- 運用額別に最適なポートフォリオが知りたい
- 自分にとって理想的なポートフォリオの作り方を知りたい
- 運用ポートフォリオの相談先が知りたい
「自分の保有資産に合っているポートフォリオの組み方がわからない」このような疑問をお持ちの方もいるのではないだろうか。
ポートフォリオとは、運用する資産の構成を指す。自分の目標を達成するためには、どのようなポートフォリオを組むか考えることが欠かせない。
保有している資産額によって、リスク許容度は異なる。
そのため、資産運用を始める際には現在の資産状況や今後の収支見込みを確認したうえで、最適なポートフォリオを組むことが大切だ。
こちらの記事では、運用額別に最適なポートフォリオの一例を紹介する。
自分にとって理想的なポートフォリオの作り方を知りたいという方に役立つ内容となっているので、ぜひ参考にしてみてほしい。
金額別のおすすめポートフォリオ①少額から始める資産運用向け
これから少額で投資を始める方にとって、ポートフォリオは運用の手段と目的を明確にするうえで欠かせない。
ポートフォリオの構築は、リスクを分散して長期的な資産の成長を促進するために不可欠であり、いわば道しるべのような存在だ。
異なる資産クラスに分散投資することで、リスクを抑えた投資を行える。
これから少額で投資を始める方の場合、リスク許容度が小さいケースが考えられるだろう。
損失が出たらパニックになってしまう恐れがあることから、冷静に投資と向き合ううえでも分散が効いたポートフォリオを意識すべきだ。
投資には損失が発生するリスクがつきまとうことを認識しよう。
さらに、適切に分散されたポートフォリオは長期的に安定したリターンをもたらす可能性が高く、着実な資産成長のメリットが期待できる。
資産クラスによって値動きの要因や値動きの幅が異なるため、長期的に分散投資を行えばリターンが安定しやすいのだ。
以下、これから少額で資産運用を始める人におすすめできるポートフォリオの一例となる。
- バランス型のインデックスファンド
- 50%
- 全世界株式インデックスファンド
- 30%
- 先進国債券インデックスファンド
- 20%
上記であれば、株式と債券にバランスよく投資できるだけでなく、地域の分散も効いている。
過度なリスクを取らずに運用できるため、初心者の方におすすめだ。
手数料の低いインデックスファンドを中心としたポートフォリオを構築すれば、コスト負担と手間を軽減できる。
その結果、長期的な視点を持って資産運用に向き合えるだろう。
なお、実際に投資をする際には投資目的とリスク許容度を確認することが大切だ。
より大きなリターンを得たい場合は、株式に投資する比率を高めるなど、随時調整してほしい。
金額別のおすすめポートフォリオ②1,000万円以上の資産運用向け
1,000万円以上の資産を持っている人の場合、生活防衛資金が確保できている状況だ。
ある程度リスクを取って運用を行えるため、積極的にリターンを目指すとよいだろう。
ただし、過剰にリスクを負って投機的な取引をすると、築いてきた資産を失いかねない。
資産の保全と着実な成長を目指すためにも、ポートフォリオの構築は重要だ。
1,000万円以上の資産を保有している方におすすめのポートフォリオの一例は、以下のとおりだ。
- 全世界株式インデックスファンド
- 50%
- 国内株式(個別株式)
- 30%
- 国内債券インデックスファンド
- 10%
- 海外債券インデックスファンド
- 10%
株式の比率が80%と高くなるが、全世界株式インデックスファンドを活用することでリスクを分散している。
また、債券も20%程度含めることで、株式市場が不調なときのヘッジとしている。
個別株式へ投資する際も、分散投資を意識しよう。
国内外の大型株と中小型株にバランスよく投資し、セクター別に投資先を分散することが効果的だ。
個別株式から得られた配当は、当面の生活を豊かにするための収入として使っても問題ない。
ただし、資産の最大化を目指したい場合は再投資も検討するとよいだろう。
株式は長期的に見ると高いリターンが見込めるため、長期的な資産形成を進めるうえで軸となる。
1,000万円の資産から3,000万円、5,000万円と資産の成長を目指すためにも、株式を中心に投資しよう。
1000万円のポートフォリオについて、より詳しく知りたい人は下記の記事を参考にするといいだろう。
1000万円のポートフォリオについて、分かりやすく解説されている。
3000万円のポートフォリオについて、より詳しく知りたい人は下記の記事を参考にするといいだろう。
3000万円のポートフォリオについて、分かりやすく解説されている。
金額別のおすすめポートフォリオ③5,000万円以上の資産運用向け
5,000万円以上の資産を保有している方は、十分な資産を築けている状態だ。
投資に回す金額が増えるほど運用によって資産が増えるため、さらに資産が増えやすくなるという好循環が生まれる。
リスク許容度も十分にあるため、さらに資産を増やすためにも引き続きリスクを取ったポートフォリオを構築するとよいだろう。
ただし、5,000万円の資産があると新NISAの非課税枠を超えてしまうため、超える部分に関しては特定口座か一般口座を利用することになる。
以下で、5,000万円以上の資産を保有している方におすすめのポートフォリオの一例を紹介する。
- 国内株式(個別株式)
- 25%
- 海外株式(個別株式)
- 25%
- 国内債券インデックスファンド
- 15%
- 先進国債券インデックスファンド
- 15%
- REIT(不動産投資信託)
- 10%
株式や不動産などの成長資産へ中心に投資することで、高いリターンを狙うポートフォリオとなっている。
債券も一部ポートフォリオに組み込むことで、リスクヘッジをする狙いもある。
複数の資産クラスに分散投資し、投資先の国や地域も分散することで、安定したリターンが期待できるだろう。
特定の資産のパフォーマンスが悪化したときでも、分散投資を行い対策をしておけば、ほかの資産が影響を軽減してくれる。
5,000万円の資産を保有できている方は、比較的自由な生活を送れるレベルにある。
早期退職や地方への移住など、投資家の個人的な目標に合わせて、ポートフォリオの内訳を調整してほしい。
例えば、現在40代で「65歳までに1億円の資産を築きたい」という方であれば、今後も株式を中心に運用するとよいだろう。
現在50代後半で「そろそろ資産を失わないための運用を意識したい」という方であれば、債券や預貯金を中心としたポートフォリオに変更すればよい。
5000万円のポートフォリオについて、より詳しく知りたい人は下記の記事を参考にするといいだろう。
5000万円のポートフォリオについて、分かりやすく解説されている。
金額別のおすすめポートフォリオ④1億円以上の資産運用向け
1億円の資産があれば、一般的な生活水準からすると裕福な生活を送れる。
自分が住みたい場所に住み、趣味を楽しめるだけの資産がある状態といえる。
ただし、さらに資産の拡大を目指せば、より充実した生活を送れる。場合によっては、働かなくても生活できる資産収入を得られるだろう。
例えば、1億円を年5%で運用できれば500万円の利益が生まれるが、2億円を5%で運用できれば1,000万円の利益が生まれる。
資産収入だけで自由な暮らしを実現したい場合、資産運用を行うとよいだろう。
1億円以上の資産を保有している方も、資産運用を行う際にはさまざまな金融商品への分散投資が基本となる。
また、高齢の方であれば相続対策を意識した金融商品選びを行う必要があるだろう。
つまり、1億円の資産がある方は資産の長期的な成長と価値の保全を図りつつ、相続を視野に入れることが重要だ。
現在の年齢や家族構成を鑑みたうえで資産運用の目標を決定し、リスク管理を行うとよいだろう
以下で、1億円以上の資産を持っている方におすすめのポートフォリオの一例を挙げる。
- 国内株式(個別株式)
- 25%
- 海外株式(個別株式)
- 25%
- 国内債券インデックスファンド
- 15%
- 海外債券インデックスファンド
- 15%
- 保険
- 10%
- 現金
- 10%
大きなリスクを負って運用する必要性が低いとはいえ、昨今のようなインフレに対抗するためには株式のようなインフレに強い資産を保有する必要がある。
高齢期に向けて安定した配当収入を得るために個別株式への投資を想定しているが、個別株式を選定できる自信がない場合はインデックスファンドを活用してもよいだろう。
保険と現金は相続対策だ。一般的に、1億円以上の資産を保有している方は高齢であるケースが想定される(もちろん、若くして1億円の資産を保有している方もいる)。
生命保険には、相続税の基礎控除(3,000万円+法定相続人の数×600万円)のほかに「500万円×法定相続人の数」という非課税枠がある。
そのため、資産の一部を保険として保有すれば、相続税を軽減できる効果が見込めるだろう。
実際に相続が発生したら、相続人は相続税を現金で納付しなければならない。
相続人が相続税の納税で困らないようにするためにも、相続する現金を用意しておくとよいだろう。
金額別の最適な資産運用ポートフォリオを組むなら誰に相談するべき?
自分の保有資産に応じた最適なポートフォリオを組むためには、資産運用の専門家にアドバイスを仰いだほうがよい。
これまで紹介してきたポートフォリオはあくまでも一例で、実際のどのようなポートフォリオを組むべきかは家族構成や投資経験によって異なるからだ。
以下で、金額別の最適な資産運用ポートフォリオを組む際に専門家を頼るべき理由と、具体的におすすめの相談相手を解説する。
なぜ専門家に相談するべきなのか
保有している資産によって、どのような方法で資産運用を行うべきか異なる。
特に、投資未経験者や初心者の方にとって、リスク許容度を把握したり適切な投資判断を下したりするのは簡単ではない。
資産運用の専門家に相談し、客観的な立場から自分のリスク許容度に関するアドバイスを受けるとよいだろう。
リスク許容度とは、損失が発生したときにどの程度耐えられるかを示す。
一般的に、保有している資産が少ないほどリスク許容度は小さく、リスク資産への投資に回せる金額は抑えるべきとされる。
資産運用の専門家は、家族構成や保有資産の状況などの情報を踏まえて、客観的にリスク許容度を分析してくれる。
無理のない金額で投資を推奨し、適切なポートフォリオを提案してくれるだろう。
金融商品だけでなく、家計改善にも強い専門家と相談すれば、収支状況の改善方法を含めたアドバイスが期待できる。
収支状況を改善させて投資に回せる資金が増えれば、より効率よく資産形成を行えるだろう。
IFAとは何か
相談すべき資産運用の専門家としておすすめなのがIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)だ。
IFAは「独立系」という名前の通り、特定の金融機関や保険会社などに属していない特徴がある。
これにより、相談者の状況をヒアリングしたうえで、中立的な立場から専門的なアドバイスを授けてくれる。
銀行や証券会社、保険代理店などの窓口でも相談は可能だが、IFAとは異なり中立とは言い難い。
金融機関や保険代理店の担当者からすると、自分たちにとって収益性が高い商品(売買手数料が高額な投資信託や保険商品)を勧めたくなるのが一般的な感情だ。
そのため、本当に自分にとって必要な金融商品を提案してほしい場合は、IFAを頼るとよいだろう。
IFAはさまざまな金融商品の中から、相談者にとってベストな保険商品を提案してくれる。
資産運用の専門家として、相談者が理解できるまで丁寧に説明してくれる点も心強い。
なお、IFAには異動という概念がないため、長期的に信頼関係を構築できる。
資産運用を行った結果、徐々に資産が増えたときに適切なアドバイスをもらえるため、いつでも頼れる伴走者となってくれるだろう。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」の紹介
自分に合っているIFAを探したいときにおすすめのサービスが、マッチングサービスの「資産運用ナビ」だ。
相談内容や年齢、保有している金融資産などを入力すれば自分に合っているIFAを検索できる。
検索結果でヒットしたIFAのプロフィールを確認したうえで、自分と合っていそうなIFAを選べる仕組みとなっている。
経歴や保有資格、得意分野などを確認したうえで面談を申し込めるため、ミスマッチが起こりづらい。
自分に合ったIFAと相談することで、「どのように資産運用を始めればよいのかわからない」「今の運用方法が自分に合っているか不安がある」「自分にとって最適なポートフォリオ作りをサポートしてほしい」という不安や疑問を解消できるだろう。
ほかにも、信頼してお金に関する相談をしたいと考えている人にも、「資産運用ナビ」はおすすめできる。
金融機関や保険代理店の担当者も豊富な金融知識を有しているが、先述したように提案する商品に偏りが生じる可能性がある。
そのため、自分にとって本当に必要な金融商品を提案してくれる専門家と相談したいときは、「資産運用ナビ」を活用しよう。
訪問相談だけでなくWEB相談にも対応しており、相談費用は0円だ。
好きな場所で気軽に相談できるため、資産運用に関する悩みや不安を抱えている方は有効活用しよう。
自分の運用金額別の最適なポートフォリオを見つけよう
保有している資産や運用まわせる金額によって、最適なポートフォリオは異なる。
保有している資産額はリスク許容度に大きな影響を与えるだけでなく、運用目標によってどのような金融商品を購入すべきか異なる。
自分に合っているポートフォリオを構築する際には、まずは自分がどの程度のリスクを取って運用できるかを把握することが欠かせない。
「どの程度の損失に耐えられるか」「もし損失が出ても冷静さを保って長期的に投資と向き合えるか」を把握しよう。
こちらの記事では、少額から資産運用を始める方や1億円以上の資産を保有している方まで、さまざまな運用額のケースでおすすめのポートフォリオを紹介した。
あくまでも一例ではあるが、自分の資産額に応じて合っているポートフォリオを構築しよう。
もしポートフォリオの構築方法や自分に合っているポートフォリオ作りのサポートを受けたい場合は、資産運用の専門家に相談するとよいだろう。
客観的な立場から自分のリスク許容度を把握してもらい、資産額に応じた最適なポートフォリオを提案してくれる。
中でも、IFAは中立的な立場から相談者に最適なアドバイスを授けてくれる存在だ。
「資産運用ナビ」を利用すれば、自分に合っているIFAを効率よく探せるため、ぜひ有効活用してほしい。