっている。
ただ、空港ラウンジによっては、通話やオンライン会議などの行為は禁止していることがある。
他の利用者の迷惑とならないよう、禁止事項は厳守することが大切だ。
また、無料ドリンクが用意されているのも嬉しいポイントである。
無料ドリンクの内容としては、コーヒーやオレンジジュース、お茶といったソフトドリンクのほか、アルコールを提供している場合もある。
しかし、アルコールは有料での提供となることも多い点には注意しなければならない。
加えて、小腹が空いた時に食べられる軽食が用意されていたり、新聞や週刊誌などが無料で貸し出されたりしているケースもある。ちょっとした暇つぶしには最適だろう。
ハイステータスなクレジットカードを所持していることで入れる空港ラウンジには、上記のようなサービスが揃っている。
空港に行った際にはぜひ活用してほしい。
空港ラウンジを使用するにあたって注意するべきポイント
空港ラウンジを使用するにあたっては、以下の3点について注意する必要がある。
- 使用する日の搭乗券を提示しなければならない
- 全ての空港ラウンジが使えるわけではない
- カードを忘れてしまうと入れない
先述したとおり、空港ラウンジでは入り口にて対象のクレジットカードおよび使用する日の搭乗券の提示をしなければならない。
そのため「飛行機には乗らないけどラウンジだけ使用したい」ということは不可能であるため覚えておこう。
また、先述したとおり、空港ラウンジは複数設けられているケースが少なくない。
そして、それら全てがプラチナカードの所持のみで使えるわけではないのだ。
なぜなら、空港ラウンジには、「クレジットカード会社ラウンジ」と「航空会社ラウンジ」の2種類があるからである。
「クレジットカード会社ラウンジ」とは、その空港ラウンジが提携するゴールドカード以上のランクのクレジットカードを所持している方が使用できる場所だ。
各空港ラウンジではそれぞれ提携先が異なるため、提携外のプラチナカードの所持では使用できない点には注意してほしい。
一方の「航空会社ラウンジ」とは、航空会社が運営している空港ラウンジのことをいう。
ANAやJAL、エミレーツといった航空会社の利用者が対象となっている。
航空会社ラウンジの中には、対象の航空会社を使用するだけではなく、ファーストクラスやビジネスクラスといったハイクラスの座席を予約している方のみを対象としているところもある点は覚えておくと良いだろう。
そして、カードを忘れてしまうと「クレジットカード会社ラウンジ」を使用できない点には気をつけなければならない。
空港ラウンジの受付では、クレジットカード本体の提示が必須となるため、対象のクレジットカードの会員であったとしても、提示できないのであれば利用資格を満たさないのだ。
上記のような注意点に気をつけながら使うようにしよう。
プラチナカードで使えるのは空港ラウンジにとどまらない
特定のプラチナカードを所持していると、空港ラウンジ以外にも使用できる場所がある。
ここでは、以下2つのクレジットカードにおいて使えるラウンジを紹介する。
- 三井住友カード プラチナ
- JCBプラチナ
それぞれ見ていこう。
三井住友カード プラチナで使えるラウンジ
三井住友カード プラチナを所持していることで、空港ラウンジ以外にも以下2つのラウンジが使用できる。
- D’sラウンジトーキョー
- SMBCパーク栄
D’sラウンジトーキョーとは、大丸東京店の11階にあるラウンジだ。
無料ドリンクや無料Wi-Fi、手荷物を預けられるクロークサービスなどが使用できる。
使用は1日1回まで、1時間限りとなるため、ショッピング中の休憩場所として活用することがおすすめだ。
一方のSMBCパーク栄とは、名古屋市の栄駅近くにある三井住友銀行が運営する店舗である。
その店舗内に、カード会員限定のプライベートラウンジが存在する。
近くに行く機会があれば、立ち寄ってみると良いだろう。
JCBプラチナで使えるラウンジ
JCBプラチナの提示で使えるラウンジは、以下の2つだ。
- JCB Lounge京都
- ユニバーサル・スタジオ・ジャパン JCBラウンジ
JCB Lounge京都とは、京都駅にあるJCBカード会員限定のプライベートラウンジだ。
JCBゴールド ザ・プレミア以上のグレードのクレジットカードを所持していることで使用できる。
京都駅直結という立地の良さから、新幹線の待ち時間までの休憩場所として活用するのに最適だ。
また、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン JCBラウンジとは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにあるアトラクション「ザ・フライング・ダイナソー」内に設けられたラウンジのことだ。
このラウンジでは、無料ドリンクのサービスが用意されていることに加え、「ザ・フライング・ダイナソー」への優先搭乗も可能となる。
ただ、このラウンジを使用するためには事前の予約※が必要なだけでなく、4月1日〜翌年3月31日までの1年間に一度しか使用できないといった制限が設けられている点には注意しなければならない。
※JCBカード会員専用サイト「MyJCB」にて予約可能
プラチナカードにおける空港ラウンジの利用に関するよくある質問
ここでは、空港ラウンジに関するよくある質問についてまとめた。使用するにあたって参考にしてほしい。
空港ラウンジは誰でも使えるのか
空港ラウンジの利用対象者は、基本的に以下の2つにあてはまる人だ。
- 対象のクレジットカードを所持していること
- 空港ラウンジの使用日に搭乗することが証明できる人
そのため、誰でもが自由に使用できるわけではない。
同伴者も無料で使用できるのか
同伴者の使用については、プラチナカードの種類によって異なる。
例えばエポスプラチナカードの場合、国内空港におけるラウンジでは、同伴者1名まで無料で使用できる。
一方、プライオリティ・パス対象の空港ラウンジにおいては、同伴者は料金を支払わなければ使用できない。
しかし、プラチナカードの中には、家族カードでもプライオリティ・パスが発行できる特典が用意されているものもある。
家族カードは本カード会員よりも年会費は大幅に安くなるため、家族カードの作成を検討することをおすすめしたい。
プラチナカードを作成して空港ラウンジを満喫しよう!
本記事では、プラチナカードで使用できる空港ラウンジから空港ラウンジの使用方法、そして使用するにあたって注意するべきポイントまで解説した。
プラチナカードの多くは、国内にある34の空港に所在するラウンジが無料で使用できる。
空港ラウンジを使用する際には、プラチナカードと使用する日の搭乗券の提示が必須だ。
ただ、空港ラウンジには「クレジットカード会社ラウンジ」と「航空会社ラウンジ」の2種類が存在する。
それぞれ利用対象者が異なるため、自身が所持しているプラチナカードで使用できる空港ラウンジはどこなのか確認しておくことが大切だ。
また、空港ラウンジ以外に使用できるラウンジについてもあわせて紹介した。
近くに立ち寄った際には、休憩場所として活用すると良いだろう。
このように、プラチナカードを所持していれば、空港での待ち時間などを快適に、そして有意義に過ごすことが可能となる。
海外への出張や旅行に行く機会が多い人でまだプラチナカードを手にしていない人は、この機会に申し込んでみるのはいかがだろうか。
また下記記事ではおすすめのプラチナカードについて紹介しているのでそちらも参考にしてほしい。