もらえる年金が少なくて、生活費や急な出費などの必要なお金を補填するために、カードローンを利用したいと考える人も多いのではないだろうか。
しかし、年金生活だからカードローンを利用できるのか悩む人もいるだろう。
お金を借りることを諦めてしまう人もいるかもしれない。
しかし、年金受給者でも利用できるカードローンは存在するのだ。
ここでは、年金受給者のカードローン利用について、審査のポイント・借入までの流れ・借りる際の注意点などを解説する。
収入が年金のみで、カードローンの利用を検討している人は、ぜひ参考にして欲しい。
カードローンを年金受給者が利用するためには?
金融機関は融資する際に、どのような相手に融資するだろうか。
金融機関によって独自の条件を設けてはいるが、基本的には返済できる人かどうかを判断して融資をしているはずだ。
そのため、年金が安定した収入源と認められる場合は、年金受給者であってもカードローンを利用できる。
ただし、金融機関によって申込の条件はさまざまである。
一部の金融機関では、年齢制限のため年金受給者がカードローンを利用できない場合もあるだろう。
年金受給者がカードローンの申込をする際は、年齢制限・年金は安定した収入源とみなされるかどうかなどの申込条件を確認することが重要だ。
年金受給者がカードローンを利用しにくい理由とは?
年金受給者であっても、金融機関の提示する条件を満たしていれば、カードローンの申込は可能だ。
しかし、カードローンの申込ができても、実際には審査に落ちてしまう可能性が高い。
ここでは、年金受給者がなぜカードローンを利用しにくいかを解説する。
返済が長期化すると返済不能となるリスク
年金受給者の場合、年齢的な問題もあり、病気や死亡のため返済不能となるリスクが通常よりも高いとされている。
金融機関は融資の際に、返済能力があることを利用者に求めている。
年金受給者は基本的に高齢であるため、病気や死亡で返済不能になるのではないかと懸念されるのだ。
年金を担保にした融資を禁止される
過去には、悪質な業者による違法な年金担保融資が社会問題となった。
そういった状況を改善するために、2004年には貸金業法の一環として、違法年金担保融資対策法が施行されたのだ。
それ以降、年金を担保にした貸付は、独立行政法人福祉医療機構のみが実施していた。
しかし、その年金担保貸付制度も2022年に終了となった。そのため、現在は年金を担保にした融資はすべて禁止されている。
それでも、年金を担保にした違法な貸付を試みる業者は少なくないため、注意が必要だ。
カードローンの属性についての詳しい解説はこちら。
年金受給者がカードローン審査に通るためには?
年金受給者がカードローンに申込できたとしても、審査を通過できないことが多い。カードローンの申込ができても、審査に落ちてしまえば、お金を借りることはできない。
金融機関によっては、年金のみの収入の場合、審査に落ちる可能性が非常に高い。年金が安定した収入源と認められないためである。
しかし、年金受給者でも安定した収入源があれば、カードローンの審査は通過しやすくなる。
そのためには、年金以外の収入源があることは非常に重要だ。
年金以外に収入がない場合は、アルバイトやパートで別の収入源を作ってから申込をするのがよいだろう。
また、金融機関によっては、年齢制限を設けている場合がある。
年齢制限を超えてしまった場合は、年金受給者で安定した収入源があると審査で認められても、審査に落ちてしまうので注意が必要だ。
カードローンの申込の上限は70歳であることが一般的だ。
年金受給者のカードローン借入までの流れとは?
利用する金融機関を決定したら、次は申込手続きをする。ここでは、申込から借入までの一般的な流れを解説する。
必要な書類を揃える
まず、申込の際に必要な書類を準備する。
カードローンの申込時には、借入金の入金や返済に使用する銀行口座を設定するため、利用する金融機関の通帳やキャッシュカードが必要である。
また、借入希望額が50万円を超える場合や他の金融機関も含めた借入残高が100万円を超える場合は、収入証明書類の提出を求められることがある。
年金受給者の場合、年金通知書を用意しておけば問題ない。
年金以外にも収入がある場合は、源泉徴収票や給与支払明細書などを用意しておく必要がある。
また、本人確認書類が必要なため、運転免許証・マイナンバーカードなど顔写真入りの本人確認書類を用意しておく。
顔写真入りの本人確認書類がない場合は、健康保険証・住民票・公共料金の領収書など2種類以上の書類が必要となることが多い。
申込手続きをする
必要な書類が揃ったら、次は申込手続きをする。申込方法は、金融機関によってさまざまな方法がある。
インターネットで申込できるWeb申込や電話申込など、複数の申込方法があるため、自分に合った方法を選ぶのがよいだろう。
申込が完了すると、手続き完了の通知が届く。通知に従って、本人確認書類や必要な書類を提出する。
提出方法も金融機関によって異なり、Webでの提出やFAXや郵送など、さまざまな方法がある。
この時点で、金融機関は審査を行う。
審査基準は明らかにされていないが、提出書類・申込内容・申込者の信用情報などが確認され、融資しても問題ないかを審査する。
審査結果が通知される
審査結果は、申込者本人にメールや電話などで伝えられる。審査が無事通れば、カード発行手続きが行われる。ローン契約機での受け渡しや郵送でカードが手元に届く。
カードが手元に届いたら、銀行やコンビニのATMですぐに借入ができる。カードレスを選択した場合は、審査通過時点で利用可能になる。
カードが手元に届くまで時間がかかる場合、一部の金融機関ではカードを受け取る前に借入金を振り込むサービスを提供している。
急いでお金が必要な場合は、そのようなサービスの有無を確認するのがよいだろう。ここまでが、カードローン借入までの大まかな流れである。
詳細は、利用する金融機関の申込方法などで確認するのがよいだろう。
年金受給者でも借入可能なカードローンとは?
高齢者でも利用可能なローンには、高齢者向けカードローン・各地方銀行のシニアローン・信用金庫のシニアライフローン・自宅を担保にするリバースモーゲージなどがある。
金利・限度額・年齢制限など条件はそれぞれ異なるため、自分に合ったカードローンを選ぶのがよいだろう。
ただし、カードローンは契約中であっても、年齢条件を超えると新たな借入ができなくなる。
また、金利も高く無利息期間などのサービスもないため、注意が必要だ。
ここでは、年金受給者でも利用しやすい銀行・信用金庫以外のローンを紹介する。
「ベルーナノーティス」
ベルーナノーティスのカードローン利用条件は「20歳〜80歳までの安定した収入のある方」であり、金利は4.5%〜18.0%で最高300万円まで借入可能だ。
80歳まで借入できるのがベルーナノーティスの特徴である。
一般的にカードローンの年齢制限の上限は70歳であることがほとんどのため、70歳以上で年齢制限が不安な人におすすめだ。
年金を安定した収入として認めているため、年金受給のみで生活している人も審査に通過しやすいのがポイントだ。
ただし、必ずしも審査を通過するわけではなく、審査を通過しない可能性もあるため注意が必要である。
申込方法はWebと電話で手続きができる。最短30分の即日審査で、即日借入が可能なため、至急お金が必要な人にはおすすめだ。
インターネットでの申込が不安な人のために、電話サポートを受けることもできる。申込以外でも契約後の不明点があれば、電話でサポートをしてくれるため安心だ。
また、利用限度額内であれば繰り返しの借入が可能だ。少額の借入も対応していているため、利用者に合わせた借入ができる。
全国の提携ATMで借入・電話やネットで指定口座で振込による借入も可能である。
ベルーナノーティス利用者の約4割が70代であり、高齢者が多く利用している実績があるため、安心して利用できるだろう。
金利(実質年率) | 年4.5%~年18.0% |
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審査時間 | 最短30分 |
融資速度 | 最短24時間 |
無利息期間 | 最大14日間 ※完済後何度でも利用可能(再度の無利息キャッシング利用は、完済後前回のお借入日から3ヵ月経過した再度のお借入の場合のみ適応) |
借入限度額 | 1万円〜300万円 |
WEB完結 | 可能※一部、郵送物の送付あり |
申込条件 | 20歳から80歳までで安定した収入がある方 ベルーナノーティスが定める審査基準を満たす方 |
担保・保証人 | 不要 |
セゾン「かんたん安心カードローン」
セゾンのかんたん安心カードローンの利用条件は「満20歳から80歳までの毎月定期収入のある電話連絡可能な方」であり、金利は6.5%~17.8%で最高500万円まで借入可能だ。
80歳まで借入できるのがかんたん安心カードローンの特徴であり、70歳以上で年齢制限が不安な人におすすめだ。
年金を安定した収入として認めており、年金受給のみで生活している人も審査に通過しやすいのがポイントだ。
ただし、審査を通過しない可能性もあるため注意が必要である。申込方法はWebと電話で手続きができる。資料請求をすれば郵送による申込も可能だ。
最短即日借入が可能であり、急にお金が必要になった場合におすすめだ。コンビニや銀行のATMで24時間利用可能であり、手数料は0円である。
限度額内であれば繰り返し借入が可能。オンラインキャッシングを利用すれば、原則24時間最短数十秒で指定口座に振込による借入も可能だ。
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金利(実質年率) | 年6.5%~年17.8% |
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審査時間 | 最短即日 ※お申し込み時間や審査によりご希望に沿えない場合がございます。 |
融資速度 | 最短即日 ※お申し込み時間や審査によりご希望に沿えない場合がございます。 |
無利息期間 | ー |
借入限度額 | 1万円~500万円 |
収入証明書 | ご融資金額が50万円以下の場合、原則不要 |
WEB完結 | 一部可能 |
申込条件 | 満20歳から80歳までの毎月定期収入のある電話連絡可能な方 |
担保・保証人 | 不要 |
日本文化センター「プランネルフリーローン300」
日本文化センタープランネルフリーローン300の利用条件は「安定した収入と返済能力を有する20~85歳の方」であり、金利は4.5%〜18.0%で最高300万円まで借入可能だ。
プランネルフリーローンは、安定収入があればなんと85歳まで借入可能なことが特徴である。
80歳以上で借入を検討している場合は、選択肢の一つになるだろう。
申込方法はWebと電話で手続きができ、自宅から申込ができるため、高齢の方でも安心である。
フリーローンはカードローンとは異なり、必要なお金を一度にまとめて借入するのが特徴である。
そのため、返済方法は毎月の均等返済で、最長8年で96回払いまでの中から自由に選ぶことができる。
使途目的は自由であるが、医療費の支払いや家のリフォームなどまとまった借入が必要な場合は、日本文化センターのプランネルフリーローン300がおすすめだ。
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金利(実質年率) | 年4.5%~年18.0% |
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審査時間 | 翌営業日 ※お申し込み時間や審査によりご希望に沿えない場合がございます。 |
融資速度 | ー |
無利息期間 | ー |
借入限度額 | 10万円~300万円 |
収入証明書 | 必要 |
WEB完結 | 一部可能 |
申込条件 | 満20歳から85歳までの安定収入のある方 |
担保・保証人 | 不要 |
高齢者向けのシニアローンとは?
シニアローンとは、高齢者向けに提供されるローンの総称である。
基本的に使途目的は自由であり、老後のセカンドライフを充実させるために利用されることが多い。
シニアローンは限度枠まで何回でも借入できるカードローンとは異なり、契約時に一括でお金を借りる形態のフリーローンである。
高齢者向けに提供されるローンのため、通常のカードローンよりも年齢制限が緩和されていたり、一般的なローンよりも低金利で提供されたりする。
年金受給者でも借りられる金利が低い地方銀行のシニアローン
カードローンは手軽にすぐ借入ができるが、金利が高めに設定されていることが多い。
一方で、地方銀行のシニアローンであれば、金利を低く抑えて利用できるのが特徴である。
また、年金収入だけでも申込が可能だ。しかし、シニアローンは即日融資はできず、少額からの借入も難しい。
また、地方銀行の営業エリア内でしか借入ができないため、利用する際には注意が必要だ。
ここでは、いくつかの地方銀行のシニアローンを紹介する。
東北銀行「とうぎんシニアローン」
東北銀行の「とうぎんシニアローン」の年齢制限は「満60歳以上で、満81歳未満に完済できる個人の方」である。
金利は5.0%・7.5%・11.5%(固定金利)のいずれかであり、条件次第では金利を0.5%引き下げることが可能だ。
最高200万円までの借入が可能だ。
東北銀行の口座を年金受取に使用していれば、通常の金利から0.5%引き下げて利用できるため、対象の人は東北銀行のとうぎんシニアローンがおすすめだ。
申込方法はWeb・FAX・郵送で受け付けており、Web申込の場合は24時間365日仮審査に対応している。
融資期間は最長5年であり、返済方法は元利均等毎月返済・6か月毎のボーナス時増額返済併用・元利均等隔月返済(年金受給者限定)から選択できる。
七十七銀行「77シルバーローン」
※現在新規受付を停止しています。
荘内銀行「年金プラン」
荘内銀行の「年金プラン」の年齢制限は「満60歳以上満75歳以下で、完済時の年齢が満80歳以下の方」である。
ただし、荘内銀行での年金受け取りが条件である。
金利は4.5%または6.5%(固定金利)のいずれかであり、最高200万円まで借入が可能だ。
申込は店頭で行っているため、来店する必要がある。
融資期間は最長7年であり、ゆとりのある返済計画が立てられる。
返済方法は元利均等返済のみであり、隔月返済に対応している。
百五銀行「シルバープラン」
百五銀行「シルバープラン」の年齢制限は「満20歳以上75歳以下、完済時満80歳以下の方」である。百五銀行が初めての方も利用可能である。
金利は4.90%〜5.90%(変動金利)であり、最高200万円まで借入が可能だ。
百五銀行の口座を年金受取に使用していれば、通常金利より1.00%引き下げて利用できるため、対象の人は百五銀行のシルバープランがおすすめだ。
申込はWebか店頭で受け付けており、Web申込の場合はWeb完結することができる。
融資期間は最長5年であり、返済方法は毎月元利均等返済である。
年金支給日に合わせた返済も可能であるが、Web完結の場合は対応していないため、注意が必要である。
福島銀行「シニアサポート」
福島銀行の「シニアサポート」の年齢制限は「満60歳以上75歳以下で完済時満81歳未満の方」である。
ただし、福島銀行での年金受け取りが条件である。
金利は4.8%(固定金利)であり、最高100万円まで借入が可能だ。
申込は電話と店頭でのみ受け付けている。仮審査は本人確認書類のみで実施可能である。
融資期間は最長10年であり、ゆとりをもって返済することが可能だ。
返済方法は元利均等隔月返済のみである。
東北銀行 | 荘内銀行 | 百五銀行 | 福島銀行 | |
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年齢制限 | 満60歳以上満80歳までに完済 | 満60歳以上満75歳以下満80歳までに完済 | 満20歳以上75歳以下満80歳までに完済 | 満60歳以上75歳以下満81歳未満 |
金利 | 5.0%・7.5%・11.5%(固定金利) | 4.5%・6.5%(固定金利) | 4.90%〜5.90%(変動金利) | 4.8%(固定金利) |
最大借入金額 | 200万円 | 200万円 | 200万円 | 100万円 |
融資期間 | 最長5年 | 最長7年 | 最長5年 | 最長10年 |
返済方法 | 元利均等毎月返済 元利均等隔月返済 | 元利均等隔月返済 | 元利均等毎月返済 元利均等隔月返済 | 元利均等隔月返済 |
金利が低い信用金庫・信用組合のシニアライフローン
信用金庫と信用組合も高齢者向けのシニアローンを取り扱っている。
これらの機関は地方銀行よりも店舗数は多く存在するため、高齢者にとっても利用しやすいローンである。
しかし、他の金融機関と比べて限度額が少なく、100万円程度が限度である。
そのため、長期的に借りたい人や高額の融資を受けたい人は、他の金融機関のカードローンを利用した方がよいだろう。
また、本人確認書類と年金証書以外にも、資金使途使用確認資料が必要になるため、注意が必要である。
ここでは、各地域にある信用金庫のシニアライフローンと信用組合のシニアローンを紹介する。
北海道信用金庫
北海道信用金庫のシニアライフローンの年齢制限は「満60歳以上で、最終返済時の年齢が満80歳以下の方」である。
ただし、北海道信用金庫での年金受取が条件である。
金利は3.4%(変動金利)・4.0%(固定金利)から選ぶことができ、最高100万円まで借入できる。
融資期間は最長10年であり、返済方法は元利均等返済・元金均等返済から選ぶことができる。
杜の都信用金庫
杜の都信用金庫のシニアライフローンの年齢制限は「満60歳以上で、最終返済時の年齢が満80歳以下の方」である。
ただし、杜の都信用金庫での年金受取が条件である。金利は5.0%(固定金利)で、最高100万円まで借入が可能だ。
融資期間は最長10年であり、返済方法は隔月元金均等・元利均等返済を選ぶことができる。
巻信用組合
巻信用組合は年金受給者専用フリーローン「アクティブシニア」を提供している。
年齢制限は「満60歳以上、75歳以下で完済時年齢満80歳以下の方」である。
ただし、巻信用組合での年金受取が条件である。金利は6.55%(変動金利)で、最高100万円まで借入が可能だ。
申込はWebで24時間365日受付可能である。融資期間は最長10年であり、返済方法は各月元利均等返済のみである。
巻信用組合のアクティブシニアの場合、資金使途使用確認資料は不要である。
東京信用金庫
東京信用金庫のシニアライフローンの年齢制限は「満60歳以上の方で、完済時満80歳以下の方」である。
ただし、東京信用金庫での年金受取が条件である。金利は2.50%(固定金利)で、最大100万円まで借入が可能だ。
融資期間は最長10年であり、返済方法は隔月元利均等・元金均等返済を選ぶことができる。
京都中央信用金庫
京都中央信用金庫のシニアライフローンの年齢制限は「満60歳以上、完済時満80歳以下の方」である。
ただし、京都中央信用金庫での年金受取が条件である。金利は3.4%(変動金利)で、最大100万円まで借入できる。
融資期間は最長10年であり、元利均等返済・元金均等返済を選ぶことができる。
福岡ひびき信用金庫
福岡ひびき信用金庫のひびしんシニアライフローンの年齢制限は「満60歳以上の方で、最終返済時の年齢が満80歳以下の方」である。
ただし、福岡ひびき信用金庫での年金受取が条件である。金利は2.95%(固定金利)で、最大100万円まで借入ができる。
申込は店頭窓口またはFAXで受付している。
融資期間は最長10年であり、返済方法は隔月元利均等返済・元金均等返済を選ぶことができる。
コザ信用金庫
コザ信用金庫のシニアライフローンの年齢制限は満60歳以上の方で、最終返済時の年齢が満80歳以下の方」である。
ただし、コザ信用金庫での年金受取が条件である。金利は7.5%(固定金利)で、最大100万円まで借入ができる。
融資期間は最長10年であり、返済方法は元利均等返済・元金均等返済を選ぶことができる。
年金受給者がカードローンを利用する際の注意点とは?
年金受給者が借入をする際には、次の点に注意が必要だ。
- 年金受給のみで生活している人は、審査が通りにくい
- 契約可能な年齢を超えてしまうと、借入できない
- 年金を担保に貸付をするのは法律で禁止されている
- 契約者が亡くなった後は、相続人に債権が移行する
一つ目は、年金が安定した収入源と認められない可能性があることだ。
そのため、年金受給のみで生活をしている人は、審査が通りにくい。
収入源が心配であれば、アルバイトやパートなどで別の収入源を確保してから申込をするのがよいだろう。
また、年金を安定した収入源と認めてくれる金融機関はいくつかあるため、それらの金融機関を利用するのも一つの手である。
二つ目は、契約可能な年齢を超えてしまうと、借入はできないことだ。多くの場合、年齢制限は70歳が上限となっているため、70歳以上で借入を検討している場合は注意が必要だ。
ただし、70歳以上でも借入ができる場合もあるため、高齢者専用のカードローンやシニアローンの利用を検討するのがよいだろう。
三つ目は、年金を担保に貸付をするのは貸金業法によって禁止されていることだ。
しかし、お金に困っている年金受給者に対して、年金を担保に貸付をすると誘ってくる業者も少なからずいる。
そのような業者から借入をすると、違法な高金利で貸付されてしまう可能性がある。
どれだけお金に困っていても、そのような悪質業者から借入をするのは避けるべきである。
また、以前は年金を担保に貸付をおこなう事業を独立行政法人福祉医療機構が実施していたが、2022年3月末で受付を終了している。
四つ目は、お金を借りた本人が亡くなると、その債務は相続人に移行することだ。
年金受給者は高齢であり急に体調が悪くなる可能性もあるため、お金を借りる際は、借入の金額に注意が必要だ。
年金受給者であっても、これらの注意点に留意すれば、カードローンやフリーローンを利用することができる。
無理のない範囲で借入をして、充実したセカンドライフを送るための資金準備に利用してみてはいかがだろうか。