- 保険が無駄に感じているが解約するべきかわからない
- 適切な保険の選び方や必要性がわからない
- 保険の真価やその利用方法について詳しく知りたい
保険が無駄であると思ったことはないだろうか。
しかし、保険は万が一の時に家族を守る大切なツールであり、その選び方を工夫することで、余分な費用を抑えつつ最大限の効果を得ることが可能だ。
本記事では保険の本当の意味と適切な選び方を解説する。
あなたの保険観を見直し、最適な保険選びの参考にしていただければ幸いだ。
保険が無駄と言われる理由
保険が無駄と言われる理由にはどのような内容が挙げられるのだろうか。
これから保険に加入するか悩んでいる方は、加入してから無駄と感じないようにするためにも、事前に理由を把握していたほうが良いだろう。
保険が無駄とされる背景と原因
保険が無駄と言われる背景や原因には以下の3つの要因があると考えられる。
国民健康保険・社会保険で十分と感じる方が多い
国民健康保険・社会保険は医療費の自己負担額を3割まで圧縮してくれるため、保険に加入する必要がないと考えている方がいる。
高額医療費制度である2つの保険に関して、厚生労働省は「医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する」と謳っており、1ヶ月の治療費が最大10万円(収入による)に抑えられることが可能だ。
そもそも病院に通う方は「国民生活基礎調査の概況」を確認すると、全体の4割程度。
20代の方は2割ほどと低いことから、そもそも病気やケガに対する意識も低いことが、保険を無駄と考える原因の一つとして挙げられる。
どの保険が適用されるかわからない
保険に加入していても、病気になった時に適用されないこともあるため、解約してしまう方も多い。
保険内容を把握していないことが要因として挙げられるが、「保険=全部対応となる」と考えている人も多い。
その結果保険金が下りず、無駄な費用を支払っていたと後悔する人も多い。
加入する保険によって保障されないこともあるが、事前に保険内容を理解しておけば解決できる問題だ。
しかし保険を難しいと考えている人も多く、理解しないまま加入して失敗している。
保険料は貯蓄や投資に回した方が良いと考えている
月々の保険代金を貯蓄や投資に回した方が良いと考えている人も多い。
保険は「掛け捨て型」と「貯蓄型」の2種類に分かれ、掛け捨て型保険の場合、健康のままであれば月々の代金は無駄になる。貯蓄型であれば、払い込んだ保険料を保険会社による運用により増やすことが可能だが、投資と比較すると、増える時間がかかってしまう。
貯蓄型の平均利回りは2%〜4%程度であるが、つみたてNISAや投資信託などの場合は、5%近い数値もあり得る。
毎月1万円を運用した場合、以下の表の通りの差額となる。
貯蓄型の保険で運用(利回り3%想定) | 投資で運用(利回り5%想定) | |
年間 | 122,000円 (2,000円の利益) | 122,789円(2,789円の利益) |
10年間 | 1,397,414円(197,000円の利益) | 1,552,823円(353,000円の利益) |
20年間 | 3,283,020円(883,000円の利益) | 4,110,337円(1,710,000円の利益) |
比較してわかる通り、投資で運用した方が大きな利益を生み出すことが可能だ。
そのため保険に加入せず、投資や貯蓄に回した方が良いと考えている人も多い。
保険は無駄と感じる人たちの意見
保険を無駄と感じる人たちの主な意見は先程紹介した通り、「公的保障で十分」「保険の仕組みがわからない」「投資に回した方が良い」という考えだ。
また若い世代は通院自体を行うことが少ないため、「自分は病気しない」「死なない」などといった考えをもっているケースも見受けられる。
しかし無駄と感じる人は、事故や病気などのリスクを考慮していない方が多いだろう。
実際のところ保険は無駄なのか?
保険を無駄と考える人の意見を紹介したが、実際のところは「保険に加入しておくべき」である。
万が一事故を起こしてしまい、損害賠償金を数千万円請求された場合、どう対処するつもりなのだろうか。
また家庭がある方は、自分が亡くなった後の家族の生活保障は誰がするのだろうか。
保険は万が一のリスクに備えて加入しておくべきであり、決して無駄なことはない。
しかし保険に関して詳しく知らず、「どうしても無駄と感じてしまう」という方もいるだろう。
そのため、次の項では保険の意義と活用方法を具体的に紹介する。
保険は無駄ではない!保険の本当の意義と活用法
ここでは保険の本当の意義として、保険が果たす役割について解説する。
重ねて具体的な勝つ方法と理解を深めるメリットについて紹介する。
保険が果たす役割とは
保険が果たす役割は主に「死亡保障」「入院や手術の費用負担の軽減」「資産形成」の3つに分けることができる。
死亡保障とは、被保険者が亡くなった時に支払われる保険金のこと。
家庭の収入源である夫などが亡くなってしまった場合、残された家族の生活は厳しくなることが想定される。
そのため生命保険などに加入し、死亡した場合は保険金を受け取り、生活を少しでも保障するという役割がある。
もちろん残された家族は仕事をして生活していかなければいけないが、葬式費用や子供の教育費など多額の資金が必要となる。
しかし死亡保障に加入しておけばある程度費用負担を抑えることも可能だ。
入院や手術を受けるとなると、国民健康保険などの公的保障を使っても大きな金額となる。
手術費用は手術内容によって異なるが、一例として「がん」をベースにしてみると、以下の表の通り、自己負担額も数十万円と高額だ。
疾病分類 | 自己負担額(3割負担) |
胃がん | 11万円〜59万円 |
大腸がん | 14万円〜41万円 |
肺がん | 37万円〜49万円 |
食道がん | 10万円〜94万円 |
肝臓がん | 7万円〜95万円 |
さらに上記の価格の他に、入院中の食事代や薬代金、家族の見舞いに関わる交通費などの雑費もかかるとなると、一度の入院・手術の費用は高額となる。
しかし保険に加入していれば、数万円程度の自己負担で済んだり、場合によってはほとんど負担しなくて済むことも多いため、負担リスクを抑える役割がある。
保険は他の投資と比較するとリスクを抑えて資産形成できる。
投資はある程度損失リスクを持ちながら資金を運用する方法だ。
元本割れするリスクが高いだけでなく、資金が0円になるケースも多い。
しかし保険には途中解約すれば解約返戻金を受け取ることができるため、投資のように資金が0円になるリスクがない。
そのため老後資金として保険を使って資産形成を始めている人も増加傾向にある。
保険の効果的な活用法
保険の効果的な活用法は「組み合わせ」がおすすめだ。
保険は生命保険や医療保険など、万が一に備える保険以外に、老後資金や子供の教育費用などを貯められる保険もある。
保険ごとによって用途が異なるため、複数組み合わせることによってより、より安心度を高めることが可能だ。
保険の主な種類は以下の表の通り3つに分けることができる。
保険の目的 | 主な保険の種類 |
死亡保障 | 定期保険 定期付終身保険 終身保険 定期付養老保険 |
病気・ケガ | 医療保険(がん保険など) 介護保険 生前給付保険 |
長期貯蓄 | 養老保険 貯蓄保険 学資保険 個人年金保険 |
例えば被保険者が死亡した場合や病気やケガによって手術することになった時の備えとして、「終身保険」や「医療保険」などに加入する方が多い。しかし病気もなく健康に過ごすことができた場合、今度は老後資金問題に直面する可能性も高いため、個人年金保険などに加入し、60歳や65歳といった一定の年齢まで保険料を支払いという形で積み立て、その後は年金としてもらう組み合わせもできる。
もちろん加入する保険が多くなるほど毎月の保険料が高くなるため、費用を計算したうえで組み合わせを考えなければいけない。
とりあえずの気持ちで保険に加入すると高い保険料を支払うことにもなりかねず、無駄と感じてしまう場合もあるだろう。
そのため保険に加入する際は、保険の種類や費用などについて理解しておくことが大切だ。
保険への理解を深めることで得られるメリット
保険への理解を深めることで得られるメリットは以下の3つ挙げられる。
- 自分に合う保険がわかる
- 無駄な保険料を支払うことがなくなる
- 保険で資産を増やす方法を理解することができる
保険にはさまざまな種類があり、加入する保険によって保険料金にも違いがある。
しかし保険への理解を深めることで、自分に合う保険を把握することができ、必要最低限の保険料で済ませることも可能だ。
一方で、保険は無駄と捉える人は、保険について十分に理解していないことが多い。
無駄のない保険選びとは
ここでは自分にあった保険の選び方や見直し方、常識などについて紹介する。
自分に合った保険の選び方
自分に合った保険を選ぶ際は、「優先順位」を決めること。
全てのリスクに備え、多くの保険に加入するとなると、大きな保険料を支払うことになる。
保険料は保険内容だけでなく、保険会社によっても異なるため、どこが良いとは一概には言えない。
しかしあらかじめ、どの保証を優先するかを決めておけば、どの保険から加入すべきか判断することが可能だ。
一般的には死亡保障が付いた終身保険や、病気やケガに備えた医療保険を優先する方が多いが、もちろん教育費用や老後資金を貯めておきたい人もいるだろう。
どれを優先するかは自分次第であるため、保険について一度検討してから選ぶようにすることが大切だ。
余分なコストを削減する選び方
保険会社によって保険料が大きく異なるが、安ければよいというわけではない。
各社保障額や保障内容などに違いがあるためだ。しかしできれば余分なコストを削減したうえで保険を選びたいという方が多いのではないだろうか。
確かに保険内容を確認してみると「これは何の保障かわからない」というケースも多い。
もちろん無駄な保障ということはないが、自分にとって不要なのであれば、余分なコストを支払っていることにもなる。
保険内容の確認は専門的な知識が求められるため、保険会社やファイナンシャルプランナーに相談してチェックしてもらうのも一つの方法。
「生命保険ナビ」では自分に合った保険を見つけるだけでなく、今の保険内容の見直しなども行ってくれる。
専門家に見てもらうことで、適切な保険にすることが可能なため、ぜひ利用してみてほしい。
保険選びの常識・非常識
保険を選ぶ際の常識としては、支払える費用で保険に加入すること。
保険は1社のみならず2社3社加入している方も多いが、もちろん支払える保険料で無ければ意味がない。
途中で滞納してしまうと、解約などにもつながるため注意が必要だ。そのため月々の収入から支出などを差し引き、余剰金を確認したうえで支払える保険料を決めておこう。
また複数の保険を見比べたうえで加入することが一般的である。
1社だけで決めてしまうのは非常識であり、後々「保険料が高かった」「ケガをしたけど保障内容から外れていたため保険金が下りない」ということにもなりかねない。
もちろん専門家に相談したうえで紹介された保険であれば、安心度は高いが、保険への理解が浅い方が自分で決めてしまうと後悔することにもなりかねないだろう。
そのため保険に加入する際は、専門家からのアドバイスをもとに決めることをおすすめする。
保険は無駄ではない!適切な活用方法を理解して自分に合った保険を選ぼう
保険が無駄だという捉え方には、適切な理解や活用方法が見落とされがちな面がある。
しかし、保険を正しく理解し、自分に適切な保険商品を選ぶことで、万が一のリスクからあなたと家族を守る強力なサポートになる。
ただ、自分に適した保険を選ぶことは難しいため、保険のプロに相談することをおすすめする。
また、自分に合った保険のプロを数多くのプロから見つけるのも容易なことではないだろう。
そこで、あなたの条件に合った保険のプロをみつけてくれる「生命保険ナビ」を活用してみてはいかがだろうか。
保険のプロから適切なアドバイスを受けられるため、ぜひ活用して、安心の生活を実現しよう。