- 初心者におすすめのFXの勉強方法が知りたい
- FX経験者がどのように知識を習得しているのか知りたい
- 効率的なFXの知識や経験を積みたい
FX初心者の中には「FXを始める上で効果的な勉強方法が知りたい」「どのように知識やスキルを身に付けるべきかわからない」などと悩んでいるかたもいるのではないだろうか。
初心者の場合は、基礎知識の習得から始めて、徐々に取引スキルを高めていくという流れが一般的だ。
今回の記事では、初心者におすすめの勉強方法について、「基礎知識の学び方」「取引スキルの身につけ方」「外部リソースの活用方法」という3つの観点から詳しく解説する。
弊社が独自に実施したアンケート結果も踏まえて、経験者のリアルな声をもとにおすすめの勉強方法を紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
FX初心者の勉強方法①基礎知識の学び方
FX初心者は、どのような方法で勉強を行えば良いのだろうか。
ここでは、弊社が実施した独自アンケートの結果をもとに、おすすめの知識習得の方法を紹介する。
初心者にありがちな失敗や、勉強しておいて良かったことなども解説していくので、しっかりチェックしてほしい。
- インターネット/YouTube
- 書籍
- セミナー
- 周囲からのアドバイス
- デモトレード
インターネット/YouTube
インターネットやYouTubeを使った勉強は、手軽かつコストをかけずに勉強できる方法として人気がある。
アンケートの回答でも「まずは経験者のブログやYouTube動画をチェックした」「著名なトレーダーのSNSをフォローして参考にした」といった声が多かった。
特に、スマホやパソコンで手軽に勉強を進められる点や、実際の経験談を詳しく確認できる点が大きなメリットと言えるだろう。
ただし、インターネットやYouTube、SNSのコンテンツなどには、膨大な情報が存在しているため、情報の取捨選択が重要となる。
まずは、FXの基本用語や為替取引の仕組み、レートの変動要因など、FXを始めるにあたって重要なポイントを押さえるために活用すると良いだろう。
また、特定の意見を妄信的に鵜呑みにするのではなく、複数の情報をうまく取り入れながら、自分に合ったものを選択するように心がけよう。
書籍
自分でインターネット上の情報を精査したり、さまざまな内容を整理してまとめたりするのが苦手だという方は、書籍での勉強もおすすめだ。
基礎知識についてまとまっている書籍を購入すれば、初心者に必要な内容をスムーズに学習できるだろう。
最近は、漫画形式の書籍や電子書籍なども増えているため、自分の好みや生活スタイルに合わせて勉強しやすいものを選ぶのをおすすめする。
書籍での勉強はハードルが高いと感じられるかもしれないが、工夫して取り組めば隙間時間でしっかりと基礎知識を身に付けられる。
アンケートでも「入門編のマンガを購入して通勤時や仕事の休憩時に読んでいた」「初心者向けのものから本格的なものまで様々な種類の本を読んだ」などの回答があった通り、取り組む方法や習得する内容を自分で選びやすいというメリットがある。
セミナー
FX会社などが開催しているセミナーを活用するのも一つの手だ。
会社によっては、著名トレーダーを招いて無料セミナーを実施していたり、ウェビナー形式で初心者向けの講座を開いていたりする。
興味のあるものがあれば、積極的に参加してみてはいかがだろうか。
ただし、SNSなどで募集しているセミナーで、主催者がはっきりしていない場合や、参加料が高額な場合などは注意が必要だ。
詐欺に近いセミナーも存在するため、信頼できるものかどうかはよく精査するのをお勧めする。
周囲からのアドバイス
家族や知人にFXに詳しい人がいれば、その人にアドバイスを求めるのも良いだろう。
わからないことを聞きやすく、気軽にFXの基礎知識を習得しやすいかもしれない。
リスク管理の方法や実際のトレード方法などは、実際にFXに取り組んでいる人の経験談を聞くことで、よりリアルに感じられるはずだ。
リスクとリターンの関係を理解しつつ、ストップロスやポジションサイズの設定方法などを質問してみよう。
特に、成功経験よりも失敗談を詳しく聞くことで、「FXでやってはいけないこと」を理解しやすくなるだろう。
デモトレード
デモトレードは、FX会社などで提供している仮想取引システムを使い、本番と同じような環境でFX取引を体験できるサービスのことだ。
自己資金ではなくバーチャル資金を利用するため、お金が減ってしまう心配をせずに気軽に始められるというメリットがある。
操作に慣れていないうちに、いきなり本番のトレードをすると、操作方法に戸惑ったり必要な機能を見つけられなかったりして、取引機会を逃してしまう可能性がある。
事前にデモトレードで予習しておくことで、実際のトレードの際も落ち着いて売買できるだろう。
多くのFX会社では無料でデモトレードサービスを提供しているため、まずは気軽に試してみるのをおすすめする。
FX初心者の勉強方法②実践的なスキルの身に付け方
基本的な知識を身につけたら、実践的なスキルを習得することも意識しよう。
トレードスキルを学ぶための方法としては、以下のような例が挙げられる。
- デモトレード
- 実際の取引/少額取引
- 周囲からのアドバイス・セミナー
- インターネット/YouTube/SNS
- 書籍
順番に詳しく確認していこう。
デモトレード
ある程度基礎知識をインプットしたところで、デモトレードを活用するのも良いだろう。
挑戦したい取引戦略や取引スタイルが見つかった場合、デモトレードで試してみることで、自分に合った取引方法か判断しやすくなる。
インプットした知識をデモトレードですぐにアウトプットすることで、FXに対するスキルもどんどん高まっていくはずだ。
アンケートでも「デモトレードを利用して自分で考えた方法をとにかく試してみた」「アプリ操作を覚えるためにデモトレードを活用した」という回答が見られた。
ただし、デモトレードだからといって、勘や運に頼って適当に売買したり、実際に動かす予定のない大きなお金で取引したりするのはあまりおすすめしない。
緊張感を持たずにデモトレードに取り組んでしまうと、実際の本番取引とはメンタル面が大きく変わってくるため、あまり意味がなくなってしまうだろう。
実際の取引/少額取引
「デモトレードではどうしても本気になれない」、「もっと緊張感を持って取引の練習を行いたい」などという方は、実際に少額の取引に挑戦するのもおすすめだ。
少額とはいえ、実際に自分のお金を使うと一気にトレードに対して緊張感が出る。
「少額でも良いので成功体験と失敗体験を積むことが大事」「損害が出ても痛手にならない金額で感覚を掴むようにした」というアンケート回答がある通り、やはり実際のトレードは大きな経験となる。
適度なストレスを感じつつ取引に臨むことで、より高いレベルでのインプット・アウトプットが行えるだろう。
少額取引を始める場合、最初のうちはレバレッジをかけないか低い倍率に留めておくことを推奨する。
国内のFX会社では最大25倍のレバレッジで取引できるが、初心者がいきなり高いレバレッジでの取引を始めてしまうと、大きな損失が生じるリスクが高い。
慣れていないうちは、自己資金の範囲内で少額の余剰資金から試してみるようにしよう。
周囲からのアドバイス・セミナー
取引スキルの習得の際も、周囲からのアドバイスやセミナーなど実際のトレーダーの経験から学べることは多い。
アンケートでも「夫が取引しているのを横で見て学んだ」「最初は上手い人の真似をしてみた」といった声がある通り、実際のトレードを目の当たりにすることで、よりリアルにトレードの雰囲気も掴めるだろう。
「なぜそこでインしたのか」「どのような戦略を用いているのか」などを分析することで、自分が取引を実践しているのと同じように取引スキルを高められる。
インターネット/YouTube/SNS
周りに経験者がいないという場合は、インターネットやYouTube、SNSなどで成功しているトレーダーのスキルを参考にするのも良いだろう。
コストをかけずに学べるコンテンツも多く、自分のペースで取引スキルを習得できるというメリットがある。
アンケートでも「YouTubeで実際にスキャルピングを行っている人の取引を何度も見た」「証券会社のFXコラムや評判の良い個人投資家のブログを参考にした」といった回答が多く見られた。
書籍
取引スキルの習得に書籍を用いることも可能だ。
初心者〜中級者向けの書籍や具体的なトレード方法に関する書籍を読むことで、実践的なスキルを身につけやすいだろう。
ただし、アンケート結果を確認すると、書籍を活用する場合はインターネットのコンテンツやデモトレードなどと併用している人が多かった。
取引理論やチャートの動き方などを書籍で学び、デモトレードや少額取引などで実践してみるという使い方がおすすめだ。
FX初心者の勉強方法③外部リソースの活用
基礎的な知識や取引スキルを身につけたら、外部リソースも活用してさらに自分の知識やスキルを磨いていこう。
FXの専門書籍
ある程度知識が身に付いたら、初心者向けのものだけではなく専門的な書籍もチェックしてみよう。
上級者向けの書籍の中には、FXにおける精神分析に関する書籍や、心理学に関する書籍などもある。
また、自分の取引スタイルがある程度定まってきたら、それに関連する専門書を読むのもおすすめだ。
スキャルピングやデイトレード、スワップポイント狙いのトレードなど取引スタイルの違いによってトレードで押さえるべきポイントが変わってくる。
自分の得意分野をさらに洗練するために、専門書籍を活用するのもおすすめだ。
上級者向けのセミナー
プロトレーダーや専門家のウェビナーやセミナーなど、上級者向けのセミナーに参加してみるのも良いだろう。
上級者向けのセミナーでは、専門的な用語や高度なスキルについて解説される可能性もあるため、ある程度知識や経験が身に付いてから参加するのが望ましい。
ただし、セミナーの中には詐欺に近い怪しいセミナーもあるため、よく考えずに参加するのは危険なケースもある。
どんなセミナーに参加すべきかわからないという方は、取引している証券会社が主催するセミナーをチェックしてみるのがおすすめだ。
信頼できる業者が主催するセミナーであれば、安心して勉強を進められるだろう。
また、直接FXに関係しないマクロ経済や株式などに関するセミナーも、参加することで新たな視点や知らなかった知識を得られる可能性もある。
興味のあるものは積極的にチェックして、知識をどんどん吸収しよう。
高機能チャートツール
基本的なトレードに慣れたら、高機能チャートツールのさまざまな機能を使いこなし、さらに高度なトレードに挑戦するのもおすすめだ。
自分のトレードしやすいように画面をカスタマイズしたり、複数のテクニカル指標を組み合わせて表示したりすることで、効率よく取引を行えるだろう。
チャートツールによって搭載されている機能や活用できるテクニカル指標などが異なるため、複数のツールを比較して自分に適したものを選ぶことが重要だ。
FX初心者の勉強方法④メンタル管理
FX初心者にはメンタル管理も重要なスキルの一つとなる。
メンタルが安定していないと、本来守るべき取引ルールを遵守できなかったり、突然の市場の急変に落ち着いて対応できなかったりする可能性がある。
メンタルを適切に管理するためには、以下のポイントに気を付けてみよう。
長期的な視点を持つ
まずは、長期的な視点を持ってトレードに臨むことが重要だ。
毎回のトレードで勝つことも大事だが、1ヶ月や1年、数年といった長いスパンで勝率を上げることを意識しよう。
特に初心者のうちは、なかなかトレードがうまくいかず、負けが続いてしまうかもしれない。
トレードでの負けが続いたとしても、「1年通して勝てれば良い」とどっしり構えることで、落ち着いてトレードに向き合えるだろう。
コツコツと知識を蓄えて、実践によってスキルを磨いていけば、徐々に勝率も上がってくるはずだ。
短期的な価格変動やトレードの失敗に焦らずに、長期的な視点を持つことで、安定したメンタルを手に入れやすくなる。
冷静な判断を保つ
経済指標や政策金利に関する発表があると、為替市場は大きく動きやすい。
また、テロや紛争、要人のサプライズ発言などで、本来予期していない場面で突然大きく価格が動くこともある。
為替市場の激しい変動によって自分のポジションが影響を受けると、動揺によって冷静な判断ができなくなる投資家が多い。
突然の事態に焦ってしまうと、本来損切りするタイミングで損切りできなかったり、SNSなどの怪しい意見に惑わされて建てるべきでないポジションを建ててしまったりする。
あらかじめ決めた取引ルールを守れなかったり、情報の精査をせずにすぐに飛びついてしまったりすると、大きな損失につながる可能性もあるため注意が必要だ。
相場が大きく変動した場面でこそ、冷静な判断ができるように落ち着いてトレードに臨もう。
どうしても冷静な判断ができそうにない場合は、レバレッジを一時的に下げる、ポジションを一度決済する、などの対策を行った後、落ち着いてから改めて取引を始めよう。
適度な休息を取る
FXのトレードでは、適度に休息を取って頭と体を休めるのも大事だ。
長い間チャートに張り付いて相場の分析や注文を繰り返していると、どうしても脳や眼が疲れてくる。
疲れた状態では判断能力が鈍り、ケアレスミスも増えてきてしまう。
いつもなら絶対に行わないような操作ミスや設定間違いなどを行ってしまい、深刻な損失につながる可能性もあるだろう。
疲れている時はしっかりと休息を取りつつ、長時間連続でチャートに張り付いているのはなるべく避けるのがおすすめだ。
FX初心者は自分に合った勉強方法を見つけてFXの知識・スキルを高めよう
FX初心者の場合は、FXの基本用語や為替市場の仕組み、トレードにおけるリスク管理の基本を理解することから始めよう。
加えて、デモトレードや少額取引で経験を積みつつ、トレード日記をつけながら分析方法を学ぶことで実践的なスキルが身に付くだろう。
ある程度知識や経験が身に付いたら、専門書籍やオンラインコース、ウェビナーなどで上級者向けの知識も深めていこう。
トレードに取り組んでいる間は冷静な判断を保ち、継続的な学習と適度な休息のバランスをとることも重要だ。
知識・経験・メンタルをバランス良く磨きつつ、学習と実践の両方でトレードのスキルを高めていくのがおすすめだ。