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FXのデメリットとは?口座開設前に知っておくべきポイント

この記事で解決できるお悩み
  • FX取引にどのようなデメリットがあるか知りたい
  • FXのマイナス面を知ってから始めるかどうかを決断したい
  • FXのメリットが知りたい

近年、急激に円安が進んだことで、FX取引に興味を持ち始めた方も多いのではないだろうか。

FXの仕組みについて調べる中で、「FXのデメリットについて知りたい」「FXに興味はあるが危険なイメージがあって不安」などと不安や疑問を持つ方もいるだろう。

FX取引は、取引コストがかかる、精神的・時間的な負担が大きい、などのデメリットがいくつかある。

本記事では、FXのデメリットについてさまざまな観点から具体的に解説しつつ、どのようなポイントに気を付けるべきかを紹介する。

ぜひ本記事を通じて、FXのメリットデメリットを正しく理解し、自分に合った投資方法かを判断してほしい。

目次

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FXのデメリット〜コストの負担

FX取引を行う際には、手数料やスプレッドなどの取引コストが発生する。

取引コストが高いほど、その分利益が薄まってしまい、取引効率が下がる要因となる。

ここでは、FX取引にどのようなコストがかかるのかや、どのような場合にコストが大きくなるかなどを解説していく。

取引手数料

FXの取引を行う際、一部のブローカーでは取引手数料がかかることがある。

その他のコストが安いと思っても、取引手数料が高いとその分利益が少なくなってしまう。

多くのFX業者では取引手数料は無料となっているものの、事前によく確認するようにしよう。

なお、取引手数料以外の費用には、以下のようなものもある。

  • 口座開設手数料
    • FX口座を開設するために必要な費用
  • 口座維持手数料
    • FX口座の維持に必要な手数料
  • 入金・出金手数料
    • FX口座と登録金融機関の口座との間で資金を出し入れする際の手数料
  • ロスカット手数料
    • ロスカットを行う際にかかる手数料

上記の手数料も、取引手数料と同じく無料または低額に設定されていることが多いが、取引開始前に詳しくチェックするのをおすすめする。

スプレッド

多くのFX会社では、取引手数料を無料とする代わりに、実質的なコストとして「スプレッド」を設けている場合が多い。

スプレッドとは、通貨の売値(Bid)と買値(Ask)の差のことを表す。

例えば、米ドル/円(USD/JPY)の通貨ペアの取引を行う際に、「売値:158.505 買値:158.510」だったとする。

この時、買値と売値との差は0.005円=0.5銭となるため、スプレッドは0.5銭と表すことができる。

つまり、1米ドルを購入したあと為替レートが変わる前に1米ドルを売ったとしても、スプレッドの0.5銭は手元から消えてしまうこととなる。

これがFX会社にとっての収益となり、投資家にとっては実質的な取引コストとなる。

当然、スプレッドが小さければ小さいほどコストを抑えることが可能だ。

スプレッドの大きさは金融機関の裁量で自由に決められるため、どのFX会社で取引するかによってコスト負担の大きさも変わってくる。

先ほどの例のように0.5銭といった小さい金額では、それほど大きな負担にならないようにも思えるが、レバレッジをかけて大きな数量での取引を行う場合は、スプレッドの負担分も無視できない金額となるだろう。

また、同じ通貨によってもスプレッドの大きさは異なるため、米ドル/円のスプレッドはA社が安いが、ユーロ/円のスプレッドはB社の方が安い、といったことも考えられる。

自分の取引したい通貨のスプレッドに注目した上で、取引業者を比較するのをおすすめする。

スワップポイント

スワップポイントとは、取引を行う2カ国間の金利差によって生じる損益のことだ。

「金利差調整分」とも呼ばれ、金利が低い国の通貨を売って金利が高い国の通貨を買うと、ポジションを保有している日数に応じて金利差分を収益として受け取れる。

例えば、2024年6月時点で日本の政策金利は0.10%だが、メキシコの政策金利は11.00%だ。

この時の金利差は10.90%にもなり、金利差が大きいほど高いスワップポイントを受け取りやすくなる。

ここで注意したいのは、どの通貨を売ってどの通貨を買うか、という点だ。

「低金利通貨を売って高金利通貨を買う」というパターンでは、ポジションを保有しているだけで毎日利益を受け取れるというメリットがあるが、逆に「高金利通貨を売って低金利通貨を買う」パターンはスワップポイントを支払う必要がある。

メキシコペソやトルコリラといった高金利通貨を売って、日本円のような低金利通貨を買うと、金利差が大きい分、マイナススワップも大きくなる。

相場の下落を狙って高金利通貨を売る場合は、マイナススワップが生じやすい点に注意が必要だ。

スワップポイントも、他の取引コストと同様にFX会社や通貨ペアによって異なるため、取引前に確認しよう。

FXのデメリット〜精神面と時間的な負担

FX取引を行う際は、為替市場の変動を常に監視する必要があるため、精神的な負担が大きくなったり多大な時間を消費したりするといったデメリットが生じやすい。

ここでは、精神面と時間的な負担という側面から詳しく確認していこう。

ストレス

FX取引では、為替市場の動きを逐一チェックしながら、状況に応じて機動的に売買を行う必要がある。

予測が難しく、時間の経過とともにどんどん変わっていく為替市場は、トレーダーにとって大きなプレッシャーとなるケースがある。

特に、自分の予測に反して相場が急変動した場合などは、短期的に資産価格がどんどん下落していくことも考えられるため、精神的な負担も大きくなりやすいだろう。

人によっては「為替相場の変動が気になって仕事が手につかない」「ポジションがマイナスになっていると落ち込んでしまって眠れない」など、普段の生活にも支障をきたしてしまうかもしれない。

ストレスを感じやすい人の場合は、「その日のうちに必ずポジションを決済する」「トレードする時間を決めておく」といったように自分に合ったルールを決めて取引するようにしよう。

常時監視による時間の消費

株式投資や投資信託への投資では、数年単位で同じ銘柄を保有し続けるといった長期投資も珍しくない。

しかし、FX取引では短期的に取引を行いながら、細かい利益を毎日コツコツ積み重ねていくという取引スタイルが一般的だ。

為替市場の動きに敏感に反応する必要があるため、長時間の監視が必要となり、プライベートの時間が圧迫されやすいこともデメリットと言えるだろう。

FX取引はほぼ24時間取引が可能なので、その気になれば1日のほとんどの時間をFX取引に充てることもできる。

値動きが気になってつい取引してしまう、という人はチャートに張り付いて離れられず、貴重な時間をどんどん消費してしまうかもしれない。

複数口座を持つデメリット

先述の通り、FX会社によってスプレッドの水準や取引手数料の有無、スワップポイントの大きさなどが変わってくる。

提供するツールやチャートの使い勝手なども業者によって異なるため、それぞれの強みを使い分けるために複数口座を保有するという方もいるだろう。

複数口座を持つと、戦略や取引ニーズに応じて口座を使い分けられるというメリットがあるが、日々の管理や税制面の手続きに手間が増えるといったデメリットも生じる。

特に、FXでは年間20万円以上の利益を得ると、確定申告を行う必要がある。

複数の会社で取引している場合は、それらでの損益を合計して申告しなくてはいけないため、各社の年間取引報告書を準備して、それぞれを合算して確定申告の手続きを行うという手間が増えることとなる。

また、複数の口座で取引する場合は、それぞれの口座に十分な証拠金を入金しておく必要があり、一つの口座で取引するよりも準備資金がたくさん必要になる点も注意が必要だ。

FXのデメリット〜資金喪失の可能性

FX取引では、大きな損失を被る可能性が高いこともデメリットの一つに挙げられる。

ここでは、大きな損失を被る原因になるポイントについて具体的に確認していこう。

元本以上の損失の可能性

FX取引は元本保証ではないため、為替相場の変動によっては損失が生じる可能性がある。

加えて、FXではレバレッジをかけることで、少額の資金で大きな金額の取引が可能だ。

高いレバレッジで取引すると、わずかな為替変動であっても預け入れた証拠金に対して大きな損失が発生してしまうケースがある。

仮に100万円を証拠金として預けて、10倍のレバレッジで取引を行うと1,000万円分の取引が可能となる。

10%価格が動くと元手資金と同じ金額の損益が発生するため、価格の動向によっては元本以上の損失が生まれる可能性もある。

FX初心者の場合や取引資金にそれほど余裕がない場合は、なるべく低レバレッジでの取引から始めるのが良いだろう。

難易度の高さによる損失の可能性

FX取引を成功させるためには、為替相場の動きを予測しながら、適切に資金管理を行うことが求められる。

為替相場の動きを正確に予測するのはプロであっても難しく、チャートの読み方や分析方法を覚えるためには、ある程度勉強も必要となる。

難易度の高い取引であるため、十分に仕組みを理解せずに取引を始めてしまうと、勉強不足による損失が発生する可能性もあるだろう。

また、資金管理という面では「ロスカット」に注意が必要だ。

FXでポジションを建てて評価損が生じると、その分だけ口座の資産額が減る。

さらに為替差損が拡大して、資産額が必要証拠金を割り込んでしまうと、保有しているポジションが強制的に決済される仕組みとなっている。

これがロスカットと呼ばれる仕組みで、証拠金以上に損失が膨らんで、大きな負債を抱えてしまう状況を回避するためのものだ。

ロスカットは、想定以上の損失が生じないための安全装置的なシステムではあるものの、一定ラインを超えると強制的に損失が確定してしまう仕組みでもある。

そのため、どの程度為替が動けばロスカットラインに引っかかるのか、どの程度余裕を持って取引できるのかをチェックしつつ、無闇に大きなポジションを建てないことが重要となる。

相場の急変による短期間での損失の可能性

FX取引を行う上で、意図しない相場の暴落や急騰は避けられない。

なぜなら、為替相場は非常に動きやすく、政策の変化や要人の発言、戦争、災害などさまざまな要素が複雑に絡み合うため、タイミングによっては一気に価格が変動してしまうためだ。

相場が急変すると、たった数分〜数時間といった短い時間で資産が急激に減少してしまうこともある。

事前に相場の急変時にどのように対応するかを決めておかないと、「損切りをするかどうか悩んでいるうちに多大な含み損を抱えてしまった」「ロスカットによって大きな損失が確定してしまった」といったように、思わぬ損失を抱えてしまうかもしれない。

相場が大きく変動した際に損失を最小限にするためには、取引ルールをあらかじめ定めておくことが重要となる。

自分に合った取引ルールを定めておき、どのような相場でもそれをしっかりと守ることで、パニック状態にならずに落ち着いて対応できるだろう。

FXのメリット 

ここまでFXのデメリットを詳しく解説してきたが、FXにはデメリットだけでなくメリットもある。

メリットデメリットをそれぞれ理解することで、自分に適した取引かどうかの判断もしやすくなるだろう。

ここでは、FXのメリットを改めて紹介する。

少額から取引を始められる

FX取引では、レバレッジをかけて取引ができるため、少額から取引を始められるというメリットがある。

投資に回せる資金が少額であったとしても、効率よく運用することによってコツコツと利益を積み重ねていきやすくなる。

例えば、1ドル=150円のタイミングに1,000ドルを購入する場合、レバレッジをかけずに取引すると150,000円の資金が必要となる。

しかし、25倍のレバレッジをかけて取引すれば、約6,000円から取引を始められることとなる。

少ない元手で大きな金額を動かせるのは、FX取引の魅力だと言える。

短期的にリターンを狙える

短期的にリターンを狙いやすいのもFX取引の魅力だ。

FX取引では、通貨ペアの価格変動をしっかりとチェックして、細かい利益を何度も積み重ねていくという取引スタイルが基本となる。

そのため、時間をかけて大きなリターンを狙いたいという人よりも、小さなリターンをすぐに狙いたいという人に適した投資方法だ。

また、FXは平日ほぼ24時間取引が可能なので、仕事が終わった後の時間や空き時間などを有効活用できるという点もメリットだ。

為替相場の上昇・下落の両方で利益を狙える

FXは、異なる2つの国の通貨の売買により利益を狙う取引だ。

「買い」と「売り」の両方から取引を始められるため、相場の上昇局面・下落局面の両方で利益を狙える。

上昇局面では、買いポジションを持つことで利益を狙え、下落局面では売りポジションを持つことで利益を狙える。

株式の現物取引などでは上昇局面のみでしか利益を期待できないが、FXは下落局面でも利益を狙って取引できるため、取引機会が多くなるというメリットがある。

FXのデメリットを理解して自分に適しているか検討しよう

FX取引では、手数料やスプレッドなどの取引コストが発生するため、利益を削減する可能性がある。

取引を開始する前に、どのような取引コストが必要かをチェックした上で、取引業者を比較するようにしよう。

また、FX取引には精神的なストレスと多大な時間の消費が伴い、プライベートな時間が犠牲になることがある。

加えて、レバレッジをかけた取引は短期的に大きく資産額が動きやすく、想定外の大きな損失を被る可能性も生じる。

一方、FX取引には少額から取引できる、短期的にリターンを狙えるなどのメリットもある。

そのため、FXを検討する際は、メリットデメリットをしっかりと理解し、自分にとって適切な選択かどうかを検討するべきと言えるだろう。

FXのデメリットに関するQ&A

FXの弱点は何ですか?

FXの弱点としては、以下のような点が挙げられる。

  • スプレッドやスワップポイントなどのコストが必要
  • 為替相場の値動きの予測が難しい
  • 高いレバレッジをかけると損失リスクが大きくなる
  • 強制ロスカットによって損失が確定してしまうことがある
  • ストレスの増加や時間の消費といった精神的な負担が増える

FXは、少額からコツコツと利益を積み重ねていけるという魅力があるものの、相場の状況によっては継続して利益を得続けるのは難しい場合もある。

また、常に価格が変動するため、つい値動きを見張ってしまってプライベートの時間を消費したり、精神的な負担を感じたりしてしまう人も少なくない。

難易度の高い取引であるため、しっかりと勉強や準備を行った上で、余剰資金で少額から取引を始めることが重要だ。

FXで負け続ける理由は何ですか?

FXで負け続けてしまう、なかなか利益が出ないという人は、以下のケースに当てはまる可能性がある。

  • 高額な取引コストを支払っている
  • 高額な自動売買ツールや情報商材を買ってしまう
  • 損切りをできずにポジションを持ち続けてしまう
  • 自分で決めた取引ルールを守れない
  • レバレッジが高すぎる
  • なかなか為替相場を頻繁にチェックできない

まずは自分が上記に当てはまるかどうかをチェックして、当てはまる場合は対策を取るようにしよう。

特に、FX取引では自分が決めたルールをきちんと守るということが大事だ。

「もう少し待てば損失が回復するかも」と損切りルールを守らなかったり、「もしかしたらもっと利益を得られるかも」と本来利益確定する場面で決済しなかったりすると、なかなか思うように利益を得られない。

あらかじめ自分に合った取引ルールを定めて、それを遵守するように心がけることが重要だ。

FXはギャンブルですか?

運任せでお金をかけるギャンブルと異なり、FXではテクニカル分析やファンダメンタルズ分析など、相場の分析によって勝率を挙げられる。

「為替が上がるか、下がるかを予想する」という点で博打のように捉える人もいるが、知識や経験によってある程度予測の精度を高められる点が異なる。

FXをギャンブルとして捉えると、完全に運に任せて取引を行うようになってしまうが、「投資」として捉えた上でしっかりと知識を身につければ、安定して利益を出し続けることも可能だろう。

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