イオンカードとシマムラミュージックカードは何が違う？各カードの特徴と違いを解説

イオンカードと同様に、イオンフィナンシャルサービスが発行するクレジットカードのシマムラミュージックカード。

「それぞれどう違うのだろうか」「どちらが自分に合っているかわからない」と、クレジットカード選びに悩んでいる方もいるのではないだろうか。

そこで本記事では、イオンカードとシマムラミュージックカードの違いやそれぞれの特徴・メリットを解説する。

また、イオンカードがおすすめな人の特徴とシマムラミュージックカードがおすすめな人の特徴も紹介しているので、クレジットカード選びに役立てていただきたい。

イオンカードとシマムラミュージックカードの主な違い

ここでは、イオンカードとシマムラミュージックカードの主な違いを解説しよう。それぞれの特徴を理解しやすい比較表も作成しているので、ぜひチェックしていただきたい。

イオンカードとシマムラミュージックカードの違い

島村楽器店舗で商品を購入する際、シマムラミュージックカードの分割払いを利用すると36回まで分割手数料が無料になる。

一方で、イオンカードは島村楽器店舗で分割払いを選択しても手数料がかかるため、大きな違いだと言えるだろう。

例えばイオンカードで36回の分割払いを選択すると、手数料は実質年率12.34%となる。

イオンカードとシマムラミュージックカードの違いがわかりやすいように、購入金額ごとに分割手数料をシミュレーションしてみよう。

購入金額	分割手数料
200,000円	40,320円
300,000円	60,480円
400,000円	80,640円
500,000円	100,800円
1,000,000円	201,600円

楽器を購入するとなると大きな金額になるため、イオンカードで分割払いを選択すると分割手数料によって支払い総額が数万円単位で増加する。

一方で、シマムラミュージックカードを作成して楽器を購入すれば、分割払い手数料をカットすることが可能だ。

また、その他の特徴としてゴールドカードへのインビテーションの有無が挙げられる。

インビテーションとは、現在使用しているクレジットカードよりもグレードの高いカードを作成できるようになる招待のことだ。

イオンカードで年間50万円以上をクレジット払いすると、ゴールドカードへのインビテーションが届く。

一方で、シマムラミュージックカードにはインビテーション制度がないため、年間50万円以上を利用した場合でもゴールドカードを発行することはできない。

それぞれのクレジットカードの簡易比較表

イオンカード（WAON一体型）とシマムラミュージックカードのその他の特徴は、以下の簡易比較表で紹介している。

	イオンカード（WAON一体型）	シマムラミュージックカード
年会費	無料	無料
国際ブランド	VISA Mastercard JCB	VISA Mastercard
利用可能なサービス	家族カード Apple Pay イオンiD ETCカード	家族カード Apple Pay ETCカード
ポイント還元率	0.5%（イオングループ店舗は2倍）	0.5%（イオングループ店舗は2倍）
付帯保険	ショッピングセーフティ保険：年間50万円まで ※購入日から180日間	ショッピングセーフティ保険：年間50万円まで ※購入日から180日間
お客様感謝デー	5%オフ	5%オフ
イオンシネマの割引	いつでも300円引き お客様感謝デーは1,100円でチケットを購入できる	いつでも300円引き お客様感謝デーは1,100円でチケットを購入できる
	詳しくはこちら	詳しくはこちら

イオンカードとシマムラミュージックカードのそれぞれの特徴とメリット

ここでは、イオンカードとシマムラミュージックやまやカードの特徴・メリットを見ていこう。

イオンカードの特徴

イオンカードの特徴は以下の通りだ。

イオンカードをグループ対象店舗の決済に使用すると、ポイント還元率が2倍になって200円（税込）ごとに2ポイントが貯まる。

通常時は200円（税込）ごとに1WAONポイントと還元率は0.5%なので、より効率的にポイントを貯められるのだ。

イオンカードを利用したときにポイント還元率が2倍になるイオングループ店舗の一例（2024年8月時点）は以下の表にまとめているので、ぜひ確認していただきたい。

総合スーパー スーパーマーケット ショッピングモール	イオン イオンスタイル イオンモール ダイエー マックスバリュ マルナカ ピーコックストア KOHYO カスミ
コンビニ ディスカウントストア ドラッグストア	ミニストップ アコレ ウエルシア
ホームセンター ペット	サンデー ホームワイド ペテモ
ネットショップ	イオンスタイルオンライン イオンショップ saQwa AEONMOBILE
グルメ フーズ	四六時中 キッチンオリジン やまや イオンリカー
エンターテインメント カルチャー トラベル	イオンシネマ 未来屋書店 アシー R.O.U イオンカルチャークラブ
ファッション ビューティー スポーツ	スポーツオーソリティ イオンボディ イオンバイク ikka

また、イオンカードの大きな特徴として毎月20日・30日の「お客様感謝デー」が挙げられる。

お客様感謝デーとは、全国のイオンやマルナカ、KOHYOなどの対象店舗（ポイント2倍の対象店舗とは異なる）の決済にイオンカードを使用すると食料品や日用品の価格が5%オフになるイオングループの特典だ。

なお、たばこや切手、商品券、イオンギフトカード、印紙などの一部商品は割引対象からは外れている点に注意していただきたい。

さらに、イオンカードはゴールドカードへのインビテーションの対象となっている。

したがって、年間50万円以上を利用すればインビテーションが届くので、申し込み手続きを済ませればイオンゴールドカードを作成可能だ。

イオンカードのメリット

イオンカードのメリットは以下の通りだ。

イオンやウエルシア、ミニストップ、やまやといったイオングループの対象店舗でWAONポイントの還元率が2倍になったり、お客様感謝デーでは日用品や食料品を5%オフで購入できたりと、イオンカードを利用することでイオンフィナンシャルサービスが指定する店舗をお得に利用できる。

イオンシネマも割引対象になっていて、映画チケットの支払いに使用すると会員本人と同伴者1人の料金が300円割り引かれて1,500円になる。

お客様感謝デーの場合は700円オフになり、1,100円で好きな映画のチケットを購入可能だ。

また、イオンカードにはショッピングセーフティ保険（年間50万円まで）が付帯している。

ショッピングセーフティ保険とは、クレジットカードで購入した商品が故意ではなく、破損・盗難などの被害を受けた際に補償を受けられる保険だ。

価格が1品5,000円以上の商品を購入から180日以内に破損・盗難被害に遭った場合、ショッピングセーフティ保険を利用できる。

さらに、イオンカードユーザーは年会費・発行手数料ともに無料でETCカードを作成可能だ。

年会費や発行手数料がかかるクレジットカードもあるため、どちらも無料なのはイオンカードのメリットだと言えるだろう。

シマムラミュージックカードの特徴

シマムラミュージックカードは、グループ店舗の還元率2倍、お客様感謝デーの5%オフ、ショッピングセーフティ保険といったイオンカードと共通の特典が付帯している。

そのうえで島村楽器店舗の決済にシマムラミュージックカードを使用すると、分割払いの利用手数料は0円だ。

ただし、分割払いを利用する際は以下のポイントに注意しなければならない。

シマムラミュージックカードのメリット

島村楽器の店舗で商品を購入する際にシマムラミュージックカードを使用すると、最大36回まで分割払い手数料が無料になる。

商品代金や分割回数によっては分割手数料だけで数万円単位になる可能性もあるため、楽器購入の費用を削減できるのはシマムラミュージックカードの大きなメリットだ。

シマムラミュージックカードの利用によってどれほど費用を削減できるかイメージしやすいように、20万円のアコースティックギターを購入する場合、分割回数によってどのくらいの手数料が発生するかシミュレーションしてみよう。

分割回数	手数料率（実質年率）	総支払額	分割手数料
3回	10.05%	203,360円	3,360円
5回	11.13%	205,600円	5,600円
6回	11.43%	206,720円	6,720円
10回	12.04%	211,200円	11,200円
12回	12.19%	213,440円	13,440円
15回	12.31%	216,800円	16,800円
18回	12.38%	220,160円	20,160円
20回	12.4%	222,400円	22,400円
24回	12.42%	226,880円	26,880円
30回	12.39%	233,600円	33,600円
36回	12.34%	240,320円	40,320円

シマムラミュージックカードは発行手数料、年会費ともにかからないため、他の費用を支払うことなく分割手数料を削減してお得に楽器を購入することができる。

イオンカードとシマムラミュージックカードはどちらを選ぶべきか

イオンカードとシマムラミュージックカードの特徴やメリットを比較したものの、「それでもどちらを作成するか決められない」という方もいるのではないだろうか。

そこでここでは、クレジットカードを選ぶ基準を解説した後、イオンカードがおすすめな人の特徴とシマムラミュージックカードがおすすめな人の特徴を解説する。

クレジットカードを選ぶ基準

クレジットカードで重視するポイントは人によって異なるため、選択する前に作成目的やライフスタイルなどを整理しよう。

重視する項目が明確になれば、条件を満たさないクレジットカードを省くことができる。チェックすべきカードが限定されるため、細かいポイントまで比較しやすくなるだろう。

例えば年会費無料で作成することを重視する場合、年会費がかかるクレジットカードは調べる必要がない。

また、ポイント還元率を重視するのであれば、基本の還元率が低いクレジットカードは省けるだろう。

このように必要な特典は人によって異なるので、まずは大事なポイントを把握して自分なりの選定基準を明確にしていただきたい。

そしてクレジットカードの選択肢を絞り込めたら、以下のような項目を比較してあなたに合ったものを選ぶと良いだろう。

イオンカードがおすすめな人

イオンカードがおすすめな人は以下の通りだ。

イオンカードなら、イオングループ店舗のポイント還元率が1.0%になる。そのため、イオングループ店舗を頻繁に利用する人におすすめのクレジットカードだ。

また、20日と30日のお客様感謝デーなら、対象店舗の決済にイオンカードを使用することで日用品や食料品を5%割引で購入できる。

そして、お客様感謝デーなら、イオンシネマも通常料金の700円オフでチケットを入手可能だ。

なお、通常営業日でもイオンシネマの決済にイオンカードを使用すれば、いつでも300円オフの1,500円で映画を見ることができる。

これらのポイントから、日用品や食料品をお得に購入したい人や映画をお得に見たい人にも、イオンカードはおすすめだ。

さらに、イオンシネマのチケット購入にイオンカードを利用すると

グループ店舗のWAONポイント還元率2倍、お客様感謝デーで5%オフ、イオンシネマの割引などの特典が付いているため、イオンカードはイオングループを利用する機会が多い人におすすめだ。

シマムラミュージックカードがおすすめな人の特徴

シマムラミュージックカードがおすすめな人の特徴は以下の通りだ。

シマムラミュージックカードを島村楽器で使用すると、36回まで分割手数料が無料になる。

購入代金や分割回数にもよるが分割手数料だけで数万円単位になるケースもあるため、島村楽器で楽器を購入する予定がある人にはシマムラミュージックカードがおすすめだ。

数万円の節約につながり、お得に楽器を購入できるだろう。

また、支払いに使用するとWAONポイントが貯まるため、島村楽器のレッスンを受講もしくは受講予定の人にもシマムラミュージックカードがおすすめである。

なお、レッスンの受講料は分割払いにすると手数料が発生する点に注意していただきたい。

イオンカードとシマムラミュージックカードの違いを押さえてクレジットカードを選択しよう

イオンカードとシマムラミュージックカードの違いや特徴、メリットなどを解説してきた。それぞれの特徴やメリット、向いている人の特徴は以下の通りだ。

	イオンカード	シマムラミュージックカード
特徴	イオングループの対象店舗なら200円（税込）ごとに1WAONポイントが貯まる 毎月20日・30日の「お客様感謝デー」は日用品や食料品を5%割引で購入できる 年間50万円以上のクレジット払いでゴールドカードへのインビテーションが届く	一部対象外の店舗がある 音楽教室の会費とオンラインショップの買い物は対象外である 1回の精算金額が合計10,000円（税込）を超えると月々の支払い金額が3,000円以上になる 支払い回数は3回・6回・10回・12回・15回・18回・20回・24回・30回・36回から選択できる Apple Payの利用は対象外である
メリット	イオングループの店舗をお得に利用できる イオンシネマの料金が安くなる ショッピングセーフティ保険が付帯している ETCカードを無料で発行できる	島村楽器で商品を購入する際、最大36回まで分割払い手数料が無料になる
向いている人の特徴	イオングループ店舗を頻繫に利用する人：ポイント還元率が2倍になるから 日用品や食料品をお得に購入したい人：お客様感謝デーなら5%オフになるから 映画をお得に見たい人：イオンシネマなら割引価格でチケットを購入できるから	島村楽器で楽器を購入する予定がある人：36回まで分割手数料が無料だから 島村楽器のレッスンを受講もしくは受講予定の人：支払いに使用するとWAONポイントが貯まるから

イオンカードとシマムラミュージックカードの大きな違いは、インビテーションの有無、島村楽器で商品を購入する際の分割手数料だ。

島村楽器で楽器を購入する予定があれば、シマムラミュージックカードは選択肢に入ってくるだろう。

一方で、購入予定がない場合はゴールドカードへのインビテーションがあるイオンカードの方がおすすめだ。

ライフスタイルやクレジットカードの作成目的などによって相性が違うので、それぞれのカードを比較してあなたに合ったものを選んでみてはどうだろうか。

イオンカードとシマムラミュージックカードの違いに関するQ＆A