- プラチナカードのポイント還元率は何%なのか知りたい
- ゴールドカードとの相違点が知りたい
- プラチナカードを手に入れるために必要な年収が知りたい
プラチナカードは、高いステータス性を誇るクレジットカードである。
しかし、作成するプラチナカードを選ぶ際には、ステータス性のみならず、ポイント還元率やそのカードならではのメリットも把握しておくべきだ。
そこで本記事では、プラチナカードのポイント還元率は何%であるかという点からプラチナカードのメリット・デメリット、ゴールドカードとの相違点について解説していく。
プラチナカードの審査において重視されるポイントについても言及しているため、ぜひ最後まで読んでプラチナカード選びに役立ててほしい。
プラチナカードのポイント還元率
ここでは、プラチナカードのポイント還元率について、以下3点を解説する。
- ポイント還元率は何%なのか
- 工夫次第で還元率アップも見込める
- 重要なのはポイントの交換先
それぞれ見ていこう。
ポイント還元率は何%なのか
プラチナカードにおけるポイント還元率は、0.5%〜1.0%のものが多い。
プラチナカードだからといって、一般カードやゴールドカードなど他と比較して大幅にアップするというわけではないのだ。
ただ、中には年間のカード利用金額に応じてボーナスポイントが受け取れるプラチナカードもある。
例えば、エポスプラチナカードの場合、通常のポイント還元率は0.5%だ。
しかし、年間のカード利用金額が100万円を超えると、ボーナスポイントが受け取れる※。
年間利用金額 | ポイント |
---|---|
100万 | 20,000pt |
200万 | 30,000pt |
300万 | 40,000pt |
500万 | 50,000pt |
700万 | 60,000pt |
900万 | 70,000pt |
1,100万 | 80,000pt |
1,300万 | 90,000pt |
1,500万以上 | 一律100,000pt |
出典:エポスカード「年間ボーナスポイント」
エポスプラチナカードを年間100万円利用すると、通常ポイントが5,000ポイント(100万円×0.5%)、ボーナスポイントが20,000ポイントの合計25,000ポイントが受け取れる。
そのため、実質ポイント還元率は2.5%にものぼるのだ。
このように、もとのポイント還元率が低かったとしても、カード利用金額に応じたボーナスポイントの受け取りによって、実質のポイント還元率がアップするプラチナカードもある。
さまざまなプラチナカードを比較して検討することが大切だ。
工夫次第で還元率アップも見込める
プラチナカードの種類によっては、特定の店舗で利用することでポイント還元率が大幅にアップするといった独自のポイントサービスを設けているケースがある。
具体的に三井住友カード プラチナプリファードのポイントサービスを見ていきたい。
このカードでは「プリファードストア」に登録されている店舗でカードを利用することで、ポイント還元率が+ 1%〜9%となる。
三井住友カード プラチナプリファードは通常のポイント還元率が1%であるため、プリファードストアで買い物をすることで、最大10%ものポイント還元が受けられるのだ。
プリファードストアには主に以下のような店舗が登録されており、それぞれ還元率が異なる。
名称 | 還元率 | 備考 |
---|---|---|
Expedia | +9% | 三井住友カード プラチナプリファード会員の専用サイトである 「For Platinum Preferred Members」を経由した利用が対象 |
セブン-イレブン | +6% | タッチ決済のみ対象 |
ドトールコーヒーショップ | +6% | タッチ決済のみ対象 |
マツモトキヨシ | +1% | ー |
ライフ | +1% | ー |
上記を見ると、旅行予約サイトからコンビニ、カフェ、ドラックストア、スーパーなどの幅広い店舗が対象となっていることがわかるだろう。
ただ、備考欄にも記載したが、それぞれポイントアップの対象となるためには条件が設けられているケースがある点には注意しなければならない。
利用前にはあらかじめポイントアップ条件を確認しておくことが重要だ。
重要なのはポイントの交換先
工夫してポイント還元率をアップさせることも重要だが、それと同じくらい重要となるのが「ポイントの交換先」だ。
例えば、JCBプラチナでは1,000円につき1ポイントがたまる。たまったポイントをJCBが発行するプリペイドカードである「JCBプレモカード」にチャージした場合、1ポイント=5円分として換算されるため、ポイント還元率は0.5%となる。
しかし、たまったポイントを「カード利用金額の支払い」に充てた場合は1ポイント=3円として換算されるため、ポイント還元率は0.3%に下がってしまうのだ。
このように、ポイントの交換先によってポイント還元率が上下する点には注意してほしい。
プラチナカードのメリット・デメリットとゴールドカードとの相違点
「そもそも、プラチナカードを作成するメリット・デメリットは何?」「ゴールドカードとは何が違うの?」といった疑問がある方もいるだろう。
ここでは、プラチナカードのステータス性について解説したのち、プラチナカードのメリット・デメリット、ゴールドカードとの相違点を見ていきたい。
プラチナカードは高いステータス性を誇るクレジットカード
クレジットカードは、主に以下の4つのステータスに分類される。
- 一般カード
- ゴールドカード
- プラチナカード
- ブラックカード
一般カードのステータスが最も低く、ブラックカードのステータスが最も高いという仕組みだ。
そして、ステータスが上がるにつれ、年会費が高くなったり、利用できる特典やサービスが充実したりといった特徴がある。
また、クレジットカードによっては、ブラックカードを設けていないケースもある。
その場合は、プラチナカードのステータスが最も高くなるのだ。
プラチナカードがどれだけハイステータスなクレジットカードであるかがわかるだろう。
プラチナカードのメリットとデメリット
まず、プラチナカードのメリットとして挙げられるのは以下の4つだ。
- コンシェルジュサービス
- プライオリティ・パス
- グルメサービス
- 宿泊施設などでの優待
プラチナカードの特典の中で、最も魅力的な特典といっても過言ではないのが「コンシェルジュサービス」だ。
これは、カード会員が24時間365日いつでも利用できるものである。
コンシェルジュの対応範囲は、航空券などのチケットの手配や宿泊施設の予約、人気が高いレストランの紹介などまで幅広い。
急な出張や接待の予定が入ったとしても、コンシェルジュサービスを活用することで焦らずに準備ができる。
このサービスを利用するにあたっての費用は一切かからない点も大きなメリットといえる。
また、「プライオリティ・パス」も魅力的な特典の一つである。
プライオリティ・パスとは、国内外含む約1,500の空港ラウンジ等が利用できるものだ。
通常、プライオリティ・パスの発行には年会費が発生するが、プラチナカードの会員であれば、無料で発行可能なのである。
ゴールドカード以上のステータスのクレジットカードであれば、国内の主要空港やハワイにある「ダニエル・K・イノウエ国際空港」を無料で利用できるケースが多い。
しかし、対象の空港ラウンジ以外では、利用するにあたって料金の支払いが必要となってしまう。
その点、プライオリティ・パスを持っていれば、海外であっても無料で空港ラウンジが利用できる。
もちろん、Wi-Fi環境やドリンクサービスなども充実しているため、空港での待ち時間も快適に過ごせるだろう。
ただ、プライオリティ・パス対象の空港ラウンジにて、プライオリティ・パスではなくプラチナカードを提示してしまうと、料金の支払いが発生してしまうことがある点には注意してほしい。
加えて、グルメサービスも満足度の高い特典だ。
これは、対象のレストランにてコース料理を2名以上で予約すると、1名のコース料金が無料となるサービスである。
先述した「コンシェルジュサービス」もあわせて利用することで、大切な人との大切な日を忘れられない1日としてくれる上質なレストランでの食事も可能だ。
このサービスを活用して、コース料理をお得に楽しもう。
さらに、人気の宿泊施設にサービス価格で宿泊できたり、さまざまな特典付きで宿泊できたりするのは嬉しいポイントである。
旅行好きの方にとっては、見逃せない特典だ。
ここで挙げたもの以外にも、旅行傷害保険で家族の保障も受けられたり、ゴルフなどの趣味が充実するサービスが受けられたりと、数多くの特典が用意されている。
プラチナカードを手にすることで、あなたの生活がより華やかなものとなること間違いなしだ。
これだけメリットが多いプラチナカードだが、デメリットがあることも忘れてはならない。
デメリットとしては、主に以下の2つが挙げられる。
- 年会費が高い
- 特典を活用しきれないと損してしまう場合がある
プラチナカードはステータス性の高いクレジットカードであるため、その分年会費も高額となりやすい。
年会費の支払いはポイントの対象とならないだけでなく、毎年発生するものであるため、慎重に検討しよう。
また、プラチナカードは充実した特典が魅力だが、特典を活用しきれないと年会費分の元が取れない可能性がある点はデメリットといえる。
特典を余すことなく活用できるように工夫することも大切だ。
ただ、これらのデメリットは、全ての人にあてはまるわけではない。
年会費も利用できる特典の範囲もプラチナカードによって異なる。
デメリットよりもメリットの方が大きく上回るならば、プラチナカードを作成することをおすすめする。
ゴールドカードとの相違点
プラチナカードとゴールドカードでは、具体的にどのような点に違いがあるのだろうか。
実際にJCBプラチナとJCBゴールドで特徴やスペックの違いについて比較していく。
JCBプラチナ | JCBゴールド | |
---|---|---|
年会費 (税込) | 27,500円 | 11,000円(ネットでの申し込みで初年度無料) |
家族カード年会費 | 1枚目無料 2枚目以降3,300円(税込) | 1枚目無料 2枚目以降1,100円(税込) |
ポイント還元率 | 0.50%~5.00% ※最大還元率はJCB PREMO(or nanacoポイント)に交換した場合 | 0.50%~5.00% ※最大還元率はJCB PREMO(or nanacoポイント)に交換した場合 |
申し込み対象者 | 25歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方 | 原則として20歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方 |
空港ラウンジサービス | ◯ | ◯ |
コンシェルジュデスク | ◯ | × |
プライオリティ・パス | ◯ | × |
グルメ・ベネフィット※1 | ◯ | × |
グルメルジュ powered by TABLE REQUEST※2 | ◯ | × |
JCBプレミアムステイプラン※3 | ◯ | × |
海外ラグジュアリー・ホテル・プラン※4 | ◯ | × |
JCB Lounge 京都※5 | ◯ | × |
ゴルフエントリーサービス※7 | ◯ | ◯ |
国内旅行傷害保険 | 死亡・後遺障害時の補償額は最高1億円 | 死亡・後遺障害時の保障額は最高5,000万円 |
海外旅行傷害保険 | ・ケガなど病気以外での死亡・後遺障害時の補償額は最高1億円 ・治療費用の補償額は1,000万円限度 ・携行品損害の補償額は100万円限度※8 | ・ケガなど病気以外での死亡・後遺障害時の補償額は最高1億円 ・治療費用の補償額は300万円限度 ・携行品損害の補償額は50万円限度※8 |
詳しくはこちら | 詳しくはこちら |
※2 上質なレストランなどをオンラインで簡単に予約できるサービス
※3 国内における人気の宿泊施設に割引価格で宿泊できるサービス
※4 世界各地の豪華ホテルに特典付きで宿泊できるサービス
※5 京都駅の駅ビル内にあるラウンジが利用できるサービス
※7 全国にある約1,200カ所以上のゴルフ場を予約してもらえるサービス
※8 1旅行あたりの限度額、年間100万円限度で1事故につき3,000円の自己負担が必要
\最大30,000円キャッシュバック※/
※キャンペーン期間:2024年10月1日(火)~2025年3月31日(月)
\最大64,500円キャッシュバック※/
※キャンペーン期間:2024年10月1日(火)~2025年3月31日(月)
上記を見ると、ポイント還元率に差はなく、JCBプラチナとJCBゴールドで共通して利用できる特典もあることがわかる。
しかし、年会費は倍以上で申込対象者も限られているだけでなく、特典の充実度や付帯保険の補償金額などに大きな差がある。
プラチナカードの特典に魅力を感じるのであれば、倍の年会費を払ってでもプラチナカードを作成することがおすすめだ。
プラチナカードを手に入れるために
プラチナカードを所持している人は2%にも満たないといわれていることからも、ステータス性の高さが伺える。
ここでは、プラチナカードを手に入れるために必要となる年収や審査で重視されるポイントについて解説していく。
必要となる年収
「ステータス性が高い=高所得者でなければ発行できない」という印象があるが、実際には多くのクレジットカード会社では、プラチナカードに入会できる年収要件は公表していない。
年齢や安定した収入があることのみを要件としているケースが多いのだ。
そのため、年収がいくらあれば入会できる、と断言するのは難しい。
審査で重視されるポイント
審査で見られるポイントとしては、「属性情報」と「信用情報」がある。
まず属性情報とは、カード申込者の身の回りに関する情報のことをいい、主に以下のものがそれにあたる。
- 勤務先
- 勤続年数
- 年収
- 家族構成
- 住まい(賃貸か持ち家か)
一方の信用情報とは、各種ローンにおける契約内容や他のクレジットカードにおけるキャッシングなどの利用額、そしてそれらの返済状況といった取引を詳細に記録した個人情報のことをいう。
クレジットカード会社は、カード申込者の支払い能力を測るためにも、信用情報を参考にしながら審査を進める。
そのため、支払い遅延を繰り返していたり、キャッシングでの利用額が大きすぎたりすると、審査に悪影響を及ぼす可能性がある点には注意しよう。
プラチナカードを手に入れるために重要なのは、年収だけではない。
今までのカード利用状況なども加味されて審査されることとなるため、良好な利用実績を積んでいることが重要である。
ポイント還元率以外の特典も豊富なプラチナカードを上手に活用しよう
本記事では、プラチナカードのポイント還元率は何%であるかという点からプラチナカードのメリット・デメリット、ゴールドカードとの相違点について解説した。
プラチナカードにおいて、ポイント還元率が大幅にアップするといったケースは多くない。
しかし、クレジットカード会社独自のポイントアップサービスなどを設けている場合もあるため、工夫次第では高還元での利用が可能となる。
また、プラチナカードのメリットやデメリット、ゴールドカードとの相違点についても解説した。
ハイステータスなクレジットカードである分、特典やサービスが充実している。プラチナカードは、オンライン上での簡単な手続きで申し込みが可能だ。
メリット・デメリットを踏まえた上で、自分にあったプラチナカードを見つけよう。
また、下記記事ではおすすめのプラチナカードについて紹介しているのでそちらも参考にしてみよう。