- PayPay証券はどのような特徴があるのか
- PayPay証券のメリット・デメリットが知りたい
- PayPay証券はどのような人に向いているのか
PayPay(ペイペイ)証券は2021年に誕生したスマホ証券だ。
主要株主はソフトバンク株式会社、みずほ証券株式会社、Zホールディングス株式会社となっている。
電子決済サービス「PayPay」を使っている方も多く、知名度は徐々に上がってきている証券会社といえるだろう。
PayPay証券では株式投資に関する漫画などのコンテンツがあり、投資初心者向けに1から投資を学べる環境が整っている。
1株未満の少額で投資ができる初心者向けの証券会社である一方、信用取引は対応していないなどのデメリットも存在している。
今回はPayPay証券の特徴やメリット、デメリットについて紹介していく。
PayPay証券の利用を検討している方はぜひ最後までご覧いただきたい。
PayPay証券の特徴とメリット
PayPay証券のメリットは主に以下の4つが挙げられる。
- 1株未満から投資可能
- IPOも1株から購入できる
- おいたまま買付でスムーズな入金
- 米国株は24時間取引可能
- NISA対応
1株未満から投資可能
PayPay証券では1,000円単位で投資することができる。
通常、株式を購入する場合は100株単位で購入する必要があるため、購入金額は最低数十万円〜数百万円かかってしまうことも多い。
しかし1,000円単位で購入できるPayPay証券では、様々な会社に分散投資しやすく細かく投資金額を調整できるのだ。
例えば1株1万円の株式を1,000円分購入した場合は0.1株保有することとなる。
投資用資金をまんべんなく投資できるため、資金効率重視の方にはぴったりの証券会社だ。
IPOも1株から購入ができる
IPO(新規株式公開)を1株から購入できるのはPayPay証券のみだ。
IPO投資は割安価格で事前に株式を購入できるため、上場後の値上がり益を期待しやすいという理由で人気の投資手法だ。
ただし価格の乱高下が起こって、損をしてしまう可能性も否めない。
そのため、IPO投資に挑戦したいけれど損失が怖いという方でも、1株なら損失額を限定しやすいためIPO投資に挑戦しやすくなっている。
おいたまま買付でスムーズな入金
PayPay証券では「おいたまま買付」というサービスが受けられる。
このサービスはPayPay証券があらかじめ指定した銀行口座やサービス内に資金を入れておけば、PayPay証券に送金することなくそのまま株式を購入できるサービスだ。
対象金融機関とサービスは以下の通りだ。
- PayPay
- PayPay銀行
- みずほ銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- ゆうちょ銀行
- 南都銀行
- d払い
- ソフトバンクカード
買付金額2万円以上は手数料無料、2万円以下だと税込110円が必要となる。
ちなみに楽天証券なども楽天口座を紐付けるマネーブリッジというサービスがあるものの、PayPay証券は即反映できる強みを持っている。
自動的に入金されるため、わざわざ入金する手間がかからず非常に便利なサービスといえるだろう。
積立投資の場合、入金を忘れて定期購入ができなかったという方も少なくない。
ほったらかしで毎月積み立てていけるような仕組みが整っているPayPay証券は、積み立て投資初心者でも使いやすい。
米国株は24時間取引可能
PayPay証券での米国株取引は24時間可能となっている。日本市場は9時から15時の取引時間であるが、アメリカのニューヨーク市場は23時30分から翌朝6時(夏時間は22時30分から翌朝5時)までとなっている。
つまり、米国株を取引するためには深夜に取引する必要があるのだ。
他の証券会社では、注文受付時間がそれぞれ時間が細かく決められているのに対し、PayPay証券では24時間取引可能となっている。
そのため、自分の生活スケジュールと合わせて取引することができる。
深夜を中心に取引する米国株投資は手が出しづらいデメリットを解消でき、時間を気にすることなく取引可能だ。
NISA対応
PayPay証券ではNISA口座を対応している。
口座開設申込は最短3分で完了し、100円から始められるなど気軽に投資を始めることができる。
NISAの非課税制度を活用した長期投資を検討してしてみてはいかがだろうか。
PayPay証券のデメリット
PayPay証券のデメリットは以下の5つが挙げられる。
- スプレッドが必要
- 信用取引は不可
- 手数料が割高
- 取り扱い銘柄数が少ない
それぞれ解説していく。
スプレッドが必要
PayPay証券では、手数料として「スプレッド」という金額が取引価格に上乗せされる。
取引時間帯に応じて、以下のようにスプレッド額が変動するため注意しなければならない。
米国株のスプレッドは、日本時間23:30~6:00(夏時間22:30~5:00)における取引では基準価格の0.5%で、それ以外の時間における取引では基準価格の0.7%となる。
それに対して日本株のスプレッドは、日本時間9:00~11:30と12:30~15:00における取引では基準価格の0.5%で、それ以外の時間における取引では基準価格の1.0%となる。
ちなみにPayPay証券では、1日の基準価格が毎日設定されている。
そのため株価自体が変動していても、PayPay証券で購入する際は、その日の基準価格でしか売買できない。
一律で分かりやすい反面、「〇〇円以下なら買い」などの指値注文はできなくなっている。
基準価格での売買となるため、1日の内に何度の取引をするスキャルピングなどの取引を検討している方は別の証券会社を利用しなければならない。
信用取引は不可
PayPay証券では、現金や株を担保に取引できる「信用取引」を行うことができない。
信用取引を使えば下落相場でも売り注文を行うことで利益が得られ、自己資金以上の高額取引で大きく利益を狙うことも可能だ。
しかしPayPay証券は信用取引ができず、取引戦略としては「現物買い」一択となっている。
下落相場でも利益を出して資金効率をアップさせたい方には不向きといえよう。
信用取引を行いたい方は、楽天証券やSBI証券の利用がおすすめだ。
それぞれの特徴は以下の記事で紹介している。
興味がある方はぜひご覧いただきたい。
手数料が割高
PayPay証券の手数料は、他の証券会社と比べて割高だ。
1日の取引額で手数料が決まる定額コースがなく、スプレッド(手数料)分がプラスされた一律金額で売買する。
そのため、取引回数が増えると手数料がかさんでしまうのだ。
取扱銘柄数が少ない
PayPay証券の取扱銘柄数は、400銘柄程度となっている。
日本株や米国株などもあらかじめPayPay証券側が選定したものしか取引できない。
Appleなどの主要米国株は取引できるが、選択肢が限定されるため少々物足りなさを感じてしまう。
投資信託もバランス重視とリターン重視の2種類からしか選べず、自分に合わせたポートフォリオを作りにくいのもデメリットだろう。
paypay証券がおすすめな人
メリットやデメリットを踏まえて、PayPay証券は以下のような方におすすめだ。
- 初めて投資をする人
- 少額からお試し感覚で投資したい人
- 指値注文が苦手な人
- 自分の生活スタイルを崩さず投資したい人
PayPay証券は1,000円単位で取引できるため、投資初心者でもしやすい環境が整えられている。
初めて投資をする場合、一気に高額投資するのは少々ハードルが高いのではないだろうか。
PayPay証券なら少額投資でき、さらに指定銀行の口座を保有していれば入金する手間も必要ない。
基準価格で購入するため「少額から投資したいけれど、価格を指定するなど難しいことは考えたくない」という方にもおすすめだ。
また米国株取引は24時間対応なので、自分の生活スタイルを維持して投資したい方にもぴったりといえるだろう。
自分に合った証券会社を選ぼう
PayPay証券は少額から投資していきたい投資初心者向けの証券会社だ。
ただし信用取引や指値注文には対応しておらず最終的なメイン証券にはなりにくい。
そのため、投資を始めるスタートアップ証券としての利用が最適であろう。
ちなみにPayPay証券は株式投資に関する知識を楽しく学べるコンテンツも多数用意されている。
勉強しながら少額投資をしていきたい場合、利用を視野に入れてみてはいかがだろうか。
また、わからないことは「わたしのIFA」に相談をしてはいかがだろうか。
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