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解約返戻金がない掛け捨て型保険は損なのか?貯蓄型保険との比較と向いている人の特徴を解説

この記事で解決できるお悩み
  • 掛け捨て型保険の仕組みについて理解したい
  • 解約返戻金がある貯蓄型保険と掛け捨て型保険の比較をしたい
  • 掛け捨て型保険と貯蓄型保険のどちらが向いているかわからない

生命保険には、大きく分けて掛け捨て型と貯蓄型の2種類がある。

掛け捨て型には解約返戻金がないということはよく知られているが、貯蓄型とどちらを利用すればいいかわからないと悩む人も多いのではないか。

そこで本記事では、掛け捨て型保険の概要と貯蓄型保険との比較、それぞれの保険を利用するべき人の特徴について解説する。

それぞれの特徴を知ることで、自分が向いているタイプの保険を選べるようにしてほしい。

目次

解約返戻金なしの掛け捨て型保険とは何か

掛け捨て型保険とは何か 生命保険ナビ

ここでは掛け捨て型保険の概要について紹介する。

掛け捨て型保険の特徴と種類

掛け捨て型の保険とは支払った保険料が払い戻しされないという仕組みの生命保険。

毎月一定額の保険料を支払い続けるが、期間内に病気や災害・事故などによって通院や手術を行わない場合は支払っただけとなることから、「損をする」という考えを持つ方も多い。

しかし実際はさまざまなメリットが挙げられるため、次の項で詳しく解説する。

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掛け捨て型保険のメリット

掛け捨て型の保険のメリットは主に以下の3点が挙げられる。

  1. 保険料が安い
    • 掛け捨て型の保険は月々1,000円〜2,000円程度の商品が多い。もちろん加入する保険によって異なるため一概には言えないものの、貯蓄型とは異なり、積立しているわけではなく、保障のみに対しての保険料であるため、非常に安いという特徴がある。そのため収入が少ない方や保険料を抑えたい方でも始められる保険だ。さらに家族が多い家庭であっても、1人当たりの保険料を抑えられるため、家族全員加入することもできる。
  2. 保障の見直しがしやすい
    • 契約時に定めた保険期間のみ運用するため、保障の見直しをすることができる。貯蓄型保険は3年や5年など早期に途中解約すると、解約返戻金を受け取ることができるが、元本割れのリスクが伴う。一方掛け捨て型保険は元々貯蓄されていないため、いつでも見直し可能だ。保険料が安い会社に切り替えしたり、「10年間」「60歳まで」といった一定期間の保障を受け、満期後は保障内容をさらに手厚くしたりすることもできる。
  3. 保険自体がシンプルで分かりやすい
    • 毎月積み立てる必要もなく、万が一が起きた時に保険金を受け取る。高額な保険料を支払うこともなければ、お金の動きなどに気にすることなく、一定期間口座から引き落としされるだけというシンプルな保険。保険と聞くとさまざまな商品が多いため、保険ごとに運用や保障が異なると捉える人もいるが、特別な変わった運用をする必要もない保険である。

掛け捨て型保険のデメリット

一方デメリットもあるため、ここでは2点紹介する。

  1. 健康であれば無駄な保険料となる
    • 入院や手術など、医療機関を利用しない方にとっては支払ってきた保険料は無駄な費用となる。もちろん健康であるに越したことはないが、長期にわたって支払い続けてきた保険料は意味をなさない。もちろん、いつ病院のお世話になるかは分からないため、保障という面では手厚い保険であるが、仮に健康であれば無駄なものとなるだろう。
  2. 一定期間で保証が終了する
    • 基本的に保険期間が定められていることが多く、期間が終了すれば保証も終了となる。そのため再度契約する必要があるが、年齢も高齢になると、保険料が割高になってしまう。

掛け捨て型保険と貯蓄型保険の違い

掛け捨て型保険と貯蓄型保険の違い 生命保険ナビ

双方の違いを理解するために、ここでは貯蓄型保険の概要について紹介する。

貯蓄型保険の特徴と種類

貯蓄型保険とは、毎月の保険料が貯蓄され、一定期間に達すると満期保険金を受け取ることができる保険のこと。

掛け捨て型保険と異なり、払い戻しされる特徴がある。もちろん保障も付帯されるため、近年人気の高い保険の一つだ。

貯蓄型保険のメリット

貯蓄型保険のメリットは以下の3点挙げられる。

  1. 途中解約でも返戻金を受け取れる
    • 貯蓄型保険は途中解約しても解約返戻金を受け取ることができるメリットがある。そのため支払い続けてきた保険料は0円になることがない。例え健康のままであっても支払い続けるメリットがある。
  2. 支払い金額より増えた満期保険金を受け取れる
    • 貯蓄型保険は満期まで支払い続けると満期保険金を受け取ることができるが、総支払額より高い金額になることが多い。もちろん100%とは言えないものの、どの保険会社も契約時のシミュレーションでは多くなるように想定している。そのため長期間貯蓄型保険に加入すれば資産を増やすことも可能だ。そのため退職後の老後資金などにも役立たせることができる。
  3. ライフプランに合わせた計画が組める
    • 例えば退職後に満期保険金を受け取れるように、貯蓄型保険に加入したり、子どもの大学入学に合わせて保険金を受け取れるようにするなど、ライフプランに合わせて加入することもできる。将来的にお金がかかるであろうタイミングを事前に把握しておけば、貯蓄型保険は有効に活用することも可能だ。

貯蓄型保険のデメリット

ここでは3つのデメリットを紹介する。

  1. 保険料が割高
    • 蓄型保険の保険料は割高だ。もちろん保険内容や保険会社によって異なるものの、保険料が月7,000円〜1万円を超える商品が多い。掛け捨て型保険の3倍〜5倍近い価格となるため、多く加入すると月々の支払額も増えてしまい、生活にも影響が出る可能性もある。しかし専門家に相談し、加入する保険をしっかり見極めてもらえれば、最低限の支出額に抑えることもできる。
  2. 早期解約は元本割れのリスクが伴う
    • 加入してから3年や5年などの早期解約をすると、元本割れのリスクが伴うデメリットが挙げられる。貯蓄型保険はおおよそ10年前後でプラスマイナス0になる保険会社が多い。そのため急な出費で保険を解約せざるを得ない状況になった場合、総支払額より低い解約返戻金になる可能性が高まるだろう。そのため無理のない保険料であるかを事前に確認しておくべきだ。
  3. 利率固定型の商品はインフレに対応しにくい
    • 利率固定型タイプの保険の場合、インフレが起きたときに資産価値が目減りする可能性が高まる。利率固定型の保険は契約時に受け取れる金額が確定しているため、インフレによってお金の価値が下落してしまう。

掛け捨て型保険との違いとは

では掛捨て型保険との違いはどのような点が挙げられるのだろうか。ここでは分かりやすく比較するために以下の表にまとめた。

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貯蓄型保険掛捨て型保険
主な保険の種類終身保険
学資保険
養老保険
個人年金保険など
定期保険医療保険(がん保険など)
生前給付保険など
満期保険金ありなし
解約返戻金ありなし
保険料高い安い

そもそも双方の主な保険が異なる。どちらの保険にするかではなく、どの保証を受けるかで選択した方が良いだろう。

とはいえ貯蓄型保険は保険料が割高となってしまう。

資産を増やしたいという気持ちから貯蓄型保険だけに加入すると保険料が高額となってしまうため、注意してほしい。

掛け捨て型保険と貯蓄型保険を利用すべき人の特徴とは

掛け捨て型保険と貯蓄型保険を利用すべき人の特徴とは 生命保険ナビ

自分はどちらの保険に加入すればよいか分からない方もいるだろう。

保険は自分に合ったものを選ばないと、いざという時に「給付金の対象外だった」「加入していたと思ったら違う保険だった」ということにもなりかねない。

そのため、ここでは掛け捨て型の保険と貯蓄型保険を利用すべき人の特徴について紹介する。

掛け捨て型保険を利用すべき人の特徴

掛け捨て型の保険は保険料を抑えたい方におすすめだ。

保険料が割安なため、家族の多い家庭や複数の保険に加入しておきたいという方が利用した方が良いだろう。

保険料は加入する数が大きくなると、月々にとっても大きな負担だ。

例えばメディア生命の医療保険を例に挙げると、以下の画像の通り、30代男性でも1,175円で加入することができる。

もちろん加入年齢が高くなると月々の保険料も割高となるが、メディケア生命の場合は一生涯保険料が上がらないため、保険料を抑えたい方におすすめだ。

貯蓄型保険を利用すべき人の特徴

ある程度毎月の収入が高い方や将来の老後資金など不安がある方がおすすめだ。

アフラックでは資産形成できる死亡保険「WAYS」の場合、月々の保険料は以下の画像の通り10,235円と高額である。

しかし戻り率が110%となっているため、資産を増やすことが可能だ。

もちろん契約内容や契約の経過年数などによっては、保険金額や解約払戻金が累計払込保険料を下回る場合もあるため、一概に言えないものの、累計払込保険料より多い金額を受け取ることができる点は貯蓄型保険の魅力である。

そのため、貯蓄が苦手な人にも向いている。

近年では老後2,000万円問題や公的年金の受給額が減るなどの年金受給問題も懸念されているため、老後は年金だけでは生活できない可能性も高い。

貯蓄が苦手な方には貯蓄型保険で老後の備えとすることも可能だ。

その他にも18歳で保険金を受け取ることができる学資保険(300万円の受け取り想定)の場合は、以下のシミュレーションの通り月々13,230円も支払加算される。

貯蓄型保険は保険料が割高になり、複数の保険に加入する場合は保険料も高くなってしまうため、ある程度の収入が必要となるだろう。

もちろん保険に加入する際は、支払える保険料であるかをチェックしなければいけないが、毎月の収入が高い人ほど、加入できる貯蓄型保険が多くなる特徴がある。

自分に最適な選択をするためのポイント

自分に最適な保険を見つけるためには、どちらかだけの保険を選択するのではなく、保障内容に合わせて組み合わせることが大切だ。

保険は万が一の備えとしての役割を持っているが、保障内容が合っていなければ意味がない。

例えば事故などによって入院することになった場合、医療保険が必須となるが、貯蓄型保険の終身保険のみに加入していたら必要な保障は得られない。

そのため自分に合った保険を見つけるためには、保障内容から選ぶことがポイントだ。

生命保険は解約返戻金のありなしより、必要な保障を準備できるかで検討しよう

まとめ 生命保険ナビ

本記事では、掛け捨て型保険の概要と貯蓄型保険との比較、それぞれの保険を利用するべき人の特徴について解説した。

掛け捨て型保険には安い保険料で幅広い保障を得ることができるメリットがあるが解約返戻金がないデメリットもある。

また、満期保険金がもらえるが、保険料が高い貯蓄型保険についても、利用適性が分かれるため、自分に合っている保険がどれなのか、本記事だけで判断するのが難しいと感じる人もいるだろう。

そんな時は保険のプロに相談することも検討しよう。一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、的確に必要な保険を選択することができる。

ただ、保険のプロは数多く存在し、自分にとって最適な担当なのかをすぐに見定めることは難しい。

マッチングサイトで「生命保険ナビ」を使えば、自身の条件に合った保険のプロを簡単に見つけることができる。

無料で利用できるので、是非活用してほしい。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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