三井住友銀行カードローンに限ったことではないが、受けた融資は返済しなければならない。
この時に、延滞をするとどうなるのだろう。
金銭的なゆとりがない状態以外でも、延滞をすることは有り得る。
うっかり忘れてしまうこともあるだろう。そのような場合でも延滞したことに変わりはない。
そこで本記事では、三井住友銀行カードローンにおける延滞について解説する。
延滞時のリスク・デメリットなども紹介するので参考にして欲しい。
三井住友銀行カードローンで延滞したらどうなる?
三井住友銀行カードローンで延滞をした場合、どのようなペナルティが課せられるのか覚えておいたほうが良いだろう。
主なペナルティは以下の2つだ。
- 遅延損害金の発生
- 借入停止
それぞれの内容について解説するので、参考にして欲しい。
遅延損害金が発生する
カードローンは一般的に返済が滞ると遅延損害金が発生し、三井住友銀行カードローンも例外ではない。
遅延損害金の金利は貸金業法で上限20.0%と定められている。
三井住友銀行カードローンの場合の金利は年19.94%である。
遅延損害金の計算方法はローン会社によって異なり、全社共通ではない。
三井住友銀行カードローンの場合は、借入残高に対して日割り計算される。
例えば延滞期間10日間、借入残高100万円だった場合の遅延損害金は以下の通りだ。
意図的ではなく、うっかり返済を忘れてしまうこともあるかもしれない。
ただ、1日でも遅れれば高額な遅延損害金が発生する。
返済できないと高額な費用を追加で払わなくてはならず、大きく損してしまうのだ。
所定の金額を返済するまで借入を停止されることがある
返済延滞した場合に課せられるリスクは、遅延損害金だけではない。
状況によっては、借入停止の措置が取られる場合もある。
停止措置はローン関連全般で行われていることであり、三井住友銀行カードローンも例外ではない。
延滞した状態で新たに融資を行うところはないだろう。
停止のタイミングは、金融機関・消費者金融などによって異なる。
三井住友銀行カードローンの場合、何日程度で停止措置が取られるのかは不明だ。
三井住友銀行カードローンで返済を延滞してしまった場合のリスク
返済延滞をした場合、どのようなリスクがあるのだろう。
リスクの内容を知っておけば、うっかりミスは防げるかもしれない。
- 信用情報に傷がつく
- 督促状が届く
- 一括返済を求められることがある
それぞれのリスクについて解説するので、参考にして欲しい。
信用情報に傷がつく
返済延滞をした場合、信用情報に傷がつくことを覚えておいたほうが良いだろう。
具体的には信用情報に「異動情報」として記録されるのだ。
信用情報とは、金融機関・消費者金融などがローン契約締結前に申込者の返済能力などを確認するために使用するものだ。
信用情報は、主に以下の3つの機関に保管されている。
- 株式会社シー・アイーシー(CIC)
- 株式会社日本信用情報機構(JICC)
- 全国銀行個人信用情報センター(KSC)
これら3つの信用情報機関は保有している情報が異なる。
ただ、一定の範囲で情報を共有しており、延滞情報は共有対象となっているので注意したほうが良いだろう。
自宅に督促状が届いてカードローンの利用が家族にバレる危険がある
返済が延滞した場合、カードローンを利用している金融機関などから督促状が届く。
銀行系・消費者金融系に限らず、郵便物を送らないとしているカードローンもあるだろう。
しかし、例外が設けられており、督促状はその例外の対象だ。
例えば、カードローンの利用を家族に知られたくなかったとしよう。
そのために多くの利用者が考えるのが郵便物だ。
その場合、ローン専用カード・利用明細などが自宅に届かないサービスを展開している金融機関・消費者金融を選ぶ人もいる。
しかし、返済遅延による督促状は対象外のため、自宅に届いて家族に知られてしまう可能性が高くなるだろう。
なお、返済延滞で取られる措置は督促状だけではない。
自宅・勤務先に電話連絡を行う場合もあるので注意して欲しい。
一括返済を請求されることがある
場合によっては一括返済を請求されることもある。
主に考えられるパターンは以下の2通りだ。
- 長期間にわたる延滞
- 繰り返しの延滞
どのようなタイミングで一括返済が請求されるかは、金融機関・ローン会社などによって異なるので一概にはいえない。
しかし、一括返済請求を無視し続けていると差し押さえなどの措置が取られるリスクが高くなる。
そうなる前に速やかに返済したほうが良いだろう。
三井住友銀行カードローンの延滞により信用情報に傷がつくタイミング
前述した信用情報だが、傷がつくタイミングを知りたいと思う人もいるかもしれない。
延滞をした場合、異動情報として記録されるタイミングは以下の通りだ。
- 返済日より61日以上の遅延・延滞があるものまたはあったもの
- 返済日より3か月以上の遅延・延滞があるまたはあったもの
信用情報機関は主に3つあるが、すべての機関において同様である。
なお、一度信用情報に傷がつくと、返済完了日の翌日から最短5年は異動情報として記録が残ってしまう。
内容によっては10年のケースもあるので注意して欲しい。
金利 (実質年率) | 年1.5%~年14.5% |
---|---|
審査時間 | 最短当日 ※申込完了後の確認事項や本人確認書類の提出状況によって異なる場合もございます。 |
融資速度 | 最短当日 ※申込完了後の確認事項や、本人確認書類の提出状況によっては異なる場合もございます。 |
無利息期間 | なし |
借入限度額 | 10万円~800万円 |
収入証明書 | 50万円を超える場合に必要 |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 満20歳~満69歳以下 |
担保・保証人 | 不要 |
三井住友銀行カードローンの延滞により信用情報に傷が付いた場合のデメリットは?
信用情報に傷がついた場合、どのようなデメリットがあるのだろう。
考えられる主な影響として以下の3つがあげられる。
- 他社カードローン
- クレジットカード
- 携帯電話の分割払い
- 住宅ローン・マイカーローンなど
それぞれの影響・デメリットについて解説するので、参考にして欲しい。
他社カードローンの申込に影響がある
カードローンサービスを提供している金融機関・ローン会社の多くは、信用情報機関に紹介を行い、調査を行うのが一般的だ。
なぜなら、貸金業法の第13条で信用情報を利用した返済能力の調査が義務付けられているからである。
また、調査の際には信用情報機関が有する情報の使用も定めており(貸金業法第13条の2)、異動情報の確認も行われるのだ。
前述したとおり、異動情報は最短でも返済完了日の翌日から5年間は保存される。
この期間内に傷があると判明すれば、申込が取り消される可能性が高いだろう。
クレジットカードの申込に影響がある
信用情報機関の情報を使用して審査を行うのは、カードローンだけではない。
クレジットカード会社も国が定める貸金業者であり、貸金業法に基づいてサービスを展開している。
そのため、申込者の信用調査を行わなければならないのだ。
カードローンの場合と同様に、返済能力の有無を確認することが目的であり、その一環として異動情報も確認される。
その際に、傷があれば申込不可となる可能性が高いだろう。
クレジットカードは大きな買い物をする際に便利である。
例えば引っ越しに伴い、家具などを買い替える場合にはクレジットカードを利用することもあるだろう。
しかし、申込ができない場合は現金で支払うしかない。
このように大きく生活に影響を及ぼす可能性も高いため、注意して欲しい。
携帯電話の分割払いの申込に影響がある
意外に思う人もいるかもしれないが、携帯電話の新規購入・契約時に影響を及ぼす可能性がある。
一括で携帯電話を購入する場合は問題ない。
しかし、携帯電話本体の値段が高額な場合は分割払いの申込を行う場合もあるだろう。
信用情報に傷がついていた場合、携帯電話の分割払い申込を断られる可能性があるので注意して欲しい。
その理由は、携帯電話の分割払い遅延も異動情報の対象だからだ。
信用情報はローン全般・クレジットカードのみが対象だと思っている人もいるかもしれない。
しかし、携帯電話会社も対象であり、情報が共有されている。
携帯電話本体の分割払いは割賦商品とみなされるため、延滞すれば信用情報に記録されるのだ。
なお、電話代の延滞・遅延は異動情報の対象外である。
ただ、携帯電話本体を分割払いにする場合、電話料金に含めて支払いを行う人もいるだろう。
この場合の延滞・遅延は電話本体の割賦払いも含まれ、異動情報として記録が残るので注意して欲しい。
住宅ローン・マイカーローンなどの申込に影響を与える可能性も
住宅ローン・マイカーローンなどに申込をする際にも、信用情報機関が有する情報が使用される。
言い換えるなら、傷があれば断られる可能性があるということだ。
住宅・車などの場合は、必要な資金が貯まってから購入するといった方法に変更が可能だろう。
また、異動情報が抹消されてから申込を行うことも可能だ。
しかし、教育(学資)ローンの場合を考えて欲しい。
子どもの入学金・授業料などを準備するためのローンであるが、申込の際には審査が行われる。
信用情報に傷があった場合、教育(学資)ローンの申込を断られる可能性は高い。
住宅・車などとは異なり、利用の先延ばしが困難なことも十分に考えられる。
入学金などのまとまった金額が準備できないため、子どもに進学を諦めてもらわなければならないケースもあるかもしれない。
このように信用情報に傷がつくと、家族に負担をかけてしまう可能性もある。
人生計画に大きな影響を及ぼす可能性があることを覚えておいて欲しい。
三井住友銀行カードローンの延滞のよくある原因は?
返済の延滞はあってはならないことである。しかし、分かっていても延滞してしまうこともあるだろう。
あらかじめ延滞の原因を知っていれば、延滞リスクの回避率を上げることができる。
- うっかり忘れ
- 病気・けがなどによる休職・離職
- 予想外の出費
それぞれの延滞のなかでも上記のよくある原因について解説するので、参考にして欲しい。
返済日をうっかり忘れてしまった
可能性として高いのは、返済日忘れ・勘違いだろう。
例えば、以下のようなケースがあげられるだろう。
- 給与振込口座とは別にカードローン用口座を開設している
- 自分で銀行口座に振り込む方法を選択している
いずれの場合も、返済日までに口座へ振り込まなければならない。
しかし、仕事が忙しかったなどの理由で忘れてしまう可能性がある。
このようなことがないように、あらかじめ携帯電話のカレンダー・アラーム機能などを活用して忘れないようにする対策が必要だ。
病気やけがで一時的に仕事ができなくなった
避けられないパターンとしては、病気・けがなどによる休職だろう。
日ごろから病気をしたことがない健康体であったとしても、突然の事故に見舞われてけがをすることもあるかもしれない。
肉体的・身体的に仕事ができる状態にない場合は、一時的な休職を余儀なくされる。
その間、状況によっては収入がなくなり、返済が難しくなることもあるだろう。
このようなことは誰にでも起こりうることで、避けられないリスクである。
カードローンを利用する際には、このようなケースも想定しておいたほうが良いだろう。
生活費や娯楽費などにお金を使いすぎて返済できなくなった
生活費などの支出が多くなり、返済できなくなる可能性もゼロではない。
例えば、特定の月に冠婚葬祭が何件も重なったとしよう。
いずれの場合もご祝儀などを包む必要がある。1件や2件程度なら、それほど負担にならないかもしれない。
しかし、4件や5件と重なった場合はどうだろうか。
特に結婚式などのお祝い事の場合は包む金額が大きくなり、その分出費も増えてしまう。
結果的に生活費を圧迫して、カードローンの返済が困難になるケースも考えられる。
また、クリスマス・正月といったイベントが重なる際には娯楽費として出費がかさんでしまうこともあるだろう。
この場合も返済困難に陥りやすい。
借入の際に返済シミュレーションを行って準備している人もいるはずだ。
しかし、予定通りにいかない可能性もあるので、支出入の管理状況を定期的に確認することをおすすめする。
三井住友銀行カードローンの延滞リスクを回避するポイントを解説
三井住友銀行カードローンを利用する際、延滞のリスクは避けたいと思う人もいるだろう。
おすすめの回避方法は以下の3つだ。
- 口座振替の利用
- 利用負担額の見直し
- 計画的な利用
それぞれの方法・ポイントについて解説するので、参考にして欲しい。
返済方法を口座振替にする
三井住友銀行カードローンでは、返済方法の1つとして銀行口座からの自動支払いによる返済を用意している。
いわゆる口座振替だ。
返済日に自動的に口座から返済額が引き落とされるため、返済日を忘れて延滞するリスクは軽減されるはずだ。
ただし、以下の点に注意して欲しい。
- 利用できるのが三井住友銀行の普通預金口座のみ
- 事前に返済用預金口座登録が必要
返済時に利用する振替口座は三井住友銀行の普通預金口座のみに対応しており、ほかの金融機関は利用できない。
既に普通預金口座を給与振込口座などとして利用している場合には、延滞リスクは軽減されるだろう。
しかし、給与振込などの生活に利用する口座を他行にしている場合は、残高に注意しなければならない。
残高が約定返済額未満の場合、残高全額が引き落とされるが、返済遅延としての記録も残る。
延滞したことに変わりはないからだ。
また、口座振替にする場合は事前に返済用預金口座としての登録も必要である。
ローン契約機・郵送の2通りが用意されているので、好きなほうで手続きをしよう。
返済の利用負担を減らす
カードローンを利用した場合には、必ず返済しなければならない。
利用額が多ければ多いほど、返済時の負担額も高くなる。
また、返済負担額は返済期間によっても変動する。
金利が加算されるからだ。利用する際は返済額のことも考える必要がある。
三井住友銀行カードローンでは、公式サイトにて毎月返済額シミュレーションのシステムを公開中だ。
借入金額・返済月数・借入金利を入力すれば、毎月の返済額が表示される。
金額、月数を調整して返済時の負担額を確認してから、申込を行うようにしよう。
計画的に利用し借りすぎに注意する
カードローンは、好きなタイミングで簡単に借入ができる利便性が高いサービスである。
しかし、この利便性の高さが仇となることもあるので注意して欲しい。
例えば偶然立ち寄った店でブランド物のバッグを見つけたとしよう。
最新モデルで知り合いは誰も持っておらず、購入すれば自慢できるかもしれない。
ただ、最新モデルのブランド品ということもあり、値段が高くて購入が難しい場合、どうするだろうか。
多くのケースでは諦めるか、必要な金額を貯めてから購入するかのいずれかだろう。
しかし、カードローンの利用経験があり、回数も多い場合は借入をして購入する可能性が高い。
借り癖がついているからである。
このようなことを繰り返しているとどうなるか、想像してみて欲しい。借入分は必ず返済しなければならないのだ。
借り癖がついてしまうと返済額が雪だるま式に増加し、困難な状態に陥ることも少なくない。
このような状態を回避するためにも、どうしても必要なとき以外は利用を控えたほうが良いだろう。
返済時のことも考えて計画的に利用して欲しい。
延滞によって三井住友銀行カードローンの利用停止や解約リスクも
三井住友銀行カードローンに限らず、返済の延滞はできる限り避けることをおすすめする。
その理由として以下のような可能性が考えられるからだ。
- 利用停止
- 解約
カード会社などによってタイミングは異なるが、返済日の翌日からカードローンの利用が停止される可能性がある。
金融機関・ローン会社が悪質と判断した場合には強制解約の措置が取られることもある。
それとあわせて一括返済が要求されるので、注意して欲しい。
なお、強制解約となった場合はその時点で信用情報に異動情報として記録が残る。
すると、今後の人生計画にも悪影響を及ぼす可能性は高くなるだろう。
三井住友銀行カードローンでは、どのタイミングで利用停止・強制解約を行うかは明記されていない。
三井住友銀行カードローンで延滞をしてしまった場合の対処法は?
もし延滞をしてしまった場合、どのように対処すれば良いのだろう。
うっかりミスなどは可能性がゼロといえないため、不安を覚える人もいるかもしれない。
延滞した場合に行う対処法は、主に以下の2つだ。
- 三井住友銀行カードローンに電話連絡を入れる
- 返済できる分は返済する
それぞれの具体的な内容について解説するので、参考にして欲しい。
三井住友銀行に電話連絡を入れる
延滞した場合、一番良くないのはそのまま放置することだ。
三井住友銀行カードローン側は延滞の理由が分からず、利用停止・強制解約などの措置を取らざるを得ない。
延滞がわかった時点で、すぐにカードローンプラザ(0120-923-923)に電話連絡をしよう。
ただし、受付時間は平日の9:00~20:00のみで、12月31日~1月3日を除く土日・祝日も受付不可となっている。
いつでも電話相談・連絡できるわけではないので覚えておいて欲しい。
返済できる分は返済する
電話で連絡・相談を行った後は、可能な金額分だけでも返済しておくと良いだろう。
本来の金額に足りなくても、返済すれば督促状・電話などがなくなる可能性がある。
ただし、本来の金額の一部を返済したからといって、延滞しているという事実に変わりはない。
遅延損害金も日割り計算で加算され続けるので注意して欲しい。電話で連絡・相談を行った後は、可能な金額分だけでも返済しておくと良いだろう。
本来の金額に足りなくても、返済すれば督促状・電話などがなくなる可能性がある。
ただし、本来の金額の一部を返済したからといって、延滞しているという事実に変わりはない。遅延損害金も日割り計算で加算され続けるので注意して欲しい。
なお、三井住友銀行カードローンの返済額については、以下の記事で詳しく解説している。
三井住友銀行カードローンの返済の延滞を防ぎたいなら
本記事では、三井住友銀行カードローンの延滞について解説した。
カードローンを利用した際には、必ず返済しなければならない。
しかし、さまざまな理由で延滞してしまうこともあるだろう。
どのような理由であっても、1日でも延滞すれば遅延損害金が加算される。
延滞期間が長くなれば信用情報に傷もついてしまうので注意して欲しい。
うっかり忘れも含めて延滞しないように、さまざまな手段を講じてリスクを減らすことをおすすめする。