年間の保険料はいくらが妥当？負担軽減のために知っておくべき保険選びのポイント

人生の「もしも」の時の備えとして多くの人が加入している生命保険。実際のところ、他の人が保険料をどの程度支払っているのか気になったことはないだろうか？

年齢や世帯構成はもちろんとして、生命保険に何を求めているかによって加入すべき保険や支払う保険料は変わってくる。

一方で、自分にとって適切な保険料というものはいくらなのか知りたい人も多いのではないだろうか。

そこで本記事では、年齢や家族構成別の具体的な保険料の相場を紹介する。

また、過剰な保険料を削減するためのポイントや、ひとりひとりのライフプランなどに応じた生命保険の選び方など、最適な保険を見つける方法についても紹介していく。

この記事を参考に、今の保険料を見直して、あなたに本当に適した生命保険を見つけてほしい。

保険料の相場はどのくらい？年齢や属性別に解説

早速ではあるが、世の中の生命保険の相場を見ていくことにする。

あなたの状況に照らし合わせて、保険を選ぶ1つの目安になればと思う。

年齢別の保険料の相場は

まず始めに、年齢別に保険料の平均を紹介する。

世帯主の年齢	年間払込保険料
29歳以下	21.5万円
30～34歳	26.2万円
35～39歳	38.2万円
40～44歳	34.8万円
45～49歳	37.5万円
50～54歳	43.2万円
55～59歳	43.6万円
60～64歳	38.4万円
65～69歳	43.6万円
70～74歳	33.7万円
75～79歳	31.4万円
80～84歳	28.6万円
85～89歳	35.8万円
90歳以上	25.6万円

いかがだろうか？世帯主の年齢別なので、様々な属性、独身、配偶者の年齢が離れている、子供がいる、などの世帯をひっくるめての平均である。

まだ社会人になりたての人は意外と平均が高いと思ったかもしれないし、逆に自分が払い過ぎかもしれないと気づいた方もいることだろう。

年齢別のボリュームゾーンとしては、50〜69歳あたりと見て取れる。

家族構成別の保険料の相場は

続いて、家族構成別に見てみよう。下図は、保険料の平均と加入率がまとまった表である。

若いうちは保険料は安く、加入率も低めである。また、傾向として高齢になるほど加入率が高い他、夫婦のみよりも子供がいる世帯のほうが保険料・加入率ともに高い傾向が伺える。

なにより、実に9割を優に超える世帯が加入している家族構成も多くあり、日本の生命保険加入率の全体的な高さが伺える。

また、30〜40万円前後を年間で生命保険に投じているというのも、収入の割合から考えるとなかなかの比率なのではないかと推察される。

総じて、かなり積極的な生命保険の加入状況が見て取れるだろう。

独身の保険料の相場は

では、独身での生命保険の保険料の相場はどのようになっているだろうか。

未婚の保険料の平均は165,000円という調査結果がある。やはり、配偶者がいないと、家族がいる場合と比べてグッと保険料は安く抑えられる。

ただし、それでも毎月1万円以上は保険に払い込んでいる計算となる。これについてどう感じるだろうか。

もしかしたら、もっと契約内容を見直せば、必要な保障内容でありながら保険料を安く抑えることも可能になるかもしれない。

• 参考：公益財団法人生命保険文化センター「2022（令和４）年度「生活保障に関する調査」」

保険料を抑えるポイントを把握しよう

誰だって安く良い保険に入りたい。

ここでは、保険料を少しでも抑えるためにはどうすれば良いかについて解説する。あなたの保険料のスリム化に役立ててほしい。

保険を見直すことが保険料を抑えることに繋がると理解する

保険料を抑えるポイントは、保険を見直すことである。では、見直すためには何をすれば良いのだろうか？

その第一歩となるのが、自分自身が何を保険に求めているかを明確にすることなのだ。

あなたは自分のライフステージを把握し、必要な保障が何かをしっかりと言語化できるだろうか？これが、抽象的なものになるのなら、保険を見直すのはまだ早い。

自分が人生のどのような地点に立っており、将来の見通しをどのように持っているのか考え、収入や生活の状況を考慮した上で、総合的な観点から生命保険に何を求めるのかをはっきりとさせる。

この事が、保険選びの基軸となり、あなたに合った適切な保険商品を見つける指針となるのだ。

こういった検討を行わずに生命保険を選んだり、保険料を削減しようとするのは、地図もナビも持たずに、初めての土地で車を運転するのに似ている。

遠回りや逆方向へ進んだりして、余計に時間や燃料費がかかるだろう。

余分な保障を削ることで保険料を抑える

自分自身について理解し、求める生命保険の保障内容がはっきりとしたのなら、あとはその内容を満たす保険にしていけば良い。

向かうべき方向性がはっきりしている今、余計な保障がどういったものかが良くわかるはずだ。

当然、不要な保障や手厚すぎる保障は、保険料に反映されて余分に支払うことになってしまう。たしかに手厚い保障は嬉しいが、必要な保障というのは人それぞれだ。

必要以上の契約を結ぶ必要はないので、見直してみて削れる部分は削ることで、保険料の負担を軽減したい。

契約時に進められるがままに、手厚い保障のパックなどに加入しているケースは意外と多い。

しっかりと保障内容を見返してみると、意外と省ける内容が見つかるものである。

複数の会社や保険商品を比較検討する

これも大切な要素なのだが、最初に目についたり、代理店などで進められた1社だけで契約を決めないことである。

もし今加入している保険が、そのような流れで契約したものならば、まだまだ良い条件で安く加入できる商品があるかもしれない。

現在はインターネットを利用することで、誰でも簡単に保険会社の商品を比べる事ができる。

この時、必ず複数の保険会社の商品を見るようにしてほしい。加入したい保険の内容に近い商品を比べる事で、それぞれの会社のメリット・デメリットに気づくはずだ。

そして保険料とのバランスを見て、1番納得がいく保険を探してほしい。

インターネット上には、一括で複数の保険会社の商品を比較できるサービスもある。非常に簡単に、しかも無料で利用できるので、こういったツールも保険選びに取り入れると良いだろう。

一括で簡易的に比較し、そのなかで気になる何社かの商品を、もう少し詳しく調べて比較していく。そのような手順を取れば、効率的に保険選びができるはずだ。

特に、インターネットで保険会社を調べていると、ネット保険会社の商品が安いことに気づくだろう。

対面型の実店舗の保険会社とは違い、店舗賃料や人件費を抑えられる分、非常に魅力的な保険料でサービスを提供しているのが、ネット保険会社である。

保障内容も非常に充実しているので、まだ検討した事がない人は、かなりの保険料削減に繋がる可能性がある。

あなたに合った保険の選び方

最後に、ひとりひとりに合った保険をどのように見つければ良いのか、その選び方について説明する。

重複する部分もあるが、それだけ重要だという事なので、ぜひぴったりの保険を見つける参考にしてほしい。

自分がどのような保障を求めているか理解する

最終的に生命保険選びで1番大切なのは、これに尽きる。自分が求めている保障が何かを分かっていなければ、適切な生命保険選びはできない。

そのような状態で保険を選ぶと、不要な保障まで付帯されているような保険を契約してしまうなど、保険料も無駄に払うことになりかねない。

あなたに合った保険というのは、保障内容が多く充実しているものを意味するのではない。あなたの生活や環境に丁度良い塩梅でマッチした保険なのである。必要な保障は不足しておらず、不要な保障もない。そのような商品だ。

繰り返しになるが、自分のライフステージを自分自身がしっかりと把握する。このことから始めてほしい。

保険の契約前に確認するべき3つのポイント

生命保険を契約する前に、確認しておくべきポイントを3つに絞って紹介する。

保険について理解を深めるための情報の見つけ方

ここまで記事を読んでいただくと、生命保険と正しく付き合うことを難しく感じた人もいるかもしれない。

たしかにその感覚は間違ってなく、生命保険というのはその商品の性質上、非常に複雑なものなので、素人では完全に理解するのは非常にハードルが高い。

選ぶとなると、自分の様々な背景も考慮して、そのなかで最適な選択をしなければならず、難しく感じるのも無理はないだろう。

インターネットを利用し、自ら情報を進んで調べるのは重要だ。主体性がないと、保険会社のセールスの勧めるがままになったりなどしてしまうだろう。

ただ、いくら調べたといっても、不安を感じる人はいるだろう。そのような時は、生命保険の専門家を見つけてアドバイスを受けるのが良い方法となる。

あなたの事情を伝える事で、あなたに合った保険選びをサポートしてくれるはずだ。

人生を支える重要な生命保険だからこそ、わからないままにするのではなく、頼れるプロの意見をとりいれてみると、無駄な契約も省け、保険料の節約にもきっと繋がるだろう。

生命保険の保険料は保障内容とのバランスが大切

本記事では、保険料の平均値を年齢や属性別に紹介した。

その上で、保険料を抑えるためのポイントについて解説し、生命保険を選ぶ上で自分のライフステージの把握が非常に大切だということを詳細に説明した。

生命保険というのは、人生の「もしも」の時に、自分や家族を守るために重要なツールである。だが、毎月払う保険料は可能な限り抑えたいと考えている人は多いだろう。

保険料を抑えることは可能だが、そのためには自分自身のライフステージや保険に求める保障を、しっかりと把握し理解する必要がある。

しかし、生命保険というのは、その性質上どうしても複雑な商品であり、理解したり比較したりするには専門的な知識が必要となる。

そのことが原因で、保険選びを難しく感じてしまうのは無理もないことだ。もし不安があるのならば、「生命保険ナビ」から専門家に相談することも検討してみてはいかがだろうか。

「生命保険ナビ」は、あなたの条件や意向に合った生命保険のプロを見つける事ができるマッチングサービスである。

保険の専門家があなたの適切な保険選びをサポートしてくれるので、この機会にぜひ活用してみることをオススメする。