- クレジットカードの保険にはどんなものがあるの?
- クレジットカードに保険が付帯するのはなぜか
- 保険が充実したクレジットカードが知りたい
多くのクレジットカードには、旅行時のトラブルを補償してくれる保険が付帯している。
カードを所有・利用するだけで保険が付帯するため、クレジットカードを保険代わりに所有している人も多い。
本記事ではそんな、クレジットカードの保険について解説する。
保険の種類や、なぜカードの保険が付帯しているのかなど、気になっている人は参考にしてほしい。
記事の最後には保険が充実しているクレジットカードを3つ紹介するので、合わせて参考にしてほしい。
クレジットカードの保険の種類
クレジットカードに付帯している保険の書類は主に3つある。
旅行傷害保険、ショッピング保険、カード紛失・盗難保険だ。それぞれ解説する。
旅行傷害保険
旅行傷害保険とは旅行中に起きた病気や事故などにおいて、ケガや後遺症の程度、または死亡に対して補償を行う制度だ。
海外国内旅行のどちらを補償してくれるか、またはどちらも補償してくれるかはカードによって異なる。
一般的に、ゴールドカードやプラチナカードなら海外・国内旅行のどちらも補償するケースが多い。
一般カードに関してはどちらか一方を補償するカードが多く、両方を補償してくれるカードは珍しい。
補償金額は1,000万〜1億円で設定されるのが一般的であり、ゴールドカードなら5,000万円の補償が相場だ。
プラチナカードなら1億円、それ以上にステータス性の高いカードでは補償金額が1億円を超えることもある。
以下に、セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カードの海外旅行傷害保険を参考に、旅行傷害保険の補償内容を記載する。
担保内容 | 本会員 | ファミリーカード会員家族特約 |
---|---|---|
死亡・後遺障害 | 1億円 | 1,000万円 |
治療費用 | 300万円 | 300万円 |
疾病治療費用 | 300万円 | 300万円 |
賠償責任 | 5,000万円 | 5,000万円 |
携行品損害※自己負担3,000円 | 50万円 | 50万円 |
救援者費用 | 300万円 | 300万円 |
寄託手荷物遅延費用 | 10万円 | 10万円 |
寄託手荷物紛失費用 | 10万円 | 10万円 |
乗継遅延費用 | 3万円 | 3万円 |
出発遅延費用 | 3万円 | 3万円 |
旅行傷害保険は「利用付帯か自動付帯か」によって利用者の対応が異なる。家族も付帯する旅行保険もあるため確認しよう。
「クレジットカードに保険が付帯するのはなぜ?」の章で詳しく解説するので、参考にしてほしい。
ショッピング保険
ショッピング保険はクレジットカードを利用して購入した商品が、偶発的な事故によって故障・破損した場合、紛失した場合、または盗難された場合にその代金が補償される制度だ。
補償金額は年間上限が決められており、一般カードなら50万円ほど、ゴールドカードやプラチナカードなら200〜300万円ほどで上限が設定されている。
また、購入した商品の1つあたりの金額が決められているケースもあるので注意しよう。
たとえば、「1品5,000円以上の商品を年間50万円まで補償」としているクレジットカードなら、5,000円未満の商品は補償対象にならない。
電化製品はメーカー保証が付帯しているが、補償範囲が不良品に限定されている。
不意の事故による故障・破損には対応してないため、クレジットカードのショッピング保険があれば安心だ。
また、カードのショッピング保険は購入した商品が新品か中古品かは問わないため、あらゆるショッピングに適用されるのも嬉しいポイントだろう。
カード紛失・盗難保険
カード紛失・盗難保険はクレジットカードを紛失するか盗難され、カードの不正利用にあった場合に補償される制度だ。
クレジットカードは紛失・盗難によって第三者の手に渡れば、不正利用される可能性が非常に高い。
紛失・盗難にすぐ気づきカード利用を停止できれば問題ないが、利用停止までの間に不正利用される可能性もある。
そんな時でもカード紛失・盗難保険があれば、過去60〜180日に遡って不正利用された分の金額が補償されるため安心だ。
紛失・盗難でなくても、身に覚えのないカード利用を補償してくれる場合もある。
その他の保険
上記の保険以外にも、クレジットカードごとにユニークな保険が付帯することがある。
たとえば三井住友カードは付帯する保険を選べるシステムを採用しており、ゴルフ場でのトラブルを補償してくれる「ゴルファー保険」や、法律相談や弁護士費用を補償してくれる「弁護士保険」などが選べる。
カードごとのユニークな保険をチェックし、ライフスタイルに合った保険を見つけるのもクレジットカード選びの楽しみの1つだ。
クレジットカードに保険が付帯するのはなぜ?
そもそもクレジットカードに保険が付帯するのはなぜか、疑問を持った人も多いだろう。
主な理由は「利便性向上による会員獲得のため」だ。
利便性向上による会員獲得のため
多くのカード発行会社は保険会社と独自にサービス提携し、自社が発行するクレジットカードに保険機能を付帯させている。
海外・国内旅行などカード利用と親和性の高いシーンでの保険を提供することで、利便性向上による会員獲得を狙っているのだ。
ちなみに、クレジットカードに付帯している旅行傷害保険の補償内容と同程度のものを保険会社で契約すると、年間数十万円の保険料がかかる。
クレジットカードが提供している保険というのは、実はかなりお得なサービスなのだ。
そのため、付帯している保険のためだけにカードを申し込むのも十分メリットがある。
自動付帯と利用付帯の違い
クレジットカードに付帯する保険は「自動付帯」と「利用付帯」のどちらかに分けられる。
自動付帯とは、カードを所有していれば自動的に補償される保険のことだ。
たとえば海外・国内旅行傷害保険が自動付帯される場合は、カードを利用していなくても規約の範囲内で補償が適用される。
一方、利用付帯とはカード発行会社が定める条件を満たした際に補償される保険のことだ。
たとえば海外・国内旅行傷害保険が利用付帯される場合は、旅行のツアー料金や航空チケットを当該クレジットカードで支払うと補償が適用される。
利用付帯は場合によって補償が適用されないケースもあるため、事前にしっかりとチェックしておくことが大切だ。
保険を中心にしたクレジットカードの選び方
クレジットカードに付帯する保険を中心に、発行したいカードを選ぶのも1つの方法だ。
その際のポイントを解説する。
付帯保険の種類を確認する
まずはクレジットカードごとに提供している保険をチェックしてみよう。
一般的には、海外・国内旅行傷害保険とショッピング保険、それとカード紛失・盗難保険の3つが付帯しているカードが多い。
一般カードの中には海外・国内旅行傷害保険が付帯していなかったり、海外・国内旅行のどちらかしか補償されないカードもあるため注意しよう。
ただし、そうしたカードは保険を付帯しない代わりにポイント還元率が高く、付帯サービス・特典を充実させているものが多い。
自分のライフスタイルに合わせて必要な保険と不要な保険を分けるのも大切だ。
保険の補償内容を比較する
必要とする保険を付帯しているクレジットカードをピックアップしたら、補償内容を比較していこう。
たとえば海外・国内旅行傷害保険の補償内容を比較するなら、最高の補償額だけでなく補償項目ごとの金額や、補償範囲まで比較しよう。
同じような保険を提供しているクレジットカードでも、補償内容は大きく異なる。
年会費やポイント還元率を比較する
最後に、クレジットカードの年会費やポイント還元率も比較してみよう。
カードの付帯している保険も重要だが、年会費や利用金額に応じてポイントをいくら獲得できるかなども大切だ。
ちなみに、年会費が安いからといってクレジットカードとして優れているとは限らない。
保険の補償内容からポイント還元率、さらに付帯サービス・特典まで総合的に比較してから判断しよう。
保険が充実しているクレジットカード3選
最後に、保険が充実しているクレジットカードを3つ紹介する。
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カード
年会費 | 22,000円 |
---|---|
国際ブランド | American Express |
ポイントの種類 | 永久不滅ポイント |
還元率 | 0.1%(実質0.75〜1.0%) |
家族カード | 年会費3,300円 |
ETCカード | 年会費無料 |
スマホ決済 電子マネー | Apple Pay Google Pay iD QUICPay |
旅行傷害保険 | 海外:最高1億円(利用付帯) 国内:最高5,000万円(自動付帯)※利用付帯 |
その他の保険 | ショッピング保険 |
申込条件 | 安定した収入があり、社会的信用を有するご連絡可能な方 (学生・未成年を除く) |
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カードは、クレディセゾンが発行する最上位カードだ。
プラチナカードだが年会費が比較的安く、申込条件も厳しくないため今までプラチナカードを諦めていた人も積極的に申し込んでみてほしい。
旅行傷害保険の補償金額は海外が最高1億円(利用付帯)、国内が最高5,000万円(自動付帯)と充実している。家族特約により、家族の事故・病気も補償されるため安心して旅行できるのがメリットだ。
プライオリティ・パスのプレステージ会員特典(年間469ドル)が無料で利用できるため、世界1,500ヶ所以上の空港ラウンジを無料で利用できる。
三菱UFJカード ゴールドプレステージ
年会費 | 11,000円(税込) |
---|---|
国際ブランド | Visa Mastercard JCB American Express |
ポイントの種類 | グローバルポイント |
還元率 | 0.5%~15.0%※1ポイント5円相当の商品に交換した場合。※最大15%ポイント還元には上限など各種条件がございます。 |
家族カード | 年会費無料 |
ETCカード | 年会費無料 |
スマホ決済 電子マネー | Suica 楽天Edy QUICPay Apple Pay ※QUICPay、Apple Payは、Mastercard®とVisaのみ |
旅行傷害保険 | 海外:最高5,000万円(自動付帯) 国内:最高5,000万円(利用付帯) ※海外旅行は家族特約付帯 |
その他の保険 | 国内・海外渡航便遅延保険ショッピング保険 |
申込条件 | 20歳以上で本人または配偶者に安定した収入のある人(学生を除く) |
※1ポイント5円相当の商品に交換した場合
※ポイント還元対象となる利用金額は各ご利用期間中29,000円が上限です。
\ 新規ご入会特典で最大12,000円相当のポイントプレゼント※ /
※1ポイント5円相当の商品に交換した場合 ※特典には条件があります
三菱UFJカード ゴールドプレステージはゴールドカードの中でもステータス性の高いカードだ。
ポイント還元率は低いものの、旅行傷害保険が充実している。
海外旅行の場合は自動付帯(所有しているだけで保険適用)され、最高で5,000万円が補償される。
しかも海外旅行は家族特約も付帯しているので家族旅行も安心だ。この他、渡航便遅延保険やショッピング保険も付帯している。
ポイント還元率は一見すると低いが、1ポイント=5相当で交換できるため実質還元率は0.5%となる。
コンビニエンスストア(セブン‐イレブン、ローソン)など特定のお店で利用するとポイント還元率が最大15.0%にアップするため、特定のお店をよく利用する人にもおすすめのカードだ。※下記注釈も参照
※最大15%とは、いつものお店(対象店舗)でポイント優遇分<5.5%>+条件達成特典分<9.5%>を合算した還元率であり、条件達成特典分は各利用期間中、29,000円が上限となる。
※利用期間は①2024年8月1日(木)~10月31日(木)と②2024年11月1日(金)~2025年1月31日(金)の2回に分かれる。
※2025年2月以降も内容を変更してポイント還元を継続予定。
※還元するポイントは、1ヶ月の利用金額合計から1,000円ごとに算出する。(期間中の利用金額合計が1,000円未満の対象店舗の利用分は、15%ポイント還元の対象外となる。)
※各社の利用金額の合算、集計は行わない。各社単位での利用金額に応じてポイント付与となる。
※Apple PayはQUICPay(クイックペイ)での利用が対象となる。
※Apple Pay、QUICPayはMastercard®とVisaのみで利用可能となる。
イオンカードゴールド
年会費 | 無料 |
---|---|
国際ブランド | Visa Mastercard JCB |
ポイントの種類 | WAONポイント |
ポイント還元率 | 0.5〜1.0% |
家族カード | 年会費無料(最大3枚) |
ETCカード | 年会費無料 |
スマホ決済 電子マネー | イオンiD Apple Pay 電子マネーWAON |
旅行傷害保険 | 海外:最高5,000万円 国内:最高3,000万円※利用付帯 |
その他の保険 | ショッピングセーフティ保険 カード盗難補償 |
対象のイオンモール専門店で
\ 1ヶ月間ご請求時にまいにち5%OFF /
イオンゴールドカードは年会費無料で発行できる数少ないゴールドカードだ。ただし、発行するには対象のイオンカードを所有し、かつ年間50万円以上の利用実績が必要になる。
- イオンカードセレクト
- イオンカードセレクト(ミッキーマウス デザイン)
- イオンカードセレクト(トイ・ストーリー デザイン)
- イオンカード(WAON一体型)
- イオンカード(WAON一体型/ミッキーマウス デザイン)
- イオンカード(WAON一体型/トイ・ストーリー デザイン)
上記カードを申し込めるのは「18歳以上※高校生不可」となっているため、申込条件は厳しくない。
学生・主婦(主夫)の発行実績も豊富なので、安定した収入がない人でもゴールドカードを所有できる可能性がある。
旅行傷害保険は海外で最高5,000万円、国内で3,000万円だ。どちらも利用付帯だが、年会費無料のクレジットカードとしては十分すぎる補償内容だろう。
保険が充実しているクレジットカードを有効的に活用しよう!
本記事ではクレジットカードに付帯する保険の種類や、保険が充実しているクレジットカードを紹介した。
付帯保険はカード選びで大切なポイントだ。カードごとにさまざまな保険が提供されているため、自分のライフスタイルに合った保険を探してみよう。
今回紹介したクレジットカードは、それぞれ新規入会キャンペーンを実施している。
入会・利用で10,000円以上相当をもらえる可能性もあるので、このチャンスを逃さないでほしい。