アドバイザーナビ株式会社(本社:東京都中央区日本橋兜町8-1、代表取締役社長:平 行秀)は、ユーザーの実体験を元にした資産運用や保険、クレジットカードなど、金融の様々なカテゴリーにおける情報を発信するサイトを運営しています。本記事では、2024年7月に行ったイオンカードセレクトの評判に関する調査結果をご紹介いたします。
調査会社:アドバイザーナビ株式会社
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2024年7月4日 〜 2024年7月18日
調査母集団:193人
アンケート回答者の詳細データ:末尾に記載
アンケートサマリー
- イオンカードセレクトを選んだきっかけとしては、「イオン系列の店舗をよく利用するから」が68.4%で最も多かった。これに続き、「クレジットカード・WAON・キャッシュカードを一つに集約できるから」を挙げた回答者が49.2%いることから、イオンのユーザーにとって特に利便性が高いカードであることが示された。
- イオンカードセレクトをメインカードとして利用している回答者は全体の66.8%であり、残りの回答者は「楽天カード(55.7%)」を主にメインカードとして活用していた。楽天カードが選ばれている理由としては、ポイント還元率の高さが挙げられており、日常的に利用がしやすい点が高く評価されていた。
- イオンカードセレクトを5段階評価してもらったところ、「4点」をつけた回答者が52.3%で最も多く、「1点」をつけたユーザーが1人もいなかった。このことから、イオンカードセレクトが基本的に高評価されていることが読み取れる。
- イオンカードセレクトが優れている点としては、「WAONポイントをはじめとする各種ポイントが効率的に貯められる点(68.9%)」が最も多く挙げられた。特に、イオン系列の店舗での利用時にポイント還元率が2倍になる点が高く評価されている。
- イオンカードセレクトの改善点としては、「別のクレジットカードと比較した際のポイント還元率の低さ(42.8%)」が最も多く挙げられた。中でも、イオン系列以外での利用時の還元率向上を求める声が多く、より普段使いのしやすいカードへの改良が今後の課題となっている。
イオンカードセレクトの利用歴に関するアンケート
まずは、イオンカードセレクトを作ろうと思ったきっかけやメインカードとしての利用有無に関するアンケート結果から取り上げる。
イオンカードセレクトを作ろうと思った決め手は何ですか?
アンケートによれば、最も多くの回答者が挙げた理由は「イオン系列の店舗をよく利用するから」であり、全体の68.4%が選択している。
また、約半数となる49.2%が「クレジットカード・WAON・キャッシュカードを一つに集約できるから」を理由として挙げている。
さらに、23.3%が「WAONポイントの二重取りをするため」を、22.8%が「ポイントサービスに魅力を感じたため」に作成したと回答している。
これらの結果から、イオンカードセレクトの主な魅力は、イオン系列店舗での利用に特化した利便性と、WAONポイントを効果的に活用できる点にあるといえるだろう。
一方で、イオンカードセレクトは特定店舗での利用やWAONポイント獲得を目的として選ばれることが多く、ポイント対象外の店舗では他のカードが優先される可能性があることが示唆されている。
現在イオンカードセレクトをメインカードとして利用していますか?
アンケートによれば、イオンカードセレクトをメインに利用している回答者は全体の66.8%であった。
このことから、過半数を超えるユーザーがイオンカードセレクトを日常的な決済手段として使用していることが明らかとなった。
これは、イオン系列の店舗利用者にとって、同カードがWAONポイントや特典面で有利であるため、積極的に利用されていると考えられる。
一方、残りの33.2%は他のクレジットカードをメインにしており、これにはポイント還元率や特典の充実度が影響している可能性がある。
この結果から、イオンカードセレクトは特定の店舗では非常に有効な1枚となるが、どんな場面でもメインとして使われるカードではないことが示されている。
メインで利用しているのはどのクレジットカードですか?
アンケートによれば、イオンカードセレクトをメインに利用していない回答者が、代わりに利用しているクレジットカードは「楽天カード」が55.7%で最も多かった。2位の「dカード」と「三井住友カード」が13.1%であることを鑑みると、圧倒的なシェアを誇ることが読み取れる。
楽天カードが選ばれている最大の理由は、ポイント還元率の高さにある。具体的には、「楽天市場や楽天証券、楽天Payなど関連サービスの利用でポイントが溜まっていく点が便利である」「基本のポイント還元率が1.0%と他カードより若干高いのでお得感がある」などポイ活がしやすい点が高評価されている。
また、dカードはドコモの利用者にとって特典が充実している点が、三井住友カードは三井住友銀行という親会社の信頼度の高さがそれぞれメインカードとして利用されている要因だった。
これらのカードに共通している点としては、日常的な買い物における利便性の高さが挙げられている。一方で、イオンカードセレクトは主にイオン系列の店舗での利用が中心となりがちなため、有効活用できる場面が限定的となることが考えられる。
以上から、イオンカードセレクトは特定の目的には適しているが、幅広いニーズに応えるために他のカードが優先される場合があることがわかった。
なお、選択肢にもあるように通常のイオンカードをメインに使っているユーザーもいた。イオンカードセレクトとの違いが気になった人は、以下の記事も確認しておくと良いだろう。
イオンカードセレクトの評価に関するアンケート
続いて、イオンカードセレクトの5段階評価、良い点や改善してほしい点に関するアンケート結果について取り上げる。
イオンカードセレクトを5段階で評価してください。
アンケートによれば、多くの回答者がイオンカードセレクトを好意的に評価していることが明らかとなった。
具体的には、高評価の5点と4点をつけたユーザーが合計で70.4%であり、低評価の2点が4.1%に抑えられている。加えて、最低評価となる1点をつけたユーザーが1人もいないことから、イオンカードセレクトへ大きな不満を持つユーザーが少ないことが読み取れる。
この結果から、イオンカードセレクトは多くの利用者にとって満足度の高いカードであり、特にイオン系列の店舗を利用するユーザーにとっては非常に有用な1枚になっていることが読み取れる。
ただ、中間評価の3点をつけたユーザーも25.4%おり、カードの機能や特典に対してさらに改善の余地があると考えている回答者が一定数いることが推測される。
イオンカードセレクトの良いところを教えてください。
アンケートによれば、多くの回答者が共通して挙げているイオンカードセレクトのメリットは、「WAONポイントをはじめとする各種ポイントが効率的に貯められる点(68.9%)」であった。
具体的には、「イオン系列の店舗を利用することで、ポイント還元率が2倍になってお得である」「WAONオートチャージでポイントが貯まるので、イオンで買い物をしているとあっという間にポイントが増える」といった声が複数寄せられている。
なお、イオンカードセレクトのポイント還元率の詳細については下記コラムで確認してほしい。
また、「イオン系列店で割引が受けられてお得に買い物できる(26.4%)」ことや「クレジット、キャッシュ、WAONカードが1枚にまとまっているので管理が楽(22.3%)」といったメリットも多くのユーザーから挙げられた。
これは、20日と30日に5%OFFで買い物できる点や、財布の中のカードを減らせる点が高い評価を受けていることを示している。
加えて、「ETCカードや家族カードも含めたカードの発行費と年会費が無料となる」点も一定数(16.1%)の回答者から支持されており、イオンカードセレクトが日常生活での節約やポイントを重視するユーザーが活用していることが明らかとなった。
イオンカードセレクトの改善してほしいところを教えてください。
アンケートによれば、イオンカードセレクトの改善点としては、「別のクレジットカードと比較した際のポイント還元率の低さ」が42.8%で最も多く挙げられた。特に、「イオン系列以外の店舗で利用した際の還元率を向上させてほしい」「基本還元率を0.5%から1.0%まで上げてもらいたい」といった意見が多く寄せられていた。
また、「作成するのにイオン銀行の口座を作らなければならない」点も20.9%の回答者から指摘されており、「引き落とし口座を他の銀行口座に指定できるようにしてほしい」という要望が目立つ形となっている。
さらに、「カードデザインが自分好みではない(9.1%)」「海外旅行保険が付いていない(7.0%)」といった不満も見られ、ユーザーがより使いやすいカード設計を求めている様子が伺える。
アンケート結果から、イオンカードセレクトはイオン系列店舗だけでなく、様々な場面で活用しやすい1枚へと改良されることが求められている。
今回のアンケートを通じて
今回のアンケートを通じて、イオンカードセレクトがイオン系列の店舗を利用するユーザーにとって非常に有用なカードであることが改めて確認された。
特に、WAONポイントの効率的な獲得や、クレジットカード・キャッシュカード・WAONを一つにまとめられる利便性が高く評価されていることが分かった。
一方で、ポイント還元率の低さや、イオン銀行口座の開設が必須である点など、改善の余地が指摘されており、これらの課題を解消することで、さらに多くのユーザーに支持されるカードとなる可能性がある。
全体として、イオンカードセレクトは特定のニーズに非常に適したカードであるが、より幅広い利用シーンに対応するためにはさらなる改良が期待される。