- 三井住友カード プラチナの付帯保険について知りたい
- 保険適用の条件を理解したい
- 保険の具体的な保障範囲が知りたい
この記事では、三井住友カード プラチナに備わっている保険の内容や利用条件を解説する。
クレジットカードに備わっている保険は、カードのグレードが上位になるほど、保障は手厚くなる。
なかでも三井住友カードのプラチナカードである「三井住友カード プラチナ」は、個性的な保障内容を持っている。
このカードは保障する内容によって、自動付帯保険と利用付帯保険があるため、それぞれの違いを理解しておくことも大切だ。
これらの説明を通じて、三井住友カード プラチナの魅力を述べていく。
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三井住友カード プラチナの概要と付帯保険
年会費 | 55,000円(税込) |
---|---|
国際ブランド | Visa Mastercard |
ポイント還元率 | 0.5%~7% |
ポイントの種類 | Vポイント |
家族カード | 無料 |
ETCカード | 無料 |
スマホ決済 電子マネー | iD(専用) Google Pay Apple Pay PiTaPa WAON |
海外旅行傷害保険 | 最高1億円(自動付帯) |
国内旅行傷害保険 | 最高1億円(自動付帯) |
その他の保険 | お買い物安心保険:年間最高500万円 |
申し込み条件 | 原則として、満30歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方 |
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ここでは、このカードの概要、そしてカードに備わっている保険について解説する。
三井住友カード プラチナは、二つの強みを持っているクレジットカードだ。
ひとつは、旅行やエンターテインメントに強い点があげられる。
もうひとつは、このカードには、幅広く手厚い保障内容を持つ保険が備わっているという点だ。
これらの説明を通じて、このカードが、三井住友カードのプラチナカードと呼ばれるにふさわしいカードであることがわかるだろう。
三井住友カード プラチナの特徴
まずこのカードが持つ「旅行やエンターテインメントへの強み」とともに、カードの概要を紹介する。
- ハイクラスなレストラン・ホテルへの優待サービス
- コンシェルジュ・サービス※1
- プライオリティパス※2
- プラチナオファー※3
- 三井住友カード プラチナのカード会員限定イベントへの招待
- 超高級ホテル・コンラッド大阪の38階から観覧する淀川花火大会など
- 宝塚歌劇の優先販売
- 貸切公演のSS席をカード会員へ優先的に販売
- 三井住友VISA太平洋マスターズの観戦
- 国内を代表する男子プロゴルフトーナメントのペア観戦入場券をプレゼント
- 三井住友カード・ラウンジサービス
- 以下のラウンジが利用可能
- ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(アトラクション「JAWS」内に設置されているカード会員専用ラウンジ)
- 東京・銀座(D’sラウンジトーキョー)
- 名古屋・栄(SMBCパーク栄)
- 以下のラウンジが利用可能
- 1:コンシェルジュ・サービス
利用目的を伝えれば、オペレーターが最適なレストランや旅行プランを提案し、予約代行まで行う。旅行・出張のときには、宿泊先・航空チケット・新幹線の予約、さらに音楽・スポーツ観戦などのチケットも入手してくれる。電話で24時間365日受付可能。 - 2:プライオリティパス
1,500ヵ所以上ある全世界の空港ラウンジが利用可能なサービス - 3:プラチナオファー
カード会員限定イベントの詳細は、下記のリンク先に記載
三井住友カード株式会社「三井住友カード プラチナ:プラチナオファー」
旅行やエンターテインメントへのサービスが充実しているカードを、T&Eカード(Travel & Entertainment Card)と呼ぶ。
上記のことから、三井住友カード プラチナが、T&Eカードであることがわかるだろう。
家族も保障してくれるカード付帯保険
三井住友カード プラチナは、三井住友海上火災と提携して、手厚い保障内容と保障体制を持っている。
このカードには、「選べる無料保険」という七つの保障内容から選択できる保険、そして「お買い物安心保険」が備わっている。
「選べる無料保険」では初期設定されている「旅行安心プラン(海外・国内旅行傷害保険)」と「お買い物安心保険」を紹介する。※「選べる無料保険」のなかで「旅行安心プラン」以外の保険は後述する。
カード会員への保障
保障内容 | 保険金額 | 備考 | |
---|---|---|---|
海外旅行傷害保険 (自動付帯)※1 | 傷害死亡・後遺障害の保障 | 最高1億円 | |
傷害治療の費用 | 500万円 | ||
疾病治療の費用 | 500万円 | ||
賠償責任の費用 | 1億円 | ||
携行品損害の費用 | 100万円 | 免責額3,000円 | |
救援者の費用 | 1,000万円 | ||
国内旅行傷害保険 (自動付帯)※1、2 | 傷害死亡・後遺障害の保障 | 最高1億円 | |
入院保険金(日額) | 5,000円 | 事故発生から8日目以降、入院・通院の1日目から支給。 | |
通院保険金(日額) | 2,000円 | ||
航空便遅延費用特約 | 乗継遅延にともなう費用 | 2万円 | 国際線では自動付帯、国内線では利用付帯 |
出航遅延・欠航・搭乗不能にともなう費用 | 2万円 | ||
受託手荷物遅延にともなう費用 | 2万円 | ||
受託手荷物紛失にともなう費用 | 4万円 | ||
お買物安心保険 (利用付帯)※3 | 500万円 | 海外利用・国内利用とも |
家族への保障※4
保障内容 | 保険金額 | 備考 | |
---|---|---|---|
海外旅行傷害保険 (自動付帯)※1 | 傷害死亡・後遺障害の保障 | 最高1,000万円 | |
傷害治療の費用 | 500万円 | ||
疾病治療の費用 | 500万円 | ||
賠償責任の費用 | 1億円 | ||
携行品損害の費用 | 100万円 | 免責額3,000円 | |
救援者の費用 | 1,000万円 | ||
航空便遅延費用特約 | 乗継遅延にともなう費用 | 2万円 | 国際線では自動付帯 国内線では利用付帯 |
出航遅延・欠航・搭乗不能にともなう費用 | 2万円 | ||
受託手荷物遅延にともなう費用 | 2万円 | ||
受託手荷物紛失にともなう費用 | 4万円 |
※1:旅行費用への三井住友カード プラチナでの決済有無にかかわらず保障される
※2:「国内旅行傷害保険」の保障対象は以下の通り
- 国内旅行中の公共交通機関(タクシーも含む)搭乗中の傷害事故
- 国内旅行中の宿泊先での火災傷害事故
- 募集型企画旅行(ツアー旅行など)に参加中の傷害事故
※3:保険適用の前提
- 三井住友カード プラチナで購入した商品が壊れた場合、または盗まれた場合に保障される
- 1事故につき3,000円の自己負担が必要になる
- 購入した日から200日間保障する(配送の場合は、購入した日の翌日から200日間)
※4:保障対象者は以下の通り
- カード会員の配偶者
- カード会員と生計をともにする同居親族(6親等以内の血族または3親等以内の姻族)
- カード会員と生計をともにするが別居している未婚の子ども(仕送りを受けている学生など)
三井住友カード プラチナにおける自動付帯保険と利用付帯保険の違いとは?
三井住友カード プラチナに備わっている保険には、自動付帯保険と利用付帯保険に分かれている。
これらの違いを正しく理解していないと、いざというときに、保険を速やかに利用できなくなる。
ここでは、自動付帯保険と利用付帯保険の違いを、実例を交えながら解説する。
「自動付帯保険」と「利用付帯保険」の違いとは?
自動付帯保険と利用付帯保険は、それぞれ保障する対象や条件が異なる。
- 自動付帯保険
- 保険が備わっているクレジットカードを持っているだけで、規定する状態になったら保障を開始する保険
- 旅行の場合では、旅行費用を対象のクレジットカードを使って決済しなくても、保障してくれる
- 利用付帯保険
- 保障対象は、保険が備わっているクレジットカードで決済した場合に限定される
- 決裁したものを利用している間に、事故などで傷害を受けた場合に保障する保険
上記①である三井住友カード プラチナの海外旅行傷害保険では、保障の開始を、日本にある自宅から出発した日としている。
また保障の終了は、旅行が終了(自宅に戻る)まで、もしくは出発から最大3ヶ月までと定めている。
一方でこのカードの国内旅行傷害保険は上記②であり、カード決済した旅行費用だけが保障対象になる。
つまり保障対象は、この費用をカード決済した公共交通機関・ホテルや旅館・ツアーの利用期間中の事故などになる。
航空便遅延費用特約での自動付帯保険
三井住友カード プラチナの海外・国内旅行傷害保険は、航空便遅延費用特約も付いている。
この特約では、航空機の出航遅延・欠航・搭乗不能の場合、到着便の遅延で乗換便に搭乗できなかった場合に保障してくれる。
三井住友カード プラチナは、海外旅行の場合に、この特約を自動付帯保険としている。
航空機の出発が4時間以上遅延した場合には、このカードで航空券代を決済していなくても、食事代やホテル代を保障してくれる。
航空機は出発が遅延することが多いため、出張などで航空機利用が多いビジネスパーソンには、備えておきたい保障だろう。
全日空の定時出発率:2019年12月1日~2020年1月31日
国内線 | |
---|---|
2019年12月 | 2020年1月 |
88.344% | 91.143% |
国際線 | |
2019年12月 | 2020年1月 |
79.691% | 84.044% |
国内便では利用付帯保険になる
三井住友カード プラチナに備わっている航空便遅延費用特約には、注意すべき点がある。
このカードの特約では、航空機の出発時のトラブルを保障するが、国内便では利用付帯保険になる。
国際便では、自動付帯保険として、カードを持っていれば出発から3ヶ月間保障してくれる。
しかし国内便では、航空券代を三井住友カード プラチナで決済しなければ、保障してくれない。
旅行傷害保険は、国内・海外のいずれも自動付帯保険になるが、航空便遅延費用特約は扱いが異なるので注意しよう。
この特約以外に、購入した商品が壊れた場合や盗難時に保障してくれる「お買物安心保険」も、利用付帯保険になる。
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三井住友カード プラチナの付帯保険の利用条件と活用ポイント
ここでは、三井住友カード プラチナの付帯保険を有効活用するために、注意すべき点や活用ポイントを解説する。
保険の注意点である保障対象外の内容を理解しておけば、万一の場合に備えて、別の手段を準備できるだろう。
また海外でカード会員がトラブルにあっても、この保険は万全の体制を用意している。
一方で旅行に行くことが少ない人は、カードに備わっている保険を、他の保障内容に変えることもできる。
三井住友カードは三井住友海上火災と提携しているという「大きな強み」を紹介する。
三井住友カード プラチナの付帯保険に関する注意点
このカードに備わっている海外・国内旅行傷害保険では、以下の内容が保障対象になるので、気をつけよう。
- 旅行中に病気によって、死亡または後遺症が残った場合
- 疾病での死亡保障がないため、保障対象外になる
- 生命保険に加入していれば、保障される
- 疾病での死亡保障がないため、保障対象外になる
- 国内でのレンタカー運転中、知人の車に同乗中の事故
- 公共交通機関以外の乗車中の事故は保障対象外になる
- 乗車している車の損害保険が保障。または自身が加入している生命保険が保障
- 公共交通機関以外の乗車中の事故は保障対象外になる
複数のクレジットカードを持っている人にも、注意すべき点がある。
それぞれのカードに付帯保険が付いていても、万一の場合に支払われる金額は、各カードの保険金を合算した金額ではない。
所有しているカードのなかで最も高い保険金額を上限とし、各カードの付帯保険が、その金額を按分して保険金が支払われる。
家族への保障対象に関する注意点
三井住友カード プラチナに備わっている海外旅行傷害保険では、カード会員の家族も自動付帯保険として保障してくれる。
ただ適用期間は1回の旅行で最長3ヶ月間であり、海外への留学や転勤などといった長期渡航には向かない保険だ。
他社のカードのなかには、渡航先でカード決済すると、その時点から3ヶ月間保障してくれる保険が備わっているものもある。
しかしこのような場合には、留学保険や駐在保険など、別の手段を検討した方がよいだろう。
なお家族は、国内旅行傷害保険の保障対象外だが、年会費無料の家族会員になれば、本会員と同じ保障が家族も受けられる。
海外旅行の際に頼りになる「緊急アシスタンスサービス」
海外でのトラブルに対し万全な準備をしていても、実際に病気やケガになると、どうすればよいか混乱してしまうだろう。
その場合は、カード会社と提携している三井住友海上火災に連絡すればよい。
三井住友海上火災の社内には、カード会員向けに専用窓口(VJ保険デスク)を設置し、1年365日受け付けている。
海外でのトラブル発生時には、提携している海外援助サービス会社が、世界37ヵ所の現地センターより以下のサービスを提供する。
- 医師・医療施設の紹介・案内
- 医療費キャッシュレスサービス※1
- 患者の医療施設への移送
- 患者の本国への移送
- 現地での医師の緊急派遣
- 医薬品類の緊急手配
- 通訳の紹介・手配
- 救援者の渡航・宿泊手配
- 遭難された場合の捜索・救助
- 弁護士の紹介・手配
- 亡くなった場合には、現地での埋葬や本国への移送、など
※1:医療費キャッシュレスサービス
病気やケガのために提携病院へ行った場合には、その場で治療費を自己負担することなく治療が受けられるサービス。医療費は保険金を使って三井住友海上が提携病院へ直接支払う。
※海外での現地センター:三井住友カード株式会社「緊急アシスタンスサービスご連絡先」
ライフスタイルに合わせて保険を変えよう
先に述べたように三井住友カード プラチナの付帯保険のうち「選べる無料保険」は、七つの保険から、自分に合った保障を選べる。
読者のなかには、旅行への興味もなく、仕事で出張する機会も少ない人もいるだろう。
そのような人は、入会時に初期設定されている海外・国内旅行傷害保険(下記①)から、他の保険に切り替えられる。
- 旅行安心プラン(海外・国内旅行傷害保険)
- 海外旅行中の病気やケガ、国内旅行中のケガなどの費用を保障
- スマホ安心プラン
- スマートフォンが破損・故障・盗難にあった場合の費用を保障
- 弁護士安心プラン(弁護士保険)
- 他人にケガを負わされた場合、またはモノを壊された場合などで被害を受けた際に、法律相談費用や弁護士費用などを保障。クレジットカードの付帯保険としては業界初。
- ゴルフ安心プラン(ゴルファー保険)
- ゴルフ中の事故、ゴルフ場内でのゴルフ用品盗難、ゴルフクラブの破損などの損害費用を保障
- 日常生活安心プラン(個人賠償責任保険)
- 他人にケガをさせた場合、または他人のモノを壊した場合の損害を保障
- ケガ安心プラン(入院保険:交通事故限定)
- 交通事故によるケガの医療費を保障
- 持ち物安心プラン(携行品損害保険)
- 身の回りの持ち物が、盗難・破損・火災などにより損害を受けた場合の費用を保障
すべての保険は1年契約であるため、保険は頻繁に変更できないので注意しよう。
三井住友カード プラチナの付帯保険で保障を手厚くしよう
海外で病気やケガになると、日本と比べて、医療費が高額なことに驚くだろう。
例えば、アメリカのホノルルでは救急車を呼ぶだけで8万円かかり、盲腸になると医療費は300万円かかる。
三井住友カード プラチナの付帯保険は、保険料もかからないため、海外旅行の際には頼れる存在だ。
また海外に行く予定がなければ、このカードの付帯保険は、他の保険にも変えられる。
すでに生命保険に加入している読者も多いだろうが、三井住友カード プラチナは、その保障を一層手厚くしてくれる。
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三井住友カード プラチナの付帯保険に関するQ&A
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