レディースカードローンとは？女性向けのキャッシングについても解説！

近年、カードローンを利用する女性の割合は約1／3を占め、女性に特化した金融サービスが注目を集めている。

その代表的なサービスの一つが「レディースカードローン」だ。

男女の社会的区別は減少傾向にあるものの、実際女性がカードローンを利用することに抵抗感を持つケースは珍しくない。

こうしたデリケートな問題に対し、金融各社は女性の利便性を考慮した環境整備に積極的に取り組んでいる。

借入に不安を抱えている方は、この記事を参考にレディースカードローンを未来への投資手段として、賢く活用して欲しい。

レディースカードローンとは？

レディースカードローンとは、女性が安心して利用しやすいよう工夫がされているサービスだ。

女性特有のニーズを考慮し、女性オペレーターによる対応や主婦やパートの方向けの柔軟な審査など、女性の利便性に特化した内容が特長である。

ただし、女性に対して金利が優遇されるなどの特典が設けられている訳ではない。

基本的に通常のカードローンとほぼ同様の内容である。その点に留意して利用することが重要だ。

女性向けのキャッシングとは何が違う？

レディースカードローンと女性向けのキャッシングとの違いを理解する前に、まずは「カードローン」と「キャッシング」の基本的な概念を整理する必要がある。

「現金を借りられるサービス」としては、カードローンとキャッシングはどちらも本質的に同じである。

ただし、現在は「キャッシング＝カード付帯サービスのキャッシング」を指すことが一般的だ。

これを踏まえ、以下にカードローンとカード付帯サービスのキャッシングの違いを簡単に示す。

つまり、借入手段・金利などに違いはあるが、どちらも女性の利便性に特化した現金を借入できるサービスである。

レディースカードローンのメリットとは

各社が提供するレディースカードローンには、主に3つの共通したメリットがある。

女性専用のため相談しやすい

カードローンの申込や問い合わせにおいて、心理的障壁を感じる女性は少なくないだろう。

特に初めての借入について不安を抱える女性の場合、気軽に質問できる環境が重要だ。

レディースカードローンでは、女性スタッフが対応することで、女性特有の柔らかい雰囲気と心地よいコミュニケーションを取れる環境が整っている。

アルバイトやパートでも借りられる

通常、主婦やパートなど収入の安定性が確立されていない方は、審査基準に適合しないことが多い。

しかし、一部のレディースカードローンには、雇用形態に関わらず収入を有する方に柔軟な融資条件が設けられているケースもある。

また、「配偶者貸付」として配偶者の収入を基準とする審査を採用している金融機関もあり、収入のない専業主婦でも融資を受けられる機会が増えている。

Web上で利用できる

申込から借入まで、全ての手続きをWeb上で完結できる。

店舗訪問の必要もなく、プライバシーを十分に考慮した状態で融資を受けられる。

また、顧客のニーズに合わせて、自宅に郵便物が届かないように依頼することも可能だ。

安心して利用できるよう多岐にわたる配慮が行われている。

レディースカードローンにデメリットはある？

魅力的なメリットが豊富なレディースカードローンだが、当然デメリットもある。

女性を優遇するサービスのように聞こえるが、利用条件・金利・返済方法などのサービス内容は通常のローン商品とほとんど変わらない。

さらに、一部のレディースカードローンは、高額融資が難しい場合もある。

これは、主婦やパートの方を対象としており、高い年収は想定されていないためである。

また、レディースカードローンを取り扱う企業は少しずつ増加しているが、市場においてはまだ充分な数とはいえない。

そのため、選択肢が限られてしまうことが現状のデメリットとして挙げられる。

カードローンの属性について詳しく知りたい方はこちら

レディースカードローンの選び方とは？

女性にも優しいカードローンを選ぶ際は、この5つをチェックするとよいだろう。

まず、同性のオペレーターである方が安心して相談できるという場合は、女性専用の相談ダイヤルの設置の有無を確認しよう。。

次に、無利息期間サービスも確認したい条件の一つである。

初めての借入でも利息負担を軽減できるからだ。

そして、最重要ポイントは金利である。自分の支払能力を鑑みつつ、高すぎない金利を選択することが必要だ。

また、周囲に気づかれたくない女性のために、申込から借入までWeb上で完結できるシステムが提供されているかチェックしておきたい。

女性におすすめのカードローンを紹介

ここでは、女性を対象としたレディースカードローンや、初めての借入でも利用しやすいカードローンを紹介する。

借入に不安をお持ちの方は参考にして欲しい。

	1位アコム	2位プロミス	3位ベルーナノーティス	4位アイフル	5位セントラル	6位PayPay銀行	7位みずほ銀行	8位フタバ	9位横浜銀行	10位三井住友銀行	11位三菱UFJ銀行
金利（実質年利）	3.0％〜18.0％	4.5％〜17.8％	4.5％〜18.0％	一律18.0％	4.8〜18.0％	1.59％〜18.0％	2.0％〜14.0％	14.959％～17.950％	1.5％〜14.6％	1.5％〜14.5％	1.8％〜14.6％
利用限度額	800万円	500万円	300万円	10万円	100万円	1,000万円	200万円	50万円	1,000万円	800万円	500万円
無利息期間	30日	30日	14日	30日	–	30日	–	30日	–	–	–
Web完結	◯	◯	△	◯	◯	◯	◯	△	◯	◯	◯
女性専用ダイヤル	◯	◯	◯	◯	◯	×	◯	◯	×	×	×

アコム

アコムのカードローンは、条件をクリアすれば、雇用形態に関わらず申込が可能だ。

最短20分で審査・融資を受けられ、急な資金ニーズにも対応できる魅力がある。

女性専用の商品はないものの、これまで250万人以上の女性利用実績を持つことからも、女性にも使いやすいカードローンといえるだろう。

また、アコムは三菱UFJフィナンシャル・グループの傘下にある消費者金融として、女性が初めて利用する場合でも高い信頼性を誇る。

金利は3.0％〜18.0％とやや高いが、初めての利用者には30日間の無利息期間が設けられており、初めての借入に不安を感じる女性にも優しいサービスだ。

プロミス

最短20分で融資が可能で、50万円以下の場合は本人確認書類だけで手続き可能だ。

手続きは全てWeb上で完結できるため来店の必要はなく、周囲に気づかれる心配もない。

金利は4.5％〜17.8％で、上限金利は消費者金融の中でも若干だが低金利で利用できる。

金利や利息が気になる方には、プロミス公式サイトの返済シミュレーションをおすすめする。

また、プロミスは三井住友フィナンシャルグループ傘下に属しているため、SMBCグループ共通のVポイントが貯められる。

プロミスで貯まったVポイントと、三井住友カード・三井住友銀行のVポイントとの合算も可能であり、各社のポイントを無駄なく利用できるのは大きなメリットである。

ベルーナノーティス

ベルーナノーティスは、女性に特別配慮したサービス展開が特徴である。

上限年齢は80歳で、審査を通過すれば高齢者であっても借入可能だ。

繰り返し利用可能な14日間の無利息サービスは、借入日の翌日から適応が開始となる。

つまり、契約後に急いで借入する必要はなく、自分のタイミングで無利息キャッシングを開始できるのだ。

ベルーナノーティスの金利は4.5％〜18.0％だが、限度額が100万円以上の場合は上限金利が15％まで引き下げられる。

金利を抑えるための選択肢として活用するのがおすすめだ。　

アイフル

消費者金融大手アイフルは、女性向けのカードローン「SuLaLi」を提供している。

金利は一律18％で、限度額は10万円までと小口の借入に特化している商品だ。

大きな資金が必要な方は不便かもしれないが、借り過ぎを心配する女性には利用しやすいだろう。

「SuLaLi」限定のローンカードは2種類から選べる。

女性の財布に入っていても違和感なく、カードローンだとバレたくないという女性の思いに配慮されたデザインとなっている。

女性オペレーター専用ダイヤルも設置されているため、初めての利用でも安心して相談や申込手続きを進められるはずだ。

セントラル

愛媛県松山市に本社を構えるセントラルは、消費者金融において長年確かな実績を積み上げてきた老舗企業だ。

より顧客の利便性を高めるため、2020年には大手のセブン銀行ATMとの提携を実現した。

さらに、女性専用のカードローンサービス「マイレディス」を展開するなど、企業努力を続ける姿勢も強みの一つだ。

金利については4.8〜18％と一般的な消費者金融会社と大差はない。

しかしながら、1万円からの少額借入に対応しており、無駄に多く借りすぎてしまう心配は少ない。

一定の収入があれば、パートアルバイトの方も審査可能である。

お問い合わせの際は、女性オペレーターが丁寧に対応してくれるため、安心して相談できる環境が整っている。

PayPay銀行

PayPay銀行カードローンは、配偶者に一定の収入（年金を含む）があると認められれば、収入のない主婦であっても申込可能だ。

下限金利は、年率1.59％と業界最低水準である。

さらに、適用金利は13段階に分かれており、細かなニーズにも対応できるようになっている。

また、通常カードローンではあらかじめ返済日が設定されている場合が多い。

しかし、PayPay銀行カードローンは、自身の都合に合わせて毎月の返済日を選択できる。

資金管理に柔軟性を持たせることができ、カードローンに慣れていない女性にも利用しやすいサービスとなっている。

みずほ銀行

働く女性をターゲットに「みずほMyWing」というカードローン商品を提供している。

この商品は、「わたし応援ローン」「わたし応援住宅ローン」の2軸をメインに展開されるサービスだ。

「みずほMyWing」のカードローンは、事業資金を除き基本的に資金使途は自由であり、申込・本人確認書類提出も24時間いつでもWebで行うことができる。

金利は年2.0％〜14.0％と幅広く、みずほ銀行で住宅ローンを利用中の場合は1.5％〜13.5％に優遇金利が適用される。

みずほ銀行の普通預金口座をお持ちであれば、キャッシュカードにカードローン機能が追加され、審査後はキャッシュカードで融資を受けることが可能だ。

カードが増えることに煩わしさを感じることなく、スムーズに利用開始できるようになっている。

フタバ

フタバ株式会社は、昭和37年に東京で設立した中小の消費者金融だ。

50年以上の歴史を持つ老舗として、その実績から信頼性が高いといえる。

他社からの借入がある場合、審査が気になるところだが、フタバでは4社以内であれば借入が認められている。

この独自のサービスが注目されているが、審査は他社同様に慎重・厳格である。

上限金利は17.950％で、一般的な消費者金融と比べてわずかながら低めに設定されている。

女性向けのサービスにも注力しており、一定の収入があれば雇用形態に関わらず審査可能だ。

返済日などの相談も女性オペレーターが対応するため、安心して利用できる環境が多くの女性に支持されている。

横浜銀行

東京・神奈川に在住、または勤務先の方におすすめのカードローンだ。

地方銀行として知名度の高い横浜銀行が提供する銀行カードローンで、1.5％〜14.6％の低金利設定は魅力の一つとなっている。

10万円以下の小口借入であれば、月々の返済額を最低2,000円に設定できる。

無理のない返済プランに調整し、自分のペースで返済できるのは嬉しいポイントだ。

また、他社からの借入を横浜銀⾏に一本化することもできる。

これは、分散した借入をまとめることで金利が低くなり、トータル利息額の負担が軽減される可能性があるということだ。

返済日・返済方法も一本化できるため、資金管理が苦手な女性におすすめしたい方法の一つである。

三井住友銀行

三井住友銀行のカードローンは、金利1.5％〜14.5％で借入が可能だ。

三井住友銀行の住宅ローンを返済中であれば、年1.5〜8.0％と優遇された金利で融資が受けられる。

借入限度額は10万円から800万円までで、1万円単位で調整が可能だ。

ただし、無利息期間は設けられていないため、短期間の借入には向かないだろう。

余裕がある時に追加で支払いができる「臨時返済」も可能だ。

臨時返済分は全額元金返済に充てられるため、その分の利息を抑えることができる。

メガバンクならではのサポート体制と、無理のない返済額・低金利が設定されており、借入に慣れていない方にも利用しやすいカードローンといえる。

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」は、別途銀行口座を開設する必要はなく、口座を増やしたくない方にもおすすめだ。

バンクイックの金利は1.8％〜14.6％だ。

借入限度額が400万以上500万円以下の場合、年利1.8％〜6.1％となり、より好条件での利用できる。

返済は1,000円から可能で、借入が初めての方でも無理のない返済計画を立てやすいだろう。

大手銀行が提供するカードローンのため、利用中の倒産など経営上における心配は少なく、安心して利用できるのは心強い。

レディースカードローンの返済方法

カードローンを賢く活用するためには、以下の基本的な返済方法を理解しておきたい。

銀行引落

指定した口座から返済額が自動的に引き落とされるため、返済を忘れるリスクが最も少ない方法といえる。

ただし、口座に返済額以上の残高がない場合、引き落としが行われず、延滞とされるため注意が必要だ。

延滞状態にならないよう、返済日前日までに口座残高を把握し、返済に充てられる金額の確保が必須である。

ATM返済

銀行やコンビニATMからの返済も可能だ。指定期間内であれば、資金を用意できたタイミングで返済手続きを行える。

契約しているカードローンの提携先により、利用できるATMは異なる。

また、返済に利用するATMによっては手数料が発生する可能性があるため、事前の確認が必要だ。

銀行振込

返済用の口座にお金を振り込む返済方法だが、一般的には振込時に発生する手数料は利用者負担となることが多い。

銀行振込での返済を検討している場合、借入先は振込手数料が割安な金融機関を選択するのが賢明だろう。

レディースカードローン借り入れ時の注意点とは？

レディースカードローンは女性のニーズに特化したサービスだが、基本的には通常のカードローン商品とほとんど変わらない。

つまり、借入時の注意点も大半が共通している。

従って、収支のバランスをよく考え、無理のない返済計画が極めて重要であることを認識しておきたい。

ただし一点、女性向けカードローンの傾向として、借入限度額が低めに設定されていることが多い。

しかし、この制限はデメリットと捉えるのではなく、返済不能に陥るリスクを減らす一面と捉えることが賢明だろう。

レディースカードローンの上手な利用方法について

カードローンを上手に活用するには、以下のポイントを押さえて無理のない範囲で返済することが重要だ。

これを参考に、レディースカードローンを将来に向けた投資手段として役立てて欲しい。

ただし、女性だからといって審査や金利の面で特別優遇されるわけではない。

通常のカードローンでも、Web上で手続きが全て完了するケースや、様々な雇用形態に対応しているカードローンも提供されている。

レディースカードローンにこだわりすぎず、自分のライフスタイルやニーズに適した商品を見つけることが、カードローン選びにおいて重要といえるだろう。