- 男性が保険で備えるべきリスクは何か知りたい
- 年代別の必要な保険について知りたい
- 自分に合った最適な保険を選ぶにはどうすれば良いのかわからない
生活スタイルや健康状態、家族構成といったライフステージによって、保険の必要性や選び方は変わってくる。
今回は、男性に必要な保険に焦点を当て、男性が抱えるリスクや、年代別にみる保険の重要性、そして保険選びのポイントを解説する。
ぜひ最後までご覧いただき、ご自身と家族を守るための保険選びの参考にしていただきたい。
男性が保険で備えるべきリスク
保険選びの基準は十人十色で人それぞれであるが、その中でも男性特有のリスクはあるのか、女性と比べて特に気をつけるべき内容はあるのか気になる人も多いかもしれない。
自身が女性の場合もパートナーや子どもなど周りに男性がいるケースの参考にしてみてほしい。
自身が病気やケガで働けなくなる
男女平等やジェンダーレスといった言葉もあるように、性別のみで区別することはあまり好ましくないかもしれない一方で、一家の大黒柱として男性が中心に稼ぐパターンはまだまだ少なくないだろう。
健康面で全く問題ないときは気にならないかもしれないが、万一自分自身が病気やケガで働けない状態になると収入が急減し、家計の資金繰りが急速に悪化するおそれもある。
生涯で全く大きな病気やケガをしない保証は全くないため、収入が途絶えたときのために預貯金や資産運用による資産構築、収入保障保険等の活用も検討する必要があるだろう。
家族の急な病気・ケガ
自分自身の健康状態は全く問題ない場合でも、配偶者や子どもなどの家族が突然病気やケガをする可能性もある。
すると病院への搬送や看病等の対応が必要となり、働きたくても働けず会社を休んだり、仕事の依頼を断らざるを得ない状態となるかもしれない。
親の介護/自身の老後資金
自身が40代になると親世代が60代や70代以上の高齢者となり、健康状態によっては介護を受けなければならないケースも考えられる。
晩婚や出産年齢の高齢化で介護を検討する時期が早まることもあるだろう。
例えば自身が40歳で結婚し、45歳で子供に恵まれたとしよう。
子どもが20歳になると自身は65歳となり、大学を卒業して社会人として働き始めると同時に「親の介護」も考えなければならない状態になるかもしれない。
なかには「ヤングケアラー」といい、本来は20歳以上の大人が担うと想定される家事や育児、介護、家族の世話などを未成年者が日常的に行うケースもある。
ヤングケアラーとなると、本来であれば享受できたかもしれない勉強時間や部活動、友人と遊ぶ時間などを失い、本人の人格形成や将来的なライフプランに大きな影響を与える可能性もある。
家族に未成年者がいる場合、介護だけでなく自身や家族の急な病気やケガが発生すると誰でもヤングケアラーになる可能性があることを想定して対策する必要があるだろう。
自身の老後資金をどのように確保するのかも大きな課題だ。
「退職金と年金があれば悠々自適な老後生活を送れる」といわれたのは過去の話であり、もはや年金だけで生活するのは非常に厳しいだろう。
総務省統計局が公表している2022年度の家計調査報告(家計収支編)によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯の消費支出は23万6696円、非消費支出は3万1812円となっており、合計で約27万円かかる。
一方で実収入は24万6237円で支出と比べると約2万円少ない。
日本年金機構が公表している2023年度の夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な厚生年金額は22万4482円である。
標準的な厚生年金の金額と先ほどの実支出を比較しても約4万円の赤字となる。
日本年金機構が公表している標準的な厚生年金額は、ボーナスを含めて月間の平均標準報酬が約44万円あり、40年間就業して国民年金や厚生年金保険料も免除や滞納等はなく全て納付した場合の水準である。
そのため、これよりも平均標準報酬が少なく就業期間も短い、年金保険料の免除や未納期間がある場合は年金収入がさらに下がる。
仮に毎月5万円の赤字が発生する場合、年間60万円を預貯金などの資産から補填しなければならない。
たとえ600万円の預貯金があっても10年で使い切ってしまう計算だ。
これらを考えると預貯金や給与等の収入だけで、自身の老後資金まで対策するのは非常に困難といえるだろう。
年代別!男性に必要な保険
以上のリスクが発生する可能性を踏まえたうえで、ここからはそれぞれの年代別にどのような対策をしなければならないのか、必要な保険は何なのか解説する。
自身が該当する年代の内容を参考にして、必要な対策をすることをおすすめする。
20代男性に必要な保険
20代は高校や大学を卒業して社会人としての生活を始めたばかりで、収入や預貯金等の資産も他の年代に比べると少ないことも多いだろう。
もちろん早い時期から老後対策を行うことも大切だが、まずは自身の病気やケガ、死亡等のリスクに備える必要がある。
具体的に必要と考えられる保険は主に死亡保険と医療保険である。
20代のため他の年代に比べると健康で病気やけが、死亡等のリスクは一般的に低いと思われるが、それでも絶対に大丈夫といった保証はない。
万一自身が重い病気やけがをした場合は、誰が対応するのか、治療費はどのように工面するのか、死亡時の葬儀費用はどうするのかといった問題が発生する可能性がある。
そのようなときに家族や残された者が困らないように、特に預貯金が少ない場合は保険でカバーする必要がある。
30~40代男性に必要な保険
30代から40代に入ると結婚して家庭を持ち、子どもがうまれて責任も増大するケースも増える。
20代男性が抱えるリスクがなくなるわけではないが、独身時代とはリスクに対する考え方や備えの内容も変える必要がある。
例えば結婚して子どもがうまれたとしよう。
この場合に必要となる保険は主に下記3つである。
- 死亡保険
- 収入保障保険
- 教育費を準備するための保険
独身時代は万一自身が死亡した際は葬儀代をカバーすればよかったかもしれないが、結婚して子供がうまれるとそれだけでは対策が不十分となる。
というのも自身が一家の大黒柱として働き家計を支えている場合、死亡または高度障害状態になると収入がなくなり、残された家族は生活が困窮するおそれがあるためだ。
残された妻が仕事をして家庭を支えるケースもあるが、幼い子供がいると「働きたくても働けない」状態になることも十分考えられる。
近くに両親がいてサポートが受けられる状態にあれば仕事と育児の両立もできるかもしれないが、双方の「実家」が遠く日常的なサポートを受けるのは困難なケースもあるだろう。
そのようなリスクを軽減するためにも、自身が死亡または高度障害状態になった場合に数千万円単位の保険金が給付される死亡保険に加入して、万一の際は生活立て直しに使える状態にしておくことも必要かもしれない。
死亡や高度障害状態以外にも、病気やけがで働けなくなり、収入がなくなってしまうリスクに備えるために収入保障保険に加入するのも1つの方法である。
子供の教育費対策も欠かせない。万一妻と0歳の子供を残して亡くなってしまった場合、一般的に大学を卒業する22歳頃まで教育費がかかる。
日本政策金融公庫が公表している「令和3年度教育費負担の実態調査結果」によると、高校入学から大学卒業までにかける子ども1人当たりの教育費は約942万円となっている。
当然ながら高校生となるまでにも教育費はかかるため、場合によっては総額2,000万円から3,000万円程度かかる可能性もある。
数千万円単位の資金を1人で工面するのは容易ではなく、万一に備えて保険でカバーすることは重要だ。
50代からの男性に必要な保険
50代を迎えると、退職や老後資金の問題が浮上する。
自身やパートナーの親も一般的に後期高齢者と呼ばれる年齢となり、介護が必要となるケースも出てくるだろう。
自身の老後はもちろん、親の介護の可能性も考えていく必要があるのが50代以降の大きな特徴だ。
50代に保険は必要ないという意見もあるが、20代や30代に比べると健康リスクが高くなる傾向があり、がんや心疾患、生活習慣病と呼ばれるものに罹患するリスクもある。
親世代だけでなく、場合によっては自身やパートナーも含めて介護が必要となるケースもあり、保険商品を選ぶ際は保険料や保険金だけでなく保障内容も詳しく吟味する必要がある。
- 病気やけが
- 自身やパートナー、親の介護が必要となる
- 自身の老後資金が足りなくなる
これらのリスクに備えるためにも、例えば終身タイプの医療保険、がん保険、個人年金保険などに加入して対策する必要があるかもしれない。
ただ、特にこれから新たに保険に加入する場合は、いつまで保険料の支払いが発生するのか確認することをおすすめする。
保険料の支払いが家計を圧迫し、老後資金を取り崩して生活が困窮するようなことがあっては本末転倒だ。
男性必見!自分に最適な保険を選ぶには
男性が抱えるリスクや年代別に必要な保険を確認したうえで、自身にとって最適な保険を選ぶためにはどのような点を意識する必要があるのか解説する。
保険加入の目的を明確にする
「なぜその保険に加入するのか」年代を問わず常に加入目的や理由を確認することは非常に重要だ。
保険といっても世の中には様々な種類があり目的も異なる。将来を含めて自身や家族が抱えるリスクを明確にして足らないものがあれば、どのような保険でカバーするのが最適なのか考える必要がある。
- 自身や家族の病気やケガに備える
- 自分が亡くなった後の葬儀費用を確保する
- 自身がいなくなった後の生活立て直し資金を確保する
- 自身の老後資金を構築する
- 子どもの教育費を準備する
このように例えば自身がどのような状態になり、起こりうるリスクに備える必要があるのか明確にしよう。
保険が必要な期間を決める
一時的、または限られた期間に必要となるケースもあれば、一生涯保険で備えたいこともあるだろう。
想定されるリスクに備えるためには、どのくらいの期間保険に加入すべきなのか臨機応変に把握することも重要である。
例えば子どもの教育資金を確保するために学資保険に加入する場合、一般的には子どもが高校生や大学生となるタイミングで必要となるケースが多い。
もし現時点で0歳の子どもがいる場合は15年から18年後を見据えて対策することが重要だ。
一方で子どもが高校生や大学生となり無事卒業して社会人となると、いままで加入していた学資保険の必要性が薄まる。
子どもの教育費のように一般的に必要となる期間が決まっているものもあれば、死亡や高度障害、病気、けがなど一生涯リスクが消えないものもある。
そのような場合は、期間を決めるのではなく終身タイプの保険に加入して保障を手厚くするのも1つの方法だ。
保険の見直しのタイミングとポイント
保険は加入して終わりではない。むしろ加入後が本当の始まりであり、保険料の支払いを無駄にしないためにも定期的に状況を確認して、必要に応じて見直しを行うことが非常に重要だ。
ライフスタイルは常に変化する可能性があり、例えば結婚や子育てなどは環境や備えるべきリスクの内容も大きく変わることも考えられる。
独身時代は自身の葬儀費用を工面するために死亡保険に加入していたが、結婚して子どもがうまれると保険金も最低数千万円単位の商品に見直す必要があるかもしれない。
保険に加入して放置するパターンも多いかもしれないが、定期的な保険の見直しを行い、現在のニーズに合った保険を保つ必要がある。
適切な保険を選ぶことは自身と家族の安心と将来への投資という意味でも非常に重要だ。
ライフスタイルに合わせて最適な保障を選択し、リスクに備えよう。
男性が抱えるリスクと年代別に必要な保険を参考に、ニーズに合った保険を選ぼう
本記事では、男性に必要な保険に焦点を当て、男性が抱えるリスクや年代別に必要な保険、そして自分に最適な保険を選ぶためのポイントを紹介した。
保険を選ぶ際は、自身のライフステージとニーズに合わせて計画的に選ぶことが大切だ。
特に生命保険や医療保険、がん保険等は、万が一の時のリスクをカバーするための重要な手段となる。
しかし、選択肢が多い保険の中から、どの保険が自身に適しているのか見極めるのは簡単なことではない。
そんな時は、専門知識を持ったプロに相談することをおすすめする。
しかし、自分に合った保険のプロを選ぶことは容易ではない。
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